こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はメバリング講座をやっていきましょう。
今日のテーマはメバルが釣れるポイント・場所選びの基本やコツについて、普段私がチェックしている点を基礎から解説。
メバルはある程度回遊する習性を持ちますが、やはり根魚なので「釣れる場所をピンスポットで探して狙い撃てる」能力は釣果に直接的に影響します。
今回の解説を参考に、釣果アップの役に立ててもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
メバルが釣れる場所(地域)と水温の関係
メバルはそもそも釣れる場所と釣れない場所が存在します。
メバルが釣れる水温の目安としてはだいたい20度以下の印象がありますが、それだけではメバルは釣れないことも多いです。
私の地元静岡を例に挙げると、以前の厳寒期は海水温が12度前後まで落ちていた印象があります。
その頃はあちこちでメバルが釣れたんですが、その後は近年の海水温上昇の影響を受けたり、冬の水温が13度や14度程度までしか下がらなくなってきました。
この海水温の上昇はメバル釣りにかなり大きな影響を及ぼし、現在ではメバルの数が激減。
かなり限られたポイントでしか狙って釣るのは不可能な状態になってしまいました。
これは他の地域にも言えることで、冬の海水温が高い地域はメバルがそもそも狙って釣るのが難しい・不可能なこともあるので要注意。
基本的には、冬場の水温は低い場所の方がメバル釣りは成立しやすいと感じます。
時間・タイミングとメバルが釣れるポイントの関係
メバルはカサゴなどと同じ根魚・ロックフィッシュに分類されますが、厄介なのが状況によって移動したり、回遊すること。
メバルはその時の状況や時間によって釣れる場所・ポイントが思った以上に変化する魚なんですね。
これを把握しておかないと、常に安定して釣果を上げることは難しいです。
高活性時は障害物の上やオープンエリアに出てくる
メバルは活性が上がると、障害物の奥まった場所から少し浮いてホバリングしたり、カサゴ等とは違った行動を見せます。
活性が上がることが多い条件としては、
- 朝・夕マズメ。次に夜間
- 潮が利いていて明確な流れやヨレが形成されている
- ベイトフィッシュが回遊している
このような条件に当てはまった時は、障害物周りを少しテンポよく探ったり、オープン気味のエリアも視野に入れて狙うべきです。
基本的にはマズメの時間や夜間はテンポよく釣っていくのが効果的になりやすいですが、日中でも潮が急に流れ出したり、ベイトフィッシュが回遊してきた時は巣穴から出てきて餌を積極的に追います。
小型のキビナゴが回遊する朝マズメ、シャッドテールワームを使って尺メバルをキャッチ!
活性が上がったメバルは、隠れ家から少し離れて積極的に餌を追います。
低活性時は障害物周りをタイトに狙う
一方で潮の流れが無くてどんよりしていたり、日中の時間にメバルを狙うとなると、釣り方や狙うポイントを少し変えて対応します。
メバルは捕食モードでなくなると、今度は根魚らしく障害物の隙間でジッとしていることが多くなります。
ですので、低活性時はオープンエリアをテンポよく探っても釣果を出しにくくなり、障害物の影や岩の隙間など、メバルの隠れ家周りをダイレクトに探ります。
横方向の誘いで流して釣るというより、縦に探って隠れているメバルにルアー(餌)を直撃させるイメージで釣ってみてください。
日が高く上ったデイゲームのメバリング。
岸壁沿いにできた穴の奥にワームを流し込み、リアクションバイトを探って良型メバルが釣れました。
メバルが釣れる代表的なポイント・場所
メバルが釣れやすい場所としては
- 藻場・海藻が生えているところ
- 常夜灯周り
- テトラ帯
- 防波堤
- 船溜まり
- スロープ
- 磯
- ゴロタ場
- サーフ
- 河口周り
このような場所が有望です。
