こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はナマズのルアー釣り講座をやっていきましょう。
今日は「バスロッドでナマズ釣りはできるのか?」
という質問を受けたので、ロッドの特性の違いなどをちょっと掘り下げて紹介していきます。
結論から言ってしまえば、「バスロッドでも十分ナマズは釣れる」というのが私の答えですね。
しかし、バスロッドとナマズロッドには求める要素や特性に違いがあるので、実釣時の使用感には差があります。
この辺りの違いについて、実釣経験を基に詳しく解説していきます。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験・実績としては
- 年間釣行数250~300以上
- ナマズゲーム歴は20年以上
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘経験
- 釣具店にて私のタックルインプレや釣り方解説の掲載利用あり
こんな感じで普段から毎日釣りをして生活している釣り好きで、実績や信頼も得ています。
アイテム選びや釣り方などで困った時の参考にしてもらえたら嬉しいですね!
バスロッドとナマズロッドの大きな違い
ブラックバスを釣るための竿がバスロッドとナマズ用ロッドの違いですが、超ざっくりとした特性の違いとしては
- 軽さや感度を求めるのか?
- それとも強度や曲がり込みを求めるのか?
こんな感じで表すとシンプルかと思います。
ちょっと詳しく紹介すると、
- ロッドのマテリアルの違い
- 反発力の違い
- 強度(ブランクスの厚み)の違い
- 調子(テーパー)の違い
このあたりが両者を分けるポイントになってきます。
まるなか
バスロッドでもナマズゲームは楽しめる
これからナマズゲームに挑戦したい方で、既にバスロッドを所有している方は結構多いと思います。
手持ちのバスロッドがナマズゲームに使えるか気になる方は多いと思いますが、最初から専用ロッドを購入する必要はないですね。
ある程度ナマズを釣ってみて、もっと快適性が欲しくなったらステップアップするのがおすすめです。
違いについては順に解説していきますが、私が感じる一番の違いは魚を掛けてからのやり取り~ランディングまでの安心感ですね。
この点においてはバスロッドの方が扱いを慎重にする必要があり、無理をするとロッドが折れたりするリスクは大きいと思います。
まるなか
バスロッドとナマズロッドのマテリアル(素材)・特徴の違いなど
バスロッドは高弾性カーボンがメイン
バスロッドは、一般的にカーボン素材が使われていることが多いです。
一部のロッドはグラスマテリアルを使っていたり、低弾性カーボン(多少重たくなるがしなやかなカーボン)を使っているものもありますが、基本的には軽くて操作性に優れたカーボンが圧倒的に多く使用されていますね。
特に最近のバスロッドは高弾性カーボンといって、反発力があってシャキッとしたロッドが作りやすい素材を中心に使われることが多くなっています。
ナマズロッドは低~中弾性素材がメイン
これに対し、ナマズ用ロッドはというと
- フルグラス(グラスがほぼ100%)
- グラスコンポジット(グラスとカーボンを混ぜたもの)
- カーボン素材(比較的低弾性なカーボンが多い)
このようにアイテムにって素材の配合比率に違いはありますが、全体として言えることはロッドの弾性が低い傾向にあります。
これによって、バスロッドよりもしなやかで粘りがあるロッドが多くなりますね!
反発力の違い
バスロッドは反発力が強く、パリッとしている傾向が強いのはこれまで紹介した通りです。
これは、バスロッドはルアーを細かく操作する必要があり、小さいアタリを察知してフッキングに持ち込む釣り方が多いからですね。
一方でナマズロッドは反発力が比較的小さく、しなやかな素材で出来ているものが多いです。
ナマズゲームの場合は、バス釣りよりも軽くて小さいルアーを繊細に操作したり、小さなアタリをバシバシ掛けていくような釣りになることは少ないからです。
むしろトップウォータープラグが主体になることが多いナマズゲームでは、しなやかなロッドの方がナマズのバイトを絡めとりやすくて好都合なことも多いですね!
強度の違い
バスロッドよりもナマズロッドは強度重視の設計になっているものが多いです。
釣れてくる魚のサイズに関しては、ブラックバスなら1kg以上(大体40cm位)あればまずまず良型でしょう。
一方でナマズの場合は50cm後半~60cm台の個体も結構釣れてくるので、ロッドに対して強度を持たせた設計になっています。
草がボーボーに生えている足場が悪い釣り場でナマズを引き抜いたりする機会も多いので、ナマズロッドは軽さや感度よりも剛性に重点を置いて作られたものが目立ちますね!
バスロッドからナマズロッドに変えてみると、魚を掛けた後の安心感は確かな違いがあります。
まるなか
ナマズロッドの方がおすすめなワケ
バスロッドでもナマズ釣りは可能ですが、ナマズをメインに釣っていくならやっぱり専用ロッドが1本あると全然釣りが楽になりますね。
私の印象としては、5万円のバスロッドを使うよりも2万円位のナマズロッドを使った方がナマズ釣りは快適に出来ると感じていますよ!
