こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は最近ポツポツと質問のある石津浜のアオリイカエギングについて。
ここでは石津浜のサーフエギングに必要な基礎知識やちょっとしたコツなどを私の実釣経験に基づいて紹介。
私のサーフエギングの実績としては、
- 三保・石津サーフで1か月間ボウズ無し(1回の釣行時間はだいたい1時間半程度)
- 春の石津浜にてアオリイカ10キロオーバーの釣果
こんな感じで石津浜のアオリイカエギングでもそれなりに釣果を出しているので、参考になる部分もあるはず。
これから挑戦したい方はもちろん、基本的な知識を確認したい方の参考になったらうれしく思う。
石津浜のアオリイカエギングのシーズン
まずは石津浜でアオリイカが狙える時期について、簡単に基本的な流れを紹介しておこう。
春イカ・秋イカ両方狙える
石津浜の特徴としては、急深で潮通しが非常に良い外洋に面した地形。
これによってアオリイカのシーズンは比較的長く、静岡中部では最も安定してサーフエギングが楽しめる印象がある。
石津浜では、春~初夏の親イカシーズンと秋~冬の数釣りシーズンの両方を楽しむことができるぞ。
海水温の変動によって多少時期は変化するが、
- 春イカ:3月~7月
- 秋イカ:8月中旬~1月上旬
石津浜のエギングシーズンの目安としてはこんな感じで、海水温が高い場合は1月位までイカが釣れたり、春イカの走りの釣果が2月中に出ることもある。
エギング入門にベストな時期
石津浜のエギングシーズンについては今紹介したとおりだが、時期によって釣りやすい・釣りにくいは存在している。
これから入門したい方におすすめなタイミングとしては
- 3月中旬~5月位まで
- 10月~12月上旬くらいまで
私としてはこれくらいの時期が釣りやすいように感じている。
春イカ狙いの場合はシーズンが遅くなってしまうとイカが産卵を強く意識したり、釣り人のプレッシャーによってスレて釣りにくくなる印象がある。
一方で秋イカ狙いの場合はシーズンが速すぎてもイカが港内の浅い場所に散っていることが多く、逆に遅すぎても活性が下がるので釣りにくい。
釣果を出したい方は、これくらいの時期を目安に釣行してみるのが私のおすすめだ。
海水温の目安
サーフエギングはアオリイカの回遊性が高く、海水温を把握して釣行するのが重要。
アオリイカは高水温には比較的強いが、水温が低下すると深場に落ちるので狙いにくい。
私が今まで調査した結果としては、石津・三保サーフでは海水温が14度以上あればそれなりの釣果を上げることは可能。13度台でも釣れないことはないが、かなり難易度は高くなる。
なのでシーズン序盤や終盤に釣行する際は、海水温のチェックを欠かさず行うようにしたい。
一方で海水温が12度やそれ以下になるとヤリイカエギングが楽しめることもあるが、近年は海水温の上昇によって釣れない年が増えているのが現状である。
▼【関連記事】冬のアオリイカエギング攻略のコツを解説
石津浜エギングの時間帯について
石津浜エギングの時間帯について、私なりの実績や傾向について紹介しておこう。
夕マズメ~深夜が釣れやすいか
アオリイカエギング自体は1日中楽しめるが、石津浜は朝マズメの実績がどうもよろしくない印象がある(あくまで私の場合)。
朝マズメも釣れないことはないけど、夕方以降に比べると釣果の安定度は劣る印象がある。
比較的安定して釣りやすいのは夕マズメ~夜間に掛けてとなり、もっとも無難なのは日没後~夜の9時・10時くらいまでが私の実績は高め。
潮の流れ
石津浜は比較的潮が良く動く釣り場になり、その流れ具合で釣果もかなり影響を受ける。
基本的に潮が全く動いていない日は明らかにイカを含めた各ターゲットの反応は鈍い。
一番いいのは払い出す潮にエギを乗せて探れるタイミングで、次は左から右に向かってエギがゆっくり流されていく状況かなぁ。
潮がかなり速い時はあっという間に流されるんだけど、全く潮が動いていない時よりはイカの活性は高いと感じる。
石津浜のアオリイカエギングの基本タックル
実際に石津浜でエギングを楽しむ際、無難なタックルバランスについて紹介しておこう。
最初に基本セレクトをまとめておくと、
- ロッド:8.6フィート前後Mパワー
- リール:シマノC3000、ダイワLT3000C
- PEライン:0.8号150m以上
