さてさて、今回はメジャークラフトのジグパラシリーズのインプレッション。
先日のジグパラショートのインプレに引き続き「ジグパラTG(タングステンモデル)」を使用し、魚を実際に掛けてみて感じたことを紹介。
小粒でよく飛ぶタングステンジグなので、特徴を活かせば強さも出るし、逆に使い難い場面があるかもしれない。
この辺りの私なりの考え方等も紹介していくので、良かったら参考にしてみてね!
なお、「ショアジギング対応のタングステン素材のおすすめメタルジグの解説記事」が別にあるので、そちらも合わせて参考にどうぞ。
▼【関連記事】ショアジギング用タングステン素材のメタルジグを実釣比較で紹介!
【実釣比較】タングステンジグのおすすめメタルジグを特徴と合わせて徹底解説!
▼メジャークラフトのメタルジグインプレ一覧ページ
ジグパラTGを「サクッと」インプレ!
まずはこのジグパラTGというメタルジグを使用してみて感じた事などを簡単にまとめておこう。
なお、ジグパラTGはサーフのキャスティングゲームに使用し、マゴチ、マダイ、青物(ワカナゴ、ショゴ)、エソなどをキャッチすることが出来た。
青物のみならず底物も普通に狙えるので、意外とオールマイティーに使えるぞ。
- 飛距離:タングステンなのでぶっ飛び。32gで100mは超えてくる
- アクション:高比重ながらパワーのあるウォブリング。スライド幅などは小さい
- 使い方:食わせの間が短くなりがちなので、基本は巻き上げで食わせるのが良いか
- 狙えるターゲット・使う場面:メインは青物だが、誘い次第で底物まで対応できる
- 付属フック:そのままでも使えるが、こだわるなら自作か交換推奨
- 耐久性:硬いTG素材なので、塗装は多少剥げやすい
ざっくり紹介すると、こんな印象を持っている。
飛距離は抜群!
元々よく飛ぶジグパラショートというメタルジグがあるが、それに更に磨きを掛けた感じでバランスも良く、飛距離は申し分ない。
32gのモデルを10フィート中盤のシーバスロッドで使った所、多少の向かい風でも100mはクリアできる(ラインの色分けで測定)。
無風時は8割ほどの力でキャストして110m前後の飛距離が安定して出せ、空中で姿勢が乱れることもないのでストレスフリー。
沖のブレイクの向こう側を狙いたい時や、風が強い状況下で普通に役立つジグだね。
多少雑に投げても回転しにくく、力まなくても安定して飛ぶので初心者の方でも比較的楽に飛ばせるはず。
ジグパラTGのアクション・使い方
ジグパラTGは若干リア寄りに重心があるジグで、左右非対称の形状をしている。
左右非対称のジグは水中での姿勢が安定しやすく、回転し難くてヒラヒラフォールする特性がある。
ジグパラTGもそれにふさわしく、かなり早巻きしたり緩急をつけたリーリングでもアクションは安定している。
高比重なタングステン素材の割にはしっかりウォブルし、思ったよりも穂先に伝わる波動は強いね!
スローで巻いても立ち上がりは良く、早く巻いてもアクションが乱れないので誰が使っても同じようなアクションを引き出し易いだろう。
フォールアクションは左右にブレながら水平気味に落ちて行くが、かなりフォールスピードは速い。
巻きをメインに使ってみよう!
ジグパラは良く泳ぐジグだが、高比重なのでジャークした時のスライド幅や食わせの間は小さくなる。
なのでジャーク後のスライドで食わせたり、フォールで食わせることを意識するよりも「リールの巻き」で食わせていく方が使い易いかなぁ。
イメージとしては、ロッドを大きく動かすよりもリールを巻く速さを変えたり・リーリングに合わせてロッドをチョンチョンと動かしていく感じ。
ワンピッチジャークで誘う時であっても、大きくロッドを動かすよりもロッドアクションは小さめ。
- ジグを連続ジャークで持ち上げ
- 巻きorスローなジャークでレンジキープで食わせる
私の場合、タングステンジグはこんな風に使うことが多いかな。
もちろんフォールで食わせるのが不可能というわけではないが、巻きで使った方が「タングステン素材の潮抜けの良さ、コンパクトシルエットで見切らせない」という特性を活かせるような気がする。
ジグを持ち上げたり、フォールさせたりといった縦の誘いをメインに使うなら、鉛素材の「ジグパラショート」や「ジグパラスロー」に任せる方が使い分けもしやすいはず。
実際にボトムを取ってからの巻きでマダイやマゴチ、青物等をキャッチ出来ているので実績は出せているね!
