アジング アタリの取り方と合わせの基本!

記事内に広告を含みます

さて、今回は時々質問されることのある

アジングにおけるアタリと合わせのタイミングなどについてですね!

基本となる考え方と釣果アップに繋げていく合わせのタイミングなどについて、普段わたくしまるなかがアジングを行う際に注意していることを解説していきたいと思います。

アジングはメバルやカマス、セイゴなどをはじめとしたライトソルトゲームの格好のターゲットの1つになりますが、

他のターゲットと比べてみてもアタリが有ってからのアワセ、そしてフッキングに至るまでの難易度が高いのがダントツでアジだと思います。

アタリが無事に出たとしても中々しっかり合わせを入れているにも関わらずフッキングに至らなかったり、バラシが多発してしまったり・・・・。

そんな少し気難しいアジングにおけるアタリと合わせについて。

今回は考え方や原理などを基本から考えていきます。アジングでイマイチキャッチ率が伸びない方等は少し参考にしていただいて釣果アップに繋げていただければ幸いです(*^^*)



アジング アタリとアワセの基礎基本!

まず、アジングにおいてなぜアタリを取ってアワセを入れているにもかかわらずキャッチ率が伸びにくいのか?これを少し考えていきましょう。

1.アジングのアタリと合わせがなぜ難しいのか?

①捕食方法の違い

同じようなタックルで狙うことのできるターゲットであるメバルやセイゴ、カマスなどと比較すると

アジは口が小さくてどちらかというとプランクトンなどを捕食するのに都合がいい口の形をしていますね。

これはアジの口。目立つ歯などは無く、細長い口で餌をスポッと吸い込むように捕食するのが特徴。

一方でメバルやセイゴなどの多くの肉食魚は大きく開く口をしていて、ある程度大きな獲物でも1呑みにできたり、鋭い歯で噛みついて捕食するのが特徴的ですね。

アジは他のターゲットと比較すると

口が小さくて吸い込みが弱く、活性が低かったり餌が少し大きかったりすると1口で餌を捕食することができない事がある。

これが結構大きなポイントで、アタリをとって合わせを入れてもフッキングに持ち込めなかったりする原因になるので注意したい。

②口が弱い

アジの口は少し伸びるような形状をしているんですが、その左右の部分は薄い膜のような構造になっているのが特徴的ですね。

口の上部や下部は比較的硬くてしっかりしていますが、両サイドの部分はとても薄いのでアジをヒットさせても口の横にフッキングしてしまうとやりとりをしている最中に口が破れてしまい、バラシに繋がりやすくなる。

こんな風にざっと見ただけでも、アジングにはアタリがあって合わせを入れ、そしてバラさずにキャッチするのには難易度が上がりやすくなる原因が潜んでいる。

2.アジングにおけるバラシを減らす合わせ

これは既にご存知の方も多いと思いますが、結論としては

アジの口の両サイドの部分、口の薄い部分にフックアップさせず、口の硬い上顎などにフッキングさせる事!

これに尽きると思いますね。とはいっても、どうすれば口の横の部分ではなく上顎の硬くて口切れしにくい部分にフッキングさせることができるのか?

答えはシンプルで、アジがワームなどのルアーを追い掛けて捕食し反転する前に合わせを入れてフックを貫通させてあげれば、理論上は口の上部であったり、下向きのフックを使用しているのであれば口の下側にフッキングするはず。

しかしアジングではこれが意外と難しくて、反転する前に合わせを入れることに意識しすぎてしまって早合わせになってしまってすっぽ抜けが多発してしまったりするから奥が深い。

簡潔にまとめてみれば、アジングをしていてアタリが出た場合、アジが反転する前のタイミングで合わせを入れ、上顎にフックを貫通させる。これが理想ということですね。

3.ロッドやラインに伝わる感触からアジの動きを知る

①コツンとか、コッというアタリ

アジングをしていて最も最初に出るアタリ方がこのような

「コツン」だとか「コッ!」というようななにかに触れたような衝撃のようなアタリではないかな?