- リーダー:フロロカーボン3号1ヒロ前後
- エギ:3.5号
こんな感じのタックルで挑めば、オールシーズン無難に遊べる。
ロッド
石津浜のサーフエギングだが、釣り場の特徴としてかなり急深で足元から深い特徴がある。
なので極端なロングロッドは必要なく、初心者の方は8.6フィート前後のオールラウンドに使えるロッドを揃えれば問題ない。
人によってはジャークの軽快さを重視して7フィート台のロッドを使う方もいるが、汎用性を考えたら8フィート台中盤~後半が無難。
ロッドの硬さについては、サーフエギングでは小型のエギを使用する必要は殆どない為「Mパワー」を基準に選ぶのがおすすめ。
リール
リールに関しては特に特別なことはないが、コンパクトな3000番クラスのハイギアリールが私のベーシック。
ハンドルはシングル・ダブルのどちらでも構わないが、他の釣りへの流用性や軽さを重視するならシングルハンドルが無難。
ラインシステム
石津浜は少し石がゴロゴロと転がっているサーフになり、海底もその地形が続いている。
なのでラインシステムは少しこだわる必要があり、まずは「PE0.8号+リーダー3号」くらいで様子を見てみよう。
ある程度釣りに慣れてきたのならPEラインをワンランク細く、0.6号に交換すると飛距離や着底感度が向上する。
0.5号以下のPEラインになると、ちょっと波気があるときなどにラインが巻き上げられた石に擦れてラインブレイクしやすくなるので気を付けたい。
一方でリーダーに関してもかなり注意が必要になり、ボトムをしっかりとって釣りをする方は2.5号以上のリーダーが望ましい。
石津浜は海底にところどころ根があり、リーダーへのダメージが大きいからね。
中層のエギングがメインなら2号程度のリーダーでも対応できるが、中級者以上におすすめだ。
また、ロングステイを多用するような時はリーダーが痛みやすいので、3.5号や4号に上げる選択肢も視野に入ってくる。
なお、私の場合は石津浜で釣りをする時は「PEライン0.6号200m前後+リーダー2.5号1ヒロ程度」で落ち着いている。
コスパと耐久力・癖のない扱いやすさを考慮するとおすすめなのがスーパージグマンX8かな。サーフエギングの場合は200m巻きがおすすめ。
リーダーはグランドマックスで決まりですね。他社のラインよりも強く、扱いやすさも優秀なので信頼して使える。
上手くネットを使って購入すれば定価の半額程度で購入でき、60m巻きなのでコスパも悪くない。
石津浜におすすめなエギセレクト
エギについては質問が少し多く来るので、しっかりと解説をしておこう。
3.5号以上のエギがメイン
石津浜のアオリイカエギングだが、8月いっぱいくらいまでのかなり初期シーズンを除けば3.5号のエギでオールシーズン対応できる。
港内などにいるイカよりもサーフを回遊するイカは成長が早いものが多く、小さなエギを使う必要はあまりない。
また、石津浜の地形的に少し沖合にブレイクがあり、その沖までしっかりエギを届けるのが超重要になる。
なので小さくて軽いエギを使うと逆にヒットチャンスを逃すこともあり、3号以下のエギの必要性は感じていない。
エギのカラー
エギのカラーは正直言って好みの差が大きいが、カラーを変えると急にイカが乗ってくることもあるので最低限のローテーションは行いたい。
私の場合はベースカラー(下地)の色で使い分けることが多く、
- 赤・紫
- ゴールド
- クリア
この3つの系統のベースカラーをローテーションすることが多いので、良かったら参考にどうぞ。
なお、基本的にはラトル無しをモデルを使えば問題ないが、ラトル入りのエギに変えると反応が良くなる経験は過去にある。
なのでラトル入りのエギも最低限で良いので用意しておくと、攻略の幅は広がるはず。
おすすめエギ:EZ-Qマグキャスト
エギング初心者の方をはじめ、誰にでも使いやすくておすすめなのがマグキャスト。
石津浜・三保のエギングでエギを1つに絞るとしたら、私だったらマグキャスト3.5号を選ぶ。
重心移動システム搭載でカッ飛び、駆け上がりの向こう側の深いエリアまで届かせるのが楽にできる。
私が特に好んで使用するおすすめカラーはモンスターマスター、リアルイソスジエビの2つかな。
このエギをキャストする時、飛距離を伸ばしたければいったん後方でエギをピタッと止めてから大きく・ゆったりとしたスイングでしっかりロッドを曲げ込むことをイメージすると良い。
