さて、今回は青物を中心としたショアジギングの際に使用するフックについて!
メタルジグに合わせるアシストフックとトリプルフック。
どのようなフックが良いのかという問い合わせがありましたので、私が今まで使ってきた中で使いやすかったものを少し詳しく紹介していきたいと思う(*^^*)

フックの選び方ですが、お店に行ってみると実に色んなメーカーから色々な形のフックが発売されていて、初めのうちはどれを選んだら良いのかわからないのがあたりまえ。
私自身もはじめは探り探り色んなものを使ってみて、失敗したり・・・。
フックの形やコーティングが違えば当然特徴も変わってくるから、快適に釣りを行うにはそれぞれの使い方にあったフックを選ぶことはとても重要!
皆さんがフックにどんなことを求めていて何を一番重要視するのか?
これによってベストなフックというものは変わってきますから、どれが一番良いということはありません。
そうはいっても、使いやすくておすすめなフックというものはありますので、それぞれのフックがどのような特徴を持っていて
どんな状況で使うと良いのか?
これを解説しながらいくつかのアイテムを紹介します。
どれも違った特徴を持っていて使い分けができるフックになってしますので
皆さんが釣りに行くシチュエーションや狙う魚のサイズ、ラインの太さやロッドの強さといったタックルバランスに合わせて選んでみて頂ければ幸いです。
ショアジギングのメタルジグ用フック 選ぶ際のチェックポイント!
まずはショアジギングにおいて使用する、フック選びのチェックポイントについて!
選ぶ際の要点をまとめておこう。

- アシストフックはシングルか、ダブルか:手返しとトラブルレス性ならシングル。フッキング重視ならダブル
- アシストフックのサイズ:シングルならジグの幅より若干大き目。ダブルなら小さめを
- アシストラインの長さ:基本はフックポイントがジグの全長の1/3程度になるように
- リアフックのパターン:基本はトリプル。バラし難さとテーリング防止ならアシスト仕様。ハイピッチで誘うなら無しも有効
より詳しい解説については、別にコンテンツを用意してある。もっと詳しく知りたいという方は合わせて読むと効果的(*^^*)
ショアジギングにおすすめなアシストフック
それでは早速私が良く使うおすすめのフックの紹介をしていこう。
フック選びで悩んでいる方は参考にしてみてね(*^^*)
シャウト TCスパーク

軽量で細軸、更に刺さりが抜群になるフッ素コーティングがされているフックになります。

若干針先は内向きになっていますが角度は浅く、
とにかくフッキングを重視した形状のフックになる。
フックサイズは#2~#5/0までラインナップされているので、ライトショアジギングからオフショアのバーチカルジギングまで広く対応できます。
船のジギングをする際でも、掛かりを重視する際はこのフックを使っているぞ(*^^*)
こちらのTCスパークはバラ針ですから、自作でアシストフックを作る方におすすめですね。
完成品を使いたいという方には、TCスパークを使用して作られているこちらの段差のアシストフックがおすすめかな。
tcスパークの特徴:とにかく掛かるフッキング性能
このフックを使用する状況としては
とにかくフッキングを重視し、小さなアタリでもバシバシ掛けていきたいときに使用することが多い。
もともと刺さりが抜群なスパークというフックが以前から発売されてはいたのですが、その後フッ素コーティングをまとったこのTCスパークが発売されたのだ。
軽量で魚がメタルジグにバイトして来た時に吸い込まれやすい特徴がある。
とにかく良く掛かり、ミスバイトの少ないフックといった感じ。
ジグに魚がじゃれついては来るが、フッキングが悪い時などに使ってみると良いかな。
一方で弱点としては細軸ゆえの耐久性ですね。
しっかり貫通してさえいればワラサ位であれば全く問題ない強度を誇りますが、貫通しきれていない状態で無理な力が掛かると変形しやすい感じが有る。
また、フッ素コーティングは他のコーティングと比較すると明らかに刺さりは良いのですが
砂利や石、魚の口などにスレた際に剥がれるのも速い傾向が有る。

ですので、駆け上がりのきついサーフやゴロタ石のサーフなどで使用した際、ボトムを引いたりしすぎるとコーティングが剥がれて刺さりが悪くなりやすいですね。
また、コーティングが剥がれるとフック素材がむき出しになってしまいますから、当然錆びやすくもなるので注意が必要。
カルティバ ジガーライトホールド
続いてショアジギングの際におすすめなフックが、こちらのジガーライトホールド。

このフックは比較的どこの釣具店でも販売されていることが多く、入手しやすいのもありがたい。

このフックの特徴は少し角ばった独特なフトコロ形状でしょう。
フックサイズは#1/0~#5/0まで発売されていますが
似たようなアイテムにジガーライト早掛というものもあるので注意。
両方使ってみたことはあるのですが、早掛の方は掛けてから若干バラしやすいような気がする。
ホールドは赤のパッケージ、早掛は水色のパッケージになるから間違えないように要注意ですよ!
こちらは自作に使うためのバラ針。完成品は段差仕様のこちらが発売されていますね。
ジガーライトホールドの特徴:掛けてからのバラシ難さ
このジガーライトホールドですが
この特徴的な形状のフックのおかげからか、掛けてからバラすということが非常に起きにくいフックに仕上がっている。

