こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はメバリング講座をやっていきましょう。
今日のテーマは冬のメバルの産卵期における釣り方のパターンやコツについて、私が普段意識していることを掘り下げて紹介していきます。
メバル釣りにおいて、冬という時期は大型メバルを釣るのが難しくなる傾向にあり、キーになってくるのが「産卵」ですね。
産卵行動が釣果に大きく影響することになるので、その辺りをしっかりと把握してゲームを組み立てるのがポイントになってきますよ!
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
冬にのメバル釣りで知っておきたい基礎知識・釣り方のコツなど
- 冬メバルの難易度:中型以上は難。小型狙いは平均
- 冬は接岸したメバルが産卵行動を起こす時期
- メバルの産卵期:だいたい1月~2月頃
- 産卵の直前~直後は食い渋りが発生する
- 産卵から回復したメバルが増えてくるとメバリングベストシーズンを迎える
冬~春先にかけてメバル釣りに挑戦する時は、これらを知ったうえて釣行すると良いですね。
冬のメバル釣りのパターンと産卵期
12月
地域によって差はありますが、12月はまだ海水温が下がりきっておらず、海中は秋の状態を引っ張ることも多いです。
メバルの行動パターンとしては、12月はまだ産卵前の個体がほとんどで、沖から浅場に接岸してくるタイミングになります。
なお、メバルの接岸は11月くらいから進む地域が多いです。
私の印象としては、12月のメバル釣りは難易度としてはそこまで高くなく、産卵を控えて腹がパンパンに膨れた良型の釣果が望める時期でもありますね。
これは12月下旬にキャッチしたメバル。
状態を見るに、産卵間近でしょう。
このような個体が釣れるのが12月のメバル釣りですね。
接岸してきたばかりのメバルはまだスレていないことが多く、餌やルアーに対して比較的素直に反応する印象です。
パターンにハマるとコンディション抜群の個体が連発することも。
メバリングのベストシーズンとしては春になりますが、この12月というタイミングはその次にアツいタイミングとして考えていますよ!
まるなか
1月~2月の厳寒期(産卵期)
私の地元静岡の場合、メバルは12月下旬位になると徐々に産卵を意識し始めます。
メバルが産卵を意識しだすと、産卵行動を起こす中型以上のメバルが釣れなくなり、小型が釣れる割合が急に多くなるのが特徴ですね。
産卵行動はある程度の期間続きますが、2月いっぱいくらいまでが産卵期真っ盛りという印象です。
産卵を終えるのが早い個体・エリアの場合は、1月下旬位から産卵を終えて腹がしぼんだ個体が釣れるようになってきます。
しかし、多くのメバルが産卵を終えるのは2月中旬から下旬にかけてというパターンが多かったです。
これは1月中旬にキャッチしたメバル。
産卵を終えたばかりという感じで腹がしぼんでいます。
まるなか
2月下旬以降
2月中旬・下旬頃になってくると、まだまだ寒い時期が続きますが、海中には徐々に早春の気配が出てきます。
産卵を終えて体力を回復したメバルが増えてきて、徐々にメバル釣りのベストシーズンへと入っていきます。
また、この春先の時期は
- バチ
- 稚鮎
- ハク(ボラの幼魚)
- シラスウナギ
- シロウオ
- アミ
このようなメバルが好む小型のベイトフィッシュが湧きやすいタイミングとも重なり、季節が進むにつれてメバルが浅い場所で積極的に餌を食うようになります。
その後、メバル釣りは春までベストシーズンが続くというのが基本の流れになります。
まるなか
春先に湧くベイトフィッシュが目立つようになってきたらメバル釣りもどんどん楽しくなってくる!