また、これらのポイントやメバルが好む要素が複数絡んでくるスポットはより有望になり、魚影が濃くなったり、大型が釣れる期待度が高まりますね。
藻場・海藻エリア
メバルは藻場・海藻を絶対的に好む
メバルと藻・海藻は切っても切れない関係にあり、ポイント選びにおいて非常に重要です。
メバルの魚影が非常に濃い地域なら関係ないこともありますが、それほど個体数・生息密度が高くないエリアでメバリングをやる場合、海藻が生えている場所はメバルが釣れる可能性としては一気に高くなります。
私の場合、海藻+他の要素が絡んでくることが、メバリングポイントとして超重要視しています。
一見するとメバルが釣れそうな磯やテトラ帯などがあったとしても、実際に狙ってみるとメバルが全く居なということは良くあります。
逆に、見落としてしまいそうな海藻が生えている何気ないちょっとしたピンスポットでも、狙ってみるとメバルが良いペースで釣れたりしますね。
このような海藻が生えている何気ない岸壁は、メバルが思いのほか良く釣れたりします。
メバリングポイントを選ぶときは、藻・海藻が生えている場所を優先して狙ってみてください。
縦に変化のある場所を狙う
これは藻場・海藻が生えている場所に限ったことではありませんが、メバルは縦に大きく変化のある場所を好む傾向を感じています。
例えば、低い海藻がポツポツと生えている場所よりも、海藻が長く育っている場所だったり
- 岸壁沿い
- かけあがりの斜面
- 漁港のブイやロープ周り
- 大岩・沈み根
- 海中に沈んだテトラ
このような場所に海藻が絡んでくると、特にメバルが釣れる可能性が高くなると感じています。
常夜灯周り
常夜灯周りはメバル釣りでは超鉄板なポイントとして知られています。
常夜灯の色や種類
常夜灯と言っても、水銀灯やLEDライトなど色や種類には違いがあります。
最近増えてきているのがLEDライトですが、正直言ってLEDライトは魚を集めるパワーが弱い印象ですね。
一昔前の水銀灯などの方がポイントとして有望になることが多く、実際に私の地元ではライトの種類が変わった途端んに魚が全く集まらなくなった場所も結構多いです。
特にオレンジ系の昔ながらの常夜灯はメバルに限らず、アジなども良く集まる印象。
明暗の暗い側をしっかり狙う
常夜灯周りは明るく照らされている場所に目がいきがち。
メバルの魚影が濃かったり、それほどプレッシャーが掛かっていない釣り場であれば、明るい場素を探るだけでも良く釣れたりします。
しかし、人的なプレッシャーが掛かっていたり、警戒心が高い大型のメバルは案外常夜灯の下には入ってこないんですよね。
警戒心が高いメバルは
- 常夜灯の明かりと岸壁の間にできる明暗の暗い側
- 常夜灯の光が届かない向こう側
このように、明るくなっているスポットには入ってこないことが実はかなり多くなります。
実際に私がメバルを狙う時、特に良型を狙う時はライトの真下の明るい場所はほとんど狙いません。
その周辺でメバルが安心して餌を待てる障害物の影や暗い側を狙うと、身近なポイントでも案外大型が釣れますね。
ライトの下に入らない
これは常夜灯周りの釣りをしているのを見ていると、かなり多くの方がやっちゃってますね。
警戒心が高い個体は怪しい影が近づいてきた時点で捕食スイッチがオフになったり、警戒モードになって食わなくなることが非常に多いんですね。
常夜灯周りを攻める時は、まずはライトから離れた場所に立って釣りを始める癖をつけた方が良いです。
また、ライトと自分の位置関係を把握し、どの方向に影が伸びるのかもしっかり計算して釣るようにしましょう。
これだけでも釣果は変わってくるはずです。
ついつい常夜灯の真下に立って明るい場所を探ってしまいがち。
一度冷静になって周りから暗い場所を攻めたり、工夫するのが釣果アップにつながります。
テトラ帯
テトラ帯は隠れ場所や餌が豊富になり、メバル釣りでも実績が高いです。
外洋に面したテトラ帯は大型メバルが高実績!
