こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は川釣り講座をやっていきましょう。
今日紹介するのはハヤの1種であるアブラハヤ・タカハヤ釣りですね。
アブラハヤとタカハヤは非常に良く似た習性を持っていて、外観的にもかなり似ていて混同されることも多い魚です。
タカハヤの方が河川の上流寄りに生息していることが多いですが、基本的な狙い方は共通しています。
今回の解説を参考に、今後釣行する時の参考にしてもらえたら嬉しいですね!
✔管理人の経験・実績
なお、私の魚釣りに関する経験・主な実績としては
- 年間釣行数250~300以上
- 渓流釣り~船釣りまで餌・ルアーなどジャンル問わずに各種経験
- メーカーからプロスタッフとして勧誘あり
- 釣具店・メーカーにて私の釣り方やタックルインプレッションの活用あり
こんな感じで、基本的に毎日釣りをして生活している釣り好きです。
全て管理人の実釣経験に基づいた内容になっています。
アブラハヤの釣り方・必要な基礎知識
まずはアブラハヤを釣るのに必要な基礎知識や釣り方などについて、要点をまとめておきます。
- 時期:1年中釣れるが、春~秋の暖かい季節がおすすめ
- 時間帯:朝~夕まで問題なく釣れる
- 釣り場:小さな川の上流域が狙いやすい
- 釣り方:のべ竿を使ったウキ釣りが基本
- 竿:清流竿(ハエ竿)や渓流竿などののべ竿
- 仕掛け:市販の川釣り・ハヤ釣り仕掛けでOK
- 餌:ミミズや川虫・食パンなどなんでも食う
アブラハヤ釣りに必要な基本をまとめるとこんな感じですね。
初心者の方は、これらを頭に入れておくと役に立つはずです。
アブラハヤが釣れる時期・時間帯
水温が高い春~秋がおすすめ!
アブラハヤを釣るのにおすすめな季節ですが、狙い方を工夫すれば1年中釣ることが可能です。
水温が低くなると、淵などの流れが緩い場所の川底でジッとしていることが多くなり、少し狙いにくくなります。
餌を流す深さを微調整したり、丁寧に釣らないと釣れにくいです。
一方で水温が高くなると水面付近まで餌を求めて上がってくることが多くなり、釣り初心者の方でも簡単に釣ることができます。
活性が高い時は、河原の砂利やくっつき虫の花などを投げると、アブラハヤは餌が落ちてきたと思って飛びついてくるくらいですよ!
天然の釣り堀🐟
— まるなか (@marunakafish) August 6, 2021
今日はアブラハヤに癒されてます😊
夏はまったり川遊びが楽しいです★ pic.twitter.com/d86UNOW1SX
実際に私がアブラハヤを釣るとこんな感じで、釣れる時は1瞬で釣れます(餌は食パンです)。
まるなか
朝・昼・夕のいつでもOK
アブラハヤ釣りに釣行する時間帯ですが、そこまでシビアに考える必要はありません。
朝・夕のマズメと呼ばれる日の出日没前後の時間帯でも良く釣れますし、日中でもそこまで差は無く釣れる魚ですね。
川釣り初心者の方にもかなり狙いやすい魚で、アブラハヤが潜むポイントさえ見つけてしまえば、割と簡単に釣り上げることが可能です。
釣れる場所探し
アブラハヤが釣れる場所の探し方ですが、コツさえ覚えればかなり高確率で釣果を上げられるようになります。
普段私が意識している点を紹介していきましょう。
小規模河川の上流域
アブラハヤやタカハヤは河川の上流域に生息していることが多いです。
ハヤというとオイカワやカワムツなども含まれますが、これらの魚種よりも上流域に生息している傾向を感じます。
上はカワムツ、下はアブラハヤです。
場所によっては混生していることもあります。
私の印象としては、上流から生息している順に
- タカハヤ
- アブラハヤ
- カワムツ
- オイカワ
- ヌマムツ
こんな感じで考えています。
山間を流れる水量が少ない河川がアブラハヤ・タカハヤ釣りでは良いポイントになりますね。
水量が少なく・落差が小さい河川がおすすめ!
河川の上流域といっても、河川によってはヤマメやイワナといった渓流魚を狙うのに適した場所もあります。
このような渓流はアブラハヤやタカハヤを狙うには少し険しすぎます。
アブラハヤやタカハヤを釣る時は、渓流魚が好む場所よりも流れが緩く、落差があまりない河川を選ぶのがおすすめですね。
イメージとしては、標高が高い山間を流れる河川ではなく、比較的身近な場所にある標高が低い山から流れ出ている川を狙うと良いでしょう。
こんな感じの川遊びがお手軽に楽しめるような、小規模な川の上流域を狙うのがおすすめですよ!
