こんにちは、まるなかです。
さてさて、今回はヤマガブランクスのブルーカレントⅢについて。
先日ブルーカレントⅢのインプレッションをしたところ「番手・モデル選び」について質問が有ったので、この機会に私なりのシチュエーション別の選び方の例を紹介。
もちろんロッド選びは個人個人の好みやスタイルで変わってくる部分はあって当然だけど、ある程度目安が欲しいという方も当然いるはず。
私の場合は普段ほぼ毎日釣りをして生活しており、アジング・メバリングに関しても専用タックルが発売される以前から実釣を繰り返していた経験があるので、参考になる部分もあるだろう。
アジング・メバリングロッド選びの候補の1つとして、ブルーカレントⅢシリーズを視野に入れている方の参考になったら嬉しく思う。
ブルーカレントⅢシリーズの特徴
以前からファンが多いヤマガブランクスのブルーカレントシリーズ。
実際に使用して感じているロッドの特徴について、代表的なものをいくつか紹介しておこう。
アジング・メバリングに両方対応できる汎用性
ブルーカレントシリーズはいわゆるアジング・メバリング専用ロッドのような極端な調子設定になっていない。
簡単に表現するのであれば、
- アジング専用ロッドのよりもマイルドで良く曲がる
- メバリング専用ロッドよりも反発力があってシャキッと感がある
こんな感じで、両方のロッドの中間的な特性を持っているのが魅力でもある。
アジングやメバリング専用ロッドにはない汎用性の高さと魚が掛かってからの曲がり方(後で少し詳しく紹介する)が非常に特徴的で、数釣りを極めるロッドというより「使って気持ちが良く・釣って楽しいロッド」という印象が強い。
独特な曲がり込むブランクス
ブルーカレントシリーズを使ってみると分かるが、魚がヒットすると非常に気持ちよく・つなぎ目を感じさせない曲がり込みを見せる。
全体的にスローテーパー寄りの設定になっており、小型の魚でも綺麗に曲がって魚の引きが十分味わえる。
それでいて曲がり込んでからの安心感もあり、「曲げて獲るロッド」という感じかな。
アジング専用ロッドのようなキンキンの感度は無いが、キャストする楽しさや曲がり込みを楽しむことができるロッドがブルーカレントシリーズ。
チューブラーティップ搭載
ブルーカレントシリーズはチューブラーティップを搭載しており、穂先には程よい反発力がある。
これによってジグヘッドリグ~プラグ類の操作も軽快にでき、反響感度に優れているので手元までルアーの動きや魚のアタリも明確に伝わってくる。
ただし、ソリッドティップ搭載のロッドのように「穂先だけを」微妙に曲げ込んで使うのは苦手な部分があるので、好みが分かれる部分でもある。
ブルーカレントⅢになって変わったこと・グレードによる違い
ブルーカレントは2020年にモデルチェンジを果たしているが、旧型のブルーカレントⅡや上位機種のTZ/Nanoシリーズとはどんな点が違うのか?
ブルーカレントⅡとの違い
簡単にまとめてみると、
- 穂先が繊細になり、小型・軽量ルアーの操作感がアップ
- ベリーの反発力がアップし、キャスト時・ルアー操作時のシャキッと感が良くなった
- バット~ベリーにかけての曲がり方がよりスムーズに、全体的に曲がるようになった
個人的にはこのような印象があり、全体的に大きく変わってはいないもののルアーの操作感やキャストフィールが向上した印象だ。
旧型のブルーカレントⅡも良いロッドだったが、Ⅲと比較すると軽量ルアーの操作時にルアーの操作感が少し分かりにくい感じがあり、少し「ベニャベニャ感」がある。
ブルーカレントTZ/Nanoシリーズとの違い
ブルーカレントシリーズにはハイエンドモデルのTZ/Nanoシリーズが存在している。
両者の違いについてはガイド素材(ⅢはステンレスSic、TZ/Nanoはチタンフレームトルザイト)などの分かりやすいものもあるが、実際に使ってみるとブランクスの特性も少し変わっているのが分かった。
私が使用した印象としては、TZ/Nanoシリーズの方がより反発力が高く、「良く曲がるけど魚を浮かせる力が強い」といった感じ。
ブルーカレントⅢも綺麗に曲がり込むロッドだが、曲がってからの強さという点では若干劣る部分がある。
ブルーカレントTZ/Nanoの方が「モチモチッとしていて強くて軽い」とでもいうのが分かりやすいかな?
