こんにちは、まるなかです。
さてさて、今回はヒラメ・マゴチをメインターゲットに開発されたジャクソンのシンペン、アスリート105SSPをインプレ。
サーフのフラットフィッシュ用シンペンとしては程よいサイズ感で扱いやすく、広範囲を流す釣り~ピンスポットの釣りまで対応できるアイテム。
アスリート105SSPを使用しての釣果としては、本命のヒラメ・マゴチ以外にもニベ・マダイと結果もまずまず。
10.5cmのボディサイズで、大きいルアーがイマイチ好きになれない方でも使いやすく、飛距離もサイズの割に伸びるので使い勝手も良好だ。
ヒラメ・マゴチ用シンキングペンシルを探している方の参考になったらうれしく思う。
ジャクソン アスリート105SSPのスペック・カラー
まずはアスリート105SSPのスペック・カラーについて紹介しておこう。
- 全長:105mm
- 重量:24.5g
- フックサイズ:#8
10cmクラスのボディサイズに25gの重量ということで、重たすぎず軽すぎずで程よいバランス。
重たいルアーを扱うのが苦手な方でも振り切ってキャストしやすく、長時間の釣りでも疲れにくいルアーに仕上がっている印象だ。
カラーラインナップは以下の通り。
アスリート105SSPを「サクッと」インプレ!
まずはジャクソンアスリート105SSPの使用感を簡単にまとめておこう。
- 飛距離:後方重心でよく飛ぶが、12SSPよりは劣る
- アクション:程よいアピール力で強すぎず・弱すぎず
- レンジ:波打ち際や遠浅サーフ~急深まで使える
- 使い方:主に波打ち際~ブレイクの手前をスローなリフトフォールで探る
超簡単にインプレッションするとこんな感じかな。
飛距離
まずはアスリートSSPシリーズの大きな特徴である飛距離について。
ジグヘッドとメタルジグの中間的な飛び
実際に私が1号のPEラインを使ってアスリート105SSPをキャストしてみると、だいたい平均して70m中盤~80m程度の飛距離が出せている。
この飛び具合は重心移動システム搭載の20g前後のジグヘッド+ワームよりも、数メートル~10m程度飛距離が伸びている結果。
ヒラメ釣りで多用される30gクラスのメタルジグよりは飛距離が劣り、ちょうど中間くらいの飛び具合。
アスリートSSPシリーズは後方重心設定なのでサイズの割には飛距離が伸び、多少の風であれば問題なくロングキャストできるのが強み。
兄貴分のアスリート12SSPは33gの重量となっているが、個人的には24.5gの105SSPの方が投げていて疲れにくい印象。
アクションの質・レンジ
次はアスリート105SSPのアクションやレンジについて、使用感を紹介していこう。
ロール系→ウォブンロールへの可変アクション
アスリート105SSPのアクションだが、スローな巻きで使用するとロール系のアクションをする。
ヘッドを起点にテールを左右に振るが、アクションの大きさ自体は大きすぎず小さすぎず。
アスリート12SSPと比較するとアクションのパワーはワンランク劣り、穂先に伝わるルアーの存在感は小さめ。
12SSPの場合は結構強めにテールを振るので、挙動が手元に比較的はっきり伝わってくる印象がある。
実際にアスリート105SSPと12SSPのサイス感を比較すると、こんな感じ。15mmの差になるが、ボリューム感は意外と違うもの。
このあたりのアピール力の違いによって使い分けをするのも面白いね。
デッドスローではロール系のアクションをするアスリート105SSPだが、徐々にリトリーブ速度を上げていくとウォブルが強めに入ってくる。
ルアーの波動は強くなるが、ちょっとヌルヌル感がなくなるので、個人的にはあまり好きなアクションではないというのが正直なところ。
なのでアスリート105SSPを使うときはデッドスロー~スローなアクションが基本になり、必要以上に大きくルアーを動かすことはほとんどない。
高速フォールは健在
アスリートSSPシリーズ特有の極端な後方重心設定は105も共通。
テンションを抜き気味にフォールさせると、テールを下にしたかなり早い沈下速度でストンとフォールする。
これによって着底把握が非常に容易にでき、水深が深い急深サーフのヒラメ釣りでも楽に底取りができる。
テンションを掛けてフォールさせると姿勢が水平気味になるように設計されており、フォール速度にかなりブレーキがかかる。
基本的にアクション途中のフォールはテンションを掛け、魚に対してバイトチャンスをしっかり確保して使う方がおすすめ。
実際にこのルアーを使ってのバイトはスローなテンションフォール中に集中しているので、フォール中のラインの張り具合のコントロールはしっかりやった方がいいだろう。
状況によっては、あえて早いフォールで魚の前にルアーを素早く落とす釣り方もあるが、ヒラメ・マゴチ狙いの場合は「滞空時間のあるフォール」の方が安定してバイトが出やすい印象がある。
レンジ・泳層
アスリート105SSPは高速フォールが特徴的なシンペンだが、リールを巻けばシンペンらしい浮き上がりを見せる。
比重が軽いシーバス用のシンペンよりもレンジキープはしやすいが、水深でいうと10m弱程度までが扱いやすいかな。
港湾部などのディープエリアを攻める場合は、テンションを抜き気味にしてフォール速度を少し早めたり、誘いのピッチを短くしてフォールを頻繁に入れないと浮き上がりすぎる。
この辺りはあくまでもシンペンなので、どちらかというと浅い場所やデッドスローでナチュラルな誘いで探りたい条件で使いやすいルアーになる。
適したシチュエーション・使い方
コンパクトサイズで扱いやすいアスリート105SSPだが、使いやすいシチュエーションについて紹介していこう。
ある程度狙うスポットが分かっている時に
105mmのサイズで大きすぎず小さすぎないアスリート105SSP。
広範囲をランガンする使い方でも使えなくはないが、その場合は遠投性・アピール力が高い12SSPの方が使いやすい印象がある。
なので105SSPの場合は離岸流があったり、ベイトフィッシュが固まっているような「狙いたいスポット」がある程度絞れている時のほうが適しているように感じる。
この辺りはアクションの強さや使用感など個人の好みによって選べば良いが、あえていうならそんな感じかな。
このマダイはアスリート105SSPでキャッチした70UP、5.7キロ。
この後にもう1枚同じくらいのマダイをヒットさせたが、フックがつぶされてバラしてしまった。
実際に私の場合は「急深サーフの波打ち際付近に小型のベイトが群れている条件下」でこのルアーを使用し、いい具合に魚の反応を得ることができている。
サイズ感的にベイトフィッシュがイワシ系はもちろん、稚鮎や小型のベイトを捕食している状況にも対応でき、一年を通じて安定して使えるサイズ感。
スローなリフトフォール(ストップアンドゴー)
アスリート105SSPの使い方としては、
- 高速フォールで着底把握
- リーリング(ハンドル半回転~5回転くらい)
- テンションフォール
基本的にはこの繰り返しでOK。
若干縦方向の誘いを重視したい時は軽めのトゥイッチを入れたり、リーリングに緩急をつけるのもおすすめ。
フォール中のテンションの掛け具合で滞空時間が変わる特徴を持っているので、スローに・じっくりヒラメにルアーを見せたいときはテンションを強く掛け、ルアーを斜めに滑り込ませるように落とし込む。
波打ち際狙いや遠浅サーフの場合は、超デッドスローでリールを巻きつつフォールさせたり。
使い方を工夫することで、水深がかなり浅い場所~ちょっと深い場所まで対応できる。
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