さてさて、今回はよつあみから発売されている高比重なPEライン
オードラゴンの使用感をインプレッション。
PEラインの中ではかなり比重が高く、比重が1.4という特徴が魅力のラインだね。
「PEラインの弱点である、潮馴染みや風への弱さが克服できるのでは?」
という期待が出来るアイテムだが、実際に使ってみるとどんな感じなのか。
強度テストや実釣を繰り返してきた中での使用感をレビューしていくぞ!
※今回は0.4号を使い、アジングやメバリングをはじめとしたライトゲームにて実釣を繰り返してきた。
よつあみ オードラゴンをサクッとインプレ!
まずはオードラゴンを使ってみて感じたインプレッションを簡単にまとめて紹介しておく。
- 高比重性・感度:馴染みは良く、ダイレクトな操作感アリ
- 張り・コシ:まずまずの張りがあり、ピンとしている
- 滑らかさ:4本編みのPEラインにしてはまずまず
- 太さ:高比重系のPEラインの中では細め
- 糸鳴り:表面の滑らかさの割には意外と気になる
- 強度:明らかに弱い
- 劣化・耐久性:細かい毛羽立ちが目立つ
◎総評:アジングやメバリング用のラインとしては使えなくはない。力が掛かる釣りには不向き
ざっと簡単に印象をまとめてみるとこんな感じかな。
特徴があるPEラインなんだけど、
信頼して使えるかは・・・・。
というのが正直な位置づけだ。
オードラゴンの高比重な特性で感度は良い
今回はアジング・メバリングからカマスやカサゴ、チヌなどを狙ったライトゲーム用ラインとしてオードラゴンを使用。
軽量なジグヘッドが主体となる釣りだが、足場の高い場所などで使ってみた時の感触は良好。
PEラインを使ってルアーを遠投すると、
ルアーが着水した後にフワフワーっと水面に落ちていくのが一般的な比重のPEライン。
一方でオードラゴンの場合は比重が高い為、スーッと水面までラインが早めに落ちていく。
これによって風などの影響を受けにくいし、穂先からルアーまでのラインの軌道を直線状態に保ちやすい。
普段から比較的比重が高いアーマードF+Proを使用している為、そこまで新感覚という感じではなかったけど。
ラインが真っすぐになりやすい事で、ルアーの操作や魚のアタリもよりダイレクトに、はっきりと手元に伝わってくる。
巻きの釣りでの感度はまずまず良好だ。
オードラゴンの高比重な特性は、実釣の中で確かにメリットになるという印象。
張り・コシは比較的強め
オードラゴンの味付けとしては、一般的なPEラインよりも張り・コシが若干強めというのがファーストインプレッション。
だからと言ってパリパリ系のラインではなく、コーティングもそこまで厚い感じではないので違和感はない。
編み方・フッ素樹脂ででピンとした質感を出しているのかな??
硬すぎず柔らかすぎずで、ガイドにラインが絡むことも1度も無く、快適に釣りはできたね。
滑らかさ・飛距離
オードラゴンは4本編みのPEラインなので、触ってみるとザラザラ感はある。
最近は8本撚りの極細PEラインも発売されてきているので、それと比べたら滑らかさは確実に劣る。
4本編みのPEラインの中で考えれば、ピッチは細かい方といった印象。
オードラゴンよりも高価な4本編みのPEラインにはもっとザラザラ感が強いものもあり、個人的には許容できる範囲。
ライン表面は比較的サラサラしており、滑らかさとしては4本編みのPEラインとしては平均よりも上といった位置づけかな。
実際にルアーをキャストした時の飛距離としては、アーマードシリーズや8本編みのPEラインと比べたら若干劣る。
太さ・糸径
高比重系のPE素材+高比重素材をハイブリットしたラインは比較的太いものが多く、号数の割に糸が巻けなかったりするものも多い。
オードラゴンの場合この点は優秀で、一般的なPEラインと比べて太いという印象は無い。
実際にラインを巻いて見た感じもしっかり巻け、下糸の量を減らしたりする必要はなかった。
普段は0.3号のPEラインを使用することが多いが、ワンランク太い0.4号を使っても高比重の為、ラインの浮力が気になることは無し。
糸鳴り
0.4号を使った感じとしては意外とスムーズなラインという印象のオードラゴン。