この点は価格大幅に違うので違って当然だが、ブルーカレントⅢの価格を考慮したら十分良く出来たロッドなのは間違いない。
アジングにおすすめなブルーカレントⅢ
ここからは具体的な番手の選び方について、私なりに紹介していこう。
まずは一般的な港湾部を中心とした「アジング」を中心に使うことをメインに考えた場合のセレクトについてだ。
ブルーカレントⅢ510
主にエステルラインやフロロカーボンラインを使った数釣り系アジングを楽しむなら、第一候補がブルーカレント510。
PEラインを使うなら0.2号程度までが良いかな。
港湾部を中心に、ジグヘッドのウェイトは1g前後を考えているなら私だったらこのモデルを選ぶ。
基本的に0.6g~1.5g程度までのジグヘッドを使い、足場が比較的低い場所でのアジングで使うならちょうど良いスペックだね!
ブルーカレントⅢ53
1g以下のジグヘッドをメインに使い、足場が低い場所での数釣りスペシャルが欲しいならブルーカレントⅢ53かな。
レングス的に短くなるので、汎用性は小さくなるもののルアーの操作感を第一に考えるならこのモデルかなと。
最初の1本というより、数釣りに特化したロッドを探している方におすすめだね!
ブルーカレントⅢ63
ブルーカレントⅢ63はエステル・フロロカーボンライン以外にもPEラインを使ったプラッギングや極小メタルジグの釣り、多少足場が高い場所でのアジングまで考慮する時におすすめの番手。
アジングをメインに、港湾部の開けた場所のメバリングやカマスゲームにも使い易い長さになってくる。
港湾部のアジングに使うことをメインに考えるなら選び方はこんな感じで、私のイチオシは程よい長さのあるブルーカレントⅢ510。
メバリング・ライトゲーム五目釣りも考慮した番手選び
次はアジングのみならず、メバリングやメッキ・カマス等も考慮に入れた場合のおすすめ番手について。
ブルーカレントⅢ69
アジングはもちろん、港湾部の比較的開けた場所のメバリングでオールマイティに使いたい方におすすめなのは、ブルーカレントⅢの69かな。
ライトゲームでは非常にオールラウンドに使えるロッドだが、どちらかというと開けた場所向き。
メバリング以外にもメッキ・カマス・セイゴゲーム等にも使える汎用性があるスペックなので、1本で色んな釣りが楽しめるはず。
私が購入したのもこのモデルで、港湾部のメバリングをメインにライトなシーバスゲームやカマス・メッキ釣りなどを視野に入れている。
ジグヘッド+ワーム~大体5g、6g程度のプラグ類・メタルジグまで使い易い印象。
メインはジグヘッドやシャロー系ミノー・シンペン・トッププラグなど、引き抵抗が小さいルアーを考えている方におすすめだ。
ブルーカレントⅢ74
7フィート4インチのレングスになると、アジングの場合はキャロやメタル系ルアーの遠投を強く意識したスペックになり、どちらかといえばメバリング向け。
港湾部~ちょっとした根周りや小磯や・波の穏やかなサーフなど、色んな場所でオールラウンドに使えるメバリングロッドが欲しいなら、私の場合はブルーカレントⅢ74を選ぶ。
また、バイブレーションやメタルジグなども良く使うという方には69よりも「ワンランク強めの74」の方が使い勝手は良いだろう。
他にもブルーカレントⅢシリーズはラインナップがあるが、一般的な港湾部を中心としたライトゲームを考えるとおすすめモデルはこんな具合になるかと。
タックル選びの時の参考になったら嬉しく思う。
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