テトラ帯自体がメバル釣りでは良いポイントになりますが、外洋に面した潮通しが良い場所は尺クラスのメバルの実績が高い傾向があります。
イシダイやクエ・青物などの実績が高いテトラ帯は餌が豊富な可能性が高く、大型のメバルが狙える可能性が大。
古いテトラや崩れテトラがある場所を狙う
テトラ帯だからと言って、どこでもメバルが釣れるわけではありません。
私がチェックするポイントとしては、
- 海藻やフジツボ・カキガラなどが付着しているような古いテトラ
- 少し沖に崩れテトラがある
このような場所の方が実績が高いですね。
綺麗に積まれたピカピカのテトラは魚にとっては住みにくいのか、魚が少ないことも多いですね。
このテトラ帯は少し沖まで沈んだテトラが入っていて、海藻+貝が沢山付着していて尺メバルの実績も高いポイント。
防波堤・沖堤防など
沖に伸びた防波堤はメバルが釣れる可能性も高く、場所によっては足場良くても大型が釣れたり、数釣り~良型狙いまで楽しめる可能性を秘めています。
岸壁沿いをキッチリ狙う
防波堤からメバルを狙う時は、沖に適当に仕掛けを投げても釣れないことが多いです。
一番大きなポイントは岸壁沿いになることも多く、足元からしっかりと探る癖をつけた方が良いですね。
特に
- スリットや岸壁の形状に変化がある
- 防波堤の角やカーブしている付近
- 向かい風が当っている
- 捨て石・ブロックなどが入っている
このような場所が絡むスポットはしっかり狙いたいですね。
このような岸壁沿いに変凸凹があったり、下が空洞になっているポイントはぜひ狙いたいポイント。
深場までしっかり釣る
防波堤は水深が深いことも多く、軽量なジグヘッドリグやプラグだけでは探り切れないこと多いです。
メバルは活性が高ければ水面付近まで浮きますが、日中や低活性時は海底付近でジッとしていますからね。
深場を狙う時は
- 3~5g前後のダート系ジグヘッド+ワーム
- 5~7g前後のメタルジグ
- バイブレーション
このようなルアーを使い、中層~ボトム付近を縦方向に探ると良いです。
表層付近を探ってアタリすらなかったのに、深場狙いに変えたら連発することは良くありますよ!
状況次第で海底付近もキッチリ探る癖をつけておくと釣果も安定し、大型のキャッチ率も高くなりますね!
船溜まり
港の奥まった場所に多い船溜まり。
お手軽にメバリングが楽しめる場所になります。
係留船やロープの影
船溜まりのメバリングですが、基本的には豊富な障害物周りを丁寧に狙うのがコツになります。
開けたオープンエリアよりも、船の周りやロープの影などをメバルは好みます。
ただし、船やロープに仕掛けを引っ掛けるのはNGなので、絶対に無茶な釣りはしない事。
また、ヒットした後に強引なやり取りが必要になることも多いので、細いラインはおすすめしません。
岸壁沿いは一級ポイント!
船溜まりの岸壁には、船が傷にならないようにゴム製の衝撃吸収用の板が設置されていたりします。
こういうちょっとした障害物はメバルが非常に好むので、船溜まりを攻める時も足元をキッチリ狙った方が良いですね。
ポイントによっては岸壁沿いしか釣れない場所も案外あったりするので、沖の方ばかりを狙うのはNG。
スロープ
春先以降に特に高実績!
漁港のスロープ周りは餌を求める活性が高いメバルが集まる傾向があります。
一年を通じて釣果の期待はできますが、特に有望になってくるのは早春以降の春シーズンですね。
私の地元静岡の場合を例に挙げると、スロープ周りで釣果が出やすくなるのはだいたい2月中旬・下旬位から。
この時期になると
- シラス(イワシなどの稚魚)
- 稚鮎
- ハク(ボラの幼魚)
- バチ
このような春のベイトフィッシュが水深の浅いスロープに集まりやすくなり、それを追ってメバルもやってきます。
程よい風・波がある場所を狙う
スロープ周りは水深が浅くて海底まで余裕で透けて見えてしまうことも多いです。
ですので、メバルの警戒心も高くなり、ベタ凪の日は見切られやすくなったりしますね。
スロープのようなシャローエリアを狙う時は、向かい風が吹いて海面が少し波気立っているような状況がベスト。
メバルは凪の方が良く釣れると言われたりしますが、実際には荒れていても普通に釣れますからね(魚が少し沈むことはある)。
3月中旬、スロープに稚アユ・ハクが集まる中、ペンシルベイトを使ってメバルをキャッチ。
磯
磯は尺メバルなど、大型狙いの方に人気があるポイントですね。
海藻や沖に根がある磯がベスト
磯と言っても岸際が岩礁帯になっていて、沖は砂底の場所があったりします。
このような磯はメバル狙いにはあまり適しておらず、少し沖(岸から10m~20mとかでもOK)まで岩礁帯が続いていたり、海藻や根がある場所が有望。
また、足元からドン深過ぎても釣りにくいですね。
テンポよく・効率重視で探る
磯のメバルは漁港のメバルと比較するとスレていないことが多く、釣れるか釣れないかは「魚影の濃さ」次第になることが多いです。
ですので、軽いルアーを使ってネチネチ探るよりも広範囲をテンポよく探り、メバルを探すことを優先した方が良いです。
3g前後のジグヘッドリグや遠投が利くシンキングペンシル・メタルジグなどをうまく使うことで、効率よく魚が探せますよ!
