こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はヒラメ用ロッドのシマノネッサXRについて、ネッサXRシリーズの特徴や番手選びの目安について紹介していきます。
私は各番手を振り比べた結果「S104M」を購入しましたが、使い方やフィールドの特徴などによって当然使いやすいものは変わります(S104Mのインプレッションはこちら)。
ネッサXRの選び方について質問を何度も受けるので、私なりの選び方を参考にしてもらえたら嬉しく思います。
ネッサXRを使ってヒラメ・マゴチも沢山釣りましたし、オオニベやハタなどの底物類・青物も色々釣っています。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やヒラメ・マゴチ釣りに関する実績としては
- 年間釣行数250~300以上。基本的に毎日フィールドに立ち続けています
- 渓流釣りや小物釣り~船釣りまで、餌・ルアー・フライと、ジャンル問わず各種の釣りができます
- 静岡県中部地区にてヒラメ・マゴチを月間100枚以上・半年で300枚以上(全てショアからの釣果)
- プロスタッフとしてメーカーから勧誘経験あり
- 釣具店・メーカーにて私のタックルインプレや釣り方解説の利用あり
こんな感じで、それなりに実績を残していて信頼も得ています。
シマノネッサXRシリーズの使用感の特徴など
まずはネッサXRシリーズの使用感の特徴について、私なりの注目ポイントを紹介しておきます。
オールラウンドなシーバスロッドとの違い
シマノにはルナミスやディアルーナなど、人気のある汎用ロッドもラインナップされています。
ネッサXRの方がヒラメ釣りにおける高比重なルアー操作性に特化した作りになっており、「バットを中心に反発力をUPさせた先調子寄りの設定」になっているのが一番分かりやすいと思います。
ルナミスやディアルーナでも全く問題なくヒラメやマゴチは釣れますし、全体的に曲がり込むロッドが好きな方にはむしろそれらの汎用型のシーバスロッドの方が好みの方もいると思いますね。
ダイレクトな操作感・反響感度
ネッサXRシリーズの使用感の特徴としては、先調子感と高めの反発力による操作感・反響感度の優秀さがあります。
これに関しては、中弾性素材を中心に作られたムチムチとしたしなやかなロッドとは、実釣時の感触が明らかに違います。
ルアーの着底感やじゃれつくようなアタリなどを手元に衝撃として明確に伝える能力に優れていて、カリッとした金属的な感触になっています。
この価格帯のロッドとしては、非常に優れた情報伝達能力を有していると思いますよ!
まるなか
バットが太い
バットが太いのはネッサシリーズの分かりやすい特徴で、正直言って好み分かれる結構大きな原因になっていると思います。
ネッサシリーズは代々バットを中心に太く設計されていて、荷重がある程度掛かった時に強めの反発感が発揮される傾向があります。
実際にルアーをキャストしてみると、ロッドをある程度曲げ込んだ時に一気にパワーが出てくるようなフィーリングになっています。
モチモチと全体的に曲がり込むロッドとは違い、これは使い手の好き・嫌いがあるでしょう。
私の場合はどんなロッドでもそれほど違和感なく使えるので気にしていませんが、軽い力でバットまで曲げ込みたい方には違和感があると思います。
あとは見た目的にバットが太いロッドは嫌いという方も一定数いるので、そのような場合は他のロッドの方が良いでしょう。
まるなか
3ピース構造(スクリューロックジョイント採用)
その他ネッサシリーズの特徴として目立つものが、一般的な2ピースではなく3ピース構造になっていること。
これによってバットと穂先の素材や構造を大きく変えることが可能になり、メリハリのある調子のロッドが作られています。
しかし、人によってはシンプルな2ピース構造のロッドの方が準備が楽だったりして、3ピースは嫌いな方もいると思います。
実際に私も2ピースでも特に持ち運びなどに不便を感じていないので、3ピース仕様にはあまり良い印象は持っていません。
ただし、今回のネッサXRにはスクリューロックジョイントという機能が搭載されており、以前の小継ロッドよりも快適に使えるようになっているのは好評価ですね!
一般的なジョイントのロッドはまっすぐにロッドを押し込むのが基本になりますが、スクリューロックのロッドはロッドを差し込む・引き抜く時に「ひねる」ことで、楽に・確実に脱着が可能になっています。
これによって使用中のガイドのズレが非常に少なくなっていますし、片付けの際にロッドが固着して抜けないようなことも無くなっています。
私の場合は、このスクリューロックジョイント機能により、3ピース構造のロッドに対するネガティブな印象はかなり少なくなりましたね!
