ダイワ オーバーゼアを徹底インプレ!103Mをライトショアジギング、サーフのヒラメ・マゴチ釣りに使用

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ダイワ オーバーゼア インプレ

こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はダイワのショアキャスティングロッドを紹介していきましょう。

ダイワのオーバーゼア103Mの使用感を詳しくインプレ。

オーバーゼアにはその他AIR・AGSというグレードがあり、今回紹介するのは一番コスパに優れた無印シリーズですね。
1万円台中・後半くらいで購入できるロッドです。

オーバーゼアAIR

これまでAIR・AGSシリーズも実際に購入して使ってきたので、そのあたりの価格・グレードによる使用感の違いも絡めて紹介していきます。
購入検討中の方の参考にしてもらえたら嬉しく思います。

✔管理人の経験・実績

なお、私の釣りの経験・主な実績としては

  • 年間釣行数250~300以上。基本的に毎日フィールドに立ち続けています
  • ヒラメ・マゴチを月間100枚以上・半年で300枚以上(全てショアからの釣果)
  • カンパチ狙いのショアジギングで2か月弱ボウズ無し
  • プロスタッフとしてメーカーから勧誘経験あり
  • 釣具店・メーカーにて私のタックルインプレや釣り方解説の利用あり

こんな感じで基本的に毎日フィールドに立っている釣り好きです。
困った時や知りたいことがある時の役に立ったら幸いです。

オーバーゼア103Mを「サクッと」インプレ

オーバーゼア インプレ

まずはオーバーゼア(無印)103Mの使用感を簡単に紹介しておきましょう。

  • 飛距離・トラブルレス性:軽い力で曲げ込みやすく、安定して飛ばしやすい。振り抜き感がやや気になる
  • 重量感:バットが太いので手元に重量が寄りやすく、持ち重り感は少なめ。ただし軽さはさほど感じない
  • 感度・反発力:オーバーゼアAIR・AGSと比較すると明らかに劣る。差が割と大きめ
  • パワー:モチッとしたブランクスでしっかり曲がるが粘りもある。小型・中型青物やヒラメには十分
  • 適合ルアー:主に30g~40g程度のメタルジグや20g前後のジグヘッド+ワームなどに最適
  • シチュエーション:サーフのヒラメやライトショアジギングなど、30g前後のルアーを中心に使いたい方に

私なりにざっくりとインプレッションするとこんな感じですね。

飛距離

硬すぎないブランクスで楽に曲げられる

今回紹介する無印のオーバーゼアシリーズですが、ブランクスの特性としてはやや控えめな反発力になっています。

正直言うと、ある程度タックルの扱いになれている中・上級者の方には反発感が弱いような感じがしますね。
逆に言うと、それほど力を込めて投げなくてもバット~ベリーをスムーズに曲げやすく、安定して投げやすいメリットがあります。

小さなモーションで一気に力を込めてキャストするというより、ゆったり・大きめのスイングでキャストした方がルアーの飛行姿勢が安定しやすく、投げやすいロッドだと感じます。

私はガチンコ系の高反発なロッドも使いますが、同じようにキャストするとロッドの反発力が出始めるのが少し遅くなり、ルアーの飛行姿勢が不安定になりやすい印象です。

まるなか

一見すると太くて硬そうな印象があるけど、実際に投げてみるとスムーズに曲がるロッドになっているよ!

振り抜き感がやや重たい

無印のオーバーゼアシリーズは番手問わずにバットを中心に径が太くなっています。
反発力を落としたブランクスの弱点を補うための設計なのかもしれませんが、これによってキャストした時の振り抜き感に少し影響が出ている感覚があります。