PEラインを使っていると、やり取りをする際に魚の口が切れてしまったり、波の影響を受けてテンションが抜けてしまったりしやすいことが有る。
そういった際、このフックを使うとどういうわけかバラし難い。
この独特な形状ですが、後に紹介するおすすめなトリプルフックのSTX-45ZNにも採用されている。こちらも非常に使いやすくてお気に入り(*^^*)
このフックの形状がきっとバラし難さに繋がっているんだと思いますが、詳しいメカニズムは不明です(笑)
もちろん、フッキング性能も悪いということはないので非常にバランスの取れたフックだと感じるかな!
タフワイヤーという細くて強靭な素材を使っているので
実際に他の同じくらいの軸のフックと使い比べてみても、強くて変形し難いのもありがたいポイント(*^^*)
このフックも、船からのスロージギングなどにも良く使用するお気に入りのフックですね!
ショアからのキャスティングゲームから、バーチカルのジギングまで広く対応できます。
結構バランスが良くて、これといった欠点は私個人としてはないかな!
ヴァンフック JIGEN JH-10

最後に紹介するのは少しマイナーになりますが、このフック。
ヴァンフックから発売されているJH-10ですが
私の住む静岡のサーフは急深な地形な場所が多くて、フックの消耗が激しいのでコレを多用しますね。

これまでに紹介した2つのフックと比べると、若干針先の向きが内向きに向いているのがわかるでしょうかね?
このフック形状と素材が、一見すると普通のフックに見えるこのジゲンJH-10の最大の特徴!
フックサイズは#3~#3/0までが発売されているので、30g程の軽いメタルジグ用にアシストフックを作れるのもポイント!
バラの針こちらはこちら
完成品も発売されています
ジゲンJH-10の特徴:優れた針先強度と耐久性
このフックの特徴ですが、何と言っても強度が強い素材!
このフックを使ってみるとわかるんですが
針先の強度が非常に優れているので良く刺さる状態がとても長持ちするのだ。

サーフで釣りをしていると、気づかないうちにフックポイントが鈍ってしまっていたりすることってあるんじゃないかな?
その状態で小さなショートバイトがあったりすると、どうしてもフッキングできないアタリも増えてきてしまう(-_-;)
サーフは駆けあがりや舞い上がる砂や小石、場所によってはテトラポッドなどによって針先は常にダメージを受け続けているからね。
そういった中でも鋭い針先が長く続くことは大きなアドバンテージになります。
またこのフックは針先の強度もそうですが、フック自体の強さもかなり優れている。
小型の番手でも大型の青物と余裕でやり取りできるし、
しっかり貫通してしまえば、そう簡単には魚の引きでフックが伸ばされるということはない。
フッキング率も決して低いということはなく、合わせて耐久性に優れているので
私はヒラメやマゴチなどをメタルジグを使って狙う際にも、このフックは非常にお気に入りですね!

普段私がメタルジグを使用する際に好んで使用しているフックはこんな感じかな?
ジゲン デコアシスト
耐久性抜群のフックを採用したアシストフックですが、こちらはティンセルと魚皮が取り付けられているタイプ。
これらはサバやソウダガツオなどを狙ったりする時などに効果的!また、ベイトフィッシュのサイズが小さい時にも効果を発揮することが有る。
そして段差のダブルフック仕様で魚皮のみが取り付けられたタイプがコレになる。
ジゲン デコアシストの特徴:ティンセルや魚皮で食わせる!
ティンセルや魚皮が付いているアシストフックは他にもあるが、フックが弱かったりサビやすいものが多い。
このフックは錆びにくくて耐久性のあるフックを使用していて、安心して青物とのやり取りを行うことができる。
こういったアピール素材の効果は、コマセ餌に着くような小型のベイトを青物が捕食している時やサバやアジ、ソウダガツオなどの魚種に効果的だったりする。
メタルジグではシルエットが大きくて食わないような時、ジグのアピール力で魚を寄せ、フックで食わせるようなイメージで使うと良いかな!
ナブラが出ていて食わないというような時にも、フックのアピールを1工夫すると良いという時もあるぞ!
ショアジギングにおすすめなトリプルフック
激しくメタルジグを操作する方や、センターバランスのジグを使用する際は
リアフックを使うとショックリーダーとリアのトリプルフックが絡みやすくなる場合もあるので、場合によっては取り外すことも重要。
ジグを激しく動かす際は、リアフックを付けずにフロントのアシストフックだけのセッティングを試すと良いので覚えておこう。
それでは、フロント用のシングルフックに引き続いてリア用のトリプルフックを紹介していきましょう(*^^*)
カルティバ ST-41

パッケージに入ったものが無かったので、ストッカーの画像でごめんなさいです(-_-;)
一般的にメジャーなのは同社のST-46なんですが、私のおすすめはちょっとマイナーな41の方!

