こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はスミスから発売されているスリム系ミノー、ハルカの特徴や使い方のコツを詳しくインプレしていきます。
ハルカは潮にうまく絡むようなナチュラルなアクションが特徴的で、スリムなシルエットと相まって魚に違和感なく口を使わせるのが得意なミノーですね。
どちらかというと、中~上級者の方におすすめな印象があります。
なお、私はハルカ145Fを磯のヒラスズキゲームに使用中。
忖度なしにインプレしていくので、ミノー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
ハルカのスペック・ラインナップ
- 全長:145mm
- 重量:19g
- フック:#4×3
※画像のハルカは太軸フックに換装済
ラインナップは今回インプレする145F以外に145Sがあり、ダウンサイジング版の125F・125Sもあります。
145F/Sは大型のシーバスや磯ヒラスズキ・青物狙いなどに使いやすいですね。
一方、125F/Sは中規模なフィールドやアベレージサイズのシーバス狙いなどにおすすめ。
ハルカ145Fを「サクッと」インプレ!
ハルカの使用感を詳しく紹介する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:非常によく飛ぶ!
- レンジ:PE2号で60cm前後までを引きやすい
- アクション:潮に馴染むロールメインのナチュラルなスイム。派手さは無い
- 使い方:ただ巻き・ドリフト・ジャークなど
- 適したシチュエーションなど:ブリブリとウォブルするミノーでは見切られる状況に強い
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
全長はそこそこ長くてシルエットによるアピール力は程よくありつつ、波動はマイルド。
魚が警戒している場面でも口を使わせる能力に優れていて、個人的にはかなり好みなミノーですね!
飛距離
飛びを意識した設計
ハルカはもともと飛距離の確保を強く意識して作られたミノーで、同クラスのスリム系ミノーの中では間違いなくトップクラスに飛びます。
重心移動システムはシンプルな球状ウェイトが移動するものですが、テール最後部に固定式のウェイトが設置されているんですね。
これにより、一般的な重心移動ウェイトだけのミノーと比較し、飛行姿勢の安定性が間違いなくUPしています。
また、小さめなリップ形状なども空気抵抗にならないように工夫されていますね。
私が使用しているハルカ145Fは19gの重量ですが、20g超のミノーのような感覚でスパッと投げられますよ!
実際の飛距離
実際に私がハルカ145FをPE1.5号+10フィート後半のシーバスロッドでキャストすると、無風時でだいたい65m+α~70m弱くらいの飛距離が平均といった具合です。
同サイズのミノーの中では、遠投性能はトップクラス。
遠投性能に関しては全く文句なしで、向かい風の状況や少し沖の離れたピンスポットを流したい時にも使いやすいですよ!
レンジ
ハルカ145Fのレンジですが、磯ヒラスズキ用のPE2号タックルを使用した場合、だいたい50cm・60cm位までの深度を泳ぎます。
リップサイズが小さい為、下に入ろうとするパワーは弱めなのであくまでも水面下のシャローを引きやすいミノーですね。
フローティングモデルは、足場が低いポイントやそこまで荒れていない状況に適しています。
ハルカのアクション・使い方
ただ巻き
ハルカの使い方ですが、基本は中速までのただ巻きですね。
デッドスローでリーリングすると、ハルカはウォブリングはほとんどせずにローリングアクションを発生。
ロール角度は大きく、ピッチはゆったりしていて「スルスル~」っと潮を抜けながらスイミング。
このアクションはスリム系ミノーのハルカを使う上で強い武器になり、波動は抑えつつ、スリムなシルエットとボディの明滅による高い食わせ能力を持ちます。
ブリブリと泳ぐミノーと比較すると、波動によるアピール力は落ちますが、その分違和感を与えにくいですからね。
魚の着き場がある程度絞れているような時など、無駄にルアーの存在感を出したくない時に活躍します。
なお、、デッドスローから徐々に巻き速度を上げていくとウォブリングが混じるようになりますが、アクション自体はナチュラルなままを維持してくれますね。
流れのヨレにハルカをキャストし、デッドスローでローリングさせて良型のヒラスズキが1発でヒットしました。
大きめのスリム系ミノーは、シルエットで見せつつ弱い波動による食わせ能力の高さが魅力的ですね!