しかし、実際にテンションを掛けて糸を巻いたり、魚をヒットさせてリールを巻くと糸鳴りは意外とする感じ。
ラインが硬い為なのか、PEライン特有のガイドに擦れる音は結構聞こえる。
普段滑らかなPEラインを使っていることもあり、糸鳴りの面ではちょっとマイナス評価かな。
オードラゴンは切れる?強度を実測
次に、実際にオードラゴンでリーダーを組み、強度を実測してみた。
結果から言ってしまえば
「あれ?こんなに弱いの?」
といった具合で表示通りの強度が出せなかった。
0.4号のオードラゴン+2号のフロロカーボンリーダーでノットを組んだ結果はこんな感じ。
なお、パッケージ上の強度表記はMAX7.5LB(3.4kg)。
まずはFGノットでの強度を測定結果はこんな具合
- FGノットでの結束強度:2.0~2.2kg
最大強力なので一概には言えないが、60%そこそこしか出ていないのは意外だ。
今まで色んなラインの強度テストをしてきたが、表示上の最大強力の8割くらいは大体出せるので。
私の締め込みに原因がるかもしれないので、念のため強度がより安定しやすいPRノット(ボビンノット)で測定。
しかし、結果はやはり・・・・
- PRノットでの結束強度:2.1~2.3kg
ノットを変えてもパッケージ通りの強度を引き出すことはできず、何度か結束をやり直しても強度が出なかった。
せめて1度だけでも2kg台後半が出てくれないと、テンションをギリギリまで掛けて使う事はできないかな。
オードラゴンは若干切れやすいラインなのかもしれない。
強度に対しては不満あり。
オードラゴン劣化・耐久性は・・・
実際にオードラゴンを使い釣行を繰り返してみると、
細かい毛羽立ちが発生しやすい印象アリ。
ラインが細いので見難いかもしれないが、細かい繊維のほつれが段々出てくるんだよね。
一般的なPEラインと比較し、この毛羽立ちの速さはちょっと目立つ感じだ。
また、ノットを組む際に雑に締め込んだり、ハーフヒッチを下手にやるとそれだけでも微妙に毛羽立つ。
フッ素繊維が悪さをしている為なのかはわからないが、一般的なPEラインと比べると耐久性では劣ると思う。
比較的劣化が早いラインなので、ラインチェックはこまめに行う必要がある。
オードラゴンの劣化速度・耐久性に関してはちょっとダメかな~、これは。
オードラゴンを使ったライトゲームタックルで乗っ込みマダイをキャッチすることができたが、
購入直後に強度テストを行っていたので、やり取りはちょっと怖かった。
今まで使ってきたアーマードF+Proや8本編みのHS8と比べると、どうしても信頼性に欠ける。
オードラゴンのインプレッションまとめ:アジング・メバリングには使えるライン
オードラゴンのインプレッションとしてはこんな感じで、
比較的開けたオープンエリアの釣り+強度にある程度余力があるのであれば使えるラインかなと。
具体的には0.4号を使い、アジングや中型までのメバリングならある程度戦力になると思う。
しかし、カバーに擦れやすいバス釣りやテンションが掛かる青物や船釣りには
個人的にはどこか不安が残り、思いっきり使えない。
というのが率直なインプッション。
比重の高さはかなりメリットになるが、強くて信頼できなければ1軍ラインとして使う事はできない。
外れアイテムが少ないよつあみのPEラインとしては、久々に外れなラインだと感じた。
もう少し技術が成熟してくるまで、この手のラインを使うことは無いかな。
インプレ拝見しました。
なるほど、まだ新しい試みのラインだけあって発展途上な感じがしますね。
高比重でよさそう!と飛びつかないで正解?でした(苦笑
もうしばらくアーマードFの世話になりそうです。
こんにちは、まるなかです。
オープンエリアのアジングや数釣りメバリングには使えそうですが、そうなるとエステルでも良くね?
ってなってしまうので、もう少し強さがないとPEラインとしては個人的に一軍にはならないかなと。
アーマードF+Proが個人的にはコスパと性能のバランスが良いですね!
最近は8本編みの0.2号なども使い、使い心地を見ています。値段的にちょっと手が出ないという方も多そうですが、さすがに強度と滑らかさは文句なしです★
またいろんなラインを使い比べていき、インプレはしますね!!