手投げでキャストすると、リリース直後に飛行姿勢が乱れてしまって重心移動の効果が落ちやすい。
沢山イカを釣ってボロボロになってもまだまだ釣れるマグキャスト。かなりお世話になってます。
▼【より詳しい解説】マグキャストの詳しいインプレッションはこちら
DUEL EZ-Qマグキャストを実釣インプレッション!【使い方・オススメカラー】
石津浜のアオリイカエギングのポイント選び・攻略のコツ
最後に、石津浜のアオリイカエギング攻略のコツなどについてまとめておこう。
石津堤防~定置網方面まで広く釣れる
石津浜のアオリイカエギングのポイントについてだが、東側の石津堤防方面~定置網周辺までアオリイカはどこでも狙える。
ただし定置網周辺は潮の流れが結構速くなりやすいので、初心者の方は釣りにくいかもしれない。
サーフエギングに慣れていない方は、石津堤防方面や青少年の家周辺などがおすすめかな。
地形を把握しよう
とりあえず釣り座を決めたら、まずやっておきたいのが地形の把握。
石津浜はところどころかなり根掛かりやすいスポットがあるので、まずは海底の地形がどうなっているのかを把握しよう。
おすすめはオモリをリーダーの先に結んでキャストしてみて、沖の水深や駆け上がり・海底の質などを調査してみよう。
秋イカシーズン序盤は波打ち際でイカが乗ってくることもあるが、基本的に狙い目なのは駆け上がりの周辺~沖の深場になる。
駆け上がり周辺から手前側は注意して探らないと、根掛かりやラインが擦れてラインブレイクする可能性が高くなるのでかなり注意が必要だ。
まずは根掛かりにくいオモリをキャストしてみて、ちょっと海底から跳ね上げてみたり、ズルズルと引いて地形を頭に入れてから釣りをする。
これだけでも狙いのスポットがある程度絞れるし、歩きながら海底調査をすれば地形変化のある一級スポットを見つけることができる。
基本はボトム攻め
エギングは表層~中層を探る釣り方もあるが、初心者の方は何をやっているのか分からなくなりがち。
なので最も基本は「一旦エギを着底させてからアクションを入れ、再び着底させるパターンの繰り返し」が私のおすすめ。
なお、石津浜の場合はエギをフルキャストするとだいたい30~40カウント前後で着底する場所が多い(一般的な沈下速度のエギの場合)。
そのだいたい3回~4回前後ジャークしてエギを持ち上げてフォール、その後10~15くらいステイして再びジャークで探るのが最もベーシックかな。
この時、駆け上がりの手前までボトムをネチネチ攻めすぎると根掛かりが増えやすいので気を付けたい。
慣れてきたら中層を探ってみたりすると、浮いたアオリイカを拾うことができて釣果を伸ばせる場合がある。
ラインを緩めすぎない
サーフエギングは波気が釣りの邪魔をする。
波の影響を受けるとエギが変にブレたり、アタリがあってもわからなくなりやすい。
なのでエギをキャストした後は基本的にはラインが若干張った状態をキープし、波がある時ほどロッドを立てて釣りをする。
この辺りは港の中のエギングなどとは少し勝手が違うので最初は戸惑うかもしれないが、サーフを回遊するアオリイカはそこまで神経質ではないので多少ラインは張り気味でも問題ない。
常にラインは「張るか張らないか~若干張った状態」をキープして釣りをすると良い。
春のXデーについて
石津浜は春になると大爆釣する春のXデーなるものが存在している。
私は最初噂程度に聞いたんですが、実際に1度だけ遭遇したことがある。
たしか横風が強い4月だったと思うが、誰もいない夜の石津浜サーフでエギをキャストする度にアオリイカが乗ってくる。
エギが着底する前に乗ってくることもあるし、1~2回誘いをいれば1キロ~2キロ後半くらいまでのアオリイカがどんどん釣れた。
結局投げるたび釣れるような状態が続いたんだけど、持ってきたビニール袋が1枚しかなくて10キロを超えるイカを入れたら袋が破れてしまって釣り終了。
おそらく海中はアオリイカでいっぱいだったんだろうけど、どんな状況だったのかな・・・・。
その時は狙えばまだいくらでも釣れそうな感じだったんだけど、ルンルン気分で次の日に釣行したらあれだけいたアオリイカの姿は見事に消えてたんだけどね(笑)
石津浜のアオリイカエギングはそんなロマンも秘めた釣りなので、気になる方は通い込んでみてね。
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