こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は「ヒラメが釣れない・初心者の為の基礎講座」を。
ヒラメ釣り講座はだいぶ回数を重ねてきましたが、嬉しいことに「ヒラメが以前よりも釣れるようになった」という声をいただいたり。
こういう声を読者から頂けるのは非常にありがたいことですね(#^^#)
今日のテーマはヒラメ釣りにおける合わせ・フッキングについて。
ヒラメやマゴチはアタリがあってもその後のやり取りが意外と難しく、比較的バラしやすい魚なのは間違いない。
そもそもアタリの数も少ない魚なので、貴重なバイトを逃さない為にも適切なフッキング動作を覚えておく必要がある。
ここでは普段私が心掛けていることの基礎を解説していくので、家でイメトレでもして実釣時の役に立ててもらえたら嬉しく思う。
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ヒラメが釣れない・初心者のための基礎講座【月間100枚以上釣った実績あり】
ヒラメ釣りで合わせ・フッキングが難しい理由
私は今までヒラメやマゴチを釣り続けてきたが、その中でもフッキングが比較的難しい魚という印象がある。
これはなぜなのか?
私が考える代表的な理由を紹介しておこう。
ヒラメは噛みつき型のバイト
魚は大きく分けると、2つの捕食スタイルに分けられるような感じがする。
簡単に紹介すると、
- 吸い込み型のバイト:青物や根魚など
- 噛みつき型バイト:ヒラメやタイなど
こんな感じで、餌を周囲の水ごと吸い込むような「吸い込み型のバイト」とヒラメやマダイなどのような「噛みつき型のバイト」になる。
このうち「噛みつき型のバイト」をする魚は合わせ・フッキングのタイミングが少し難しいことがあり、すっぽ抜けや一瞬掛かってバラシなどが発生しやすい傾向があると感じている。
青物などのような吸い込み型のバイトの場合は、ルアーがフックもろとも捕食の際の吸い込みによって口の中に「スポッ」と入るイメージ。
一方でヒラメのような噛みつき型のバイトの魚の場合、ルアー全部が口の中に吸い込まれる確率は低く、下手にフッキングをすると口の中にフックが入ることなくフッキングミスをすることがある。
このような捕食スタイルの差によって合わせ・フッキングの難易度がヒラメの場合はちょっと高いという印象を持っている。
口周りの構造・硬さ
ヒラメやマゴチの口の周りの構造を見てみるとわかるが、非常に口が硬くて伸縮性が乏しい特徴がある。
これによってしっかりとフッキング動作を入れないとフックを口周りに刺すことが難しく、アタリがあっても一瞬魚の抵抗を感じてバラシやすい。
また、口周りが硬いだけではなく肉が薄くてちぎれやすい傾向があるので、ただ単に強くフッキングしたり雑にやり取りをすると口が切れてバラす原因になりやすい。
ヒラメがフッキングが難しく、バラしやすい魚である代表的な理由についてはこんな感じかな。
次は、実際のルアーの種類ごとの合わせ・フッキングについて解説していこう。
プラグ・トリプルフック搭載のワームを使った合わせ
まずはトリプルフックが装備されているプラグ類・ワームを使用した場合の合わせについてだ。
基本は即合わせでOK
プラグやトリプルフックを前後に搭載しているジグヘッド+ワームを使用している場合、私の場合は基本的に即合わせで対応するようにしている。
理由を簡単に紹介すると、トリプルフックが複数個ついている場合はすぐに合わせを入れても「どこかのフックに初期掛かりする可能性が高いから」というのがざっくりとした答えだ。
トリプルフックが2個・3個と着いたルアーを使用する場合は、口の中からでも外からでもまずはフックをヒラメの口周りに当てて「とにかく早く掛ける」というイメージかな。
シングルフックのジグヘッドの場合
一方で根掛かり対策などでシングルフックのジグヘッドリグを使用している場合。
この時は少し注意が必要で、ヒラメのバイトが出て即合わせを入れても運が良ければ普通に掛かるものの、すっぽ抜けの可能性が少し高くなりやすい印象がある。
