さてさて、今回はカマス釣りにおける時間帯毎の狙い方講座。
「朝・夕マズメにカマスを狙う時、ルアーセレクトや釣り方の注意点はあるのか?」
という質問を受けたので、この機会に私なりの考え方を解説。
カマスは時間帯によって反応しやすいルアーが意外と変わったりするんだけど、朝・夕マズメの時間は短時間にそれが変わりやすい。
だから時間の経過とともに狙い方を変えると釣果が伸びやすいので、覚えておいて損はないはず。
ちょっとしたことでアタリの数が変わることも頻繁にあるので、良かったら参考にしてみてね。
朝・夕マズメのカマス釣りで覚えておきたい基礎知識
まずは朝夕マズメのカマス釣りの際、覚えておくと役に立つ基本的な知識を紹介。
朝マズメのカマスの活性
まずは「日が昇ってくる少し前~明るくなってくる朝マズメ」のカマス釣りから。
基本的な流れとしては、
- 日が昇る少し前の暗い時間:徐々にカマスの動きが活発化する
- 薄明るい~明るくなってすぐ:活性は非常に高く、活発に回遊・捕食する
- 日が昇って時間が経過:徐々に活性が落ち、沖や海底ギリギリに落ちる
私が今までカマスを狙い続けてきた印象としてはこんな感じで、日の出頃がカマスの活性はピークになる。
夕マズメのカマスの活性
一方で夕まずめのパターン。
夕暮れのカマスの活性だが、
- 徐々に日が傾いてくる:カマスの回遊が徐々に活発化
- 日没前後:一番チャンスタイム。活性高め
- 日没後:回遊性は落ちるが、秋~春先はそのままポイントに居座るパターンも多い
ざっくり紹介するとこんな感じで、日没前後に活性のピークを迎え、時期によってはそのまま夜釣りでカマスが狙えることも良くある。
日没後のカマスは活性としては中くらいで、回遊して積極的に餌を追うというよりも「障害物の影や、常夜灯の明暗で餌を待ち構えている」ことが多い。
30分~1時間が狙い目
朝日が出てくる時間・日が沈んで暗くなっていく時間は、間違いなくカマスの活性は一番高い。
私の印象としては朝・夕マズメの前後30分~1時間ほどがカマスの活性は高めで釣りやすいと感じている。
なので実際に朝マズメに釣行するのであれば、「空が明るくなりはじめる1時間前~日が落ちてから1時間後」位までの時間帯に釣行すると、最も効率よくカマスが釣れるような気がしている。
朝マズメのカマス釣り ルアーセレクト・攻め方
次に、朝マズメにおけるルアーセレクトについて。
日の出前
日が出てくる前の暗い時間帯。
この時のカマスは徐々にこれから活性が上がってくるというパターンが多いが、基本的にはワームやミノー系で入るのが無難。
とりあえずオールラウンドに探るならワーム+ジグヘッドでOK。
常夜灯周りや狭いスポットを攻めるなら、ピンテール系のナチュラルなワームで良いし、堤防の先端など潮通しが良い場所ならシャッドテール系でアピール力を強めに探りを入れるのが私のパターンかな。
狙いは表層~ボトムまでカウントダウンでしっかり狙い分けをするが、アクションはただ巻きでOK。
▼カマス用ワームの選び方・実績から選ぶおすすめアイテムを紹介はこちら
カマス釣り用ワームの選び方・おすすめアイテムはコレ!全て実績・使い易さを基準にセレクト
朝のゴールデンタイム
徐々に薄明るくなってきて、カマスの回遊が活発になり、活性も上がる朝マズメの良い時間帯。
この時間帯は、アタリが出るなら釣りのテンポを上げたり・アピール力を強化し、広範囲のカマスを引っ張る釣りをすると釣果が伸びやすい。
具体的には、
- シャッドテールワーム+ジグヘッド:ワームは少し大き目、ジグヘッドは少し重ためで手返し重視
- バイブレーション
- メタルジグ
- スピンテールジグ
私の場合はこれらのルアーを使うことが多いかな。
高活性のカマスを狙う時は、軽いジグヘッドでフワフワ探っても手返しが悪くて釣りの効率が悪くなることがある。
だからワームを使う時はワームのサイズをワンランクあげる(2インチ→2.5インチとか)、ジグヘッドの重さも重たくして遠投性・アピール力を重視すると良い。
ほんの少しのアピール力の差でもアタリの数は変わるので、細かい事に気を使えると差が出る。
