さてさて、今回はアオリイカエギングにおける時期について、少し具体的なお話を。
静岡でエギングをする際、時期の目安はどうやって決めて釣行しているのか?
ということについてですね。
この質問は時々受ける内容で、この機会に私が考えている静岡におけるアオリイカの行動パターンを少し詳しく紹介していこうかと。
アオリイカエギングは釣れたという情報をキャッチするのも大事だけど、一番簡単に釣るのであれば
まだ情報が出回っていない、第一陣の接岸に合わせていくのが理想的なパターン。
そうすれば、まだプレッシャーが掛かっていないアオリイカを狙いやすくなるし、釣れた時の満足感も1味違ったものになるはず。
※なお、アオリイカエギングの時期・1年の流れについては別に基本となる解説があるのでそちらを参考にして欲しい。
静岡のアオリイカエギングの時期の流れとチェックポイント
まずは静岡でエギングをする際、どんな風に季節が流れているのか?
また、どんな点に注目しておくと狙って釣果が上げやすいのか?
普段私が見ているポイントや、感じている傾向を簡単にまとめておく。
- 駿河湾に面した静岡のエギングシーズン:大きく分けて早春~夏、春~冬の2シーズン
- 海水温の変化を常に把握しておく:アオリイカエギングの時期は海水温でおおよそ決まる
- 外洋に面した深い場所→内湾・内向きのポイントへとイカが差して来る
- 秋~冬になると、内湾→外向きの深場にポイントが限られてくる
- 真冬でもアオリイカが釣れる可能性が比較的高い
ここから先はそれぞれの項目について、少し詳しく紹介していく。
静岡は春・秋から始まるアオリイカエギングシーズンがある
静岡でエギングをする場合、早春から夏場にかけての大型のアオリイカが狙いやすい1回目のシーズンと、晩夏・初秋から冬場にかけての2回目の新子を狙ったエギングシーズンがある。
- 春からのエギングのシーズン:狙いやすいのは4月~6月、7月位まで
- 秋からのエギングのシーズン:狙いやすいのは9月~11月下旬、12月上旬位まで
実際にはもう少し長い時期エギングを楽しむことはできるんだけど、誰にでもアオリイカが狙いやすいのは大体この位の時期かなと。
各地の海水温をチェックし、釣れ始める時期を予想する
急深で有名な駿河湾に面する静岡のエギングの場合、アオリイカが深場に落ちても沿岸部から近い事が多い。
だから真冬でも水温が2~3日程安定すると、アオリイカが岸から釣れることもあるのが特徴の1つじゃないかな。
基本的に水温の目安は最低ラインで14度、ある程度狙って釣果を上げるなら16度以上・できれば17度以上に海水温が上がったタイミングを狙うと良い。
なお、海水温はコチラのサイトから随時チェックできるのでお気に入りに登録しておくと便利だ。
海水温は1日だけ高くてもダメで、継続的に流れを見ることで釣果を確実なものにしやすくなる。
春シーズン初期や秋シーズン終盤にアオリイカをキャッチ出来た時は、その時の海水温などを記録に残しておくと非常に役立つ。
逆に、釣れていたイカが釣れなくなった時も必ず海水温はチェックしよう。
そうすれば、無駄打ちをすることなく効率よくアオリイカ釣行が出来るようになるからね!
