こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はハゼ釣り講座をやっていきましょう。
今日のテーマは、ハゼ釣りの時期・シーズンの基本的な流れと時間帯について、少し掘り下げて詳しく解説していきます。
ハゼは基本的に1年で生涯を終える魚なので、釣りやすい時期はある程度決まっています。
お手軽に楽しめるハゼ釣りですが、タイミングを外すと全く釣れないこともあるので、この機会に基本的な考え方を覚えてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、ジャンル問わず様々な釣りができます
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
ハゼ釣りに適した時期・シーズンの基本
まずはハゼ釣りの1年の流れについて、ざっくりと解説していきます。
ハゼが釣れる時期
ハゼ釣りのシーズンですが、大雑把な目安としては8月~11月下旬・12月上旬くらいになります。
サイズなどを全く考慮しなければ5月や6月でも釣ること自体は不可能ではありませんが、小さすぎてあえて狙う方はほとんど居ません。
一方、季節が進んで水温が下がってくると、徐々に釣り上げる難易度が高くなります。
基本的には、晩夏~秋に掛けてがハゼ釣りシーズンですね。
ベストシーズン
これからハゼ釣りに挑戦する初心者の方におすすめな時期としては、だいたい9月~10月頃の秋になります。
秋は釣れるハゼのサイズ・数のバランスが良くて、釣果を上げる難易度もそれほど高くなく、大きさもそこそこ揃いやすいです。
ですので、いつ挑戦したいか決めかねている方は、秋の気配を感じてきた頃に釣行するのがおすすめですよ!
大型・サイズ狙いにおすすめな時期
一方、数は釣れなくてもいいから大きいハゼを一発狙いたい方におすすめなのは、晩秋~冬にかけての水温が下がる時期になります。
ハゼは基本的に1年で生涯を終える魚で、水温が下がって季節が進むにつれ、大型化して産卵します(中には年を越す個体も居る)。
大型狙いの場合はだいたい11月~12月頃がおすすめですが、産卵場所を狙えば真冬~春先でも大きなハゼが釣れることもあります。
ただし、数釣りをするのはかなり難しくなりやすく、ハゼ釣りといってもボウズと紙一重になることも案外普通です。
春のハゼ釣り
ハゼの産卵は真冬~春先に湾内などで行われることが多いです。
卵から孵化したハゼの稚魚ですが、だいたい5月頃になると数センチ程度になって河口や汽水湖などの浅場に姿を現すようになります。
春のハゼは釣りのターゲットとしてはまだサイズが小さく、釣り物として考えるには少し難しいですね。
しかし、中には「ヒネハゼ」といい、本来1年で寿命を終えるはずのハゼですが、冬を越す個体も存在します。
ヒネハゼはシーズン初期でも10cm台中盤~後半ほどの大きさがあったり、時期に似合わない大型が釣れて驚くことがあります。
ヒネハゼは年によって個体数に違いがあったり、狙って釣るのは中々難しいです。
しかし、ヒネハゼが釣れるポイントを見つけることができれば、春から大きなハゼを釣ることも可能ですね!
これが冬を越えて生き残ったヒネハゼ。
釣れてくる他のハゼは10cm台前半くらいでしたが、20cm近い良型でしたね!
夏のハゼ釣り
6月・7月
6月~7月になると、春に接岸してきたハゼは徐々に成長し、大きさはだいたい10cm前後になっていることが多いですね。
6月はハゼを釣るにはまだ早いことが多く、あえてハゼ釣りを楽しむ方は非常に少ないです。
7月頃になるとシーズン超初期といった感じで、成長が早いものは10cm台前半くらいになっていたりします。
まだまだ小型のハゼが多いものの、7月の梅雨明けくらいから徐々にハゼ釣りのシーズンが開幕していきます。
8月
8月のハゼ釣りですが、ハゼ釣りシーズンとしては序盤になります。
ハゼのサイズは10cm前後~10cm台前半ほどがメインですが、少し小型の針を使えば釣り自体は楽しめますね。
8月頃になると河川内に遡上するハゼの数もかなり多くなり、河口から少し離れた場所でも姿を見かける機会が多くなります。
私の地元静岡の場合、8月頃からポツポツとハゼを狙う方を見かけるようになってきますね!
