こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はジップベイツから発売されている超定番のザブラシステムミノーシリーズの1つ、ザブラシステムミノー139F・139Sアビレを詳しくインプレ。
139mmのやや長めなボディが特徴的なスリム系ミノーで、程よい波動の強さで偏った癖が無いのが特徴的。
スリム系ミノーの扱いに慣れていない方にも、比較的なじみやすいルアーになっていますね。
忖度なしにインプレしていくので、ミノー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
ザブラシステムミノー139F・139Sアビレのスペック
- 全長:139mm
- 重量
- 139F:19.2g
- 139S:20.7g
- フック:#4×3
※画像のアビレは太軸フックに換装済
ザブラシステムミノーアビレは、フローティングモデルとシンキングモデルの2種類がラインナップ。
私は磯のヒラスズキゲーム用にフローティングモデルの139Fを使用しています。
ザブラシステムミノー139 アビレを「サクッと」インプレ!
ミノーの詳しい使用感を解説する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:比較的優秀
- レンジ:50cm~70cm位までのレンジを引きやすい
- アクション:ややゆったりめのローリング中心のウォブンロール。操作感は割と分かりやすい
- 使い方:ただ巻き・ドリフト・ジャークなど
- 適したシチュエーションなど:河川や干潟・サーフ・磯などにおすすめ
ざっくりインプレするとこんな感じ。
スリム系ミノーは微波動を意識したものも多いですが、アビレはそこそこしっかり動き、穂先にミノーの操作感が割と伝わりやすいですね。
ナチュラルでありながら、ある程度明確な波動を出したい時におすすめなスリムミノーです。
飛距離
マグドライブ(シャフト貫通式マグネット重心移動)搭載
ザブラシステムミノー139F・139Sアビレには、マグネット式の重心移動システムが採用されています。
ジップベイツのルアーに良くみられる、内部にシャフトが貫通するタイプですね。
キャスト時に「カチッ」という音とともにウェイトが後方へ移動し、アクションを開始するとマグネットでしっかりとウェイトを固定。
球状タイプの重心移動システムと比較し、スイミング時にウェイトが動くことで発生する雑音が少ないのがメリットですね。
実際の飛距離
実際に私がPEライン1.5号+10フィート後半のシーバスロッドを使い、139Fアビレをキャストすると、無風時でだいたい50m台後半ほどの飛距離が平均といった感じですね。
14cmクラスのスリム系フローティングミノーとしては、比較的投げやすくて遠投性能も優秀ですね。
向かい風が10m以上の吹き付けるような磯のヒラスズキゲームにおいても十分使えるミノーです。
しかし、横風が吹くと若干リリース時にフワッとしやすい印象があり、そうなってしまうと失速して飛距離が少し落ちやすいかな。
それほど気になるレベルではありませんが。
レンジ
アビレのレンジですが、私が使用している139Fをヒラスズキタックルで扱った場合、だいたい70cm位までのレンジを泳がせやすいですね。
レンジ的には、スリム系のフローティングミノーとしては浅すぎず・深すぎずな感じですね。
足場が高い磯での釣行やかなり荒れている状況になると、もう少し下のレンジに入れたくなります。
その場合はミッドダイバー系のミノーにローテーションしたり、シンキングモデルを使って沈め気味に操作した方が快適に使いやすいと感じます。
ザブラシステムミノー139 アビレのアクション・使い方
ただ巻き
アビレの使い方ですが、基本はシンプルなただ巻きでOKです。
アクションの質としては、スリム系ミノーらしい派手すぎない動きでナチュラルな波動を発生させます。
リップ形状はやや細長い丸みを帯びた形状。
スローに巻くと、スリム系のミノーとしてはややゆったりめのピッチでウォブンロールを見せますね。
ややロールが強めの設定ですが、この手のスリム系ミノーの中ではややウォブルがしっかり入る感じで、程よいパタパタ感があります。
ローリングが強めのものや、タイトな細かい波動でスイミングするものと比較すると、一般的な形状のミノーに近いアクションになっています。
スリムなシルエットながら、アピール力は程よく確保されていて使いやすいですよ!
