こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はBKKから発売されているソルト対応のトレブルフック、ファングズ62・63の使用感を詳しくインプレしていきます。
トレブルフックといったら、オーナーやがまかつといった国産メーカーがやはり王道ですが、量販店などで見られる機会が多くなってきているのが、BKK製のフックですね。
BKKのフックは国産メーカーの一般的なものよりもコスパが良く、普段毎日釣行している私のような釣り好きには非常に魅力的です。
磯のヒラスズキやマダイ・青物をはじめ、チヌ狙いなどでかなり酷使して魚も釣り上げてきました。
BKKのフックを使い、ヒラスズキだけで150本以上は釣ったと思います。
家に15パック分くらいは常にストックがありますね(笑)
忖度なしにインプレしていくので、フック選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 1年を通じて平均週3~4日ほどは磯に立ち、ヒラスズキやヒラマサ・大型のハタ等を狙っています。シーズン中は毎日磯へ出かけます
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
ファングズシリーズのラインナップ・使い分け
BKKのトレブルフックには種類がありますが、ファングズシリーズはソルト対応の防錆性を持たせたものになります。
ファングズ 62-UA
- 大きさ:#12・#10・#8・#6・#5・#4・#3・#2・#1・#1/0・#2/0・#3/0
62は一般的な中型魚狙いのソルトルアーゲーム対応で、最も汎用性に優れたモデル。
基本的には、PE0.6号~1.2号くらいまでのタックルでちょうど使いやすいです。
シーバス・ヒラメ・チヌ・2kg程度までの小型青物狙いのライトショアジギングなどにマッチしていますが、#1/0~などの大きいところはPE2号~3号くらいまでを使った中型青物まで対応できます。
オーナーの4番・がまかつのMHクラスに近いパワーランクですね。
ファングズ63-UA
- 大きさ:#8・#6・#4・#2・#1・#1/0・#2/0・#3/0
ワンランク太軸仕様になっているのが、ファングズ63-UAですね。
私が磯のヒラスズキゲームやマダイ五目などで多用しているフックです。
#1くらいまでの大きさはPE1.5号~2号クラスで使いやすく、大きいところは10kg前後までのブリやヒラマサ狙いにも対応できます。
オーナーの5番・がまかつのHクラスに近い使用感のフックになります。
BKK ファングズ62・63を「サクッと」インプレ!
ファングス62・63の使用感について、まずは簡単にまとめておきます。
- コスパ:激安とまでは言えないが、一般的な国産フックよりも安い!
- 大きさ:ややショートシャンクで小さめ
- 刺さり:コスパは良いが、全く問題なく使える鋭さ
- バラシ難さ:平均
- 耐久性・強度:オーナー・がまかつ製フックの中間的な硬度を持つ
- 錆びにくさ:優秀。茶色く錆びることはほとんど無い
- 適したシチュエーション:釣行頻度が高い方や、フックが消耗しやすい釣り物にはメインフックとしても十分おすすめ!
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
私は普段から各社のフックを色々使い分けていますが、特にフックの消耗が激しい釣り物にはBKKのフックを多用していますね!
実釣性能においても特段気になるものは無く、信頼性もしっかりあります。
コスパの良さ
BKKのフックは全体的にコスパが良いのが大きな特徴ですね!
例として、一般的なシーバスやヒラメ釣りに使われる#5ほどのフックの場合、国産メーカーのものは1本100円前後~高級ながまかつのハイパーシールドになると、120円前後になってきます。
一方でBKKのファングズ62の場合は1本90円前後で揃えることができるので、特に消耗が激しい方にはありがたいはず。
また、ワンランク強いファングズ63クラスになると、その違いがより大きくなってきますからね!