秋のハゼ釣り
9月
9月はハゼ釣りシーズン突入といった感じですが、やや序盤になります。
ハゼのサイズは10cm台前半~中盤くらいになり、釣り上げた時の引きが楽しい大きさになってきます。
9月のハゼは高水温との戦いになり、水温が高くなりすぎたり、水質悪化で食いが悪くなることがあるので注意したいですね。
初心者の方にもおすすめなハゼ釣りベストシーズンが到来ですね!
10月
10月はまだ水温も程よく高く、ハゼのサイズも大きくなってきます。
私の中で10月はハゼ釣りが一番楽しい季節になり、型も良くなってくるのが嬉しいですね!
場所にもよりますが、10月にもなると10cm台中盤~後半ほどのハゼがポツポツ混じるようになり、釣趣がかなり良くなってきます。
また、10月頃になると暑さもそれなりに収まってくるので、日中に楽しむことが多いハゼ釣りも快適になります。
夏のハゼ釣りは暑さとの戦いになることも多いですからね。
11月
11月になると、ハゼ釣りのシーズンは終盤戦になってきます。
水温低下とともにハゼは河川内などから徐々に河口へ落ち始め、釣れる場所がだんだんと限られてくることが多いです(河川から海に下っているハゼを落ちハゼと言います)。
特に台風や低気圧の通過で水温が下がると、ハゼの行動パターンが変化しやすく、突然釣れなくなったりします。
11月のハゼは数釣りよりもサイズ狙いがメインになってきて、10cm台中盤以上の良型狙いにおすすめな時期になります。
11月も下旬頃になると、海に落ちるハゼの割合がかなり増える印象です。
冬のハゼ釣り
12月
最近は12月になっても気温がそれなりに高いことも増えてきていますが、ハゼ釣りシーズンとしては最終盤に突入します。
私の地元静岡の場合、だいたい12月下旬くらいまでは河川の河口周りに残っているハゼがポツポツ見られ、タイミングが合えばそれなりの釣果が期待できます。
しかし、12月のハゼ釣りは難易度が更にアップし、潮周りや時間が合わないと全く釣れないことも多く、初心者の方には難しい釣りになりがち。
中~上級者の方がサイズを狙う時におすすめな季節ですね!
1月~
年が明けて1月になると、ハゼ釣りシーズンはオフになります。
しかし、ハゼは全く釣れないということは無く、産卵場所を狙うことで真冬でも釣果が期待できます。
釣れるハゼは20cmクラスのものが混じったり、1発大型が出ることもありますが、アタリすらないことも普通です。
ハゼが良く釣れる河川から続く湾内の少し掘れた場所などを狙うのがおすすめですね。
ハゼ釣りの時間帯選び
ハゼ釣りは時間帯によって食い方が変わり、釣果も大きく変化します。
朝・夕マズメ
マズメというのは日の出・日没前後の時間帯のこと。
ハゼに限らず、魚はマズメの時間に活性が上がりやすい傾向があり、魚釣りでは良く釣れるタイミングとして知られています。
ハゼの場合はあまり暗くなってしまうと釣果ムラが出やすくなるので、薄暗い時間~まだ光量がそこそこ残っているタイミングが無難に釣りやすいですね。
日中
日が高く上った日中ですが、他の魚と比較すると、真昼間でも釣果を上げやすいのがハゼの特徴ですね。
場合によってはマズメの時間よりも真昼間の方が良く釣れることもあるくらいなので、のんびり釣りがしたい方は真昼間に釣行しても全く問題ありません。
夜
夜のハゼ釣りは意外と厄介で、釣れる場所と釣れない場所がハッキリ分かれることが結構良くあります。
基本的な傾向としては、夜のハゼは餌を積極的に追い回すことはあまりなく、目の前に入った餌を少しじっくり見てから食いつくことが多いです。
ですので、夜間は少しゆっくりと餌を動かしてハゼにジックリ見せて食わせるのがおすすめですね。
逆にルアーでハゼを釣るのはマズメや日中がおすすめで、夜間は難易度が高くなります。
時間と潮周りの関係
ハゼの活性は潮の干満の影響を受ける
ハゼは河川の河口周りなど、潮位変化の影響を受ける場所で釣りをすることが多いです。
ですので、単なる時間に加え、潮周りと合わせて考えるのが非常に重要ですね!
