こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はダイワから発売されている中~大型リールのカルディアSWの特徴や使用感を詳しくインプレしていきます。
私は22カルディアSWの8000-Hを購入し、5kg~10kg程度までのブリやヒラマサ狙いのショアジギング・プラッギングにて使用中です。
カルディアSWは、ショア・オフショアのジギングやプラッギングゲーム入門にも最適なコスパと実釣性能のバランスに優れたモデル。
ある程度しっかり使えるタックルでスタートしたい初心者の方~中級者の方にはもちろん、正直言って極端な使い方や強い負荷で酷使をしなければ、上級者の方でも全く問題なく使える性能・快適性を備えていますよ!
忖度なしにインプレしていくので、リール選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
22カルディアSWの注目ポイント!
まずは22カルディアSWを購入検討中の方へ、私なりの注目ポイントを紹介しておきます。
アルミ製モノコックボディ
22カルディアSWの大きな特徴の1つがモノコックボディ。
簡単に言ってしまえば、ボディが強くなってギアも強化されて巻き上げ力・剛性感がUPする構造ですね。
ボディに対してギリギリまでギアが大きくなっています。
ギアは大きい方が巻き上げ力が向上し、負荷を掛けた時にストレスなく巻き上げが可能になるんですね。
以前のダイワ製リールはシマノと比較すると軽量なモデルが多いものの、剛性感という点ではやや劣る傾向を感じました。
それがモノコックボディを搭載することによって、ボディ・ギア周りの剛性感や巻き上げ力が間違いなく向上。
今現在の私としては、明確な差は感じないレベルになっています。
そのモノコックボディが22カルディアSWにもしっかり搭載されており、中価格帯の中~大型スピニングリールとして負荷を掛けてもしっかり使える基本性能・実釣時の快適性が確保されています。
以前の中価格帯のSWリールと比較して明らかに進化していて、シマノのストラディックSWとともにコスパと実釣力のバランスの良さが目立ちますね。
ストラディックSWよりもやや軽い
22カルディアSWはライバル機種である20ストラディックSWを意識して作られているのは当然のことで、同じ大きさであればカルディアの方が若干軽いんですよね。
タックルがヘビーになる中・大型魚狙いにおいてはリールの軽さを重視したい方もある程度居るはず。
そんな時はカルディアSWを第一候補にするのもおすすめ。
22カルディアSWを「サクッと」インプレ!
ここからは22カルディアSWの使用感を詳しく解説していきますが、その前に私なりのインプレッションをざっくりまとめておきます。
- 重量感:超軽いとは思わないが、重さが気になることは無い
- 巻き心地:中価格帯のSWリールとしては良好。比較的しっとり感が目立つ
- 剛性感:セルテートSWやツインパワーSWほどのガッチリ感は無いが、想像以上に強くてしっかり使える
- ドラグ:しっとりとした質感で程よい粘りがある。基本性能としては十分
- ライントラブル:向かい風での使用でも一度も無し
- ハンドル周り:純正で十分使えるが、EVA製のノブは好みが分かれるか
- 気になる点:ローター素材
- ターゲット・釣種:ブリや10kgクラスまでのヒラマサ狙いであれば全く問題なく使える完成度!
ざっくりまとめるとこんな感じですね。
20000円台で購入できるコスパを考慮すると、「十分に使えるリール」なのは間違いありません。
リールの重さ
私が購入した22カルディアSWの重量は630g。
8000番以上になるとそれなりの重量になるので軽いリールとは言えませんが、上級機種と比較しても大差ないのでリールの重さが気になることは無いですね。
6000番と比較すると200g前後重量は重たくなりますが、6000番までと8000番以上ではボディの大きさや剛性感・巻き上げ力に大きな違いがあるので、その差は仕方ないかと。
青物ゲームではルアーをキャストし続ける機会も多いですが、慣れてしまえば特に問題なく使えているし、特に不満はありませんね。
巻き心地
しっとり感のある落ち着いた巻き感
22カルディアSWはマグシールド搭載ということもあってか、巻き心地はしっとり感がありますね。
小型番手の場合はマグシールドによって巻き重り感が気になることもあるんですが、SWリールになってくるとオイルの粘り気が目立つことは無いです。
巻き感については想像以上よりも良く、実釣に必要な快適性は十分確保されていますね。
ノイズ・異音
しっとりした巻き感の22カルディアSWですが、ノイズや異音については上級機種と比較すると若干劣るものがあります。
個体差もあると思いますが、上級グレードのリールやシマノ製リールの方が巻きムラが小さくて安定感に優れています。
22カルディアの場合は若干「シュルシュル感」が目立ち、リーリング時のキメの細かさにおいては若干荒さがありますね。
ただし、現場で気になって実釣に影響を与えるレベルではないので、私としては気にせずガンガン使っていますけどね。
まるなか
剛性感・パワー
リールの剛性感についてですが、シマノの20ストラディックSWと同様に価格以上の使い心地があり、時代の進化を感じましたね。
カルディアSWの場合はアルミ製モノコックボディが搭載されており、思ったよりも剛性感が高かったです。
5kg~10kg程度までの青物であれば、ドラグを使わずにゴリ巻きしても全く問題なく寄せることができます。
負荷を掛けた時の若干の巻きの荒さはありますが、「ボディがグニャグニャして巻きにくくて仕方がない」というようなことは全く無し。
ラインが出せない状況下で青物とやりとりする場合であっても、10kg程度までならゴリ巻きで対応可能。
以前の中価格帯のSWリールと比較し、明らかに進化してますよ!
