こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は先日のK2F142T:1のインプレに引き続き、K2F142T:2の使用感や特徴を詳しく解説していきます。
T:1・T:2の「T」はテンションを意味していて、今回紹介するT:2の方がリップがしっかりと潮を受ける設定になっているんですね。
外見的には非常によく似ているT:1とT:2ですが、実釣時におけるちょっとした使用感やアクションに違いがあるので、自分が使う釣り場の状況や好みに応じて使い分けてみてください。
忖度なしにインプレしていくので、ミノー選びの参考になったら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
K2F142T:2のスペック
- 全長:142mm
- 重量:26.5g
- 比重:フローティング
- フック:太軸#2×2
全長・重量・フックなどの基本スペックはT:1と全く同じで、リップ形状が異なっています。
フックは標準でSTX-58を装備。
磯のヒラスズキや中型までの青物狙いを強く意識して作られていますね。
K2F142T:2を「サクッと」インプレ!
K2F142T:2の使用感について、簡単にまとめておきます。
- 飛距離:比較的優秀。風が強いと少し揺れやすいか
- レンジ:やや下に入ろうとする力が強い。1.3m~1.5mくらいまで入る
- アクション:T:1よりもキビキビしていて明確な波動で動く。操作感は程よく軽い
- 使い方:ただ巻き・ドリフト・ストップアンドゴー・ジャークなど
- 適したシチュエーションなど:スローでキッチリ泳がせたい時や、少し足場が高いフィールドで特に使いやすい
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
ナチュラルにフワフワ漂わせるならT:1。
手元に伝わる操作感を明確にしたり、しっかり潮を掴ませてアクションさせたい時はT:2が使いやすいですよ!
飛距離
マグネット重心移動+程よい比重による投げやすさ
K2F142T:2ですが、T:1と同様に25gオーバーの比重が確保されていて、BKFシリーズなどと比較すると浮力はやや控えめです。
私は磯ヒラスズキ・ライト青物対応のMHクラスのロッドを合わせて使用することが多いですが、投げやすさは十分ですね。
向かい風が強く吹き付ける磯での使用がメインですが、12cm前後のミノーと比較すると投げやすさ・飛距離の安定感は明らかに優れています。
K-TENのマグネット式重心移動は磁力の強さや耐久性の面が抜群に良く、ラフな扱いをしてもそう簡単には壊れないので信頼性も非常に高いです。
大型のヒラスズキを抜きあげたり、釣り上げた後のヘッドシェイクでルアーが岩に激しくぶつかってしまっても、重心移動システムが壊れたことはこれまでありません。
他社の弱い重心移動システムの場合は2~3匹釣り上げて壊れてしまうようなことも結構普通に起こるので、こういう細かい部分の作りの良さは流石タックルハウスです。
実際の飛距離
実際に私がK2F142T:2をPEライン1.5号+10フィート後半のMHクラスのロッドでキャストすると、無風時でだいたい65m前後の飛距離が平均といった具合ですね。
無風~追い風の時は着水までキッチリ投げやすく、25g超のウェイトもあって投げ心地はスムーズで良い感じ。
一方、横風や向かい風が強く吹き付ける状況になると、リリース直後に若干フラつきやすいように感じますね。
姿勢が大きく乱れてグルグル回転してしまうほどのことはありませんが、少しヒラヒラとボディが動いて失速することがあります。
悪条件下における飛行姿勢の安定性・遠投性能という点においては、リップの角度が違うT:1の方がやや優れているように思えます。
飛距離の差としては数%程度なので大きく気になるわけではないですが、フルキャストしてギリギリ届くかどうかの場所を狙う時にちょっとした差になることはあります。
初速を一気に上げるキャストではなく、少しゆったりめに・バットをしっかり曲げ込んで投げた方が綺麗に飛ばせるミノーです。
レンジ
K2F142T:2のレンジですが、使い方次第で水面直下20cm・30cmくらい~1.5mくらいまでの層を探りやすいです。
リップは細身で、やや角度が付いていて立ち気味。
ロッドを立て気味にしてドリフトさせれば水面直下をスイムさせられますし、ロッドを下げてリーリングすると1m以上のレンジまで入ってくれます。
T:1と同じくらいのレンジを探ることもできますが、T:2の方が微妙に潜ろうとする傾向が強いので、足場が悪いテトラ帯や磯・少し高さのある防波堤などにおける使い勝手は上かな。
浮力自体はそこまで高くないので、一度レンジを入れてしまえば浮き上がるまでの時間がそれなりに稼げるミノーです。
K2F142T:2のアクション・使い方
ただ巻き
K2F142T:2をただ巻きで使用すると、T:1よりもしっかりと潮を受けために、ハイレスポンスかつ明確な波動でスイミングしてくれます。
T:1だと動くかどうかといったデッドスローの巻きでも、柔らかなウォブンロールでアクションしますね。
スローなピッチで潮をうまくすり抜けながらアクションするT:1に対し、ラインや穂先に伝わる操作感がより明確なのがT:2の特徴でありメリット。
巻き速度を上げていくと、アクションの程よいヌルヌル感・柔らかさは残したままに、程よい操作感で心地よく使えます。
特にスロー~中速までの誘いに対して使い勝手の良いミノーだと感じます。
磯際にK2F142T:2をキャストして一旦レンジをしっかり入れ、デッドスローでテロテロ巻くと良型チヌが連発。
サイズは大きいミノーですが、イワシ付きのフィッシュイーターには大きめのミノーが良く効くことも多いです。
ドリフト
K2Fシリーズはドリフトでもかなり使いやすく、そこまで浮力が高くないので、潮に馴染ませる誘いにも相性はいいですね。
フワフワ漂わせてミノーを暴れさせずに誘う時はT:1を使うことが多いですが、ドリフトに不慣れな初心者の方や、足場が高くてレンジが入りにくい時はT:2の方が使いやすいです。
弱い水流でも潮を掴んで一枚下のレンジをキープしやすく、穂先に伝わる抵抗感も分かりやすいですからね。
ドリフトで使う場合は
- 基本は流れに対してクロスやダウンでキャスト(状況によってはアップで入れることもある)
- 魚の浮き具合や水深・サラシの厚さに合わせて一旦リーリングしてレンジを入れる
- ミノーが浮き上がらないくらいのテンションを基準に流し込み
- 狙いのスポットに入ったらターンさせたり、若干テンションを強くして定点で留めて誘う。食わなければ最小限のトゥイッチやシェイクもおすすめ
こんな感じで使うことが多いです。
そこそこレンジが入ってくれるミノーなので、足場が高い状況や波打ち際まで寄れない時でも割とドリフトさせやすいですね!
