こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はタックルハウスのライトゲーム用ミノー、ショアーズライジングミノーの特徴や使い方・アクションなどを詳しくインプレ。
ライジングミノーはシャローレンジ攻略が得意なルアーで、上下がひっくり返ったような形状をしています。
使用感も一般的なミノーとは少し異なっているので、特性を把握した上で使うのが重要になってきますね!
忖度なしにインプレしていくので、ルアー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
ショアーズ ライジングミノーのスペック・ラインナップ
- ライジングミノーSRM43
- 全長:43mm
- 重量:2.4g
- フック:#18
- ライジングミノーSRM53
- 全長:53mm
- 重量:4.2g
- フック:#12
サイズ展開は2つ。
小型の43mmは漁港内のメバルやメッキ・セイゴなどの近距離戦向き。
53mmは漁港内以外にも河口や内湾のサーフ・小磯などもカバーしやすいですね。
汎用性を求めるのであれば、個人的には53mmの方が使いやすいと感じました。
▼カラーラインナップについては【タックルハウス ショアーズライジングミノー商品紹介ページ】を参考にどうぞ
ライジングミノーを「サクッと」インプレ!
ライジングミノーの使用感を詳しく解説する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:ミノーとしては優秀
- フォール:水平姿勢で軽く揺れながらフォール
- アクション:テールをユラユラと振ってスイミング。スローに巻くとやや速め、速度を上げるとゆったりとしたピッチに変化する
- 使い方:ただ巻き・トゥイッチ&フォール・水面引きなど
- 適したシチュエーション:水面~30cm位までのシャローレンジ狙いに最適。ブリブリ泳ぐミノーでは強すぎる場面に
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
一般的なリップ付きミノーと比較すると、操作感はかなり軽くて浮き上がりやすさに優れています。
水面付近をテロテロ引いたり、トッププラグ的に水面をピョコピョコ飛ばして操作したりすると良い仕事をしますね!
飛距離
高比重+空気抵抗が小さいボディでよく飛ぶ!
ライジングミノーはミノープラグの中ではそこそこ比重があり、遠投性能は思いのほか優秀ですね。
リップサイズがかなり小さくなっているので、キャスト時の無駄な空気抵抗が抑えられており、固定重心ながらグルグル回転したりしにくい。
遠投力としては、シンキングペンシルにはやや劣るものの、ミノーとして考えればかなり使いやすくて沖目のライズを攻略するのも得意ですよ!
実際の飛距離
実際に私がライジングミノーをPEライン0.4号を巻いたライトゲームタックルでキャストすると
- ライジングミノー43mm:20m台後半~30m弱
- ライジングミノー53mm:35m前後
だいたいこんな感じで、ヘビーシンキングミノーよりも遠投性能は優れています。
まるなか
フォール
ライジングミノーはセンター寄りの重心バランスになっています。
重心は低く、フロントフックの前後に2つのウェイトが配置。
フォール中は水平気味の姿勢でユラユラと沈下しますが、軽いローリングが混じるような感じ。
フォール中のローリング・フラッシングは強くなく、あくまでもナチュラルで食わせ能力を優先して設計されています。
誘い上げの後の水平フォールで食わせたり、風などを利用してドリフト気味に誘いを掛けのも得意!
ライジングミノーのアクション・使い方
ただ巻き
ライジングミノーの使い方ですが、セイゴやメバルなどを狙う時にベースとなるのがただ巻き。
スローに巻くとテールを左右に振ってローリング。
巻き速度を上げると、ローリングのピッチがややゆったりめに変化していきます。
使い方にもよりますが、ただ巻きで使うならスロー~中速で使用するのがおすすめで、速度を上げるとアクションがやや不安定になりやすい印象。
ラインをまっすぐにただ巻きするのももちろんOKですが、あえて横風や横からの潮の流れに乗せるドリフト的な使い方もかなり良い感じ!
ラインを張りすぎない状態でドリフトさせることで、ライジングミノーは柔らかなローリングアクションを発生させつつ時々オートマチックにアクションが程よく乱れたり、横にスライドしたりして誘いを掛けることが可能。
ライジングミノーをドリフト気味に流しながらのただ巻きでセイゴが連発!
