お待たせしました!
先日はメタルジグの塗装を剥がし、スプレーやエアブラシを使用しない塗装方法を解説したところまでで更新が滞っていましたね(-_-;)
ようやくドブ漬けによるコーティング作業が完了し準備が整ったぞ。
今回はメタルジグのウレタンコーティング方法について、より強度と美しさをアップさせるためのコツを交えながら解説していく!
メタルジグは市販のものを使う場合、ほとんどが塗装強度が低くて少し使っただけですぐに塗装がボロボロになってしまうんじゃないかな。
正直いうと塗装が剥がれても魚は問題なく釣れることが殆どだけど、精神的に綺麗なルアーの方が釣りに対するモチベーションも集中力も上がる。また、せっかく高いお金を払って買ったルアーなら長い間綺麗な状態で使いたいという気持ちも当然ある。
そこで効果的なのが、購入時のノーマル状態よりも塗装強度を遥かにパワーアップさせるウレタン塗料を使ったドブ付けってわけ。
しかし、これにはちょっと注意が必要。
お店に行ってみると、沢山の種類のウレタンコーティング剤が陳列されていると思う。どれを使っても同じように強固なコーティングが出来るように思えるが、実は商品によって全く強度が違うので注意が必要!
だから、今回は私の今までの経験を踏まえて非常に良かったアイテムを紹介していきますので参考にしてみて欲しい。
なお、強度を最大限に発揮するため今回は5回のコーティングを行っている。不必要に厚くコーティングする必要もないけど、薄いとすぐに塗装が剥がれる・・・・。そこで今までやってきた中でバランスが良いと感じたのが
5回のコーティングってわけ!
これから始めてメタルジグのウレタンコーティングに挑戦するという方は、ちょっと参考にしてやってみてね(*^^*)
なお、中古のボロボロのジグや使い古しを生き返らせるための塗装剥がしと、スプレーを使わない塗装方法は別に紹介がある。よかったら合わせてチャックしてみて、メタルジグのオリカラ作成なんかにも挑戦してみると面白いぞ!
メタルジグのコーティングに必要な道具を揃えよう
まずは私が普段メタルジグのコーティングをする際に使用している道具を紹介していくぞ。
- ウレタン塗料:ドブ漬けタイプのものがおすすめ。硬度が高く、傷がつきにくいものがメタルジグには最適
- 薄め液とスポイト:塗料の保管時の硬化防止と粘度調整に使う。使った方が絶対に良い!
- 乾燥用のボックスと金具:段ボールや雑誌入れなどを加工して作る。金具は金属製の線を折り曲げて作れる
- デザインナイフ:コーティング後のアイに溜まった硬化した塗料を取り除くのに便利。ホームセンターなどで購入できる
普段わたくしまるなかが使っている道具はこんなところ。意外と良く聞かれるのが、
アイに固まってしまった塗料をどうやって取り除くのか?
という事なんだけど、これには先が細くて切れ味が良いデザインナイフがかなり使いやすいぞ!
かれこれ10年以上使っているけど壊れることも無いし長持ち。
高価な物でもないし、作業をスムーズに進めるなら持っておくと役立つアイテム。
圧倒的な強度を誇るオススメウレタン塗料
まずは最も重要となってくるウレタン塗料から。
おすすめはずばり、ゼスト 1液ウレタンジグ専用!
他のメーカーからも釣り用のウレタンは販売されているけれど、この塗料は圧倒的に硬度が高く、砂などにメタルジグが擦れた時の耐久性が非常に高く仕上がる。
また、ヒラメなどの歯が鋭いターゲットを狙う場合でも歯形が付きにくく、メタルジグが綺麗な状態を長時間キープできるぞ♪
以前他のウレタン塗料も試してみたことは何度もあるけど、このウレタン塗料と比べてしまうと強度が遥かに低く、使っているうちにコーティングが剥がれてしまうことが多かった(-_-;)
特に、サーフや磯などメタルジグにとって過酷な環境であったり、ヒラメなどの歯のある魚を狙うとその差が明確に出やすいから気を付けよう。弱いウレタンコーティング剤の場合、重ねてドブ漬けをしたところで強度はそこまで高くはなりませんから・・・。
これからメタルジグのコーティングにチャレンジしたいと思っている方は
適当にウレタンコート剤を選ぶのでは無く、しっかりとした強度のあるものを選ぶように!