このような時、基本的にはアジがワームなどのルアーに捕食行動を起こして餌を吸い込んでいる時の感触。

こんな風に理解しておくと良いと思います。

このタイミングでしっかりとフックがアジの口に入っているのであれば、口の中でもバラし難い上顎などにフッキングできる可能性がかなり高くなるので合わせを入れるタイミングとしては良い。

このコツンだとかゴツン!というような衝撃が出た瞬間に合わせをいれ、フッキングに持ち込めているのであればその状況下ではそのアタリの取り方と合わせ方を続けていれば大きな間違いはないと思う。

しかし、そうはいかないのが現実ですよね(-_-;)

②ブルブルッというような震える感触

このようないわゆる穂先がブルブルと震えるような感触がロッドに伝わってきている段階。

この時、基本的にはルアーに食いついて来たアジが違和感を感じたり、フックが刺さって外そうとしている状況であることが多い。

①のタイミングでアワセを入れても掛からないような状況下であれば、あえてリールを巻き込んでこのような状況を作り出す事もありますが、

コツンというようなアジがルアーを吸い込む感触が察知できずに、いきなりブルブルッという感触が伝わってきてしまっているようであれば

①のアタリをアワセていくのに好都合なタイミングを逃してしまっているかもしれないので注意したい。

このブルブルッという感触が伝わってきているということは、既に水中のアジが何かしらの違和感を感じているということ。

このタイミングでアワセを入れても、場合によっては吐き出されてしまってフッキングに至らなかったり掛かりが浅くなってバラシに繋がりやすくなることがあるので注意すると良いかな。

こういう時に針先が少し外に向いているオープンゲイプのフックは吐き出されにくかったりして、口の深い位置にフッキングできる可能性が高くなったりするので有効に活用しても良いと思いますね(*^^*)

③グイーンと持って行かれるようなアタリや感触

アジングをしていてロッドが持って行かれるようなアタリ方や、ルアーを引く方向と違った方向に引き込まれて行くような感触がある時。

このような場合、基本的にアジは反転してしまっている。

このタイミングで初めてアワセを入れた場合、アジの方向が釣り人側を向いていない訳ですから口の左右の薄い部分にフッキングしたりする可能性が高くなる。

バラシが多いアジングでは、このような持って行かれるような感触になる前にこちら側からアワセを入れるのが基本であり、バラシを減らしてキャッチ率を高めることに繋がっていく。

このような持って行かれるようなアタリがいきなり出ることもあるにはあるが、注意して釣りをしているのであれば何かしらのコツンというような前触れがあるはず。

分からないような時は糸フケが出てしまっていたりする可能性があるので、少しジグヘッドの重さを重たくしたりしてみるとわかりやすくなると思いますよ(*^^*)

④フッとテンションが抜けるような感触

アジングをしていて出くわすのが意外と多いのが、いわゆる食い上げのバイトであったり後方からアジがルアーに追尾してきてルアーを捕食し、そのままのスピードでこちら側に泳いでくること。

こうなった時、今までフォールしていたりリトリーブしていたルアーのテンションが抜けて少し軽くなったり、全く重さを感じなくなることがある。

このような時、アジング初心者の方は自分が投げたルアーが水中でどうなっているのかわかりにくいかもしれませんが、アジはしっかりワームを捕食している。

また、このアタリを逃さずに合わせていくことも釣果をアップさせていくうえでは大切。ルアーの感触が軽くなったからと言って巻くのを止めてしまったりしては基本的に良くない。



4.アジングにおける合わせを入れるタイミング

①基本:コツンという吸い込む感触が伝わってくる時

アジングを楽しむ際、合わせを入れてフッキングに持ち込むタイミングとして最もベースとなるのが

「コツン」だとか「ゴッ」っというようなアジがルアーを吸い込んだ感触が伝わっていた時になる。

アジは状況によっては0.2秒でルアーを吐き出すだとか言われていますが、この位で吐き出すような状況下であればいくら早く合わせを入れてもまず人間の能力ではフッキングできないことが殆どでしょうね(-_-;)

ですが必ずしもそこまで短い時間のバイトになることばかりでもないので、釣りを始めてみてアタリが出始めた時は

このアジが吸い込むアタリが出た時に、まずはスパッと手首を返すように素早くアワセを入れていってフッキングするのかどうかを見ていくのが良いと思います。

このタイミングでフッキングに成功することができた場合、上顎をしっかりと貫通できる可能性も高くなるので掛けてしまえばバラシ難い状況に持ち込めることが多いからですね(*^^*)

アジの口は弱いというイメージがありますが、上顎は結構堅くて一度フッキングに持ち込むことができればそう簡単にフックアウトしてバラすことはないと思います。

アジが反転してしまう前に必要な強さで無駄のないフッキングを入れてあげることを意識すると良いですね。

余りにも大アワセしてしまったりするとラインブレイクしてしまったり、無駄な動きが出るので逆にフッキングが遅くなるので注意します。

活性が高かったりアジのサイズがある程度大きくて吸い込む力が強い時は、最初のアタリが出た瞬間に合わせを入れてもこんな風に口の奥まですっぽり吸い込まれているような時も多い。

アジは結構気分屋で、活性が高い時と低い時でフッキングの難易度は大きく変わってきます。簡単な時では特に注意しなくても釣れますが、少し気難しい時はフッキングのタイミングなどで大きな差が出てきますね!

