こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はバスデイから発売されているシュガペンの使用感の特徴や使い方などを詳しくインプレしていきます。
シュガペンは水にしっかり絡んで安定したアクションで動くペンシルベイトではなく、逃走するベイトフィッシュを演出するのが超得意なルアー。
初心者の方には少し操作するのが難しいかもしれませんが、中~上級者の方には自分で操作して魚の捕食スイッチを入れて食わせることができ、使っていて非常に楽しいルアーです。
パターンにハマると非常に強い効果を発揮し、急に魚の活性が上がってルアーを奪い合い始めたり・・・。
「これは中々ヤバいルアーに出会ってしまったな」というのが率直な印象ですね!
忖度なしにインプレしていくので、ルアー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーが商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じで毎日のように釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
シュガペンのスペック・ラインナップ
シュガペン58F
- 全長:58mm
- 重量:4.1g
- フック:#10
シュガペン58Fはメッキやセイゴ・メバル狙い等に使いやすい、ライトソルトゲームにおすすめな大きさ。
小粒ながらシュガペン特有の逃走アクションは健在!
ライトゲーム以外にも、食い渋りのチヌやフッコ狙い等にも対応。
シュガペン70F
- 全長:70mm
- 重量:4.3g
- フック:#10
シュガペン70Fはチヌのトップゲームやセイゴ~フッコサイズのシーバス狙い等に使いやすいサイズ感。
小場所~中規模エリアを探る時に使いやすいです。
シュガペン95F
- 全長:95mm
- 重量:8.5g
- フック:#6
シュガペン95Fは良型狙いのチヌ狙いや港湾シーバスゲームにマッチする大きさ。
95mmながら10g以下の重量なので、ライトなタックルで使いやすいですね。
シュガペン120F
- 全長:120mm
- 重量:19.5g
- フック:#2
シュガペンの一番大きいサイズが120F。
シーバスゲームや青物狙いに使いやすいサイズになります。
メタルジグを見切ってくるボイルしている青物狙いなどに高い食わせ能力を持ちます。
カラー
カラーラインナップは上記の通りで、シルバーベースのベイトフィッシュ系カラーが豊富ですね。
シュガペンを「サクッと」インプレ!
シュガペンの詳しい使用感・使い方解説をする前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:平均よりやや劣る。自重が軽の軽さが影響
- 浮き姿勢:尻下がり
- アクション:ダイビングを交えたキレの良いイレギュラーアクションが非常に魅力的!
- 使い方:ダイビングを混ぜた連続ドッグウォーク・水面ドッグウォーク・ただ巻きなど
- 適したシチュエーションなど:ベイトを追っている時はもちろん、ベイトが居るのに活性が上がりきらない時などにおすすめ!
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
水にしっかり絡めてスローに誘うペンシルというより、見切らせる前に魚に口を使わせたり、逃げるベイトを演出して捕食スイッチを入れて誘いだすのが得意。
使い方を覚えると、急に魚が沸き上がってきてルアーに猛チェイスしてきたり、ハマると非常に強いパワーを持っていますね!
私はこれまで数えきれない種類のルアーを使ってきていますが、シュガペンをはじめて使った時は「これは素晴らしいルアーを見つけてしまったな・・・」と思いましたね。
飛距離
シュガペンの飛距離ですが、正直言って遠投性能はそれほど優れていません。
ペンシルベイトとしては平均よりやや劣るくらいでしょうか。
ルアー自体は後方寄りの重心設計なんですが、やはり比重の軽さが飛びに影響しています。
飛行姿勢はそこそこ安定していて激しく回転して失速することは無いんですが、自重を活かして初速を上げてキャストするのが難しく、フワッとした感じで飛んでいきますね。
風が吹くと軽く回転したり少しカーブしますが、水平浮きのペンシルベイトほど姿勢は乱れません。
実際に私がシュガペンの一番小さいモデルの58FをPEライン0.4号を巻いたライトゲームタックルでキャストすると、無風時でだいたい30m~30m台前半ほど。
飛距離としては、ワンサイズ小さい50mmクラスのトップウォータープラグと大差ない感じですね。
しかし、比重の軽さがシュガペン独特なアクションに貢献していることを考えると、仕方ないようにも思えます。
まるなか
浮き姿勢
シュガペンの浮き姿勢はこんな感じ。
垂直浮きのような感じで、アクションを与えた時にイレギュラーにダイビングしやすい設定になっていますね。
高く浮くペンシルベイトではないですが、浮力はそこそこ余裕があります。
水面に張り付くように浮くのではなく、浮力によって水を弾くような使用感。
シュガペンのアクションの特徴・動きの質
小魚が逃げる不規則アクション!
シュガペンは飛距離などを優先して作られたペンシルベイトではなく、アクションの質に非常にこだわって作られていると感じますね!
ペンシルベイトは高比重で遠投が効き、水をしっかり掴んで安定したアクションで動くものもあります。
そのようなペンシルベイトにも当然良さはありますが、シュガペンの場合は違った味付け。
小魚がパニックになって水面を逃げ惑う様子だったり、水しぶき等によって捕食スイッチが入りきらない魚をやる気にさせる能力があります。
イレギュラーに左右にスライドダートしたり、ダイブしたり。
ヘッド~背中がシャープすぎず、潮を受けるように設計されています。
これによって海中へダイブした時に潮受けになり、イレギュラー・トリッキーなアクション発生に貢献しているのでしょうか。
また、シュガペンは左右にスライドする中に直線的な手前に寄るような動きが不規則に・勝手に混じり、アクションに変化が生まれて良い感じ。
ワームやミノープラグなどに多少反応するものの食い切らない魚に対し、強烈に効くことがありますよ!