持っていないと後悔する薄め液
メタルジグをウレタンでコーティングする方は多いと思うけど、薄め液を使っていないという方は意外と多いんじゃないかな?
実はこの薄め液、
塗料の濃度を薄めるだけではなく、保存時の硬化防止に使うと非常に効果的なのだ!
使い方は後程解説するけど、この薄め液を用意しておくだけで
せっかく買ったウレタン塗料をより長く、快適に使用できる状態を保つことができるようになる。だから私の場合は必ず合わせて使うようにしているぞ。
だから今まで薄め液は使ったことがないという方も、一度使ってみることをおすすめする。
コーティングしたルアーを乾燥させるボックスと金具があると便利!
段ボールや針金を使って乾燥させるボックスを作成すればよいと思うが、ちょうどよい大きさがなかなか見つからなかったので100均の新聞・雑誌入れを加工して自作して使っている。
このように針金を加工してジグを吊るす場所を作れば、より使いやすくなるね!
塗装強度アップの必須アイテム。サンドペーパー
メタルジグのコーティングを行い、乾燥させて次のコーティングに入る前には必ずサンドペーパーを使う事!
これによってジグの表面を均すとともに、塗装のノリを良くして強度が大幅にアップするのだ。
今回写真を撮り忘れてしまいましたが、耐水ペーパーの#800を使用した。あまり細かいものだと時間が掛かってしまうし、粗すぎるとせっかくのコーティングが剥がれてしまい意味が無くなってしまうので注意!
私の場合はジグの塗装剥がしの際などにも耐水ペーパーは使うので、色々な番手がセットになったものを購入して使っている。
ジグのウレタンコーティングの注意点!
まずは実際にウレタンコートを施す際の注意点をまとめておく。
ウレタンドブ漬けの回数は最低4回。強度を強化するなら5回!
私がメタルジグを使用するシチュエーションとしては、ちょっと粗目の砂と石混じりの急深のサーフが多い。
私の住む静岡のサーフは砂と小石が混ざったような砂浜が多く、駆け上がりもきつい場所が目立つ。
場所によって粒子の大きさに違いがあり、さらさらとした砂のサーフよりもメタルジグにはダメージの蓄積しやすい塗装剥がれが起きやすい環境(-_-;)
ですので、塗装の弱いメタルジグを使用すると1日投げ倒しただけでボロボロになってしまう。今まで色々とコーティング剤の種類を変えてみたり、ドブ漬けの回数を工夫してみたりして強度の出るものを探してきた。
そこでたどり着いたのが、今回使うアイテムを使用したドブ漬け方法。
この方法でドブ漬けを行った場合、上手にできれば20回、30回と釣行を重ねてもジグの塗装が剥がれることは殆どなく、かなりの強度を発揮するはずだ!
素早くウレタンドブ漬けを行う
まず、ウレタンとジグの温度が等しくなるのを待ってからドブ漬けを行うように!
ジグとウレタンの温度が極端に違うと、気泡を抱いてしまったり塗装の表面が白く曇ってしまう原因などになるので注意しよう。
ウレタンは空気中の水分と反応して硬化する。だから出来るだけドブ漬けは早く行い、ふたを閉めないと硬化が促進されてすぐに使えなくなってしまう原因になるのだ。
湿度の低い日に作業を行う
ジグをドブ漬けしたら、乾燥作業に入ることになる。この時、湿度が極端に高かったりすると白化の原因となるから要注意!