ステンレスフレームガイド
ネッサXRシリーズクラスのロッドになってくると、場合によってはチタンフレームガイドを搭載していたりします。
実際にモデルチェンジ以前のCi4+シリーズにはティップ部にチタンフレームガイドが載っていました。
しかし、XRシリーズは原価高騰のためか、穂先~バットまで全てステンレスフレームガイドになっています。
ブランクスの性能自体は進化しているので実釣における使用感の悪さなどは感じませんが、チタンフレームの方が錆びにくかったりするので、少し残念ではありますね。
一般的なヒラメゲームにおけるネッサXRの番手選び
よく聞かれる質問の1つとしては、極端なシチュエーションではなく一般的なサーフのヒラメ・マゴチ釣りに使えるネッサXRの番手選びについてです。
汎用性が高く、とりあえず1本でサーフのフラットフィッシュゲームに使うのであれば、私としては
- S104M
- S108M+
この2本から選ぶことをおすすめしていますね。
極端なフィールドでなければ、この2つのモデルで大半は対応できるはずです。
次は各番手毎の適した使い方・シチュエーションについて私なりの考え方を紹介していきます。
青物を強く意識するならMH以上
ヒラメ・マゴチ以外に青物狙いのライトショアジギングやプラッギングも強く意識するのであれば、MH以上のモデルがおすすめです。
MやM+のモデルでも流用はできますが、水深が深い場所でのジグの操作性などを考えると、穂先~ベリーに掛けての反発力が強めのモデルの方が扱いやすいことが多いですね。
まるなか
S104M
ネッサXR S104Mは私が購入した番手になり、2021年12月現在では一番ライトなスペックのモデルですね。
ヒラメ用ロッドとしては、やや弱めのオールラウンダーとして考えています。
使用ルアー
S104Mですが、1つの目安として20g前後~30g程度までのルアーが大半を占める方におすすめです。
- 10g台~20gクラスのジグヘッド+ワーム
- シャロー系ミノー全般
- 20g台中盤くらいまでのバイブレーション
- シンキングペンシル(30g程度までのヘビーシンキングペンシルまで)
- 30gクラスまでのメタルジグ
このようなルアーを中心にヒラメやマゴチを狙うのが基本スタイルという方には、S104Mのパワー感はちょうど使いやすいと思います。
穂先を中心に反発力がありつつも繊細なので、引き抵抗が小さいストレート系のワームやシンペン・シャロー系のフローティングミノーなどの操作性も優秀です。
30g以上のルアーも使うことはできますが、メインとしては30g前後までといった具合ですね。
シチュエーションなど
S104Mが適したシチュエーションとしては、
- オープンエリア~多少の障害物周りまでのサーフ・防波堤など
- あくまでもヒラメやマゴチがメインで、青物はサブ的な位置づけ
- 使用するPEラインは1号~1.2号程度
このようなシチュエーションやタックルバランスで扱いやすいですね。
S108M+
S108M+も汎用性が高いモデルになり、ジグヘッドやヘビーなシンペン・バイブレーション・メタルジグなど、高比重なルアーを積極的に操作して使う方にはオールラウンダーなロッドとして使いやすいモデルですね。
使用ルアー
使用するルアーとしてはS104Mと共通している点が多いですが、メインウェイトの目安として25g前後~35g程度まで(メタルジグは40gクラスまで)を考えている方におすすめですね。
10g台ルアーの使用頻度が高い方や、引き抵抗が軽いストレート系ワームなどよく使う方にはS104Mの方が使いやすいと思いますが、引き抵抗が大きくなってくる21g前後のジグヘッド+シャッドテールワームをメインに使ったり、30g~40gクラスのメタルジグやシンペンなどを快適に使いたい方には、S108M+をおすすめしています。
適したシチュエーション
S108M+は長さの面においても魚のコントロール性能が有利になるので、
- オープンエリアのサーフ・堤防~険しすぎないテトラ帯や駆け上がりの斜面があるポイント
- ヒラメ・マゴチ以外にも30g~40g程度のジグを使ったライトショアジギングにも使いたい
- 使用するPEラインは1号~1.5号程度
このように、かなり広範囲のヒラメ・マゴチ釣りをカバーできるロッドだと考えています。
引き抵抗が軽いルアーの使用頻度が少なめな方や、多少障害物があるポイントを良く探る方にはS108M+はちょうどいい長さ・パワー感になると思います。
10フィート8インチの長さがあることにより、サーフの釣りで厄介な波やうねりをクリアしたり、波打ち際でのヒットした魚とのやり取りにも余裕が出てきます。
S112M+
ネッサXR S112M+ですが、11フィートクラスのロッドになるので、ヒラメ・マゴチ用ロッドとしてはロングレングスの分類になります。
私としては、基本的には10フィート台中盤~後半くらいまでのロッドの方が扱いやすさ・快適性においてバランスが良いと感じるので、オールラウンドに使うには少し長いと感じますね。