ポイント選び
水量がさほど多くない落差が少ない河川の上流域の河川狙いがおすすめですが、具体的にどんなポイントを狙った良いでしょうか。
アブラハヤはそれほど遊泳力が高い魚ではないので、流れが緩んでいる場所や少し水が溜まっている場所が好ポイントですね。
具体的な例を挙げると
- ちょっとした滝や堰堤の落ち込み
- 淵
- 草・岩の陰
- トロ場
このような場所を狙うのがおすすめです。
例えば、このポイントは落ち込み+草の陰があり、水深が深く掘れていて流れが緩んでいます。
こんな感じのスポットはアブラハヤ狙いでは超一級になります。
こんな感じの場所や
こんな感じの隠れ家がある場所を狙ってみましょう。
まるなか
アブラハヤ釣りにおすすめな仕掛け・道具選び
次に、アブラハヤ釣りに使う仕掛け・道具選びを紹介していきます。
竿
アブラハヤ釣りに使う釣り竿ですが、リールが付いていないのべ竿で十分です。
高級な竿は全く必要なく、1000円や2000円などで売られているものでも十分使えます。
長さは釣行する釣り場の規模や足場の高さによって変わりますが、3m~3.6mくらいのものが万能に使いやすいでしょう。
アブラハヤは警戒心が低い魚なので、至近距離まで近寄っても逃げないことも多いです。
ポイントの近くまで寄ることができる釣り場であれば、2.7m程度までの短めの竿でも使いやすいですね。
清流竿(ハエ)竿や渓流竿などのべ竿であれば、何でも使えます。
硬さは中硬~硬調くらいでOK。
まるなか
仕掛けの種類
アブラハヤ釣りに使う仕掛けの種類ですが、簡単に釣るのであれば本物の餌を使った餌釣りがおすすめです。
毛ばりなどで釣ることもできますが、難易度はやや上がります。
仕掛けは市販の川釣り仕掛けを使えばOKですが、シンプルなウキ釣り仕掛けで十分です。
ミャク釣り仕掛けも使えなくは無いですが、ウキ仕掛けの方が簡単に扱えます。
ウキの形などにもそこまでこだわる必要は無く、玉ウキやどんぐりウキ・トウガラシウキなど、どれを選んでも十分釣果は出せます。
初心者の方は
- 使う竿の長さに合わせた市販のハヤ・川釣り用ウキ釣り仕掛け
- 針:袖針の2.5~3号程度
こんな感じのものを目安にします。
替えの針は多めに用意しておいた方が良いので、スペアを買っておくことをおすすめします。
このような完成品の仕掛けと替え針を用意すれば十分ですね!
まるなか
アブラハヤ釣りに使う餌
次はアブラハヤ釣りに使う餌の選び方を紹介します。
アブラハヤ・タカハヤは、正直言って口に入る大きさならば、何でも食ってしまうような雑食性の魚です。
ですので、ありとあらゆる餌で狙うことができます。
私がこれまで使ってきたもの(食うのを確認したもの)を例に挙げると、動物性のものとしては
- ミミズ
- 川虫
- ブドウ虫
- 赤虫
- イトミミズ
- サシ
- 青虫(チョウなどの幼虫)
- イクラ
- イソメ・ゴカイ
- オキアミ
- イカ
- 魚肉ソーセージ
このようなもので釣り上げることが可能です。
一方で植物性のものとしては
- 練り餌
- パン
- ご飯粒
- 米ぬか
このようなものにも好反応を示しますね。
その他疑似餌としては
- ルアー:小型のスプーンやスピナー・ミノー・ワームなど
- 毛ばり(フライ)
- くっつき虫の黄色い花
- 小さな石
このように、ルアーや毛ばりの他、くっつき虫の花や小石などにも反応してしまうくらいですね(笑)
これらの中でも簡単に使えておすすめなものを選抜して紹介していきましょう。
ミミズ
ミミズは釣具店で比較的安定して入手することができ、魚の反応も非常に良い餌ですね。
虫エサを使うのであれば、私としてはミミズがおすすめです。
1匹つけてもアブラハヤは釣れますが、正直言って餌がもったいないです(笑)
ですので、小さくハリの大きさに合わせてカットして使うのがおすすめで、こんな感じで小さく付ければ十分です。
匂いによる集魚効果もかなり高く、ミミズを落とすとハヤが群がってくることも良くあります。
とにかく釣果を出したい方に、イチオシの餌ですね!