なお、メバル狙いの場合は外洋に面した険しい磯場だけでなく、内湾の小磯・岩礁帯でも釣果が期待できます。
小型の割合が多くなりますが、波が立ちにくいので難易度は低め。
ゴロタ場
ゴロタ場も大型のメバルが狙えるポイントとして有望です。
ただし、中くらいのゴロタ石が入っているだけのポイントは狙いが絞りにくかったり、変化が乏しくてメバルの魚影が薄いこともよくあります。
有望な場所としては
- ゴロタの中に沈み根・シモリなどが混じっている
- 海藻が生えている
- 届く範囲にかけあがりの斜面がある
このような場所を優先的に狙いたいですね。
サーフ
メバルは岩礁帯を好む魚ですが、地域によってはサーフから釣れることもあります。
ある程度急深なサーフがおすすめ
サーフメバリングが成立しやすい条件として、その1つが水深ですね。
サーフィンをするような遠浅できめが細かい砂浜は、メバルが釣れる可能性は低くなります。
いわゆる急深のサーフで、底質が砂利や小石のような場所がおすすめ。
サーフメバリングで有望なスポット
サーフメバリングで狙いたいスポットしては
- テトラが入っている
- 届く範囲にかけあがりがある
- 海藻エリアが隣接している
- 沈み根がある
- ワンド状の地形になっている
このような場所は実績が高いですね。
また、直線的な地形の砂浜よりもワンド状になっている場所の方が魚が溜まりやすかったりします。
また、サーフメバリングも磯などと同じく、魚さえいれば割と素直に反応してくれます。
遠投性やアピール力を意識したルアーセレクトで、広範囲を探ることを意識した方が良いですよ!
河口
メバルは海水魚ですが、多少塩分濃度が低いポイントであっても全く問題なく釣れます。
河口域を狙う時はベイトフィッシュの有無が非常に重要になります。
特に有望なのは3月~4月頃でしょうか。
この時期になると、下流域でバチ抜けが起こったり、稚アユやハク・シロウオなどが河川を遡上するために河口にベイトフィッシュが溜まるんですよね。
それを追ってメバルも河口域に集まることがあり、特に漁港内などに流れ込む河川の河口が狙い目になります。
シーバスと一緒にメバルが盛んにライズすることもあり、トップウォータープラグやシンキングペンシルを使ったプラッギングが高実績。
よくある質問など
常夜灯が無いと釣れないのか?
メバル釣り初心者の方から時々来る質問ですが、メバルは常夜灯が無くても何ら問題なく夜釣りで釣れます。
常夜灯はあくまでも魚を引き付ける要素の1つであり、状況によっては常夜灯周りは魚の視界も良くなるので、魚が居ても食わないというパターンになりやすいです。
その点、暗い場所での夜釣りは魚の警戒心も低く、目の前に入ってきた仕掛けを吟味することなく食いついてくることも多くなります。
魚が居るスポットさえ分かれば、それほど苦労することなく大型が釣れたりしますね。
メバルがそもそも居ない
メバルは低水温期に接岸する習性があり、釣れやすい時期があります。
地域によっては、夏~秋の高水温期は魚そのものが釣り場から居なくなります。
また、近年は海水温の上昇傾向にあり、以前よりもメバルが釣れる時期が短くなったり、釣れるエリアが狭くなってきている印象です。
私の地元静岡でも年々メバルが減少傾向にあり、その大きな原因の1つが高水温にあると考えています。
まるなか
条件さえ揃っていてればサーフでも釣れるし、狙えるポイントは沢山あるから色々開拓してみよう!
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