ローター素材は樹脂製ですが、ローターの弱さが目立つようなことは無く、そこまで神経質にならなくても良いかと。
アルミ製のモノコックボディ+大径ギアによるメリットが大きいですね。
まるなか
そこまでの使い方をしなければ問題なく使える強さはあるし、想像以上に使いやすかったね
ドラグ
安定した使用感のATD
22カルディアSWにはカーボンワッシャー仕様のATDを搭載。
使用感としては、カーボンワッシャー特有のカサツキが目立ちにくく、しっとり・滑らかで上品さのあるドラグの効き具合ですね。
出だしは滑りすぎずに程よく食いつきがありますが、足元で急に魚に突っ込まれても必要な追従性は確保されており、個人的にはシマノのカーボンワッシャー採用のドラグよりも好きな味付けです。
シマノ製SWリールよりもドラグノブが大きく、ファイト中の微調整もしやすいです。
ドラグ音は控えめ
22カルディアSWのドラグ音は若干静かで音量はそれほど大きくないですね。
ストラディックSWの方が甲高い音でハッキリ聞こえやすい印象。
実釣時に聞こえないことはありませんが、かなり海が荒れている時はもう少し音量は大きい方が良いかも。
内部構造は価格相応
ドラグの効き自体は基本性能としては十分だと感じますが、構造的には簡略化されていて、上級機種との違いがありますね。
スプールシャフト支えやスプール内部は価格なりの構造です。
ベアリングの追加をすることはできません。
ベアリングの追加チューンは使用者の気分的な部分もあるのでそこまで重要視はしていませんが、細かい部分のコストカットが見られます。
また、ドラグを調整する時のノブを回した時の質感がスカスカしていて少し安っぽいです。
この点においてはシマノのストラディックSWの方が「カチカチッ」としていて、しっかりとした回し心地がありますね。
まるなか
ライントラブル
ロングキャスト-ABSでトラブルは非常に少ない
私の22カルディアSWの糸巻き量はこんな感じです。
PEライン4号+90LBリーダーのセッティングを基本にしていますが、割とピッチりと糸を巻いていると思います。
この状態で向かい風10m前後の状況まで使ってキャストを繰り返していますが、目立つライントラブルは今まで起こっていません。
一度だけ放出されたラインが若干絡みかけましたが、かなり軽かったのでダンゴにはならず、簡単に解消しました。
特に糸ヨレなどが目立つことも無いですし、フェザリングなどのリールを扱う基本動作がキッチリ出来ていれば快適に使えるリールになっていますよ!
