こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は渓流ルアー用ロッドを紹介していきましょう。
今日はメジャークラフトの「新ファインテールストリームモデル」の使用感やロッドの特徴を詳しくインプレ。
ファインテールシリーズは渓流トラウトロッドとしてコスパに優れており、初心者~中級者の方におすすめで、シャープな使用感が特徴のロッド。
長さによって価格に差はあるが、だいたい1万円台中盤~2万円前後で購入できる。
なお、私が使用しているのは「FSX-382UL」という超ショートモデルの渓流域用アイテムになる。
渓流域全般をカバーするアイテムというより、ピンスポット狙いがメインになる源流や支流・ボサ川などで使用している。
トラウトロッドもメーカーによって味付けに違いがあり、同じようなスペックでも実釣時の使用感に違いがある。
この辺りにも触れながらインプレッションしていくので、渓流ルアー用ロッドを選ぶ時の参考にしてもらえたら嬉しく思う。
新ファインテール ストリームモデルを「サクッと」インプレ
まずはファインテールストリームモデルの使用感について、ざっくりとまとめておこう。
- 外観など:質感のあるグリップ周り・SiC-Sガイド使用
- 反発力・操作感:比較的反発力が高いブランクスだが、その分繊細さはやや劣る
- 調子:やや先調子寄りのテーパー
- 飛距離・トラブルレス性:PEライン対応のガイドセッティングで糸絡みしにくい
- 重量感:非常に軽く、シャープな操作感!
ファインテールストリームモデルは、他社のロッドと比較するとややパリッと感が強めな高反発なブランクスが一番大きな特徴だと感じている。
シャキッとしたフィーリングのロッドが好きな方には特にマッチするだろう。
外観など
グリップ周り
新ファインテールストリームモデルは質感のあるウッド素材のグリップを使用している。
見た目的には高級感があり、1万円台で購入できるロッドとしては十分カッコいい。
落ち着いたデザインになっていて、パッと見では安っぽさは全くない。
実際の使用感としては不満は無いが、4万・5万以上するようなハイエンドロッドと比較すると、使用しているパーツのグレードや質感にはやはり差があるのは間違いない。
リールのフィット感や締め心地など、細かく見ていくと上級トラウトロッドとは差が存在している。
それでも価格を考えたら十分すぎるカッコ良さと実釣に必要なスペックは十分に満たしている。
滑らかで凸凹が無いので、自然と手のひらにフィットしてくれる。
SiC-Sガイドを採用!
ファインテールシリーズの嬉しいポイントの1つが、使用しているガイドにある。
この価格帯のロッドは、メーカーによっては1つグレードが下となる「アルコナイトリング」が採用されていることも多いが、このロッドはSIC-Sリングが使われている。
アルコナイトリングでも渓流トラウト程度なら実釣時に感じる大きな差は無いが、グレードが高いパーツが使われているのに越したことはない。
新ファインテールシリーズは、価格の割に使用されているパーツのグレード・質感が高いというのはチェックポイントだね。
まるなか
ルアーの操作感・ブランクスの特性など
次は新ファインテールストリームモデルのルアーの操作感など、実釣時における使用感の特性について紹介していこう。
高弾性のパリッとしたブランクスを使用
私の場合、渓流トラウトではメインロッドはハイエンドロッドを使用することも多いが、ファインテールはそれらと比較しても非常にブランクスの反発力が高いのが大きな特徴だと感じている。
ロッドを振った時、ルアーを操作した時のシャキッと感はかなり強く、無駄なブレやロッドの重たさを感じることは無い。
反発力が高いので、ULパワーのモデルでもヘビーシンキングミノーを操作したりするのも快適にできる。
軽いロッド操作でもブランクスがしっかり反発してくれるので、流れの中でのルアー操作は全く問題ない。
他社のネイティブトラウトロッドと比較すると、ULのパワー表記でも他社のLクラス並みの反発力があるように思える。
オールラウンドに色んなルアーを使用するなら、硬めのモデルよりも柔らかい方を購入した方が使い勝手は良いだろう。
ブランクスの繊細さ・追従性は劣る
これから渓流ルアーゲームに挑戦したい初心者の方や中級者の方はそこまで気にしなくても良いと思うが、サブロッドとしてファインテールの購入を考えている経験豊富な方の場合は、このロッドは少し好みが分かれるかもしれない。
私はボロンロッドやグラスロッドも良く使用しているが、それらのロッドと比較すると、繊細なルアー操作やロッドアクションに対する穂先の追従性・纏わりつき方に違いがある。