②フッと抜けるようなアタリが出る時

アジが後方から追尾してきてルアーを捕食してそのままアングラーの方向に進んできている時やフォール中のルアーに向かって下方向から食いあげて捕食してきているような状況。

このような際はルアーのテンションが少し緩んだり、場合によっては全く仕掛けの重さを感じなくなることがある。

これもルアーをアジが吸い込んでいる感触ですから、フッキングを入れるタイミングになる。

基本的には①の時と同様、まずはテンションが抜けて軽くなったタイミングでシャープにアタリを合わせていくのが基本形。

この時注意したいのが、巻くのを止めてしまったりスローにしたりして下手に食わせようとしてしまうこと。

下手にルアーの動きに変化を出してしまうと、アジが違和感を察知してしまうことに繋がることがあるので気を付けたいですね。

③コツンというアタリや、抜けるアタリでフッキングに持ち込めない時

①や②のアジがルアーを吸い込む感触が伝わった瞬間に合わせをいれてフッキングに持ち込むことができればベストですが、実際のフィールドではそう簡単にはいかないことの方が多いくらいですよね(-_-;)

となると、合わせのタイミングをアジのその時の捕食方法に合わせて微調整していく必要が出てきます。

今までアジングをやってきて最も多いと感じているのが

アジが1度の吸い込みではフックポイントの位置まで吸い込んでおらず、何度かに分けて吸い込んできているというような状況。

特に横方向のリトリーブ系の釣りをしていると多発するパターンですね。

これが意外と厄介で、アジが反転したり違和感を感じてルアーを吐き出してしまう前のギリギリまで、ルアー引っ張ってきてから合わせを入れる必要が出てくるというわけ。

具体的にどうするかというと、これはあくまで個人的な方法ですが

コツンというアタリが出たらそのまま合わせず、リトリーブはそのままのスピードで行いながらロッドをゆっくり立ててくる。大抵の場合、違和感さえ与えなければそのままアジは反転したりブルブルという吐き出そうとする動作をすることなく何度か追い食いしてくる。

そのままリールを巻く速度を若干上げながらロッドを最後に軽く煽ってあげて巻き合わせるようにフッキング。

今まで色々試してきた中ではこの方法が比較的フッキング率が高くて渋い状況でもアジを拾うことができているように感じています。

で、注意したいのが

どこまで引っ張ってくると吸い込む感触からブルブルというアジが嫌がる感触に変わるのか?

反転して泳ぎ出す引きにかわるのか?

ということですね。出来るだけしっかり追い食いさせて口の中にフックポイントを入れてあげたいところですが、やりすぎてしまうとアジが違和感を感じてしまうのでフッキング率が下がったり口の側面にフッキングしやすくなるのでこのあたりはアジとの駆け引きが楽しめます(笑)

このあたりは実際にアジングに釣行して現場の状況をチェックする際に合わせのタイミングを少しづつズラシてみて、その場で一番良いものを確かめる以外にはないかな(-_-;)

このあたりはフックの選び方等も重要になってきますから、アジングにおけるジグヘッドの選び方の基本・おすすめ徹底解説

を参考にしてもらっても良いかな!

5.アジングにおけるフッキング率を上げる為にできる事

基本的にアタリが出ても掛からない時はアワセのタイミングをズラしてみたり、スパッと合わせていたのをスイープに合わせるようにして様子を見るのが基本になります。

後は使うワームの種類を変えてみたり、群れの中でもフッキングに持ち込みやすい高活性の個体やそうでない個体などもいるから気を付けてみるといい。

①ワームを細長くする

アワセが難しいアジングにおいて、最も基本となるフッキング率の向上方法がこれかな。

アジが吸い込みやすいよう、太いボディのワームよりも細長いボディーのワームを使うのは結構効果がある。

ただし、この時先入観で小さいワームを使わなければならないと考える必要は無いので注意したい。

例えば、有名な所ではレインズ アジキャロスワンプやバークレイのマイクロクローラーなどのようなある程度の長さがあって細長いワームは実際に使ってみるとサイズの割にフッキング率は良かったりする。