特に風が強めに吹く状況下など、キャストした時に空気抵抗が大きく、ロッドが重たく感じますね。

これは個人的に少し気になる点で、ライバル機種のシマノエンカウンターと比較しても、振り抜き感が悪いです。

オーバーゼア エンカウンター

上がオーバゼア、下がエンカウンターです。
エンカウンターは適合重量がほぼ同じのS106Mというモデルですが、オーバーゼアの方が明らかに太いです。

エンカウンターの方が振り抜き感が軽く、スパッと・シャープにキャストしやすい感触がありますね。

ちなみに上位機種のAIRやAGSシリーズは無印オーバーゼアよりもやや細身にできていて、振り抜きの良さは明らかに違いますね。

まるなか

ロッドが太い分、振り抜いた時の抵抗感がやや大きい印象があるね

重量感

持ち重り感は比較的優秀

オーバーゼアはバットを中心に太くなっているのが効果を発揮しているのか、使用中の持ち重り感は比較的感じにくいですね。

そこまで軽いロッドではありませんが、全体的に細身のエンカウンターの方がやや重心が先寄りになりやすく、若干重量感を感じやすい印象がありますね。
ただしエンカウンターの方が振り抜き感が良好なので、実釣中の快適性については明確な優劣をつけにくいです。

上位機種との差

オーバーゼアAIRやAGSと比較すると、持ち重り感の違いは結構大きいです。

オーバーゼア アルコナイトガイド

AIRシリーズは穂先がチタンフレームガイドを採用しており、AGSはカーボンガイドです。
無印エンカウンターはアルコナイトリングを使っていますね。

これによって持った時のガイドの重さに違いがあり、上位機種の方が穂先の重さを感じにくくて軽快です。
やはりグレードの差による違いは明確に存在していて、1回振ればその差が分かります。

AIRシリーズとAGSシリーズの違いよりも、無印オーバーゼアとAIRシリーズの方が差がはっきり分かりやすいと感じます。

感度・反発力など

感度はややぼやける

無印オーバーゼアはブランクスの反発力をやや落とした設計になっているので、感度の面では若干劣る感じがしますね。
感度が悪くてアタリが取れないということはありませんが、若干曇ったような感じで手元にアタリが伝わります。

特に風が吹いた時や悪条件下でのアタリは少しぼやけやすく、私の場合は高感度なロッドだとアタリの出方でだいたい魚種が分かりますが、このロッドだと瞬時に魚種まで判断するのが難しい感じです。

全体的にモチッとしたやや先調子なテーパー

ブランクスの特性としては、これまで紹介したようにやや反発力を落とした粘り重視寄りの使用感になっています。

オーバーゼア 曲がり

ルアー操作時はやや先調子寄りの設計になっていて、ロッド操作によってルアーを動かすのに適しています。
シーバスロッドと比較すると、バット~ベリーが強めに作られていますね。

しかし、魚が掛かるとしっかり曲がり込むブランクスになっていて、40cm前後の青物やヒラメ・マゴチなどがヒットすれば全体的に綺麗に曲がり込みます。
曲がり込んでも折れるようなブランクスではないので、しっかりロッドを曲げていなして魚をキャッチしやすいですね。

高反発なロッドと比較すると感度やダイレクトなルアーの操作感では劣りますが、その分頑丈に・多少無茶をしても壊れにくいロッドになっている印象です。

どちらかといえば初心者・中級者の方向きのロッドで、上級者の方にはもう少し攻撃的なロッドの方が使いやすいと感じる方も多いでしょう。

まるなか

オーバーゼアはモチモチっとした中弾性素材で粘りがあるロッドだね。高反発系ロッドが好きな方には少し違和感があるかも

ロッドのパワー

1kg~2kg前後の青物やヒラメ・サーフシーバスなどオールラウンド

ライトショアジギング 釣果

オーバーゼア103Mのロッドのパワーですが、主に1kg~2kg前後のブリの幼魚やサバ・ソウダガツオなどの青門狙いのライトショアジギング・フラットフィッシュ・シーバスなどオールラウンドに使えます。

30cm台の小型の青物がヒットしても意外とロッドは曲がるので、魚の引きは楽しめる印象です。

ロッドがしっかり曲がって粘りがあるので、1号前後のPEラインを使っても衝撃吸収性が高く、ラインブレイクは起こりにくいですね。
テトラ際での攻防もありましたが、ドラグを締めこんでやり取りもできます。

この点においてはバットの径が太いことで曲がり込んでもロッドがねじれたり潰れたりしにくく、やり取りに安心感はあります。

負荷に応じてバットにジワジワ入ってくロッドですね。

まるなか

103Mは30g~40g程度のジグを使ったライトショアジギングやヒラメ釣りなど、汎用性が高いロッドを探している方にちょうどいいスペック!