トゥイッチ&フォール
魚がライズしている時や、メッキやサバなどの小型回遊魚狙いにおすすめなのがロッドアクションを加える使い方。
ライジングミノーはリップがボディの上側に装着されていることで、アクションを与えた時にルアーが上方向に進む力が強く発生。
ロッドアクションを与えると、上昇しようとする力が特に顕著に働きますね。
これにより、一般的な形状のミノーよりも水中で急浮上させることが可能となり、縦方向に誘って水平フォールで食わせることが可能。
なお、ロッドアクションを与えた時は左右にワイドなダートアクションを発生するのではなく、直線的な軌道でイレギュラーに浮上しつつ、ワイドにボディをロールさせる感じ。
下方向から追われて水面に向かって逃げていく小型のベイトフィッシュを演出するのが得意ですな。
使い方の基本パターンとしては
- 着水後5~10カウントほど沈下させる
- 軽めのロッドアクションでやや速めに3~6回ほど連続で操作してルアーを水面直下まで浮上
- フォール
こんな感じの繰り返しをよく使います。
ミノーを浮上させていく最中にバイトが出てフッキングしなかった時は、誘いの後にフォールさせるのではなく、そのまま水面引きに繋げる使い方もおすすめですね。
まるなか
水面引き
ラストは浮いたメバルやメッキなどを狙う時におすすめな使い方になります。
ライジングミノーはロッドを立ててただ巻きすると、水面に引き波を立てながらユラユラとローリングスイムさせることが可能。
このアクションはリップが上側についているライジングミノー独特ですね。
また、ただ巻きで水面を引くだけでなく、軽くロッドをチョンチョンと煽りながら巻くことで水面をピョコピョコと跳ねさせたり、ローリングさせながら引くこともできます。
ペンシルベイトのようなワイドなドッグウォークではなく、動きはあくまでも直進的なので少し癖があります。
小型のベイトフィッシュを偏食するパターンで大きく動くルアーを見切ってくる時など、素早い誘いでリアクションバイトを誘えますよ!
アクションを与えた時に浮上する特徴を活かすことで、トッププラグ的な使い方も可能ですね!
▼アクション動画
適したシチュエーションなど
メバル・アジ・セイゴ・メッキ・カマス等のライトゲーム五目に!
ライジングミノーは魚種問わずに色々狙うライトゲーム五目釣りに対応できます。
20cm前後までの魚を狙うなら43mmの小さいモデルを。
20cm台中盤や30cm前後など、ある程度大きい魚を狙ったり、遠投性能やアピール力を重視するなら53mmがおすすめ。
引き抵抗が小さいルアーなので、43mmのモデルはライトゲーム初心者の方には少し操作感が分かりにくいかも。
53mmの方が操作感が分かりやすく、アクションの安定性も高い印象です。
シャローエリア・魚が浮く状況下に
ライジングミノーはアクションを与えた時にかなり鋭く浮上するので、水面~50cm位までのレンジを狙うのが得意。
水面付近に魚が浮いてきている時や、遠浅なエリアを遠投で探ったり、スロープなどのかなり浅い場所を狙う時に使いやすいですね。
ポーズを多用して使うというより、常に動かし続けて誘いを掛けたり、誘い上げの後のフォールでバイトさせるのが得意なので、ネチネチと誘わないと食わない状況下では使いにくいです。
シラスやキビナゴなどの小魚系ベイトを捕食している状況下で使うのがおすすめ。
ライジングミノーはヘビーなシンキングペンシル・スリムなマイクロサイズのメタルジグ・ミノーを合わせたような独特な使用感なので、正直言って好き嫌いは少し分かれやすいと思います。
まとめ!
今回はタックルハウスのショアーズライジングミノーのインプレをしました。
- シンキングペンシルほどではないが、一般的なヘビーシンキングミノーよりも優れた遠投性能
- 水平姿勢のナチュラルなフォール
- アクションを与えるとかなり浮上しやすい
- ただ巻きやドリフト・トゥイッチング・水面引きなどに対応
- メバルやアジ・セイゴ・メッキ・カマス等、ライトゲーム五目に使える
- 魚が浮いている時やスロープなどのシャローエリア狙いにおすすめ
- シンキングペンシル・メタルジグ・ミノーを混ぜたような、やや癖のある使用感
要点をまとめるとこんな感じですね。
上下がひっくり返ったような形のミノーで、アクションを与えた時に浮上しようとする力が強く働くのが大きな特徴ですね。
水面~水面直下狙いで面白い効果を発揮するミノーですよ!