ハゼの活性が上がるマズメの時間と潮周りの両方の条件が揃う日がベストですが、私の場合はどちらかというと潮周りの方を優先することが多いです。
満潮前後が無難に釣りやすい!
ポイントによって多少癖が違ったりしますが、基本的には満潮前後の時間帯に釣行するのが無難に釣りやすくておすすめです。
潮位が上がることで、それに合わせてハゼ達が岸近くの浅い場所に上がってくるからですね。
特に水深が非常に浅い遠浅なポイントの場合は、満潮周りになると急に生命感が出てくることが多いです。
逆に潮位が下がってしまうと、魚が沖の方に落ちてしまってアタリすらないようなこともありますね。
干潮にハゼを釣るには
干潮周りの潮位が低い状況であっても、ハゼは釣れないわけではありません。
ただし、遠浅で干上がってしまうようなポイントは釣果が落ちやすく、狙い目になるのは干潮でも干上がる可能性の無い水深が深い場所。
干潮時は、水深が足元から深い都市型河川や漁港などを狙うことが多くなりますね。
特に、かけあがりの斜面が届く範囲内にあり、向こう側がガクンと深く掘れているような場所があると非常に有望です。
また、干潮周りの釣りはデメリットばかりではありません。
ハゼが潜む場所が狭くなるということは、逆に集まる場所さえ分かってしまえば、魚の密度は高くなるということ。
満潮周りの潮位が高い時よりもハゼが密集しやすくなるので、水深が周囲よりも深く掘れているようなスポットを見つけることができれば、逆に良く釣れるパターンもありますよ!
潮の流れの速さとハゼの活性
中潮や大潮など、干満差が大きい潮周りの時は、潮の流れが強くなることが多くなります(地域やポイントによる差あり)。
ハゼ釣りの場合は「程よい流れ」というのが非常に重要になります。
ですので、潮が全く動かずに流れがほとんどない状況は活性が落ちやすいですが、逆に激流になってしまっても釣りにくくなります。
程よく仕掛けが流されるくらいの状況がベストというわけですね。
潮位差が大きくて流れが非常に強いような時は、潮どまり前後の流れが緩んだタイミングになると、急にハゼの活性が上がって良く釣れるようなことがあります。
一方、1日を通じて干満差があまりないような時は、出来るだけ潮位差が大きくなる時間に釣行するのがおすすめですね。
潮周りによる全体的な傾向としては、
- 干満差が大きい潮周り(大潮・中潮など):釣れる時間と釣れない時間がハッキリ出やすい傾向。ハマると良く釣れる
- 干満差が小さい潮周り(長潮・若潮など):明確な地合いが発生しにくいが、ダラダラと釣れやすい
このように感じますね。
季節とハゼが釣れる時間の関係
季節によって水温が変化することで、ハゼが釣れやすい時間帯も変化する印象があります。
特に晩秋~初冬の海に下っていく落ちハゼを狙う時は、私の中で実績が高いのは夕マズメ~日没前後ですね。
早い時間帯は水温が低いのか、全くハゼが釣れなくても夕暮れになると急に良型が釣れだすことが良くあります。
まとめ!
今回はハゼ釣りにおける時期・シーズンと時間帯選びについて紹介しました。
- ハゼは年魚。基本は1年で生涯を終える
- 春になると小型のハゼが接岸開始
- 夏になるとハゼは大きくなってくるが、小型が多め
- 秋はハゼ釣りのベストシーズン。9月~10月頃が最盛期
- 11月頃になると徐々に河川を下り始め、数は釣れにくくなる
- 冬は基本的にオフシーズン。産卵場所などが分かれば大型の釣果が期待できる
要点をまとめるとこんな感じですね!
手軽にできるのがハゼ釣りですが、非常に奥が深くて腕の差が明確に出る釣りでもあります。
今回の解説を参考に、釣果アップに役立ててもらえたら幸いです。
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