ルアーのキャストが楽
ナマズ用ロッドは比較的反発力が低く、ルアーをキャストする時にロッドがしっかり曲がってくれます。
これに対してバスロッドの場合は柔らかいロッドは曲がりすぎるし、硬いロッドは棒のように反発が強くて使い難い事があります。
ナマズ用ロッドは十分な強さが有りつつ、しっかり曲がるように設計されているものが多いんですよね。
足場が狭い場所でも低い弾道でルアーを入れるのも楽になり、ロングキャストで広範囲をサーチしていく時もロッドにルアーの重みをしっかり乗せて投げやすいですね。
こういうピンスポットにルアーを落としていく時、硬くてパリパリしたロッドだとコントロールが付けにくかったりします。
バスロッドよりもシャキッと感や重量の点では劣るけど、その分しなやかに曲がり込んで粘りがある。
ナマズ用ロッドの性質を一言で表すとこんな感じでしょうか。
また、ナマズ用ロッドの方がルアーウェイトに対する適応幅が広く作られているものが多く、軽いルアーから重いルアーまでしっかりロッドに重さを乗せてキャストできますね。
まるなか
ナマズとのファイト・取り込みの安心感
ナマズ用ロッドとバスロッドを比較してみると、魚を掛けた後の安心感は間違いなくナマズロッドの方が優れています。
バスロッドのようにキンキンした感触が無く、ナマズの引きやローリングに対してロッドがしっかり曲がってくれます。
だから口切れを防いだり、バイトが有った時にフックが弾かれるのを防いでくれるというメリットがありますね。
また、ナマズ釣りは足場が高い釣り場やブッシュが生い茂った場所で釣りをする事も多いです。
こういう時に感度・軽量性重視のバスロッドを使っていると、扱いに気を使うんですよね。
ナマズロッドなら強度重視に作られているものが多く、60cm以上の良型個体でも強引に寄せて楽に抜き上げが可能です。
特に反発力が強くてパリパリしたバスロッドは、間違った方向に力が掛かると簡単に破損することがあり、扱いには注意が必要になります。
▼ナマズ用ロッドの選び方全般や実際に私が使っているおすすめアイテムの解説は【ナマズ用おすすめロッド・選び方徹底解説】を参考にどうぞ。
実釣比較で使いやすいロッドを紹介します。
ナマズ釣りに流用しやすいバスロッドのスペック
手持ちのバスロッドをナマズ釣りに流用するのであれば、おすすめのスペックは
- ロッドの長さ:6.6フィート~7フィートクラス
- ロッドのパワー:MHクラス(Mでも可能)
- テーパー:レギュラーファスト~レギュラーテーパー
大体こんな感じのものを選ぶのがおすすめです。
あまり短いロッドだとカバー周りや足場が悪い釣り場で使い難いので、オールラウンドに使うなら6フィート6インチクラス以上のロッドが使いやすいです。
また、カバー周りなどを打つのであれば、もう少し長めの7フィート位の長さがあってもOK。
パワーに関してはナマズ用ルアーの多くは14g~20g前後の重量があり、やり取りの安心感も考慮するとMHクラスが無難に使えます。
Mパワーのロッドでも対応できますが、60cm後半のナマズがヒットしたりするとロッドが少し曲がりすぎて扱い難いことがあります(特に取り込み時)。
オールラウンド系・巻物対応ロッドがおすすめ
バスロッドは同じ長さ・パワー表記でも、アイテムによって得意なルアーの種類が違ったりします。
選ぶコツとしては、ワームやラバージグを使った先調子・パリパリの高弾性のカバー打ちロッドは避けた方が無難です。
高弾性なパキパキしたロッドは、プラグをキャストする時にロッドに重さを乗せにくかったり、ナマズのバイトを弾いたり口切れの原因になることがあります。
なのでバスロッドを選ぶ時は、1本で色んなルアーを使えるオールラウンダー系のものや、やや弾性率が低い巻物対応のロッドなどを選ぶのが私のおすすめですね!
まるなか
ラインは強度のあるものを!
ナマズ釣りではラインブレイクを防ぐ為、余裕を持たせた強度のラインを使うのが望ましいです。
基本的には20LB以上、最低でも16LB以上のラインを使用するようにしましょう。
おすすめはやはりPEラインで、PEラインの50~60LBクラスを巻いておけばある程度のカバー周りでも安心してナマズをキャッチできるようになります。
ロッドが多少弱くても、ラインがしっかりしていればキャッチ率はかなり高くなります。
ヒットしたナマズにルアーを残さないよう、しっかりと強度のあるラインを使うようにしましょうね!
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