今日は、最近釣行を重ねていた中層を探ってチヌを効率よく釣っていく方法について、解説していきたいと思います!
チヌをルアーで釣るとなると、基本的にはジグヘッドやラバージグでボトムを探っていく釣り方が主流ではないかと思います。
しかし、欠点としてあまりにも根やカキ殻がきつい場所になってくると根掛かりが多発してしまって攻めきれない時も多いですよね。
こういったポイントは釣り人が攻め辛い反面、魚にとっては非常に都合の良い場所になりますから、うまく攻めることができれば釣果も確実に上昇すると思います。
今回はこういった根掛かりが多発するような場所であったり、活性が高くボトムから浮いて餌を探しているチヌ・キビレの効率の良い釣り方について解説します。
ちなみに本日も30分勝負で釣行に出かけ、チヌ1匹を釣り上げたのですが、70cm程のシーバスがヒットし、足元でバラすという結果でした(-_-;)
どんなタックルで釣るのか
タックルはメバル用のものでOK。ラインは1ランク太いものを!
ロッドやリールは、柔らかい方が魚の引きが楽しめるので、私はウルトラライトのメバルロッドを使用しています。
しかし、どうしても根ズレしやすい場所を攻めるので、ラインは細いものは使えません。
私はPEライン0.3or0.4号にリーダーは7ポンドを1ヒロ接続して使っています。
魚を掛けてやり取りしていると、どうしても糸が擦れていくのでリーダーは若干長めにとってどんどん傷が入った部分をカットしていくのが良いでしょう。
ワームは水深に合わせるが、基本的には1g~2g前後
ジグヘッド+ワームというシンプルな道具で釣っていくわけですが、ジグヘッドは太軸のものを使います。
かなりひったくられるように強いアタリが出て、そのまま一気に走ることが多いので、弱いフックですとその時点で針が伸びてしまいます。
私はいつも、JAZZの尺ヘッドタイプRを使用しています。
ワームはガルプベビーサーディンがコストパフォーマンスも良く、悔いも良いのでおすすめですね!カラーは特に超過に影響はないと思います。
ただし、ジグヘッドにはワームキーパーが必要です。チヌはガツガツと激しくアタックしてくるので、ワームキーパーがないジグヘッドを使用する場合は自作で取り付けると非常に効果的です。
適当にスレッドを巻いただけのものでも効果はかなり大きいのでおすすめです。
簡単に作れて効果抜群のワームキーパーの作り方はコチラです。
簡単・効果絶大!ジグヘッドのワームキーパーの作り方【ワームのズレ防止に】
ジグヘッドの重さは、ゆっくりメバルを釣るような速度で巻いた時に、ギリギリ底に付くかつかないかのウエイトを選択します。私個人としては、水深1m以下なら1g以下を使用します。基本的に水深が浅い場所の方が、餌を探している活性の高いチヌが回遊してくるので、釣果は上げやすいと思います。
釣り方はいたってシンプル 魚の目線に合わせることを意識しよう
チヌはボトムからほんの少し浮いたところにいる
チヌやキビレは、基本的に海底付近を泳いで餌を探していますが、カサゴなどとは違って完全に海底で生活しているわけではありません。
実はこれが非常に重要です。
魚を効率よく釣るには、当然魚の目の前に餌を届ける必要があります。ですから、ルアーを海底からほんの少し浮かせて巻いてくる必要があります。この微調整ができるようになると、本当にあっけなくチヌが釣れるようになります!
雑な絵で申し訳ないですが、イメージとしてはまさにこのような感じです。
底から10~20cm程浮いて泳いでいるであろう、チヌの目の前をしっかり通していくイメージです。
いくら根がきつい場所であっても、この釣り方ならば攻略が可能になってきます。
実際、私が釣っている場所は一面カキ殻が密集している場所ですので、ボトムの釣りは全くできません。1回投げるとすぐに根がかってしまいます(-_-;)
今日実際に釣れたのもこのような場所でした。水深は50cmあるかどうか。ボトムは難攻不落の状態です!
アタリは明確!向こうアワセで十分掛る
ワームのサイズが小さいこともあってか、ボトムギリギリをゆっくりただ引きしてくると、かなりの勢いでひったくられることが多いです。
ですので、ボトムのチヌゲームとは違い、じっくり待ってアワセを入れるというよりも勝手に向こうから掛かってきてくれるので、フッキングは難しくありません。
ガツンときて掛からないようなアタリが続くときは、20cm台の小型のチヌやメジナなどであることが多いです。
根周りの浅場のチヌゲームは潮位が命!
この釣りは底ギリギリをしっかりとトレースしてくる必要があるので、水深が5m以上になるような場所になると少し難しくなってきます。
ジグヘッドの重さと、巻きのスピードで調整することはできますが、そういった深場を狙うなら普通のボトムゲームで攻略した方が効率が良いと思います。
この釣りが効果を発揮するのは、主に水深2m以内のシャローエリアになります。
特に、大潮周りの満潮で水深が1m前後になるような場所は爆発力を秘めていることが多いように感じています。
ですので、まずは潮位が高い日の満潮周りに釣行してみて、魚の反応を探してみるのが良いと思います。
この釣りは回遊のパターンさえ1度掴んでしまえば、あとは条件が合う時に同じように釣れますから、釣れるようになるまでの辛抱ですね!
シャローに回遊してくるチヌは、とにかく餌を求めていることが多いです。
魚さえいればガツガツと激しくアタックしてくるので、釣れない時は潮位が異なる時に出かけてみたり、粘らずにどんどん新しい場所を開拓していく方が良いと思います。
常夜灯は無くても良い
チヌやキビレはもともと暗闇を好む魚だと言われますが、今回狙っているシャローを回遊する個体は活性が高いこともあってか、常夜灯下でライズを繰り返す個体も見かけることがあります。
しかし、常夜灯の下に固執する必要は全くなく、暗い場所で釣れる魚の方が1周り大きいことも多いです。
私自身、このチヌゲームに出かける際は常夜灯周りで釣りをすることはありません。
それでも安定して釣果は出せているので、常夜灯などの明かりのつく場所というより、駆け上がりやハードボトムなどといった地形の変化が釣果に影響してきているようです。
この釣り方でチヌを狙っている人は地元では見たことがありませんが、かなり魚の反応が良い釣り方なので、一度試してみてください。
とにかく重要なのは、魚の目の前を丁寧に通すことです。これさえできれば、後は勝手に魚がルアーを引っ手繰っていきます!夏の時期は多少サイズは落ちますが、数釣りしやすい季節でもあります。ライトタックルで楽しむチヌの鋭い引きは面白いですよ!