シーバスロッドとの違い

シーバスロッドとの違いとしては、シーバスロッドの方がややバットを中心に細身になっていて、より全体的に曲がり込む感じです。
オーバーゼアの方がバット~ベリーの反発力が少し強めで、魚を掛けてからのタメ・粘りは効かせやすいでしょうか。

後はルアーをアクションさせた時の操作感に違いがあり、オーバーゼアの方が若干先調子寄りなので、小刻みなロッドアクションやジャークさせた時に動かしやすいですね。
この辺りは好みによる違いもあるので、明確な優劣はつけにくいです。

適合ルアー

25g~30g程度のルアーがメインの方に

オーバーゼア103Mに適したルアーですが、私が使った印象としては25g~30g前後のウェイトが特に使いやすい印象です。

スペック的にはもっと上のウェイトも扱えるロッドですが、私としてはやや反発力が弱く、キャストする時にロッドが曲がりすぎる感じがします。
ゆったりしたキャストで投げるならもう少し上のウェイトまで扱えますが、シャープなキャストで力を込めて使うのであれば、目安は30g程度ですね。

下限について

一方で適合ルアーの下限ですが、表記的には10gとなっています。

個人的な使用感としては、10g前後のルアーだと軽くて扱いにくい感じがあります。
穂先にある程度負荷を掛けて扱いたいのであれば、15gほどの重量があった方がルアーの操作感を感じつつ使いやすいですね。

まるなか

主に1号~1.2号くらいのPEラインを使い、30g程度の重さのルアーを中心に投げたい方におすすめかな!

適したシチュエーション

1本でライトショアジギング・ヒラメ釣りなどをカバーしたい方

オーバーゼア ライトショアジギング

オーバーゼア103Mは、1本で青物狙いのライトショアジギング・ヒラメ釣りなどをカバーしたい方におすすめです。

だいたいPEライン1号~1.2号程度を使用するにはロッドのパワー感がちょうどよく、4000番ほどのリールと合わせればサーフや外洋に面した防波堤などをオールラウンドにカバーできます。

メタルジグは30g前後を中心に、40g程度を扱う時はややゆったりめのフォームでキャストすると良いですね。
ヒラメ釣りの場合は20g前後のジグヘッドリグや30gクラスのメタルジグ、シンキングペンシルなどを軽快に扱えます。

109ML/Mとの違い

ヒラメ釣りへの使用をメインに考えている方は、103Mと109ML/Mのどちらを購入しようか迷っている方がいるかもしれません。

お店で購入する時に103Mと109ML/Mを振り比べたんですが、個人的に無印オーバーゼア109ML/Mは穂先~ベリーが柔らかすぎる印象があります。
軽く振っただけでロッドがしなってしまうので、私としてはサーフのヒラメ用ロッドとしては柔らかすぎると判断しました。

オーバーゼア 109ML/M

上級グレードのAIR109ML/Mは全体的にシャキッと感がありつつ穂先が繊細なので、購入検討中ならお金をためてAIRを買った方が良いと思います。
軽く振っただけでも明らかにフィーリングが違います。

まるなか

無印オーバーゼア109ML/Mはかなりしなやかに曲がるロッドなので、購入する時はしっかり見た方が良いよ!

まとめ!

今回はオーバーゼア103Mのインプレッションをしました。

ライトショアジギング 釣果

やや先調子寄りの設計でバット~ベリーが強めのロッドですが、反発力はやや抑えめなので、初心者の方にも曲げやすく、楽に遠投しやすい使用感になっています。
全体的にパリッとした高反発なロッドが好きな方には物足りなさがあるかもしれないので、そこは自分のレベルや好みに合わせて選びましょう。

シャープなフィーリングが好きならシマノのエンカウンターや、上位機種のオーバーゼアAIRシリーズがおすすめです。

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