この点においては高級トラウトロッドと比較すると使用感の差があり、シャキッと感が強い新ファインテールストリームモデルはルアーを操作した時に「あっさり感」が強い。
ミノーをトゥイッチした時などに穂先がミノーのアクションに対して絶妙に纏わりつくような感触は無く、弾性が高いカーボン素材によってバシバシと強く反発するような操作感がある。
繊細にルアーを操作したい時や、ミノーに柔らかいアクションを与えたい上級者の方が使うとなると、上級者向けのボロンロッドやグラスロッド特有の操作感との違いが少し目立ちやすいだろう。
トラウトロッドは高級機種になってくると、短い渓流用モデルでも5万や6万などのものもある。
これらのロッドは非常に繊細に作られていて、ロッド操作を与えた時の絶妙な使用感がある。
初心者の方はそこまで気にする必要は無いけど、細かくこだわっていくとルアーの操作感に違いがある。
まるなか
ライバル機種:エゲリアネイティブパフォーマンス
シャキッとしたブランクスがあまり好きではなく、ある程度しなやかさがあるロッドが欲しいのであれば、パームスのエゲリアネイティブパフォーマンスが私のおすすめ。
価格的にはさほど変わらないが、エゲリアの方がしなやかでマイルドな使用感が特徴になる。
スプーンやスピナー・比重が軽いミノーをメインに使う方の場合は、あえて反発力がやや控えめなエゲリアネイティブパフォーマンスを選ぶのもおすすめ。
▼【関連記事】渓流ルアーロッドの選び方・おすすめを解説!
ロッドの調子・ガイドセッティングなど
先調子寄りの設定
新ファインテールストリームモデルは高反発なブランクス特性とともに、ロッドの調子自体もやや先調子寄り。
ヘビーシンキングミノーを使った時もバット~ベリーは大きく曲がらず、穂先を中心に仕事をしてくれる。
この先調子感も、先ほど紹介したようなルアーの操作感に影響している。
よく言えば高反発でシャキッと感が強く、逆に言えばアッサリ感が強いロッドともいえる。
特に渓流ルアーゲーム初心者の方~中級者の方は、複雑な流れの中でラインのコントロールをするのが難しいことも多いので、高弾性の先調子系のロッドの方が悪条件下でもルアーを狙い通りに操作しやすいメリットはあるだろう。
PEライン対応のガイドセッティング
先調子寄りのブランクスとともにやや小口径寄りの多点式のガイド設計により、PEラインを使った釣りにも高次元で対応できる。
穂先のガイド間隔が詰まっている為、しなやかで絡みやすいPEラインを使ってもトラブルが非常に少ないのは使い勝手が良いね!
流れの中でミノーを操作してもライントラブルは発生せず、キャスト時の糸絡みもかなり軽減されている。
ロッドの重量感
細身のブランクスで重さは全く気にならない
私が使用しているのは3フィート8インチのULモデルなのでそもそも短いロッドだが、ロッドの重量を測ってみると約56g。
ロッドの長さに対する重量感については十分軽く、高反発な細身のブランクス・小径ガイドセッティングによって重さは全く気にならない。
ライバル機種のパームスのエゲリアの3フィート9インチのモデルで74gの重量表記なので、ファインテールは間違いなく軽いロッドだろう。
重量に関してはハイエッドロッドと比較しても大差なく、重さだけで言えばファインテールの方が軽かったりするくらいだ。
もちろんロッドは重量が全てではないが、軽いタックルを使いたい方にはファインテールは購入候補としてかなりおすすめできる。
渓流トラウトにおすすめな番手
これから渓流域でのトラウトゲームに挑戦したい方へ、私がおすすめする番手を抜粋して紹介。
FSX-502UL
源流域から上流域で20cm~30cm前後のヤマメやイワナなど、一般的な渓流トラウトゲームを楽しむ時、オールラウンドに使える番手。
ワンランクパワーが強い512Lというモデルもあるが、ファインテールは高反発なブランクス特性なので、スプーンやスピナー・ミノーなど何でも使うならば程よくしなやかなULパワーを私なら選ぶ。
FTX-46/505UL
5ピースのコンパクトモデルだが、バットセクションの着脱によって4フィート6インチ、5フィートの2つの長さで使用できる面白いコンセプトのロッド。
特に仕舞寸法にこだわりが無ければ2ピースモデルの方が無難だけど、源流域やボサ川を攻める時に4フィート台のショートロッドとして使えるのは新鮮さがあるね!
FSX-B4102UL
ベイトタックルで渓流トラウトを楽しみたい方に、最も無難に使えるモデル。
スピニングモデルと同様に5フィートのLパワーのロッドもラインナップされているが、ファインテールのブランクス特性を考慮してある程度しなやかな方が扱いやすいと考え、ULパワーを選んだ。
まるなか
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