雨の日などは作業を行わず、晴れた日などに作業するのが失敗しない為のコツだぞ。
薄め液の使い方
ドブ漬けが完了し、ウレタンを保存する前に必ず少量でも良いので薄め液をウレタン塗料に入れておく。
ウレタンに薄め液を入れると、このようになるぞ。
少しわかりづらくて申し訳ないが、ウレタンの表面がモヤモヤとしているのが分かるかな?
これが薄め液の役割でもある。混ぜずにこの状態で保管することにより、
ウレタンと瓶の中の空気が触れることを防ぎ、硬化するのをかなり遅らせることができるというわけ!
また少し硬化が進んだくらいだったら、薄め液を混ぜることで使用可能な状態に調節できるので一石二鳥。(硬化が進んでいくと薄め液を使っても使用できなくなるので注意!)
ちょっとしたテクニックだけど、せっかく買ったウレタンを長持ちさせる効果はかなりあるから試してみて!
ウレタンは冷暗所で保管。冷蔵庫がオススメ!
ウレタンの硬化は薄め液を使うと共に、湿度・温度が低い場所にて保管するとかなり効果的に防ぐことができる。
保管状況や使用状況にもよるけど、うまく保管できれば半年~1年ほど経過してからでも使用できることも!
冷蔵庫に保管する際は匂いがするから、必ず袋を2重以上にして空気が漏れないように口をしっかり締めて保管しよう。そうしないと、家族からのブーイングは不可避だ。
ウレタンコーティングの手順
それでは、実際にメタルジグのドブ漬け作業を行っていこう。
1回目のドブ付け作業!
まずは1度目のドブ漬け。
室温と同じくらいになったウレタン塗料の中に、素早くジグを投入。泡立たないように注意しつつ、最低限の時間漬けたら素早く取り上げる。
この時、ジグに付着して滴る塗料は出来るだけビンの中に入らないように注意して取り出そう。一度空気に触れたウレタンが混ざってしまうと、塗料全体の硬化が進みやすいからだ。
そして丸1日程十分に乾燥させたらサンドペーパーで研ぎ出しをする。
この時、既にコーティングがされている市販のジグの場合はペーパーで擦ればいいが、コーティングが全く入っていない自作のジグの場合は要注意。1度のコーティングでは被膜が薄すぎてしまい、耐水ペーパーで擦ると塗装が全て剥がれてしまい、色が抜けてしまうことがある。
だから自作カラーのジグの場合、1度目の塗装の後は研ぎ出しは行わない方が無難に感じる。
2回目のドブ漬け作業!
市販のジグの場合は研ぎ出しを行ってから2度目のドブ漬けに入る。
1回目と上下を逆にしてドブ漬けしよう
同じ方向で何度もコーティング作業を繰り返すと、どうしても下になる方向のコーティングが厚くなってしまう。そうなると完成度のウレタンの塗装の厚さにムラができてしまうことになるぞ。
ですので一度ドブ漬けしたら、次にドブ漬けするときは向きを逆にして行うようにしよう!
1度目と2回目は逆。そして三回目以降も上下を入れ替えてドブ漬けすると良い。
そして2回目のコーティングが終了した場合、自作のジグの場合は軽めに耐水ペーパーで擦って足つけをする。市販のジグの場合は若干多めに擦ってもいいが、アイテムによってはノーマル状態での塗装が弱いものもあるから注意しよう!
ジグに満遍なくサンドペーパーで傷を付け、ツルツルした状態から若干マットな感じになったらOKだ。
3回目からのコーティング作業は塗装強度を出し、美しさを上げる重要な工程!
これで2回のコーティング作業が終了した。2回作業を行ったことで、多少コーティングに厚みが出てきたんじゃないかな?
ここからもドブ漬け作業は上下を入れ替えてこれまでと同じように行うが、
サンドペーパーを使った表面の整え&足つけの作業が重要度を増してくる。
この作業を丁寧に行うかどうかで、完成時のクオリティを左右することになるぞ。
サンドペーパーでならし&足つけをしよう!