ドリフト
ハルカのナチュラルなローリング中心のアクションは、ドリフトで使っても中々面白いですね。
レンジが浅めなので、かなり荒れていたり・足場が高い状況だと少し使いにくいですが。
その場合はフローティングモデルではなく、シンキングがおすすめです。
ドリフトで使う場合は
- 着水したら一旦リーリングしてレンジを入れる
- ユラユラとローリング~若干ウォブルが入るくらいのラインテンションで流し込み
- ピンに入ったら、少しテンションを掛けて留めたり、ロッドアクションでヒラ打ち
こんな感じの使い方を基本にしています。
基本的にはロッドアクションを与えずに食わせるパターンが多いですが、それで食わない時は最小限のロッドアクションでイレギュラーに動かして誘うこともあります。
ジャーク
スリムボディで空気抵抗が小さいハルカは、潮の抵抗を受けにくいのでジャークに対するレスポンスも良くなっています。
ロッドアクションによる誘いは、主にデイゲームのリアクションバイト狙いだったり、青物狙いにおすすめですね。
ロッドアクションを与えると、ハルカは切れ味鋭いヒラ打ち+スライドを発生させます。
リップサイズが小さいので「ブルブルッ」とボディが震えにくく、潮を切り裂きますよ!
フックセッティング
ハルカシリーズにはもともと中軸のトリプルフックが3つ装備されていますが、磯のヒラスズキやマダイ・青物などを狙う場合は太軸に変えたいこともあると思います。
145Fをワンランク太軸の同サイズのフックに交換すると、サスペンド気味の超スローフローティング仕様になります(塩分濃度によって変化します)。
比重の変化によって潮なじみが良くなるので、ドリフトなどで使う場合はフックやスプリットリングを少し重たくして微調整するのもおすすめですよ!
サスペンド気味の浮力を活かし、水面直下でレンジキープさせながら漂わせてチヌをキャッチ。
小魚系のベイトに着くチヌは、水面下にとどまるミノーが大好物ですね。
適したシチュエーション
ハルカ145Fが適したシチュエーションとしては
- サヨリ・大きいキビナゴなどの細長いベイトを偏食するパターン
- 145mmのシルエットによる視覚的なアピール力は確保しつつ、ナチュラルな波動で食わせたい
- サーフや磯・大規模な河川などの遠投が必要な場面
- 足場はそれほど高くない・そこまで荒れていない時
このような場面におすすめなルアーですね。
使い分け・ローテーション
ハルカのようなスリム系ミノーで使い分けがしやすいものを紹介すると、
- メガバス 空海スリム140F:アクションが細かくハイピッチ
- ジップベイツ ザブラシステムミノーアビレ139F:スリム系ミノーとしては比較的しっかりとした波動で泳ぐ
これらが私のおすすめかな。
メガバスの空海スリム140Fは、浮力を抑えた設計で細かく震えるようにスイミングします(空海スリムのインプレはこちら)。
ハルカよりも若干レンジが入り、細かな波動でヒラヒラと動かして誘いたい時に使いやすいですね。
一方、ザブラシステムミノー139Fアビレは、若干ウォブルがしっかり入るスリム系ミノーです(アビレのインプレはこちら)。
ハルカだと操作感が少し分かりにくい時や、操作感が軽いスリム系ミノーの扱いに慣れていない方には、波動が割と伝わりやすくて使いやすいと思います。
まとめ!
今回はスミスのハルカ145Fのインプレをしました。
- スリム系ミノーの中ではトップクラスの遠投性能!
- レンジは60cm前後まで。深く入るミノーではない
- アクションはローリングがメイン。スローに巻くとウォブルはほとんど入らず、ワイドなロールで明滅が出せる
- ただ巻きやドリフトをメインに、ジャークで使うとキレのあるヒラ打ちスライドを見せる
要点をまとめるとこんな感じですね。
スローに巻いた時のゆったりめのローリングアクションが非常に良い感じで、スレた魚もバイトさせることができるミノーですな。
実績もかなり良い具合に出せていて、使いやすいですよ!
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