アオリイカは外洋の深場から浅場へ。浅場から深場へと落ちていく
ちょっと具体的に紹介してみよう。
例えば、焼津でアオリイカエギングをしようと考えた場合はどうなるか。
焼津の地形はこんな感じで、画像上側が駿河湾の中心方向になり、水深が1000mを越えてくるような深海だ。
外向きのサーフが石津浜で、港と外洋の境界には沖堤防が設置されている。
春の静岡のアオリイカエギング
このような地形の場所でエギングをしようとした場合、最も早くシーズン開幕を迎えるのが石津浜。
だから3月~4月にアオリイカの釣果がまとまって聞かれる可能性が高いのが、石津浜からのサーフエギング。
その後、海水温が17度などである程度の期間安定していくと、アオリイカが港内に差して来る感じ。
ここにはタイムラグがある場合が多く、石津浜でアオリイカが釣れ始めてから1週間位~4週間位かなぁ。
これには年によって差があるし、真冬でも港内で越冬する個体もいるので100%にはならないんだけど。
時期が進んで春が本格化してくると、外向きの石津浜だけでなく港内でも春エギングが楽しめるようになってくるってわけだ。
秋の静岡のアオリイカエギング
じゃあ晩夏・秋からのアオリイカエギングの場合はどうか?
秋の場合は基本としては産卵から孵化し、ある程度育った個体をエギングで狙うパターンになる。
※一部、秋~冬に産卵するアオリイカも居るらしく、秋以降にキロアップが釣れている例もある。
秋のエギングの場合、港内に溜まってくるアオリを狙うこともできるし、早く成長して外洋に出ていった個体を狙う事も出来る。
だから、秋シーズンは港湾などの内向きのポイント~外洋に面したサーフまで、広い範囲がエギングのポイントになるってわけだ。
その後、海水温が低下していって20度を切ってくるくらいになると、徐々にアオリイカは港内や水深の浅い場所から外海に出ていく個体が目立ち始める。
焼津の場合は水深が深く、外洋が近いので比較的ロングランで港内のエギングでも釣果が望めるが、
港から外洋までの距離が少し長い清水港の場合、大体10月下旬~11月位になると徐々に厳しくなってくる感じ。
そしてそのまま冬になってくると、外洋に面した石津浜(清水港の場合は三保海岸)などがメインフィールドになってくるのが基本的な流れかなと。
そして水温が16度台位まではアオリイカはそれなりに釣れ続き、15度台・14度台になってくると食いが渋くなって難易度はかなり上がる。
最終的にはただ巻きやズル引きで低活性のイカを狙う釣りになる傾向があったが、水温13度台後半~14度台までは石津浜や三保で釣果は出せている。
その後、水温が13度台で安定するなってくると、岸から届かない深場にアオリイカの群れは移動するのか、狙って釣るのはほぼ無理になった。
※生まれるのが遅かった個体など、1部は港内で越冬するものもいるので完全に釣れないわけではないが、数としては少ない。
静岡の真冬はコウイカ・ヤリイカエギングの時期
アオリイカが釣れやすい水温を下回り、海水温が13度台や12度台になってくるとコウイカやヤリイカエギングが楽しめる。
特にヤリイカは水温が12度台前後の時に接岸しやすく、石津浜や沼津、伊豆各地を中心に狙うことが出来る。
三保の沖合いにもヤリイカの産卵場が有るらしいが、岸から少し離れている為かヤリイカの釣果は出にくい感じ(全く釣れないわけではない)。
ヤリイカは群れる性質が強く、1杯釣れると連発したりすることもあるので真冬はヤリイカエギングはおすすめ!
一方でコウイカの場合は外洋に面したサーフよりも港湾部の方が釣りやすい事も多く、岸壁沿いや捨て石、船道の駆け上がりなどの変化を探ると釣れやすい。
静岡のエギングシーズンと狙い方のコツまとめ!
ざっとこんな感じで、静岡でアオリイカエギングを楽しんでおります。
人によって考え方は違って当然だし、最終的にはイカに聞いてみないと本当の所は分かりません。
それでもこんな風にアオリイカの行動パターンを予想して釣行してみると、それなりに狙ってアオリイカはキャッチ出来ている。
これから静岡でエギングに挑戦してみたい方の考え方の1つのベースとして、参考になるものがあれば取り入れてやってみてください。
釣れたという情報に左右されて釣るだけでは面白くないですし、やっぱり自分で狙って釣った方が面白いですからね!!
それでは、今回はこの辺て。また明日会いましょう!
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