ラインローラー・ベール形状も使いやすく、スムーズにラインがローラー部に誘導されるのでストレスフリーで使えます。
ラインローラーにベアリング無し
これまでに目立つライントラブルは発生しておらず、糸ヨレなども目立っていませんが、注意点があります。
22カルディアSWはラインローラーにベアリングが入っていないんですね。
使用を重ねて内部のパーツが劣化したりグリス切れを起こした場合、ベアリング搭載のリールと比較するとラインローラーの回転性能の悪化が目立ちやすくなります。
ですので、内部のパーツが劣化しないようにマメにメンテナンスしたり、気になる方はベアリング追加チューンをした方が良いと思います。
この点においては、ストラディックSWの方が構造としては一枚上手ですね。
まるなか
ハンドル周り
折り畳み機能排除のハンドル
22カルディアSWのハンドル周りですが、ガタや剛性感の無さが目立つことは無いですね。
ハンドルは折り畳み機能を排除したものが採用されており、負荷を掛けてリールを巻いてもハンドルが歪むようなことはありません。
個人的には全く問題なく快適に使えていますが、ハンドルノブにはベアリングが搭載されていません。
SWリールはそれほど繊細な使い方はしないですし、ノブの重量がそもそもある程度重たいので、ノブの回転の重さは特に気になりませんが。
気になる方はベアリング追加チューンで対応可能です。
EVAノブ搭載
22カルディアSWのノブは標準でEVA素材のパワーハンドルです。
正直言ってこれは好みが分かれると思います。
EVAノブは柔らかい感触で独特なザラツキによるグリップ力がありますが、劣化するんですよね。
使い込むと案外すぐに劣化して表面がツルツルになって滑りやすくなるので、個人的にはあまり好きではないですね。
負荷を掛ける青物狙いなどに使うのであれば、劣化に強い金属や樹脂素材のハンドルノブの方が好みです。
22カルディアの気になる点
全体的にバランスが良くて基本性能はしっかり備わっているカルディアSWですが、個人的に気になるのは樹脂製のローターですね。
これは価格を考えれば仕方がないのかもしれませんが、ローターのグレードとしては劣っています。
私が8000番を使った限りではローターの弱さが気になってストレスになることは無いですが、負荷を強く掛けた時の快適性という点では金属素材やZAION素材に少し劣るものがあります。
この点はストラディックSWも同じような印象を持っています。
22カルディアSWに適したシチュエーションなど
22カルディアSWは中~大型魚狙いに使うリールとして細かい部分は上級機種には劣るものの、極端な使い方をしたり、ギリギリまで強い負荷を掛けて酷使するのでなければ、正直言ってこれで十分なリールだと感じますね。
普通の使い方で10kgクラスまでの中型のヒラマサだったり、ブリやシイラなどの青物を狙うのであれば、なんの問題も無く使えます。
むしろ使い方によっては、上級機種のリールは持っているポテンシャルを使いきれないこともあるでしょう。
ラインが全く出せない過酷な状況でギリギリのファイトをしたり、使用頻度が非常に高い方や、10kgを超えてくるような大型のヒラマサやマグロなどを狙うのであれば、上級機種のリールをおすすめしますが。
とりあえず中~大型魚狙いの釣りに挑戦してみたい方や、それほど釣行頻度が高くない方であれば、カルディアSWは非常におすすめできるリールですね!
ライバル機種との違い
20ストラディックSW
シマノのストラディックSWはカルディアSWの最大のライバルでしょうね。
正直どちらが優れているのか優劣をつけるのは非常に難しいですが、両方を購入して使い比べて感触としては、個人的にはカルディアSWの方が私のフィーリングには合っていました。
どちらも良いリールですけどね!
カルディアSWの良さを簡単にまとめておくと
- ドラグがカルディアSWの方がしっとりしていて、ストラディックSWの方が若干食いつきが強くてカサカサしている
- ラインローラーへの糸の乗りが若干カルディアSWの方がスムーズ
- ドラグノブがカルディアSWの方が大きく、グローブをつけた状態でのファイト中の調整がやや楽
- カルディアSWの方が少し軽い(個人的にはあまり重要視していない)
このような点を考慮し、カルディアSWの方が微妙に上かなと。
一方でストラディックSWは
- 巻き心地の均一性(ギア)は若干上
- ラインローラーやノブ内(1つ)にベアリング装備
このような点で優秀ですね。
▼より詳しい使用感解説は【シマノ20ストラディックSW徹底インプレッション】を参考にどうぞ
21セルテートSW
セルテートSWはカルディアSWの上級機種になりますが、セルテートになると細かい部分の質感や内部構造がグレードアップします。
強い負荷を掛けてギリギリのやり取りをしたり、使用頻度がかなり高い方にはカルディアSWよりもセルテートSWがやはりおすすめ。
使用を重ねた時の初期性能の維持・劣化しにくさという点でも、やはり上級グレードのセルテートSWクラスのリールの方が有利なのは間違いないですね。
一方で5kg前後の青物を狙ったり、中型魚がターゲットならカルディアSWで十分だと感じます。
セルテートSWやツインパワーSWクラスのリールになると、ハイエンドリールと大差ないレベルの使用感になります。
まとめ!
今回はダイワの22カルディアSWのインプレをしました。
- 実釣に必要となる巻き心地や剛性感・パワーなどはしっかり備えている
- しっとり感のある巻き心地。微妙に荒さはあるが、ストレスになるレベルではない
- ATD採用でしっとり・滑らかさがありつつ、粘っこさとのバランスが良い
- ライントラブルは非常に起こりにくく、向かい風の中でも快適に使えている
- 極端な使い方をしなければ何ら問題なく使えるリールで、コスパと性能のバランスは非常に良い!
要点をまとめるとこんな感じですね。
細かい部分のコストカットがありますが、2万円台で購入できることを考えたら十分すぎる性能でしょう。
ストラディックSWとは好みで好き嫌いは分かれるでしょうけど、私としてはややカルディアSW推しですね!