磯への釣行が多い私の場合、国産のメーカーのものだと、がまかつのハイパーシールドHやオーナーのSTX-58などが候補になってきます。
しかし、これらのフックは結構高級なので、シーズン中は毎日磯へ行く私にとってはコスパの面で使い勝手が悪いんですよね。
ですので、BKKのコスパに優れたフックは非常にありがたい存在です。
※いずれも価格は2023年7月時点のもの
大きさ
フックの大きさについては、同じ番手であってもメーカーやモデルによって若干の違いがあります。
私は普段オーナーのSTX45や58を使う機会も結構多いんですが、ファングズシリーズは全体的にややショートシャンクで少しフックが小さい印象です。
アクションが変化してしまうほどの違いは無いので私は気にせず使っていますが、人によってはサイズ感が変わってくるので少し気になるかも。
また、ファングス63には#5と#3が無いので、フックの自重でルアーの浮力を微調整したいような時に少し使いにくいことがありますね。
こういう時は少しコスパが悪くなりますが、国産フックで対応するようにしています。
刺さり・鋭さ
BKKのファングスシリーズですが、若干内向きのストレートになっています。
使用感に癖は無く、現在主流のスロープベンドタイプのフックですね。
90cmオーバーのヒラスズキや80cmオーバーのマダイをはじめ、沢山の魚をファングズでキャッチしてきていますが、刺さりの悪さが気になるようなことは無いですね。
実釣時に明確な刺さりにくさが気になるようなことは無いんですが、国産フックと比較すると、針先のテーパーはやや緩くなっています。
左がファングズ63の#4、右がオーナーのSTX-58の#4。
先ほど紹介したように、STXの方がややシャンクが長くて微妙に大きく見えますね。
針先の形状についてですが、STX-58の方が針先~バーブまでの距離が長く、かなりロングテーパーでピンピンな針先なんですよね。
実釣時においてそこまで気にしなくても良いですが、ショートバイトが多発するような時や、1バイトがかなり貴重な時は、コスパよりも刺さりを重視して国産フックを使うこともあります。
とはいっても、劣化した良く刺さるフックよりも新品のBKKファングズの方が性能は良いので、そこまで神経質にならなくても良いと思いますが。
こだわり派の方は、状況によって常用するフックと、「ここぞ」という時に使うフックを分けるのも良いと思います。
バラシ難さ
フックのキープ力については、特段優れているとも言えませんが、特に不満も無く使えています。
個人的には、バラシ難さという点ではオーナーのSTX-45ZNのような角があるフックの方がやや優秀かな?
と考えています。
ですので、1回のアタリがかなり貴重かつバラしやすい、サーフのヒラメやマゴチを狙うような時は、メインフックはSTX-45ZNかな(STX-45ZNのインプレはこちら)。
STX-45ZNは明らかに魚の口切れが減る印象があるので、口の皮が薄くてフックアウトしやすいヒラメやマゴチ狙いでかなり強い効果を発揮します。
しかし、ブレイクの角度が急だったり、石のサーフのようなフックの消耗がかなり激しくなる時は、ファングズ62に頼ってしまいますが。
最終的には、コストとアタリの数とのバランスを見て判断するしかないですね。
フックの強度・硬さ
フックはメーカーによって焼き入れの強さなどに違いがあり、同じパワークラスのものでも硬度に違いがあります。
基本的には
- がまかつ:焼き入れが強くて非常に硬い。変形や摩耗に強いが、折れやすい
- オーナー:全体的にしなやか。折れにくいものの、針先が曲がったり、負荷によってフックが伸びやすい
国産フックで代表的ながまかつとオーナー製のフックにはこのような違いがあり、BKKのフックはその中間的な印象がありますね。
私がファングズ62・63を使った印象としては、どちらかというとオーナー寄りのような気がしますが。
フックの硬度としては、「がまかつ>>BKK>オーナー」といった感じですね。
BKKフックは
- 針先:オーナー製のフックと比較すると、針先は曲がりにくい(テーパーの角度の効果もある)
- フック全体:負荷を掛けると伸びることが多いが、まれに折れる(これまで2回折れた)
特徴はこんな感じで、がまかつのフックのように負荷でポキッと折れることはかなり少なくなっていて、大半は伸びるだけで耐えてくれます。
