さてさて、今回もPEラインを紹介。
バリバスから発売されている、ライトゲームやトラウトなどに使う極細PEライン
「アバニライトゲームスーパープレミアムPEX4」の実釣インプレッションを。
このラインを海のライトゲーム、渓流のトラウトで使ってみての印象を率直にレビューしていく。
前回紹介したジギング用のPE、「アバニジギング10×10マックスパワーPEX8」と同じく、耐久力に優れたPEラインという印象があるね!
ちょっと価格は高めでも安心して使える・長持ちPEラインを探している方におすすめだ。
アバニライトゲームスーパープレミアムPEX4を「サクッと」インプレ!
まずは、このライトゲームスーパープレミアムPEX4、実際の使用感を簡単に紹介しておく。
- 号数表示に対する太さ:表示通りの太さになっており、太くもないし細くもない
- ラインのコシ・張り:必要な張りはあるものの、平均~若干柔らかめか?
- 強度:最大強力程の強さは出ないが、他社のPEラインよりもワンランク強い!
- 表面の滑らかさ・飛距離:4本編みのザラザラ感は有り、飛距離などは平均クラス
- 耐久性:ラインが常に擦れる源流域で使っても毛羽立ちにくい!
◎滑らかさ・シルキーさを求めるラインとは違い、「強さと耐久力」が目立つラインになっている印象アリ!
使用感を簡単に紹介するとこんな感じ。
各項目について、それぞれ詳しく紹介していこう。
号数表示に対する太さ・嵩張り具合
ライトゲーム用の細いPEライン程、メーカーによって太さにバラツキが目立つような感じがある。
特に安価な輸入系のPEラインは太さが目立ち、カタログスペック通りにラインが巻き取れないことも結構あるよね。
実際にリールに巻き取った感じとしては、号数通りの嵩張り具合になっていて太いような印象は無し。
太さに関しては特に文句はなく、良いんじゃない?
ラインの張り・コシの強さ
続いて、ルアーの操作感やライントラブルに影響する「ラインの張り・コシ」について。
最近のロッドに搭載されている傾斜の付いたガイドで釣りをする分にはライントラブルはゼロだったが、今となっては古い「Yガイド」仕様のネイティブトラウトロッドで使用すると、何度かラインがガイドに絡んだ。
テイクバックをしっかり取り、ジワジワっとロッドを曲げ込んでいけば絡むことは無かったんだけど、狭いバックスペースの中で手首だけを使って投げたりするとちょっと絡みやすいかも。
アバニライトゲームスーパープレミアムPEX4のライン自体の張り・コシについては「一般的なPEラインレベル~若干しなやか系かな?」というのが個人的な印象。
感度を求めているパリッとしたPEラインとは違い、程々の張りは有りつつもしなやかさがある。
その分スプールへの馴染みは良く、流れの中で釣りを続けてもバックラッシュなどの発生は皆無だった。
アバニライトゲームスーパープレミアムPEX4の強度を実測!
次は気になる強度について。
このアバニライトゲームスーパープレミアムPEX4は、その名の通り「スーパープレミアムPE」という原糸を使っている。
これが強さを発揮するらしいが、実際はどうなのか?
FGノットとPRノットでリーダーと結束を行い、強度を実測してみた。
なお、私が使用している0.3号の最大直線強力は6.5LB、約3kg程だ。
連続で各3回ずつ、強度を測定してみた所結果はこんな感じに。
- FGノット・PRノット共に約2.2kg~約2.5kg
私がノットを組んだ印象では、パッケージ表記の最大直線強力ほどの強さは出せる感じではなかった。
しかし、同じ国産PEラインの結構いいグレードである「サンライン スモールゲームPE-HG」の0.3号の場合は、約1.8kg~約2.15kg程の強度だったので「それよりも明らかに強い」という結果になった。
スモールゲームPE-HGは「4本編みのPEラインの中ではトップクラスの滑らかさ」を誇っているので、この辺りは釣り方や好みでベストなラインは変わって来そう。
表面の滑らかさ・飛距離など
正直言ってこのラインの滑らかさについては、「一般的な4本編みのPEラインと特に違いは無い」かな。
4本編みらしいザラザラ感はそれなりにあり、特にピッチが細かいだとか表面がツルッとしているだとかそういう感じはしない。
フッ素コートが入っている分、多少滑りが良い感じもするけど4本編みの糸鳴りなどは聞こえてくるね。
表面の滑らかさは平均レベルで、特段に優れている印象な無いかな。
毛羽立ちにくく、高耐久!
PEラインを使う上で、特に障害物周りなどを狙う時に重要なのが耐久力!
このアバニライトゲームスーパープレミアムPEX4を使い、源流中心の渓流釣行を6時間ほど、そしてライトゲーム釣行を数回行ってみた。
その間はリーダーの結束はやり直さず、あえて耐久力を見つつの釣行とした。
特に渓流のルアー釣りはラインへのダメージがかなり蓄積されやすい釣りになるが、思った以上に毛羽立ちにくくて耐久力は十分ある感じ!
ノット付近やキャスト時に指が当たる場所など、ラインの先端を中心に見てみたが大きなダメージは無し。
写真に写らないくらいの細かい毛羽立ちが2か所ほど見えただけで、値段だけの事はありそうだ。
表面のザラザラ感はそれなりにある分、原糸は強めに出来ているのかな??
この位の耐久力が有れば安心して使えるし、オープンウォーターの釣りが中心ならかなり長持ちするはず。
色落ちも目立ちにくい
岩や木の枝に擦れた割には色落ちは少なく、初期と比べて大きな色落ちもしていない。
ラインを巻く際のコーティングの剥がれがガイドやラインローラーに沢山溜まることもなく、うっすらと色が付いただけだった。
コーティングが分厚い細いPEラインの場合、糸を巻くだけでもかなりコーティングが落ちて色がガイドなどに付くよね。
このへんは流石に国産PEラインといった感じで、安いアイテムとは持ちが違うようだ。
元々ちょっと薄めの水色ということもあり、色落ちが目立ちにくいというのも良いね!
視認性は思ったよりも良く、白系の青なのでライン自体もそこそこ見える感じ。
バリバス アバニライトゲームスーパープレミアムPEX4のインプレまとめ!
大体こんな感じで、バリバス アバニライトゲームスーパープレミアムPEX4のインプレッションはおしまい。
このラインは4本編みの特徴である根ズレへの強さが非常に目立ち、「高耐久で長持ちするPEライン」というのが最大の特徴かな!
引っ張り強度の面でも他の4本編みのPEラインよりもワンランク強くなっており、ストラクチャー周りのメバリングなどでもテンションをしっかり掛けてやり取りできるね。
よりシルキーで引張強度も求めるなら、ハイエンドな8本編みの極細PEを選び、キャスト時の糸鳴りなどが少ない4本編みが欲しいならサンラインのスモールゲームPE-HGを選んだり・・・・。
最後は釣り糸に何を求めるかで、ベストなPEライン選びは変わってくる。
今回のインプレッションを参考に、ベストなPEラインを見つけてみてね。
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