イレギュラーなアクションが効く魚種に対して特に効果的!
誘いのパターンが多様!
シュガペンは逃げ惑うベイトフィッシュを演出するのが得意なわけですが、ラインテンションの掛け方やアクションの大きさ・ピッチ・ロッドの角度などを調整することで、かなりの誘いの幅・バリエーションが確保できます。
ですので、トップウォータープラグの誘いの基本を知っている方には使っていて面白いですし、誘いの組み合わせによって釣果UPが期待できますよ!
ダイビングさせて海中でルアーを見せたり、逆にダイブはさせずにあえて水面だけで勝負したり・・・。
一見すると特に特徴が無いような普通のペンシルベイトですが、これが良いルアーなんですよ★
まるなか
様々な誘いのパターンで使えるから、使っていて飽きないペンシルベイトだね
シュガペンの使い方
シュガペンの代表的な使い方について紹介していきます。
クイックドッグウォーク&ダイブ
1つめは最も基本となる水面でのドッグウォークアクションとダイビングのコンビネーション。
ロッドを下向きにしてラインを緩めすぎず、やや速めのテンポで操作します。
ラインを張り気味にするとダイビングしやすくなる特徴があり、慣れてくるとドッグウォークとダイビングを狙い通りに組み合わせることができるようになります。
基本としては
- ロッドを連続的に3~8回ほど操作して逃走アクション
- ポーズ(カウント2~5くらい)
こんな感じの繰り返しが多いです。
ラインの端き具合で軽いスプラッシュが出せたり、コツを掴むと誘いの幅がどんどん広がりますよ!
キビナゴっぽいベイトが水面に居たので、シュガペン95
Fで軽く散らすようにアクションさせると良型チヌがバイト!
中速~高速スライドドッグウォーク
2つめはダイビングさせずに水面でシュガペンをスケーティングさせる使い方。
コツとしてはラインスラッグを少し多めに出し、ラインスラッグを弾くようにアクションを与えます。
そうすることで海中にダイブしにくくなり、かなりワイドでキレのあるスライドを発生します。
シュガペンの良さの1つが、超高速なロッドアクションに対してもキッチリ追従してくれること。
非常にやわらかでヌルヌルとしたスライドアクションを超ハイピッチで行うことができ、魚に見切る隙を与えません。
超速いテンポでうねうね動くドッグウォークができるルアーはこれまでほとんどであったことが無いので、結構衝撃でした。
このような速いアクションは比重が大きくて水絡みが良いペンシルベイトだとやりにくく、シュガペンの比重の軽さが活きてますね。
メッキなどの小型回遊魚~青物狙い等、素早い誘いで食わせたい時に使ってみると良いですよ!
高速スライドドッグウォークで水面を滑走させ、ポーズの後にダイブさせてショゴがヒット!
捕食スイッチがオンになると、狂ったようにチェイスしてくることも良くあります。
巻き
3つめはロッドアクションを与えず、リーリングによる巻きによる使い方。
ただ巻きで使って水面に引き波を出して使うこともできますし、巻き速度に変化を与えるのもおすすめ。
巻き速度に変化を与えると、左右にイレギュラーに蛇行するような動きを見せたり軽い飛沫を出したりと、これまた面白いアクションが出せますよ!
適したシチュエーションなど
シュガペンで狙うターゲットですが、メッキやチヌ・シーバス・青物などに効果を発揮しやすいでしょう。
メバルなどにも使えないことは無いですが、リアクションバイト狙いに使いやすく、ジックリと魚にルアーを見せてネチネチ誘うならもう少し浮力が低くて水に絡むペンシルベイトがおすすめ。
夜釣りで使うより、マズメの時間やデイゲームに使いやすいと感じます。
使いやすいシチュエーションとしては、
- 既に魚がベイトフィッシュを追い回している時
- 魚は浮き気味だが、ワームやシンペンなどでナチュラルに誘っても食わない・見切られる
このような状況下に最適。
比較的勝負が早いタイプのルアーですが、逆に言えば下手に使うとプレッシャーを与える原因にもなるので要注意。
特にメバルやシーバスなどの居着き系の魚を狙う時は、状況によってはナチュラルで動かないタイプのシンペンやリップレスミノーの方が効く場面があるのは事実。
最終的には使い分けが必要になってきますね。
まとめ!
今回はバスデイのシュガペンのインプレ・使い方解説をしました。
- 飛行姿勢はそこそこ安定しているが、比重が軽いので最大飛距離は平均よりやや劣るくらい
- 尻下がりで浮力にはやや余裕あり
- 水面をドッグウォークさせたり、ダイビングさせて水面直下でイレギュラーダート
- ラインテンションの具合などでアクションを調整でき、慣れてくると自在に誘いができる
- 逃げ惑うベイトを演出したり、素早い動きや飛沫・フラッシングで捕食スイッチを入れるのが得意
要点をまとめるとこんな感じ。
正直ってそこまで知られたルアーではないと思いますが、これはかなり名作なルアーだと確信しています。
特に自分でルアーを自由自在に操作して釣りたい、中~上級者の方におすすめ!
オートマチックではなく、マニュアル操作で真価を発揮するペンシルです。