こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はシマノから発売されているロックポップスリム140Fの特徴や基本となる使い方などを詳しくインプレしていきます。
ロックポップという名の通り、磯からの青物狙いを意識して作られてはいますが、防波堤やテトラ帯などでも何ら問題なく使える、中型青物向きのポッパーですね。
私は3kg~4kg程度を中心とした青物狙い用に購入しましたが、ヒラマサなどが良い感じで釣れています。
忖度なしにインプレしていくので、ポッパー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、ジャンル問わず様々な釣りができます
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
ロックポップスリム140Fのスペック
- 全長:140mm
- 重量:45g
- フック:#1/0
スペック的にはこんな感じで、青物用ポッパーとしては、大型魚狙いのものよりも若干小さめなのが特徴的。
ロックポップスリム140Fを「サクッと」インプレ!
ロックポップスリム140Fを詳しくインプレする前に、特徴などを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:やや優秀
- 浮き姿勢:垂直に近い姿勢
- アクション:周囲にスプラッシュを飛ばすというより、ダイブして泡を引き込もうとする傾向が強い
- 使い方:ワンテンポのポッピング・リーリング・ドッグウォークなど
- 適したシチュエーションなど:水面の飛び出しにくさはトップクラス。足場が高い場所などで非常に使いやすい。ポッパーとしてはやや癖があるか
ざっくりまとめるとこんな感じですね。
アクションの安定性に非常に優れたポッパーで、ダイブしようとする傾向が強いです。
これが良さでもありますが、使い方や状況によっては少し違和感を感じることがあるかもしれません。
飛距離
重心移動システム搭載
ロックポップスリム140Fには、飛距離・飛行姿勢を向上させるためにジェットブーストが搭載されています。
内部にばね式の重心移動システムが入っていて、キャスト時にはウェイトが後方へ移動する仕組みです。
これにより、ポッパーとしてはそこそこ優秀な遠投性能があります。
しかし、重心移動システムの可動幅はそれほど広くない印象です。
シマノのジェットブースト搭載のルアーとしては、そこまでよく飛ぶような感じは無く、十分飛ばせるものの、カッ飛びとまではいかないかな。
飛行姿勢は比較的安定していますが、風が吹くと若干フラつくような感じになることがありますね。
実際の飛距離
実際に私がロックポップスリム140FをPE3号+10フィート前半の青物用ロッドでキャストすると、無風時でだいたい50m台中盤~後半ほどが平均といった具合です。
ウェイトが45gあるポッパーなので、シーバスロッドや弱めのライトショアジギング(プラッギング)ロッドだと、遠投性能は十分に発揮できない可能性があります。
私の場合はプラグMAX65gまでのロッドを使っているので、しっかり振り抜くことができていますが。
浮き姿勢
浮き姿勢の関しては、重心が移動する前からもともと候補寄りの設定になっているので、垂直に近い姿勢で浮きます。
なお、浮力はあまり高くなく、ヘッド部をちょこんと海面に出すだけなので、高く浮くポッパーではないですね。
アクションを与えた時の安定性を重視した設計になっています。
ロックポップスリム140Fのアクション・使い方
ワンテンポのポッピング
ロックポップスリム140Fの使い方ですが、基本としているのが、ややゆったりめのロッドアクションによるワンテンポのポッピングですね。
ロッドを下向きにジャークするのが基本ですが、足場が低い場所などで使う時は、少し横気味に操作したり、角度を調整することで良いアクションが出しやすいです。
アクションピッチを調整しつつ探りを入れ、荒れ具合や魚の活性に合わせていくのがコツですね。
操作感はそれほど大きくないので、軽いロッドアクションでもしっかり動きます。
ロックポップスリム140Fは、大きな音と派手なスプラッシュで魚に強くアピールするポッパーではなく、泡を海中にしっかりと引き込み、その後のダイビングアクションで食わせるのが得意な印象です。
ダイブ中はウォブルしてスイミングし、軌道の安定性はかなり高く、傾いたりしにくいですね。
なお、荒れ気味の時や足場が高い場所で使っても、水面を飛んでしまうようなことは非常に少なく、使用感は常に安定していますよ!