冬メバルの釣り方・攻略のパターン
シーズン序盤・産卵前
12月頃までのメバルが産卵行動に移す前の釣り方のコツとしては、
- 外洋・深場に近いポイントから優先的に狙っていく
- 狭いエリアをジックリ狙うより、ある程度広範囲をテンポよく釣っていく
- 釣れたメバルのコンディションで産卵までの時間を把握する
これらになります。
まず、初冬のメバルは沖から差してくる個体を狙うと効率が良いので、水温がまだ高い時期は漁港の奥まった場所より、沖や深場から近いポイントを優先的に釣っていきます。
水温低下がかなり進めばメバルはかなり広範囲で釣れるようになりますが、シーズン初期は釣れるエリアが限られたり、深場に落ちたり・浅い場所に上がったりを繰り返します。
また、釣り方に関しても1g未満の軽いジグヘッドを使ってジックリ攻めるよりも
- 1.5gや2gなどmある程度重たいジグヘッドリグ
- シンキングペンシル
- メタルジグやバイブレーション
このようなルアーを使い、効率よく広いエリアを探った方が産卵前の良型に出会いやすいと感じます。
また、中型以上のメバルが釣れた時は腹の膨らみ方などをチェックすると、産卵までの時間が何となく把握できます。
腹がパンパンではち切れそうな個体はもうすぐに産卵行動を始めるので、しばらくするとメバルが釣れにくくなる時期がやってくることが分かります。
産卵期
1月~2月のメバル釣りですが、メバルは産卵行動に入ってしまうと釣るのが非常に難しいです。
産卵~産卵直後の体力を消耗している個体をルアーで狙う時は
- ジグヘッドリグのカーブフォールや巻き落とし・ボトムギリギリをただ巻き
- サスペンド~スローシンキングのプラグのドリフト
このような釣り方でジックリと時間を掛け、障害物の影に潜んで動かないメバルの前にルアーを流し込んで釣ることを意識するようにしていますね。
しかし、産卵期真っ最中は中型以上のメバルがほとんど釣れなくなることもかなり多いので、その時は小型の数釣りを楽しんだり、カサゴやカマス・セイゴなどの他のターゲットを狙うのもおすすめ。
狙うポイントとしては、水深が浅いポイントよりも水深8m~10m前後以上あるような場所の障害物周りやかけあがりの斜面など、体力が落ちたメバルが落ち着ける場所の方が型は揃いやすいと感じます。
産卵後
産卵後の1月下旬~2月くらいになってくると、徐々に体力を回復させたメバルが浅い場所に差してくるようになります。
先ほど紹介したような春のベイトフィッシュを求め、岸壁沿いの明暗やスロープなどでライズしている姿を見かける機会も増えます。
この時期のメバルは水面を意識していることが多いんですが、簡単に釣れる地域の場合はシンプルなジグヘッドリグだけで何とかなります。
しかし、釣り人が多いエリアの場合はそうはいきません。
ベイトフィッシュが多くなるとメバルが捕食する餌を吟味するようになり、見切るようになるからです。
そんな時に効果を発揮するのがプラグ類ですね。
産卵後~春にかけてはうまくプラグを使うことで、ワームを見切ってくるスレたメバルに口を使わせることが可能になります。
私が良く使うものとしては
- シンキングペンシル:スローシンキングまたはサスペンド
- トップウォータープラグ:メインはペンシルベイト
- リップレスミノー
これらはライズしている食わないメバルが居る時に多用しますね。
リールをグリグリ巻いてルアーをしっかり泳がせるのではなく、風や潮の流れを利用してドリフトさせて使います。
その中で最小限のロッドアクションやリーリングを入れ、違和感なく食わせるパターンが高実績。
ガルプなどの味や匂いにスレている個体も居るので、ワームだけに頼ると逆に釣れなくなることも普通にあります。
2月のマイクロベイトを偏食するライズするメバルをシンペンでキャッチ。
ワームを投げても食わない個体でしたが、風を利用したドリフトで口を使わせました。
まるなか
そんな時はワームではなく、プラグ類をうまく使うことで釣果が伸ばせるよ!
まとめ!
今回は冬・産卵期にメバルを釣る時に必要な基礎知識やパターンの紹介をしました。
- 12月:産卵前の個体が狙える時期。魚影さえあれば比較的釣りやすい
- 1月~2月:メバルは産卵期。小型は釣れるが、中型以上はかなり釣りにくい
- 2月~:産卵を終えた個体が増えてくる。春先にかけては小型のベイトフィッシュが湧くが、メバルがスレやすい
要点をまとめるとこんな感じですね。
春のベストシーズンと比較すると、冬はメバルの反応が不安定になりやすい傾向があります。
しかし、しっかりと狙い方を考えれば釣果を出すことは可能なので、工夫しながら狙ってみてください。
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