しかし、プラグやジグはワームよりもリアクションのパワーが高く、ハマると非常に強いがスレやすい場面もあるので気を付けたい。
マズメの時間帯のカマスは活性が高いので、目の前に目立つルアーが入れば比較的バイトさせやすいはず。
なので釣りを弱くしすぎず、魚にアピールできる強さや遠投性を重視してルアーを選ぶと良い。
日が昇った後の時間帯
マズメの時間が終わり、カマスの活性が落ちてくる朝のチャンスタイム終了後。
基本的にはデイゲームのカマス釣りになるが、狙い方としては「水深が深い場所+ボトムギリギリの深いレンジ」になってくる。
港の中だったら船が通る航路だったり、船道からの駆け上がりや沈み根周辺の深い所・船や岸壁の影でカマスはジッとしている。
ルアーセレクトで意識したい点としては、リアクションバイトを上手く使うこと。
小さいワームで探っても、捕食モードに入っていないカマスは食ってこないことも多い。
こういう時に効くのがバイブレーションやジグ、スピンテールなどのハイアピール系のルアー。
ルアーをボトムまで沈め、一定層をキープしたただ巻きや小刻みなリフトフォールで食わせる。
場合によってはボトムギリギリにカマスがへばりついていることも多いので、ルアーが浮きあがってしまうと全く食わない事もある。
ハイアピール系のルアーで食わない時は、シャッドテールワーム+重ためのジグヘッドでボトムギリギリを引っ張ったり、ワインドで探るのも良い。
活性が低いカマスは、アジングやメバリングで使うような軽量ジグヘッドだけでは攻略が難しい事も多いので、「しっかり深い場所まで探れるルアーを使う」ことが非常に重要。
デイゲームのカマス釣り攻略の基礎知識・コツを解説【日中でも釣れる】
夕マズメのカマス釣り ルアーセレクト・攻め方
一方で夕マズメのパターンを紹介。
基本的には朝マズメとは逆の行動パターンになることが多い。
明るい時間帯
まだ日の入りまで時間があり、デイゲームに近い時間帯。
この時はまだカマスのレンジが深く・活性も低めな事も多いので狙いは深場のボトム周辺でOK。
ルアーセレクトも少し強めのものがメインで、リアクションバイトに強いプラグやジグなどが効果的。
まずは深い場所から順番に探りを入れ、フォール中にアタリが出たり、浅い場所で食うようになってきたら夕マズメの高活性な時間帯に入って来るものと判断する。
夕マズメのゴールデンタイム
日が傾いてきて薄暗くなって来たタイミング~日没後のしばらくの間、カマスの活性は一番高くなる。
この時間帯は朝マズメと同じく、比較的どんな種類のルアーにもカマスの追いは良くて釣果が伸ばしやすい。
だから極端に弱いルアー以外ならOKで、アタリが出る範囲で
- 遠投が効くもの
- 素早くサーチできるもの
- アピールが強いもの
これらを優先的に使っていき、アタリが無いなら徐々にルアーの強さを落としていく(スピンテール→バイブレーション→ジグ→ワームとか)。
その後活性が落ちると強い釣り方には反応が無くなる事が良くあるので、ナイトゲームに移行していく。
日没後の活性が落ちたカマス狙い
そのまま夜のカマス釣りに移行していくが、夜のカマスは回遊性が低く・長くポイントに居座ることが多い。
メリットとしてはカマスの居場所さえつかめれば長い時間釣れやすいが、注意点としてはスレやすい事。
また、夜のカマスは動きがスローになるので、スピードを落とした釣りを心掛けたい(朝マズメの暗い時間帯と同じ)。
なのでバイブレーションやジグよりもワーム系で探ると反応が出やすい事が多く、プラグで釣るならミノーやシンキングペンシルがおすすめ。
夜釣りで狙うカマスゲーム。釣果を伸ばすルアーセレクト・ナイトゲーム攻略のコツを解説!
おすすめ関連記事!
▼カマスのルアー釣り入門!基礎知識まとめのページ
▼カマス釣りの時間帯・行動パターンを解説
カマス釣りの時間帯毎の特徴とポイント選びのテクニック!基礎を知れば釣果は変わる
▼カマスにおすすめなワーム紹介・使い分けを解説
カマス釣り用ワームの選び方・おすすめアイテムはコレ!全て実績・使い易さを基準にセレクト
▼ライトゲームに超便利!多機能針外し