ST-46との違いは、その針先の形状になる。
このST-41は若干針先がネムっていて、内側を向いているんですね。これがショアジギングなどに実はよさげなのだ!
ST-41の特徴:バラし難さと針先の耐久性
このフックの特徴である内向きの針先ですが
針先が内側に向くことによって、サーフなどでショアジギングをする際に針先が砂によるダメージを受けにくく、フックが長持ちするのだ。
これは先ほど紹介したシングルフックの時と共通しているね。
また、針が内側になることで掛かり自体は若干遅くなるのかもしれませんが、その分刺さってしまえばバラシ難いのが特徴になる。
シーバスなどにも良く使われるこのフックですが、
人によってはST-46を使うとバラシが多発するから、シーバスプラグに使うフックは全てこのST-41に取り換えて使うという方もいるくらい。
定番のストレートポイントのST-46の陰に隠れがちですが、このフックはとてもバランスが良くて使いやすいと感じる。
欠点としては、大型のブリなどを狙う際は少しパワー不足という事かな。ですのでライトショアジギングなどにこのフックはおすすめ。
カルティバ STX-45ZN
まだ発売されて比較的新しいフックになります。

このフックの特徴は、錆びに強い亜鉛加工とフックのフトコロ形状

ジガーライトホールドに似た角ばった形状をしていて、この特徴的なフック形状がバラシを減らす効果があるらしい。
実際にヒラメ釣りの際にこのフックを取り付けて色々使ってみていますが、ここまでの所目立つバラシは無いのであながち間違ってはいないと感じる。

STX-45ZNの特徴:強い防錆性と高耐久性
このフックは同社のST-41よりも耐久性に優れているタフワイヤーを使用している為か、明らかにフックは硬く・強くできているぞ!
ですのでストレートな針先でありながらも砂などの擦れには比較的強くて針先の持ちも良い。
バラし難さにおいても独特な形状がサポートするためか優れていて、とてもバランスの良いフックだと思う!
新しいZNコートも一般的なスズのコーティングよりも防錆性がかなり優れていて、なかなか錆が出てこないのも魅力だね(*^^*)
錆びにくいことで知られている、がまかつのハイパーシールドがある。このフックはメタルジグに使うと黒く変色し、素材がもろくなるのだ(-_-;)
だからハイパーシールドはプラグに使ってもいいけど、メタルジグには使わない方が良いフック。
一方でSTX-45はそういったことは見られません。
そもそもハイパーシールドよりも錆びにくいような印象がありますしね!
とはいっても欠点はあります。
それはフックが真っ黒になることですね。

表面の亜鉛が酸化してフック素材を守るため、どうしてもフックが黒く変色します。
この状態になると少しコーティングが剥がれやすくなるので、海底や魚の口などに擦れる針先などはコーティングの剥がれが進みやすい。
それでもすぐに錆び始めることはなく、少し不思議なフック。
若干価格が高いのがネックですが、その分性能も優れているのでおすすめですね!
ワラサ位でしたら十分に対応できる強度も備えています(*^^*)
カルティバ STX-58
ラストは少し強度が強い太軸のトリプルフック。

STX-58ですが、既に紹介した2つのフックよりも太軸で強度を重視したものになるぞ。

一見するとシンプルなストレートポイントのフックなんですが、PEライン用に設計されていて強度も優れていますしバラシも少ない。
このフックは磯のシーバスゲームや青物釣りなどにも良く使用されるフックですが、私の場合は障害物周りのヒラメやマゴチ、港湾のシーバスゲームにも普通に使用している。
STX-58の特徴:強い強度と錆びにくさ
このフックを使用する時は、ある程度強度を必要とする場面が多いかな!
5番のパワーですが、極端に太くてフッキング率が落ちるわけでもない。結構オールラウンドに使えて使いやすいフックという印象。
ですのでワラサ以上を狙う時であったり、障害物や駆け上がりがきついポイントなどである程度の強引さが必要とされる際におすすめだね(*^^*)

とはいってもかなりガチンコなタックルで釣りをする際は、より強度のある6番のフックやシングルフックに交換した方が良いですね。
また、このフックの防錆性はかなり優れていて
これもがまかつのハイパーシールドよりも錆びにくいような気がしている。
メーカーではあまり錆びにくさを押し出してはいませんが、実際に使ってみるとなかなか錆が発生しないので長持ちするぞ。
欠点としては価格が高い事。
優れたフックではあるのですが、定価で1050円以上するのでホイホイ交換するのには勇気がいる(笑)
まとめ
今回はショアジギングにおすすめなメタルジグに使用する、おすすめアシストフックとトリプルフックの紹介をしてきました。
どのフックも比較的特徴がわかりやすく、使うシチュエーションによって使い分けができるものになる。皆さんが使うフィールドの特徴や狙う魚のサイズにより、使いやすいフックを選んでみてくれ。
フック選びは軽視する方もいますが実は結構重要で、釣果に直結するアイテムでもああるからね!
皆さんにピッタリなフック選びの参考になれば幸いです。
それでは、今回はこの辺で。
それでは、また明日会いましょう!
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