さてさて、今回はDUOテトラワークスブランドのトトファット35をインプレッション。
元々あるトトシリーズの中でも最小・ファットボディでハイアピールなトトファット。
数あるメバル・ライトゲーム用プラグの中でも、波動の強さはトップクラスに強い印象がある。
初心者の方にも使用感が分かりやすく、誰にでも使い易い小型ミノーに仕上がっている。
しっかり泳ぐハイアピール系ミノーを探している方に、参考になったら嬉しく思う。
テトラワークストトファット35のスペック・ラインナップ
トトファット35には水面に浮くフローティングモデルと、ゆっくり沈下するシンキングモデルの2種類がある。
各モデルのスペックはこんな感じ。
- 全長:35mm
- 重量:フローティング1.8g、シンキング2.1g
- フックサイズ:#14
カラーラインナップは以下の通り。
トトファット35Fと35S。フローティングとシンキングの使い分け
フローティングモデルとシンキングモデルの2種類が存在するトトファット。
使い分けについては好みによるが、私の場合はこんな感じで使い分ける。
- 水面直下~若干下のレンジまで探りたい
- 足場が少し高めの堤防などでも使う
- ドリフト気味に水面直下をデッドスローで流したい
このような場合は、シンキングタイプのトトファット35Sの方が使い易いように感じる。
一方でフローティングモデルの最大の良さとしては、「水面に絡めたトップウォーター的な使い方」ができるということ。
特にメバルなどを狙う場合、水面でライズする個体を狙い打ちする時はストップアンドゴーやシェイキングを使い、ネチネチ誘うのが効果を発揮する場面がある。
このような使い方ができるのはフローティングタイプの特権なので、常夜灯周りに浮く魚をじっくり狙う時は「トトファット35F」の方が多彩な攻め方ができると感じている。
テトラワークストトファット35を「サクッと」インプレッション!
トトファット35の使用感について、簡単にまとめておこう。
- 飛距離:ボディ容積があり、サイズの割には飛ぶ
- レンジ:水面直下~30cm前後まで
- アクション:「超」強波動系のブリブリアクション!
- 使い方・ターゲット:メバルをはじめ、メッキやカマス等オールマイティ
- 他のルアーとの使い分け:メバルなどのスレた個体を狙う時はナチュラル系のルアーとの使い分けが必要か
ザックリとトトファットをインプレするとこんな感じかなと。
ここからは各項目について、少し詳しく解説していこう。
飛距離
トトファット35は非常にコンパクトなライトゲームプラグだが、飛距離はどんな感じか?
コンパクトなファットボディで意外と飛ぶ
トトファットはコンパクトながらもボディにボリュームがあり、港湾部のライトゲームなら必要な飛距離は出せる。
沖のポイントを狙うにはちょっと物足りない感はあるが、ちょっとしたスロープや船溜まり、常夜灯周りの釣りには十分対応可能。
上がトトファット35、下がトト42.上から見ると、ボディのボリューム感の違いが分かるね。
トトファットを快適に使うのであれば、Lクラス程度までのアジング・メバリングロッドがちょうどいい感じ。
レンジ・泳層
トトファットは浅い場所を攻めるルアーになるので、基本的には水面直下を探るのに適している。
水面~30cm前後までが扱いやすい
トトファットはフローティング、シンキングタイプの両方とも浅い場所狙いに適した設計になっている。
泳層については大体30cm程度までが扱いやすい感じで、シンキングタイプを使っても沈下が遅い為、深いレンジを探るのはテンポが悪い。
リトリーブ中も下に潜ろうとする力は弱めなので、魚が沈んでいる場面にはあまり適していない。
トトファット35のアクション
非常に強い波動を発するトトファット35。
数あるライトゲームプラグの中でもかなりアクションは強めで、超元気に泳ぐ!
