さてさて、今回はダイワの20ルビアスのベアリング追加に必要な道具・手順を詳しく解説。
20ルビアスはノーマルで9個のボールベアリングが搭載されているが、簡単な手順で+3個(ダブルハンドルの場合は4個)のフルベアリング化が可能。
実際にルビアスを使ってみると、微妙にドラグの出方が硬いような気がする。なのでベアリング追加チューンは個人的にかなりおすすめなカスタムだ。
必要となるアイテムの規格など基本から順に解説していくので、良かったら参考にどうぞ。
20ルビアスに使うベアリングのサイズ・規格
まずは必要となるベアリングのサイズ・規格について紹介。
ハンドルノブ
ルビアスのハンドルノブのベアリング化に使うのが、740ZZというベアリング。
シングルハンドルモデルの場合は1個、ダブルハンドルの場合は2個用意する。
※ベアリング付属のハンドルノブにカスタムする方は不要になるので、ここはお好みで。
スプールシャフト軸
スプールを支える部分のプラスチック製のカラーをベアリングに交換するが、ここに使うのは1170ベアリング。
スプール内(ドラグ部)
3か所目がスプール内部に搭載するベアリング。1060という規格のものを使用する。
これで3種類のベアリングが揃い20ルビアスのフルベアリング化に必要なものは揃った。
ベアリング追加に使うアイテム類
次に、ベアリング追加の際に必要となるオイルや工具類について。
オイル
ベアリングは錆に強いステンレス製を使用するが、それでも注油しなければ錆びやすいし劣化も早くなる。
特にこだわりが無ければダイワ・シマノ製のオイルを使えばOK。
基本的にはベーシックなオイルで十分だが、こだわり派の方におすすめなのがMT-04というオイル。
価格的には高級品になるが、純正品よりも耐久力が有ってしっとりとした質感になる。
錆にも強いし、値段が高いだけのことはあると感じているぞ。
工具類
工具類についてだが、必要なものをまとめておく。
- マイナスドライバー:ハンドルノブのネジを回すのに使う
- 2mm程のマイナスドライバーなど(先が細いものならOK):スプール内部の小さなピンを外すのに使う
- 6角レンチ:0.89mmのもの。スプールシャフトの支えを外すのに使う
- ノブキャップ外し:金属製のクリップなどを曲げて作れる
ある程度は家庭用の工具で対応できるが、0.89mmのレンチは用意しないとどうにもならないはず。
セットの物の方が格安で購入できたりするので、買っておくと役立つ。
20ルビアスベアリング追加の手順
さて、必要な道具が揃ったところで、実際にベアリングを追加していこう。
初めての方も一緒にやれば特に難しいことは無いので大丈夫。
ハンドルノブ
まずはハンドルノブにベアリングを追加してみよう。
ハンドルノブキャップを外すと、中にネジ山が見えるはず。
ここをマイナスドライバーを使って取り外していく。
ネジが意外と硬く締まっている場合があるので、ナメてしまわないように気を付けて作業する。
ネジが外れたら、パーツの順番がわかなくならないように並べておこう。実際に取り外すとこんな感じになる。
私の20ルビアスにはハンドルノブシャフトの付け根に2枚の薄いワッシャーが入っていたが、これは個体差によって枚数に違いがあったりする。
ハンドルノブの付け根側に使用されていた黒いプラスチック製のカラーがあるはず。これを740ベアリングに交換する。
これをベアリングに注油をしつつ組み上げていくわけだが、ワッシャーが入っていた場合はとりあえずそのままワッシャーも入れて組んでみよう。
そしてノブの回転性能・ガタの有無を見てみる。
ノブが回らなくなってしまった時は、ワッシャーを1枚ずつ外して様子を見る。場合によってはワッシャー無しにしないと回転が悪い事もある。
回転・ガタの調整が終わったらハンドルノブの作業は終わり。
スプールシャフト支え
次はスプールシャフト支えにベアリングを追加してみよう。
リールのスプールを外すと、スプールを支えるためのパーツが見えるはずだ。
まずは黒くて薄い調整用のワッシャーを外してみよう。
私の20ルビアスには2枚のワッシャーが付いていた。
ワッシャーを外したら、小さな穴が支えの部分に見えるはず。
これがイモネジというパーツになっており、0.89mmのレンチを差し込んで取り外そう。
このイモネジは無くすと見つけるのが大変なので、気を付けて取り外す事。
取り外しができたら、スプールシャフト支えを引き抜くことが出来る。
白いプラスチックカラーを1170ベアリングに交換し、注油して組み上げればOK。
組み上げる時もイモネジをどこかに無くさないよう、注意して作業すること!