これを防ぐために、私の場合は
- ヒラメのバイトがリーリング中やフォール中に出た
- 何事もなかったかのようにリールを巻いて魚との距離をゆっくり詰める
- 1・2・3くらいの呼吸を置いて合わせ
こんな感じで、アタリが出た時はリールをゆっくり巻いてワームを泳がせ、ヒラメに違和感を与えないようにしつつ追い食いをさせる。
そのままリールを巻き始めたてから2~3くらい数えつつ合わせを入れ、ジグヘッドのシングルフックが「しっかりとヒラメの口に入る間」を与えてからフックアップさせるようにしている。
基本的にヒラメは変な違和感さえ与えなければ口に加えたすぐにルアーを離すことはないが、もし吐き出されたとしても変にルアーを動かさなければ再び食ってくる可能性もかなり高い。
メタルジグの場合
ラストはメタルジグなんだけど、これが結構難しい。
前後のトリプルフックが装備されたヒラメ用のジグだったら即合わせで対応しても問題ない場合が多いんだけど、アシストフック+リアフック仕様の場合はフッキングとバラシ防止の難易度が上がる。
代表的な理由としては、ヒラメが最もバイトしやすいフォール中にフロントフックがジグ本体から離れるということかな。
イラストを使って紹介すると、
アシストフック仕様のメタルジグをフォールさせると、こんな感じでジグが下になり、アシストフックは水の抵抗と比重の違いで浮き上がった状態になりやすい。
ここでヒラメのバイトがあって即合わせを入れると・・・・
たとえジグのフロント側にバイトした場合であってもジグがヒラメの口をスライドし、リアフックがフッキングしやすい。
ボディに重量のあるメタルジグのリアフックだけがフッキングすると少し厄介で、ヒラメが首を振ったときにジグの重さが加わって非常にバラしやすくなるんだよね。
だから私の場合はアシスト仕様のメタルジグを使用していてフォール中にバイトがあった場合はあえて即合わせをせず、1~2回ほどジグをチョンチョンと操作してから合わせの動作を入れるようにしている。
そうすることでジグの周りにアシストフックを絡めた状態を作り、アシストフックへのフッキング率を高めるようにしている。
しかしこれをやるには結構慣れが必要だし、不意にバイトが出るとついつい即合わせになってしまうこともある。
だから初心者~中級者の方はそこまで意識する必要もないかな。
ヒラメのフッキング率向上・バラシ減にはフックにこだわれ!
時々「ヒラメのバラシやフッキングミスが気になる」という悩み相談を受けることがあるが、私のおすすめはフックにこだわる事。
フックの形状によってフッキング率も変わるし、掛けた魚を保持するキープ能力も思いのほか変わってくるからだ。
おすすめフック:オーナー STX-45ZN
実際に私が今まで色んなフックを使ってきた中で、明らかにバラシが減ってキャッチ率が向上したフックがオーナーのSTX-45ZN。
ストレートポイントでサクッと刺さるフッキングの良さに加え、独特なフトコロ形状によってヒラメ・マゴチの身切れを効果的に防げる。
私は特定のメーカーひいきをするのは嫌いな人間だが、このフックの効果は間違いなくあると感じており、現在ヒラメ釣りで使用しているフックを純正のものから交換する時は基本STX-45ZNだ。
今までルアーについていた純正のフックをそのまま使用していたり、安いフックを使っていてバラシが気になっていたという方は「フックの種類・形状」に気を使ってみるのも非常におすすめだ。
▼【関連記事】STX-45ZNをインプレッション
オーナー STX-45ZNをインプレッション。バラシが明らかに減る!シーバス・ヒラメにおすすめなフック
今回はヒラメ釣りの合わせ・フッキングについて紹介してきたが、次回はバラシを減らすフッキング後のやり取りについて解説していこう。
本当は1回にまとめる予定だったが少し長くなってしまったので、また次回に続きます。
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ヒラメ釣りでバラシを防ぐやり取りのコツとは?実釣経験を基に理論で解説!