ワイドウォブンロール
トトファットは他のトトシリーズよりもリップサイズがワイドで、水をしっかり受ける設計になっている。
アクションは超ワイドなウォブンロールで、リールを巻くとお尻を左右に大きく振って泳ぎ出す。
動きの質はミノーというよりもクランクベイトに近い印象があり、しっかり泳ぐ系のライトゲームプラグの中でもトップクラスに強い波動を出す印象だ。
波動が非常に強い為、穂先にルアーの泳ぎもしっかりと伝わってくる。メバリング・ライトゲーム初心者の方にも使い易いだろう。
抜群な立ち上がり
非常に大きなアクションで泳ぐトトファット。
アクションの立ち上がりも非常に良く、超スローでリールを巻いてもルアーが泳ぎ出すようにできている。
特にメバル狙いの場合は泳ぎすぎるルアーを嫌がる場面もあるので、そういう時は超デッドスローでノタノタとルアーを泳がせた方が良かったり。
トトファットとノーマルのトトのリップ形状はこんな感じで、大きな差がある。
ノーマルのスリムなトトはよりナチュラル系のアクション設定だ。
トトファットはスローな巻き以外にも、高速引きでも強波動を発しつつしっかり泳いでくれる。
デッドスロー~ちょっと早めのリアクションバイト狙いの使い方にも対応できるぞ。
トゥイッチングでイレギュラーアクション
ただ巻きでしっかり泳ぐトトファットだが、ミノーらしくトゥイッチングでイレギュラーアクションを与えるのも良い。
リップが水をしっかり受けるので、左右に流れるようなダートをするルアーではない。
クイックにブレーキが掛かってイレギュラーにヒラウチする感じかな。弱めのロッド操作で「チョンチョン」とトゥイッチすると、水中でドッグウォークさせるような使い方もできる。
トトファット35の使い方
トトファットのおすすめな使い方について、私なりのパターンをいくつか紹介しておこう。
デッドスローの巻き
主に常夜灯周りの浮いたメバルを狙う時に使うベーシックな使い方が、デッドスローの巻き。
トトファットは超スローで巻くと、テールを良い感じにフリフリする動きが出る。
ついついリールの巻きを早くしたくなるかもしれないが、メバル狙いの場合は基本はスローに・無駄に動かしすぎない方が魚に違和感を与え難い。
時々リーリングを止めてルアーを浮上・沈下させて食わせの間を与えると良い。
水面モジモジ
フローティングモデルのトトファット35Fを使うのであれば、ライズするメバルを狙う時は水面をひたすら丁寧に探る使い方が活きてくる。
- 水面でルアーを小刻みに数回シェイクorデッドスローで巻き
- ポーズを入れる(5~10カウント程度)
この繰り返しで、ピンスポットをネチネチと探り続ける。
基本的には「魚に自然とルアーを見つけさせる」ことを意識した方がスレた個体の反応は良く、動かしすぎると見切られやすい。
高速リトリーブ&ストップ
ネチネチとした誘いに乗ってこないメバルに対し、リアクションバイトを狙う使い方が高速リトリーブ。
この手の良く動くプラグはリアクション的な使い方もでき、型にハマると超強い事がある(外すと釣れない)。
やり方としては、
- メバルが潜んでいるであろう場所まで高速リトリーブで一気に巻く
- 狙いのスポットにルアーが入ったら、リーリングをピタッと止める
- 食わなかったら再び高速リトリーブ開始
諸刃の剣的な使い方になるが、スローな動きにスレたメバルに対して一撃必殺的な効果が出る場面もある。
バイトが出るのはポーズ中・またはポーズ後のルアーの動き出しのタイミングになることが多いね。
トゥイッチング
メッキやカマス等、小型の回遊魚を狙う時はシンプルなトゥイッチングが一番使い易いと感じる。
- 小刻みにロッド操作を2~5回程与えつつリールを巻く
- 食わせのため、一瞬ポーズを入れる
この繰り返しでOkだが、カマス狙いの場合はルアーを大きく動かしすぎると歯でラインが切られる可能性があるので要注意。
カマスを狙う時は、ただ巻きor弱めのトゥイッチでラインが弛まないように注意しつつ探る事!
他のルアーとの使い分け
トトファットはハイアピール系のプラグになるので、状況によってはナチュラル系のルアーと使い分けをした方が絶対に釣果は伸びる。
食わない時はナチュラルなミノーやシンペンとローテーション
特にスレ気味のメバルを狙う時や、夜釣りで常夜灯周りに浮いたセイゴやカマスを狙う時。
こういう時はトトファットよりも泳ぎがナチュラルで、アピール力が低めのルアーの方が魚の反応が良い事もある。
ある程度誘いのパターンを試してダメな時は、ルアーチェンジで対応しよう。
個人的におすすめなのは、細身のミノーやシンキングペンシルかな。
いくつか例に挙げておくと、
- テトラワークス フラフラ(シンキングのリップレスミノー)
- アピア ドーバー46S(シンキングミノー)
- ティクト フロッパー38(シンキングペンシル)
- バスデイ SPM55(シンキングペンシル)
この辺りかな(ルアー名をクリックすると、各ルアーのインプレッションへ飛びます)。
魚の活性によっては1つのルアーだけではどうしても対応しきれない場面もあるので、最低限の使い分けが出来るようになると良いね!
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