これでスプールシャフトのベアリング追加作業は完了。
スプール内部(ドラグ部)
最後はスプール内部にベアリングを追加していこう。
取り外したスプールには、金属製の留め具が取り付けられている。
これをマイナスドライバーなどを使い、取り外していく。
勢いよくやるとパーツがどこかに飛んでいってしまうので、無くさないように気を付ける。
あとは金属製のワッシャーを取り外し、スプール内部を分解する。
順番にパーツを並べるとこんな感じになるが、フェルトワッシャーは外しても外さなくてもどちらでもOK。
作業しにくいなら外した方が確実だ。
スプールの奥、中央に小さな針金状の留め具がついている。
これを精密ドライバーなどを使い、無くさないように注意しつつ留め具を外す。
このパーツは非常に無くしやすいので、気を付けて作業するように(番手によっては付いていない)。
後は金属製のカラーを取り外し、注油した1060ベアリングに組み替えればOK。
作業はこんな感じで、20ルビアスのフルベアリング化は完了!
特に難しい作業は無いので、落ち着いてやれば問題ないはず。細かいネジや金具を無くさないようにだけ注意しよう。
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コメント失礼します!
ベアリングと取り付ける際に、向きはあるのでしょうか??
オープンが下ですか??
また、ベアリングに注油する際はオイルとグリスどちらが良いのでしょうか??
お願いします!
こんにちは、まるなかです。
ベアリングの向きは基本気にしなくて良いと思いますが、私の場合はボールが見えている面を上側にすることが多いですね。
注油に関しては、オフショアで使用する予定で「潮が被る+強い負荷を掛ける」わけでなければオイルが無難です。
宜しくお願いします。
ありがとうございます!
ちなみに注油する際は、ベアリングを外した状態で注油してからセッティングしますか??
それともセッティングしてから注油しますか??
よろしくお願いいたします
私の場合は取り付ける前に注油していますが、どちらでも大差はないですね
ありがとうございます!
参考になります!
お聞きします。
このパーツは非常になくしやすので
飛ばさないように、、、とあるパーツを
飛ばし紛失してしまいました。
メーカーに発注しようにも分解図に該当パーツが
見当たりません。
ないとマズいのでしょうか?
「スプールカラーリング」ではないですか?
このパーツでしたら取り寄せできるはずです。
パーツ自体はなくても問題ないとは思いますが、ドラグ 内部でベアリングが動きますね。
返信ありがとうございます。
結論から申し上げますと、スプールカラーリングが
なくて正常でした。
小生のモデルは3000番なのですが、スプールカラーリング(展開図7番) は、元々ないようです。
FCモデルにはあるようで、モデルにより
違ったようです。
血眼になり探しており半ば諦めかけてました。
よって、ご相談させていただいた問題は
無事に解決となりましたので、ご連絡させていただきました。お騒がせしました。
ありがとうございました。
※今後も楽しみに拝見します。
頑張って下さい。^_^
コメント失礼します。
スプールシャフト支えに1170のベアリング 入れたんですが支えとベアリングの間に隙間が出来ます。
カラーとベアリングの厚みは一緒です。
こんなものでしょうか?
ガタは出ますが、実釣に問題はないのでこんなものですね。
コメントありがとうございます。
やっぱりそうなんですね。
ベアリング 追加の記事大変参考にさせて頂きました。