ヘッド部の形状はこんな感じで、ややスリムで浅いカップが特徴的です。
ラインアイの上部に穴が開いていて、潮がヘッドに抜けるように作られています。
この穴から潮を逃すことで、アクションを与えた時に水を弾こうとするパワーが強くなりすぎず、海面を滑ってしまうエラー防止に役立っているようですね。
リトリーブ
2つめの使い方は、ロッドアクションでダイブさせてからのリトリーブによるスイミングです。
ヘッドに溜め込んだ細かい泡を徐々に放出しつつ、細かくウォブルすることで魚に見切る間を与えず、バイトに持ち込むことができるパターンがあります。
私の場合は朝・夕マズメの高活性時にテンポよく魚を探したり、ワンテンポのポッピングとのコンビネーションで使用することが多いです。
なお、ヘッドに溜め込んだ泡が無くなると、ウォブルアクションが大きくなり、リップレスミノーのような感じでピラピラとテールを振ってスイムします。
ゆったりめのポッピングで誘いを掛けた後、速度を上げたリトリーブで引っ張ると、水面下でひったくるようなバイト。
少し可愛いサイズでしたが、ヒラマサをキャッチしました。
ヘッドに泡を抱えてのウォブリングが非常に良い感じのポッパーです。
ドッグウォーク(細かい連続ポップ)
3つめの使い方は、使用頻度としては少なくなりますが、穂先をチョンチョンと軽く動かし、連続的なポッピングで使うものになります。
連続で操作すると、軽いスプラッシュを発生させながらドッグウォークさせることができます。
主に、かけあがりの斜面の周辺や磯際などにつくカンパチやヒラマサなどをネチネチ誘いだす時に使うことが多く、ジックリと見せてからリトリーブにスイッチしたり、動きの変化を意識して使うパターンが好きですね。
▼アクション動画
ロックポップスリム140Fの気になる点
ロックポップスリム140Fの気になる点ですが、水面に低く浮いてダイブする習性が強いポッパーになるので、状況によっては、上手くポッピング&スプラッシュ(水面下への泡の引き込み)が出ないことがあります。
足場が低いポイントを狙ったり、横方向に風や潮が流れていてラインが張ってしまう状況になると、ポッパーとしてのアクションが微妙になることが・・・。
このような状況になると、うまくポッピングせず、ヘッドが泡を抱えることができないので、水面直下をウネウネ動くミノーのような感じになり、ポッパーとしての集魚力や魚を興奮させるパワーが出ないんですよね。
ですので、足場が低い場所では、ラインが浮きやすくなるように横方向にロッドを捌いてアクションさせたり、風が吹いている時は、ラインが弛んだ状態をしっかり作ってからアクションさせるようにすると良いです。
ミノーのように水面下を泳がせるだけでも釣れないことは無いと思いますが、ダイビングペンシルのようなキレが出ませんし、やや単調な動きになるので、私としてはちょっと微妙な感じがします。
ポッピング&スプラッシュをしっかり出したい時は、DUELのバレットブルやバブルジェットの方が使いやすいかな。
▼青物狙いに使うポッパー選びや、管理人が使っているおすすめについては【青物狙いにおすすめなポッパー・選び方の基本解説】を参考にどうぞ
適したシチュエーションなど
ロックポップスリムは140mm45gというスペックなので、だいたいPE2号~3号程度の青物用のややライトなタックルで使いやすいと感じますね。
狙う魚のサイズとしては、2kg前後~4kg・5kgくらいの少し成長した小型青物~中型青物にちょうど良いボリューム感ですね。
その他、大型青物狙いの時でも、10cm台後半や20cmクラスのポッパーだと見切られてしまうような状況のフォローとしても使えます。
足場が高い場所でも海面を滑りにくいので、磯以外にも外洋に面した防波堤やテトラ帯でも何ら問題なく使えます。
まとめ!
今回はシマノのロックポップスリム140Fのインプレをしました。
- 140mm45gのポッパーで、中型青物狙いにおすすめ
- ジェットブースト搭載でそこそこ飛ぶが、カッ飛びとまではいかない
- アクションは安定性が非常に高く、海面を滑りにくい
- ポッピング&スプラッシュは控えめ。泡を抱え込んでのダイビング&ウォブリングアクションが特徴的
- 足場が低い場所や、ラインが引かれる状況になると、ポッパーとしてのアクションが出しにくくなることがある
要点をまとめるとこんな感じですね。
海面を滑ってしまってルアーアクションが安定しない状況などに強く、ダイブしてからの細かい泡とウォブリングが良い感じのポッパーですよ!
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