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はじめまして。いつもとても参考になる記事をありがとうございます。いつもしっかり読みこんでおります。
今回はヒラメやマゴチのあたりについてお聞きしたくてコメント致しました。
私は学生時代ブラックバス釣りをしていて、最近になってサーフのヒラメ釣りに興味を持ち、本格的に初めてみようと思い、こちらのサイトを参考にしながら練習をしております。
最近ようやく潮の流れやルアーの感じをなんとなくつかめるようになってきて、今まで全くアタリも出たことがなかったのが、よくあたるようになってきました。本当にありがとうございます。
しかし今の悩みは冒頭にも述べましたように、アタリが出てもフッキングまでに至らないのです…。
今日も釣行してきたのですが、マヅメ時に潮の流れがなく、1時間すぎたあたりから潮の流れが出てきて、今だと思いキャストしたところ、3度ほどあたりがありましたが、全てフッキングできませんでした。
全てアシストフックも含めてトリプルフックで、メタルジグとジグヘッドのシャッドテールでした。竿はしなるに至っておりません。
フッキングが早すぎるのか、強すぎるのか、何がよくないのかわからない状態です。
まだ狙いのフラットフィッシッシュは釣り上げられておりません。是非一匹目確保の為にご教授頂ければ幸いです。
こんにちは、まるなかです。
ヒラメやマゴチのフッキングに関してですが、正直言うと釣れる時は合わせを入れなくても勝手に掛かることもあるくらいなのでなかなか難しい質問ですね(笑)
全くフッキングしないのであれば、あえて合わせをせずにそのままリールを巻き続け、ロッドが完全に引き込まれてから合わせを入れるのが良いかと思います。
他の原因としては、ヒラメやマゴチのサイズが小さいことなどがあげられますが、それなりのサイズのフラットフィッシュの場合は根掛かりのような分かりやすいバイトが多いです。
後はバイトしてきている魚が本命ではなく、小型のイシモチやニベ、ホウボウ、ハタ、エソなどの可能性もあると思いますね。
ヒラメ・マゴチのアタリは低活性な真冬などを除けば「ガツン」という明確なものが多いので、アタリの出方を確認して頂ければ幸いですね!
さっそくのご回答ありがとうございます。
小型の魚の可能性が頭からすっぽ抜けていたので、まずはフッキングしないで巻いて見るようにしてみます。
あたりが出てきて嬉しくて焦り気味になっていた気がしました。
また挑戦してみます。ありがとうございました!
あのあと夕マヅメでプルプルと小さなあたりがあり、落ち着いてまいたら引いたので、軽くフッキングしたらかかりました!
初のヒラメで感動でした!!(20センチちょっとのソゲでしたが笑)
本当にありがとうございました。またまるなかさんのサイトで勉強しながら、実釣を楽しみます。
最近サーフを始めた、今までフカセをしていたもですが疑問が生まれました。
潮の満ち引きのことなのですが、ふかせをしていると潮の満ち7部潮の引き3部の時に釣れました。
これって?サーフ釣り(フラット系)も同じ感じですか?
?
地域によってかなり差があると思います。
例えば、私の住む静岡中部の場合は潮の満ち引きに関係なく潮が動いたり止まったりするので、釣れ方には関係ないと感じています。
実際に私が釣行する時は、潮周りは全く気にしないで釣りに行くようにしていますね。
一方で岬の周りや遠浅のポイント、河川などが絡む場所などの場合は潮の満ち引きで潮も動きやすいです。
その場合は魚の活性とリンクしやすい傾向があると感じますね。