3回目以降のドブ漬け作業後は
表面を整え、あわせて塗装の強度を上げるためにサンディングをしっかり行う。
先程も紹介したが、わたくしまるなかの場合は#800の耐水ペーパーを使って作業することが多い。
このように、サンドペーパーを使うとジグの表面に凸凹があることが分かると思う。しかし、まだコーティングは3度しか行っていない。
だからあまり強くヤスリをかけすぎると、せっかくの色塗りが台無しになってしまうことも。
ですのであくまでも表面をある程度均一にし、メタルジグの塗装の表面に細かい傷をつけて塗装の強度を出すためだと思って作業するように。この段階で塗装やホログラムが剥がれてしまうと、ここまでやってきた作業がやり直しになってしまいテンションが下がるからね(-_-;)
私も何度失敗したことか・・・・。
表面のムラは今後4回目、5回目とコーティングを繰り返していくうちに自然と表面は綺麗に整ってくるので大丈夫!
それでも気になる場合はコーティング回数を5回以上に多くし、もっとウレタンコートを厚く重ねてからしっかりサンディングした方が失敗にはならないぞ。
なおこのようにサンディングを行わずに次の塗装をどんどん重ねてくと、塗装同士がガッチリとかみ合わずに
塗装強度がかなり低下し、塗装剥がれが起きやすくなるから要注意!!
うまく塗装同士が食いついていない場合、石やテトラポッドなどにメタルジグを軽くぶつけただけでコーティング内部から剥離が起きるので注意しよう。めんどくさがらずにやすり掛けは行う事。
5回コーティング作業を行えば簡単には剥がれない強度が出る!
そして4回目、5回目とコーティング作業を進めていけば作業は完了!
今回は私が普段行うように、5回のコーティング作業を行ってみた。そして待ちに待ったオリジナルカラーのメタルジグが完成だ。
どのジグも非常に綺麗に、ピカピカに仕上がったぞ♪
かなり厚く強いコーティングを行っているので、大切に使えば1年位は余裕で持つはず。
完成したメタルジグを見ていこう!
今回私が作成した3つのメタルジグを順番にちょこっと紹介。
まずはシルバー/パープルゼブラから
しっかりとサンディングを行うことで、ボロボロだったメタルジグが綺麗に復活!眩しいばかりのフラッシングでヒラメや青物に良く効きそうない感じに仕上がったぞ(*^^*)
次はダイヤカラーを使って作成した、パールピンク/パールホワイトゼブラ。
コーティングする前はこのような状態でしたが、しっかりとコーティング作業を行うことで・・・
コーティングが表面の凸凹を均一に均してくれることによりラメに深みが出て、パール系の優しくアピールするカラーに仕上がった。
光を当てるとこんな感じ。ゴールドラメとレインボーに輝くホログラムの上に、コーティングが均一にされると輝きに深みが増す。実物はもっと綺麗ですが、カメラだとうまく撮れません・・・。
最後は80円で購入したギャロップフォール。カラーは蛍光ピンク/パープルゼブラ。
蛍光ピンクを塗った段階ではこのような状態でしたが、パープルゼブラ+ラメを重ねて均一にコーティングすると・・・・
塗りのムラはこのように全く目立たなくなるのだ。
このように、ボロボロだったジグが綺麗な一軍ジグに生まれ変わることに成功♪
これらは全てエアブラシなどは使わず、だれでも簡単にできる方法で作ったメタルジグ。誰にでも気軽に、オリジナルカラーのカッコいい世界に1つだけのメタルジグが作れてしまうぞ。
私の場合、オリジナルカラーのジグを作るのが楽しすぎて、新品のジグを買ってもすべて自分で色を塗り替えて使っているほどだからね(笑)
皆さんもこの機会に、オリジナルカラーのメタルジグづくりに挑戦してみてはいかが?
自分で考えて作ったオリジナルカラーのメタルジグを使えば、釣った時の楽しさも倍増。もっと釣りが楽しくなってくるはず。
それでは、今回はこの辺で。
また明日会いましょう!
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