6kgほどのヒラスズキをかなり荒れた状況でキャッチした時、マダイをキャッチした時にトレブルフックの1本が折れてしまうことがありましたが、釣り上げた魚の数を考えれば、折れるリスクは高くはありません。
実際にこれはチヌのトップゲームに使っていたファングズ62ですね。
チヌに噛まれてフックが極端に変形してしまいましたが、折れていません。
がまかつのフックだったら一発で折れているはずなので、どちらかというと、しなやかなオーナー針のフックに近い印象です。
錆びにくさ
BKKのフックはコスパだけでなく、錆びにくさがかなり優秀なのも私が気に入っているポイントになります。
特に磯のヒラスズキゲームは非常に過酷な状況での釣行になり、フックの傷や針先のダメージによってかなり錆びやすい環境です。
塩分濃度が高い外洋がメインフィールドになるので、弱いフックだと1日で錆びます。
これまで私がBKKのファングズを使ってきた印象としては、錆の強さは十分なものがあり、使用後に軽く水洗いをしておけば、茶色くフックが錆びるようなことはありません。
実際にこのファングズ63は、私が磯のヒラスズキゲームでかなり酷使したものになります。
使用日数は3回ほどですが、かなり荒れている状況下でラフなファイトを繰り返しました(あえて使い込みましたが、普段ならフックポイントが鈍いので既に新しいものに替えてるレベル)。
フック表面には無数の細かい傷が入った状態ですが、茶色い錆びは全く発生していません(使用後に真水で洗ってます)。
ファングズシリーズに採用されているUA(ウルトラアンチラスト)コーティングにより、錆びにくさは非常に優秀ですね。
しかし、表面が黒っぽくなってくると徐々にガサガサしたような状態になるので、フックの貫通性能は少し落ちてくる印象です。
また、錆びてなくても素材自体が少しもろくなってくるので、新品の銀色の状態と比較すると、ちょっとした摩耗で針先が欠けたりしやすくなる傾向を感じています。
錆に対する強さに関しては、一般的なニッケルや錫コートよりも優れていて、使用後の潮抜きさえしておけば、がまかつのハイパーシールドやオーナーのZNコーティングにも劣らないですね。
フックが錆びる前に、針先が甘くなって交換するというパターンがほとんどです。
コスパを考えたら、十分すぎる錆びにくさでしょう。
適したシチュエーションなど
コスパに優れていて実釣性能も十分備わっているのが、BKKのトレブルフック。
普通に使うのであれば、メインフックとしても十分すぎる基本性能を持ち、UAコーティングによって錆にも強くて使いやすいです。
硬度もがまかつとオーナーの間を取っている感じで、程よい硬さがありつつ、ちょっとした無理で折れるようなことは無いのでバランスも良いです。
私の場合、コスパは無視して刺さりやキャッチ率にかなりこだわるような状況では、国産フックを使うこともあります。
しかし、フックは常に良い状態で使うのが最も重要なので、良いフックを使っていても劣化している状態なら意味は無いです。
ですので、初心者~中級者の方や、私のように釣行頻度が高い方には、BKKのファングズシリーズはイチオシのフックですね!
一般的な中型魚狙いにはファングズ62を。
磯での使用や10kg程度までの青物を狙うのであれば、ファングズ63がおすすめ。
まとめ!
今回はBKKのファングス62、63のインプレをしました。
- 国産の一般的なメーカーのフックよりもコスパ優秀!
- がまかつよりもしなやかでオーナーよりも硬めの材質。一発で折れることはかなり少ない
- ファングズ62はPE1.2号くらいまでの中型魚狙い全般に。ファングズ63は磯のヒラスズキなどにピッタリ
- サイズ感はやや小さめになることが多い(メーカーにもよる)
- 針先はそこまでロングテーパーではないが、刺さりの悪さは特に気にはならない
- 錆びには非常に強く、基本の水洗いだけでもある程度持つ
要点をまとめるとこんな感じです。
フックに超こだわりたい時は別のものを使うこともありますが、普段はメインフックとして活躍してくれているお気に入りですね!
コスパと性能のバランスを重視したい方は、お試しあれ。
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