高比重なジグは大きく動かしてもすぐにブレーキが掛かり、ストンと落ちてしまうことを意識して使おう。
スローに巻きたければシェイキング
タングステン素材のジグの宿命として、スローに動かしにくいというのがある。
ジグパラTGはそれなりに浮き上がりが良いのでまだマシだが、それでも鉛素材のメタルジグと比べるとレンジが下がりやすく、場合によってはボトムに擦りやすい。
そういう時に有効なのが、リールを巻きつつロッドを細かくシェイクする使い方。
重たいショアジギングロッドだと難しいが、比較的軽量なシーバスロッドなどを使えば、慣れればシェイキングも難しくない。
ロッドを細かくシェイクすることでジグに上方向の力を与え、普通にリールを巻くよりもゆっくりレンジキープしやすくなる。
この使い方でマゴチをキャッチしたりしているので、良かったら試してみてね。
ジグパラTGが有効な場面など
タングステン素材の小型のジグは沈みが早い。
「強風時でも飛距離が欲しい時」や、「潮が速くてジグが流されやすい時」などは当然ジグパラTGは活躍しやすい。
また、ベイトがシラスや小型のイワシを食っている時にもこういうコンパクトなジグはハマると圧倒的に強い時がある。
特にサバやソウダガツオ、ブリ・カンパチの幼魚などは小型のベイトを偏食するパターンが発生しやすいんだよね。
このような状況下では、鉛素材のシルエットが大きいジグはスルーされることもある。
ライトショアジギングに出かける時は、こういう状況に備えて「タングステン素材の小さいジグ」を1個でも用意しておくと役立つはず。
周りにコマセを使う餌釣りの方がいる時も「コンパクトなタングステンジグ+ティンセルや魚皮付きのアシストフック」が効果的な事がある。
使い方次第で青物以外も対応できる
ジグパラTG自体は結構レスポンスが良く、スローな巻きでもしっかりアクションが立ち上がる。
だからTG素材ながらハタやヒラメ、マゴチのような底物にも対応できるスペックを持っているね。
ただしフォールスピードが早いので、テンションフォールを上手く使ったり、さっきも紹介したようにスローな巻きで食わせていくのがポイントかな!
付属のフックについて
ジグパラTGは最初からフックがセットされた状態になっているのですぐに使用可能だ。
フックに質としては他のジグパラシリーズ同様、「それなり」といった感じかな。
全体的に細軸のフックなので、2kg前後の魚も視野に入れるならフックは強度のあるものに交換したり、自作した方がやっぱりいいかな。
塗装強度について
ジグパラシリーズは塗装の強さも結構優れているが、鉛素材のジグパラと比べると多少剥げやすい感じはするね。
石で擦れやすいサーフテトラ帯で使用したが、塗装剥がれは段々と起こってきた。
ベリベリ剥がれることは無くて、強さ的には鉛製の塗装が弱いメーカーのジグよりは持つし、タングステン製のジグの中ではトップクラスに強いと思う。
タングステンは硬い素材なので、堤防やテトラにぶつけると塗装が剥がれるのはある程度は仕方ないだろう。
タングステン素材ということを考慮すれば、塗装強度については普通に合格点ですな。
ジグパラTGインプレまとめ!
ジグパラTGを使ってみての印象は大体こんな感じかな。
ジグパラショートも好印象だが、ジグパラタングステンモデルも誰にでも使い易く出来ていて、人気の理由が分かるね♪
ぶっ飛びの距離とコンパクトなシルエットを上手く使い、鉛製のジグと適切に使い分けることで効果を発揮するはず。
ラインナップも10g~60gまであるので、超ライトなショアジギングからオフショアのジギングまで対応できるね!
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
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