荒れ気味の時や、足場が高い場所でもキッチリ引けるのがT:2の良さ。
ヒラスズキゲームとの相性はバッチリです!
ジャーク・ストップアンドゴーなど
私の場合は食わせの釣りがメインなので使用頻度は少ないですが、ジャークやストップアンドゴーといった変化を強調した使い方でも良い動きを見せてくれますね。
レンジキープ能力が安定しているミノーなので、ロッドアクションやリーリングの変化を少し強めに与えても水面を飛び出しにくく、キレのあるヒラ打ちダートを見せてくれますよ!
ややウォブルが強調されていて波動が強いので、かなり速度を上げた誘いをしたい時は、潮抜けが良いT:1の方が使いやすいかな。
適したシチュエーション
K2F142T:2が使いやすいシチュエーションとしては、
- 外洋に面した防波堤
- ある程度水深が深めなサーフ
- テトラ帯
- 磯
このようなフィールドで使いやすいと感じます。
そこそこレンジが入って潮掴みが程よく良いので、ナチュラルに動くミノーだと操作感が分かりにくい時や、フワフワしてしまって使いにくい状況におすすめです。
ターゲットとしては、磯のヒラスズキや外洋の回遊型シーバス・中型青物などに使いやすいですね。
K2F142T:1との違い・使い分け
これまでにもT:1との違いについては触れてきていますが、ここでいったんまとめておきたいと思います(K2F142T:1のインプレはこちら)。
上がT:1、下がT:2になります。
ボディ形状は同じですが、リップが微妙に違っています。
2つを重ねてみると・・・
2つを重ねてみるとこんな感じで、今回インプレしているT:2の方がリップが立ち気味です。
この違いがちょっとした飛距離やレンジ・アクションの質に影響しているんですね。
T:1の特徴やメリットとしては
- 飛行姿勢が若干乱れにくい
- アクションが柔らさ+潮抜けの良さによる高い食わせ能力
- ラインテンションが掛かりにくく、フワフワと漂わせたり、最小限の波動で誘いやすい
- 早巻きした時にロールで潮を逃がしやすく、抵抗感が軽くて疲れにくい
これらが挙げられます。
どちらかというと、T:1は警戒心が高い魚に対してシンキングペンシルのようにナチュラルに誘ったり、早巻きにおけるバランスの崩しにくさや疲れにくさを活かして使うのに向いています。
中規模なフィールドや居着き系の魚を狙う時にも、ナチュラルなT:1は使いやすいですね。
一方で今回インプレしているT:2は
- 立ち気味のリップが弱い水流でもしっかり掴んでアクションが素早く立ち上がる
- レンジが少し深く入り、足場が高い場所や足元付近もしっかり探りやすい
- ミノーの操作感が伝わりやすく、強風時や波が強い時にも安定した使用感
このような特徴・メリットがあるんですね。
最終的には好みの部分もありますが、操作感が軽いミノーを自在に操るのが得意な方はT:1を。
何をやっているのか分からなくなってしまうのが嫌な方・ルアー釣り初心者の方は、まずは明確な操作感が分かりやすいT:2から使ってみるのが、どちらかといえば無難かな。
私は操作感が軽くてナチュラルなミノーも大好きなので、T:1はかなりお気に入りですね。
食わせの釣りを上達させたい方は使ってみてください。
まとめ!
今回はタックルハウスのK-TENセカンドジェネレーションK2F142T:2のインプレをしました。
- T:1よりも潮をしっかり受けるタイプのミノー
- レンジがやや深く入り、高い足場でも安定した使用感がある
- レスポンスは非常に良く、柔らかさのあるウォブンロールでキッチリ動く
- どちらかといえば、外洋のヒラスズキや回遊型のシーバス・青物などにおすすめ
要点をまとめるとこんな感じですね。
アクション自体はナチュラルで食わせ能力も十分残しつつ、T:1よりもしっかり潮を掴んでくれる使いやすいミノーですよ!
おすすめ関連記事
▼【実釣比較】ヒラスズキ用おすすめミノー・選び方の基本徹底解説