さてさて、今回はよつあみから発売されているPEライン、ロンフォートリアルデシテックスプレミアムWX8をインプレ。
このラインは、アジングやメバリングをはじめとしたライトゲームを中心に使われる「ハイエンドPEライン」の1つ。
価格的には非常に高級なアイテムだが、使用感に関しても間違いなく最上級の仕上がり。
主にメバリング上級者の方を中心に、価格よりも性能・使用感を重視したい方におすすめなラインだね。
実際の使用感や特性を詳しく解説していくので、メバリング・ライトゲーム用PEライン選びの参考になったら嬉しく思う。
リアルデシテックスをサクッとインプレ!
まずはこのリアルデシテックスというライン。
実際に釣行を重ねる中で感じた使用感・インプレッションを始めにまとめておこう。
- 強度:確かに強いが、最大強力ほどの強さは出ない
- 張り・コシ:非常に強く、攻撃的なライン
- 細さ:トップクラスに細い!
- 表面の滑らかさ:8本編みなので非常に滑らか。硬さがある分、多少ノイズは拾うか?
- 感度:一般的な比重のPEラインの中では最高クラス
- 耐久性:毛羽立ちにくく、色落ちも比較的少ない
◎総評:ハイエンドPEラインらしく、1匹でも多く魚を釣りたい方におすすめ!
簡単にレビューするとこんな感じかなと。
ここからはもう少し詳しく、リアルデシテックスの使用感を紹介していこう。
リアルデシテックスの強度をインプレ!
このラインのウリの1つが圧倒的な強度!
その強度は0.4号で最大12LBという、圧倒的な強さ。
実際にこのラインをFGノットとPRノットで結束してみて、その結束強度を実測してみた。
すると・・・・
- FGノット、PRノットの結束強度:約3.7kg~3.9kg
FG、PRノット共にこのような強度を測定した。
パッケージ表記の「12ポンド=約5.4kg」に近い強度は何度やり直しても計測できなかった。
あくまでもこれは最大強力ということもあり、そこまで出ないのはある程度予測していたものの、思っていたよりもちょっと弱いというのが率直な感想。
しかし、ライトゲームで使用する分には十分な強度を備えているし、キビレや湖のトラウトゲームで使っても強度不足は全く感じなかったので不満はない。
張り・コシが強く高感度
リアルデシテックスは強度に目がいきがちだけど、実際に使用してみて最も大きく印象に残っているのが
「ダイレクトな操作感と感度」
非常にコシが強く、ピンとした独特な質感はパッケージから取り出した時にすぐ気が付く。
張りが強く出来ている為、水中でラインをまっすぐな状態に保ちやすいんだよね。
このダイレクトな使用感は、今まで使ってきたPEラインの中でも非常に優秀だ。
高比重で伸びが少ないアーマードF+Proシリーズが個人的に高感度なラインという位置づけだったけど、一般的な比重のPEラインとしては非常に高感度な仕上がりだ。
ただし、比重が軽い分追い風などになるとラインが空中に浮きやすく、ラインが張り難くなるのはどうしてもあるかな。
ライントラブルに注意
普段私はライントラブルに悩んだことは無かったんだけど、シンキングペンシルなどを使ってライトゲームをやっていたら超久々にやらかした。
初回の釣行時、このようにライントラブルが発生・・・・。
新品の状態では非常に張りが強く出来ている為、ラインがスプールから余計に出やすくなるんだろう。
リアルデシテックスを使用する時は、特に使い始めのコーティングがしっかり残っている状態でのライントラブルには注意した方が良いかな。
使用していくとラインが馴染む
最初は針金のような独特な硬さがあるリアルデシテックス。
何度か釣行していくと、コーティングが良い具合に薄くなっていく為か程よい硬さになっていく。
それでも一般的な極細PEラインよりも張り・コシは強いので、その高感度な特性はそのままだ。
実際に初めのライントラブル以降、向かい風が強い状況下でキャストを繰り返してもライントラブルはゼロだ。
リアルデシテックスはとにかく細い!