ドリフト
ナチュラルなスリムシルエット+強すぎない波動はドリフトとの相性も良く、実績も高いですね。
アビレをドリフトで使う場合は
- 基本はクロス~ダウンの方向にキャスト
- ラインを張り過ぎないように注意し、ユラユラと柔らかなウォブンロールで動くテンションをキープして流し込み
- スポットに入ったら少しテンションを掛けて一点で留めて誘ったり、1~2回のロッドアクションでヒラ打ち
こんな感じで、ロッドアクションを使わないパターンの誘いと・ロッドアクションで動きに明確な変化を出す誘いを使い分けています。
マグドライブ重心移動はロッドアクションで誘いを掛けた時の挙動が安定しやすく、雑音を発生させないのが良いですね。
ちょっとした払い出しにアビレを投げてドリフト。
狙いのスポットで少しテンションを掛けて踏ん張らせると、5.1kgの良型ヒラスズキが釣れましたね!
ジャーク
アビレはウェイトがしっかり固定される為、ジャークで使った時のレスポンス・挙動がかなり良い感じです。
私の場合はただ巻きやドリフトで使うことが多いですが、リアクションバイトを狙う時はロッド操作でキレのある動きで誘うのもおすすめです。
ロッド操作を与えると、抵抗が小さいスリムボディを鋭くスライドさせながらの平打ちを発生。
ウェイトが動いてしまうミノーと比較し、アクションのキレ・安定性が優れていますね。
アビレはボディ側面がフラットサイド気味な形状になっているので、平打ちさせた時のボディの明滅が良い具合に出ますよ!
ナチュラルなリーリングによる誘いで食ってこない時は、ロッド操作を与えて使ってみてください。
適したシチュエーションなど
ザブラシステムミノー139F・139Sアビレですが、癖が無いスリム系ミノーなので汎用性は比較的高いです。
サイズは14cmクラスとやや長めなので、漁港内の小場所狙いというよりは河川の中流~河口域や干潟・防波堤・サーフ・ゴロタ場・磯などで使いやすいと思います。
ただし、それほどレンジが深く入るミノーではないので、荒れ気味の時はフローティングモデルだと少し使いにくいです。
ターゲットとしては、シーバスやヒラスズキを中心に、食い渋った中型青物狙いなどにも使えますね。
メーカー的には湖や海のトラウトゲームにも使えるということですが、確かに良型トラウトを狙う時にちょうど良いボディ形状・スペックのミノーです。
使い分け・ローテーション
ザブラシステムミノー139F・139Sアビレと使い分けがしやすいミノーの例としては
- メガバス:空海スリム140:よりタイトなピッチで控えめなスイミング
- スミス ハルカ145:ローリングが強く、ウォブルが弱め
これらのミノーは全て似たようなサイズ感のスリム系ミノーなんですが、微妙に特徴が違うんですね。
メガバスの空海スリム140は、スイミングさせた時に細かく・チラチラと微波動系のアクションを見せるスローフローティングミノー(空海スリムのインプレはこちら)。
アビレよりもパタパタ・ピラピラ感が弱く、カタクチイワシやキビナゴなどを偏食するパターンに強いですね!
スミスのハルカ145F・145Sはスリム系ミノーとしては最高クラスによく飛び、ワイドなローリングアクションが特徴的。
ボディを大きくくねらせるロールは独特な柔らかさがあり、ボディの明滅をしっかり使いつつ、ウォブルするミノーだと反応が悪い・バタバタ動きすぎる時におすすめですね!
まとめ!
今回はジップベイツのザブラシステムミノー139F・139Sアビレのインプレをしました。
- シャフト式マグネット重心移動システムで優秀な飛距離
- アクションさせた時にウェイトが動かず、レスポンスが良くて雑音がしない
- スリム系ミノーとしてはややウォブルが強めだが、動き自体はロール中心で比較的ナチュラル
- ただ巻きやドリフトでの使用がメインだが、ジャークさせるとキレのいいスライドを見せる
要点をまとめるとこんな感じですね。
スリム系ミノー入門にもおすすめで、様々な使い方に対応できて程よいアピール力があるミノーですよ!
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