川虫
川虫はアブラハヤが潜んでいる釣り場の川底の石の裏にくっついている虫ですね。
主にカゲロウやカワゲラ・トビケラなどの幼虫です。
これらはアブラハヤや渓流魚が主食としている餌になり、タダで手に入れることができて反応も良い餌です。
魚肉ソーセージ
魚肉ソーセージは程よく匂いもあり、そこそこ集魚力もある餌になります。
小さくちぎって使いますが、餌持ちがやや悪いのが難点でしょうか。
コンビニでお手軽に買える餌ですが、アブラハヤ釣りなら十分使うことができます。
使う時はこんな感じで、小さく針に付けるのがコツです。
食パン
虫エサが触れない方におすすめな餌が食パンですね。
白い部分を小さくちぎり、軽く練って使うことで簡易的な練り餌のような感じで使うことができます。
安くて沢山使うこともできますし、ちぎってまくことで寄せ餌として使うことも可能ですよ!
ご飯粒
日本人の主食の米ですが、炊いたご飯粒はハヤ釣りに使うことも十分できます。
若干粘りがあるのでベタベタしやすく、使い勝手の良さは食パンの方がやや上に感じます。
1粒をつけても良いですし、何粒かを合体させて使ってもアブラハヤは釣れます。
まるなか
▼川釣りで使われる餌の種類や、餌ごとの特徴・使い方については【川釣りに使う餌の種類・使い方の基本を徹底解説】を参考にどうぞ。
釣り方のコツ
タナの調整
タナとはウキ~餌までの長さのことで、ウキゴムを動かすことによって調整します。
基本としては、餌が川底から5cm~10cmくらいの位置を流れるように調整するのがおすすめです。
活性が高くてアブラハヤが水面付近に浮き上がっている時や、川底にゴミや障害物があって根掛かりやすい時は浅く調整しましょう。
場合によっては水面にハヤが飛び出してくることもあり、こういう時は水面直下までタナを浅くしてもOKです。
着水音をうまく使おう
アブラハヤは水面に落ちてくる虫などを待ち構えていることが多いです。
この習性を利用し、仕掛けを振り込む時は静かに落とすだけでなく、少し勢いをつけて着水させるのもおすすめです。
場合によっては、仕掛けの着水音に反応し、離れた場所に居たハヤが一気に集まってくることもあります。
活性が高い時は、着水~餌が沈み込んでいくまでのタイミングが一番良く釣れたりしますよ!
ルアー・フライで狙う
初心者の方は餌釣りで狙うのがおすすめですが、水面に落ちたものに強い反応を示す習性を利用することで、ルアーやフライでアブラハヤを釣ることも可能です。
フライ・毛ばり
餌釣りの次におすすめなのが、鳥の羽などを巻き付けて作ったフライや毛ばりと呼ばれる疑似餌ですね。
元々渓流魚を狙う時によく使われますが、アブラハヤも虫を好んで捕食するので流用が可能です。
フライ・毛ばりを使う時はヤマメやイワナなどを狙う時よりも小さめがおすすめで、私の場合は#18前後の少し小さめのものを使います。
エルクへアカディスやパラシュートなど、見やすいドライフライで釣るのがエキサイティングで面白いですね!
トラウト用のルアー
ルアーで狙う場合は、トラウト用の小型のミノーやスプーン・スピナー・ワームなどがおすすめです。
アブラハヤは口がかなり小さいので、ルアーに反応しても針掛かりさせるのが難しいのが難点ですね。
場合によってはスレ掛かり(口以外に針が掛かること)で釣れることも多く、狙って釣るには餌釣りやフライよりも難しくなります。
ランガンで狙う
疑似餌を使ってアブラハヤを狙う場合は、同じ場所で釣りを続けると魚が疑似餌を見切って釣れなくなります。
餌釣りよりもテンポよく、色んな場所を歩き回るランガンスタイルで狙うのがおすすめですね。
活性が高い時は簡単に釣れるアブラハヤですが、偽物の餌を投げ続けていると、だんだん反応が悪くなってしまいます。
まるなか
まとめ
今回はアブラハヤ・タカハヤ釣りを紹介しました。
かなりお手軽で難易度は低く、釣り初心者の方でもお手軽に遊べる釣りになります。
険しくない小さな川の上流域へ出かけ、ウキ釣り仕掛けで狙うのが一番簡単でおすすめですね。
魚が潜んでいる場所さえ分かれば、入れ食いを味わうのもそれほど難しくありません。
今回の解説を参考に、川釣りを楽しんでもらえたら嬉しく思います。
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