使用するルアーとしてはS108M+と共通しており、だいたい25g前後~35gクラス(ジグの場合は40gクラス)までを良く使う方にちょうど良いでしょう。
適したシチュエーション
11フィートのロッドが活きてくるシチュエーションとしては、
- 外洋に面したテトラ帯など
- 急激な駆け上がりがある釣り場
- きつめの根周りを攻める
- 地形変化がかなり沖にあり、遠投性をかなり強く意識したい
このような場面で使いやすいと思います。
11フィートクラスのロッドになると、手にした時の重量感・持ち重り感がどうしても目立ちやすくなります。
軽快さよりも、ヒットした魚の確実な取り込みを重視したい時に選びたい番手ですな。
S106MH
S106MHになってくると、自分の中である程度使い方が決まっている方向けの番手になりますね。
使い方によってはパワーが強すぎて使いきれないと思うので、どの番手を買おうか迷っている方には正直言っておすすめしません。
使用ルアー
ネッサXR S106MHで使用するルアーですが、私としては30g前後~45gクラスのルアーをメインに考えている方におすすめします。
繊細な誘いで釣っていくというよりも、ルアーの遠投性や沈下速度の速さを活かしたランガンスタイルやリアクションバイトを狙って仕掛けていく釣り方が好きな方にマッチすると思います。
適したシチュエーション
このロッドが適したシチュエーションとしては、
- 40g以上のルアーをフルキャストして遠投したい
- 急深な防波堤やサーフで重量級のルアーをキビキビ操作したい
- テトラ帯や根回りなど、ラインが出せない、ランディングが難しい釣り場で魚を確実に取り込みたい
- ヒラメ・マゴチ狙い以外にも青物狙いも強く意識したい
- 使用するPEラインは1.2号~1.5号前後
こんな感じでしょうか。
MHクラスのロッドはヒラメ・マゴチ狙い用のロッドとしてはややハイパワーな分類になりますが、中型青物狙いのライトショアジギングロッドとしてはちょうど使いやすいパワー感になります。
1kg前後~4kg・5kg程度までの青物を40g程度を中心に、30g~50gクラスのジグやプラグで狙いたい時に使いやすいスペックですね。
フラット・青物両方を同じくらい意識したロッドが欲しい方には、ちょうど中間的な番手になります。
S100MH+
ヒラメ用ロッドとしてはかなりパワー型のロッドになりますね。
正直言ってヒラメをメインターゲットに考えて使うというより、オオニベやマダイ・青物などを見据えて選ぶ番手になると感じます。
使用ルアー
おもの35g前後~50g前後の重量級のプラグや60gクラスまでのジグを扱いたい方にマッチしていると思います。
50gや60gというウェイトのルアーは一般的なヒラメゲームでは出番が来ることはほとんどなく、水深が15m~20m前後、またはそれ以上のかなり深場狙いや激流のポイントなどに限られると思います。
適したシチュエーション
ネッサXR S100MH+が適したシチュエーションとしては、
- 50g以上のルアーをフルキャストしたい
- 超急深な防波堤やサーフ
- 潮がかなり効くポイント
- 座布団ヒラメやマダイ・オオニベ・青物などを強引なやり取りでキャッチしたい
- 使用するPEラインは1.5号~2号前後
このような場面でしょうかね。
MH+というパワーになってくると、ヒラメやマゴチよりもオオニベやマダイ・青物などを強めに意識したロッドになりますな。
B104M+
ラストはベイトモデルですが、10フィート超のロングレングスのベイトロッドはこれまでラインナップがかなり少なかったので、ベイトタックルが好きでオールラウンドに使えるロッドを探している方におすすめですね。
基本的には20g台中盤~35g・40g前後のルアーを中心に、色々投げたい方にマッチしています。
私の場合は特にベイトタックルが好きという事も無く、ヒラメや青物を釣る時はベイトリールよりもスピニングリールの方が使いやすいと感じているので、特におすすめはしません。
ベイトタックルを使い、サーフや防波堤でルアーを遠投したいベイト好きな方向けですな。
まとめ!
今回はシマノの21ネッサXRの番手選びについて紹介しましが、私なりの選び方の基準・目安はこれまで紹介した通りですね。
汎用性が高く、一般的なヒラメ・マゴチ釣りで使いやすいものが欲しいのであれば
- S104M:ややフィネス寄りのオールラウンド。10g台~20g台を中心に、30g程度までが大半を占める方
- S108M+:オールラウンド。25g前後~35g前後のルアーをよく使う方
こんな感じで、S104またはS108M+が無難なチョイスになってくると思います。
私の場合はストレートワームやシンペンをナチュラルに操作して探るのが好きなので、S104Mを選びましたね。
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