このリアルデシテックス。
海外メーカーの太いPEラインとは明らかにレベルが違う細さだけど、国内メーカーの他のPEラインと比較しても「更にワンランク細い」感じがある。
この細さはメーカーの売り文句の「号数表示に対して適切な太さ」を実感できるはず。
例えば今まで国産PEラインの0.3号を使っていた方は、リアルデシテックスの0.4号にしても太さ的な違和感はないんじゃないかな。
表面の滑らかさ、糸鳴り
リアルデシテックスは8本編みのPEラインなので、一般的な4本編みのPEラインよりも明らかに滑らかだ。
ピッチが細かく、真円性も比較的高いのでキャスト時の飛距離や水切りの良さにも満足している。
ただし、編みの密度が高く、コシが強い特性からか「ガイドとの角度が急になると、ほんのわずかなカサツキを感じる」というのが率直なインプレッション。
そうはいっても極細PEラインの中では非常に優秀な性能であることは間違いないし、普通に我慢できる範囲内での話だ。
リアルデシテックスも良いラインだが、しなやかでシルキーなタッチのPEラインが好きな方におすすめなのが、バリバスのソルトウォーターフィネスPEX8。
ハリ・コシが若干強めなラインが好きならリアルデシテックスを。シルキー系PEラインが好きならソルトウォーターフィネスPEを選ぶと良い。
どちらも非常に強くて信頼できるラインなので、使って後悔はしないはずだ。
最高クラスの感度
リアルデシテックスは一般的な水に浮く比重のPEライン。
比重が軽いタイプのPEラインは伸びの少なさに対して潮や風の影響を受けやすく、軽いルアーを使ったりすると感度がぼやける場面がある。
リアルデシテックスの場合、コシの強さと編み方に由来する低伸度な特性の為か、非常に感度が良くてダイレクトな操作感がある。
魚のアタリをよりはっきり、カツンと硬いような感じで手元に伝わって来るね!
この感度の良さは、先程ちょこっと紹介したソルトウォーターフィネスPEX8よりも優れており、より高感度な釣りを目指すならリアルデシテックスの方が良いと思う。
例えばアジングなどに使用するのであれば、リアルデシテックスのダイレクトな操作感は強い武器になるはず。
リアルデシテックスの耐久性
高価なラインになるので、その耐久性は気になるところだろう。
リアルデシテックスは強いラインと言っても、あくまでPEなので岩などに擦れれば切れる。
一方で繰り返すキャストやガイドなどとの摩擦に対する強さについては、「非常に強く、高耐久」というのが率直なインプレッションだ。
編み込みのピッチが非常の細かく・強い
リアルデシテックスは毛羽立ちにくく、大事に使えばかなり長く使えるPEラインだと思う。
コシの強さや感度の良さにも影響していると思うんだけど、「編みが非常に強い」と感じる。
障害物に擦れたりして多少ラインが毛羽だったとしても、そこからほつれが広がっていくような感じは無くてしっかり踏ん張ってくれる感じかな。
編み込みが弱いPEラインは簡単に毛羽立つし、そのまま少し使い続けているとどんどん傷みが広がっていって、「ほつれ」が生じたりするものもある。
リアルデシテックスの場合はハイエンドPEらしくそういった状態にはなり難く、耐久性には満足しているね!
色落ちも少なく、コーティングの持ちも良い。
最初のような針金的な強さは無くなるが、フニャフニャになることは無くて必要な張りとコシは持続する。
リアルデシテックスインプレまとめ!
ハイエンドPEライン、よつあみリアルデシテックスのインプレッションを紹介するとこんな感じかな。
率直に言って初心者向けのラインではないけれど、その細さと感度、耐久性は1度使うと病みつきだね!
これからのライトゲームはリアルデシテックスか、もしくはソルトウォーターフィネスPEX8をメインで使っていく事になるだろう。
この2つのラインは特性が違うので、どちらが優れているとは一概に言えない印象だ。
シルキーさ、しなやかなタッチを求めるならソルトウォーターフィネスPEX8だし、感度を求めるならリアルデシテックスかな・・・・。
どちらも信頼して使用できるラインだと思うので、タックルにこだわる方は使ってみると良いと思う。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
このラインはエギングにも使えそうですか?
今ユニチカの0.5号を使って居るのですがどちらがよさそうでしょうか?
宜しくお願い致します。
こんにちは、まるなかです。
リアルデシテックスはエギングにも問題なく使えると思いますよ!
個人的な印象としては、強度を出す為に使うというより、コシ・張りの強さから来るダイレクトな操作性を重視するならチョイスする価値があると思います。
エギにアクションを与えた時、よりダイレクトに力が加わると思います。
ただ、強度に関してはユニチカのPEラインも非常に強いので、エギングでは強度的な問題はめったなことでは起きないのではないかと思います。
私の場合はリアルデシテックスをエギングで使う予定は無いかな~というのが正直なところですね!