細長いワームはアジに吸い込まれる際、折りたたまれて口の中に入る為なのかフッキングの障壁にならないことも多い。

特に、リフトフォールなどの縦の釣りをする際はアジがワームの頭の部分を狙って食いついてくることが多いのでなおさらですね。

一方でただ巻きなどの横方向の釣りをする際はアジがワームの後方からバイトしてくることが増える。この時はフックポイントの位置が後方にある方が掛かりが良いということもあるからね。

②ショートボディーのワームを使用する

①とは違い、ワーム自体の存在感は合っても吸い込みがとても良いワームというものも存在しています。

わたくしまるなかが愛用しているものでいえば、ジャッカル アミアミなどですね。

このワームのインプレッションについてはジャッカルアミアミのインプレッションを参考にしてみるといいかな。

これらのワームのように、ボディー自体には深いリブが付いていたり細かいパーツが付いていたりでワーム自体の波動はしっかり出るし引き抵抗もある。

しかし、テールの部分から一気に細くなっているのでアジの吸い込む力が弱い時でもフッキングに持ち込めることが多くなる。

③ジグヘッドの重さを軽くする

コツンというようなアジがワームを吸い込むアタリが出るもののそれ自体が弱かったり、合わせのタイミングをズラそうと思ってみてもすぐに放してしまう。

また、アジのサイズが小さい。

そんな時はジグヘッドの重さを軽くしてみても良いと思います。ジグヘッドの重さが重たくなるということは、当然アジがワームを吸い込もうとする際の障壁になるわけですからね。

これもショートバイト対策などとしてよく知られているテクニックですね(*^^*)

④ジグヘッドの重さを重くする

これは意外と知られていないかもしれませんが、アジが遊泳力のあるベイトフィッシュを捕食していたりアジのサイズが大きい時、活性が高いにもかかわらずフッキングに持ち込めない時などに意外と効果を発揮するのが

ジグヘッドの重さをあえて重くすること。

具体的にはアジのアタリがゴツンとかかなり明確に伝わって来るにも関わらず、合わせを入れても針掛かりしない時などに試してもらいたい。

どういうことかというと、こういった状況下ではアジのバイトに勢いがあったりバイトが出た瞬間に強く反転するように捕食するようなパターンの場合。

このような時、軽量なジグヘッドを使用しているとアジのバイトによって水中のワームが弾かれてしまったりして明確なアタリが出るにもかかわらずフッキングできないということがある。

ジグヘッドの重さをあえて重たくしてあげて、アジのバイトが出た時にもワームを安定させてあげるとしっかり食い込んでフッキングできるというパターンも存在しますからね!

⑤活性の高い個体・スレていない個体を見つけ出す

釣り場についてアジングを始めた所、アジのアタリはある。しかしうまく掛からない。

こんな時、意外とあるのが釣り場の中でも釣りやすいアジの潜む場所と釣りづらいアジの潜む場所が結構明確に分かれている時。

これは状況によっても違いますが、比較的多いのが

常夜灯周りのライトの真下にいる個体や付き場の余りない場所でライズを繰り返す個体はルアーにスレていたり、意外とセレクティブでフッキングできないようなショートバイトが多発すること。

逆に、常夜灯から離れている少し暗い場所やストラクチャーの影になっている所に定位して潜んでいる個体などは比較的釣りやすい個体が多かったりするので知っておくと良いかもしれない。

また、付き場がしっかり定まっているアジは型の良いものが揃う時などもあり、アジがポイントに群れているような時でも細かく付き場が分かれていたりする。

アタリが有ってもショートバイトばかりで活性が低いと判断したりするのも間違いではないが、少し狙う場所をピンポイントで変えてみてその釣り場の中にも活性の高い個体はいないのかをしっかりチェックしておくと良いと思う。

これは意外と見落としがちかもしれない。

おすすめ関連記事!

【実釣比較】アジング用おすすめジグヘッド・選び方の基本解説

【実釣比較】アジング用ジグヘッドのおすすめ・選び方の基本徹底解説!

2 COMMENTS

えびちゃん

お疲れ様です!
この小難しい感じが楽しかったりするんですよね!
アタリを取るために集中して、目をつぶって釣りしてて、そのままウトウトして波止からよく落ちそうになってますw

返信する
まるなか大衆鮮魚

アジは小さいほど釣るのが難しかったりしますね(-_-;)
大きいアジは一発でフックをのんでくれるので結構簡単にフッキングできることが多いんですが・・・。

返信する

まるなか大衆鮮魚 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です