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さてさて、今回は冬のアオリイカエギングについてです。
私の住む静岡県は2017年は海水温の高い状態がずっと続いていました。
それに伴ってアオリイカも比較的高活性の状態が続いていて、シンプルなシャクリとフォールの釣りで安定してアタリが出ていました。
しかし、12月に入ってからは一気に海水温の低下が始まりまして。
今現在は12月の年末ですが、場所によっては2月並みの海水温の低さの場所も出てきている始末・・・。
そうなってくるとアオリイカの活性もどんどん下がってきてしまっていて、
実際に毎日のようにアオリイカ釣行に出かけてみた所、水温が下がってくると釣れ方に明確な変化が出てきました。
水温がそこそこ高かったときのような釣り方では、全くアオリイカがエギにアタックして来ない日もかなり多かったんですね。
それでも、無い頭を回転させながらエギの誘い方や抱かせ方を工夫してみた所、釣果が安定して出続けるようになりました(*^^*)
今回は、わたくしまるなかが実釣を繰り返してきて冬の水温が低い時期のエギングに効くなぁと感じているテクニックやちょっとしたコツを紹介していきます。
正直、わたしは釣り雑誌などを全く読まないのでこれが正しいのかはわかりませんが、それでも現実に釣果は出せています。
よろしければ頭の片隅に入れていただき、ちょっと試してもらえたら嬉しいですね(*^^*)
冬のアオリイカエギング 釣り方、ポイント選びのテクニック
早速本題に行ってみましょう。
冬のアオリイカエギングの場所・ポイントの選び方
まず、冬のアオリイカがどんな場所に潜んでいることが多いのかを考えてみましょう。
秋のシーズンのアオリイカは新子と呼ばれていて、生まれてしばらくして大きくなり始めている個体が多いです。
こういった個体は、港内や潮の流れが弱いワンド状の場所などにいることが多く、数釣りにおすすめなシーズンとして知られていますね。
こんな風に、夏~秋の港内を散歩してみると、結構奥まった場所にアオリイカの墨跡を見つけることができる場合も多いです。
静岡の場合、大体10月くらいまでは港内を中心にアオリイカが狙えるんですが、
その後水温が下がり始めると水深のある堤防の先端付近やサーフなど、外洋に面したちょっと深い場所に徐々に移動を開始していきます。
もちろん、港内などに冬まで残り続ける個体もいるとは思いますが、明らかに港湾の釣果などは落ちていきます。
そして12月頃に入って水温がどんどん下がってくると、
サーフの中でも駆け上がりの位置が近くにあるどん深のポイントなどがポイントになってきます。
水温が15度くらいあれば、まだ比較的アオリイカの反応は良いので
水深のある場所で普通のエギングをすれば十分に釣れてくる。
こういう印象がありました。
ですので水温が下がって15度くらいまでは、とりあえず水深のある場所で釣りをすれば秋の時のようなしゃくり方やステイの方法で釣果が良く出ました。
そしてその冬のエギングのポイント選びのキモとなる水深ですが、
私の場合は水深10m~15m前後を1つの目安に選んでいます。
これ以上深くなってしまうと、風が吹いたり潮が動いただけでも着底がわからなくなってしまうことが多くて釣りが難しくなります。
また、テンポが悪くなりすぎることもありますからね。
ですのでエギをキャストして着底するまでに、大体30~40位数えて着底するような場所で釣りをすることが多いです。
そして出来る限り足元から水深のある場所の方が釣りがしやすいですし、広い範囲を探ることができます。
駆け上がりの遠い場所で冬のエギングを行うと、駆け上がりの向こう側の水深のある場所でしかイカが反応しないことが多いです。
こうなってしまうとエギを出来るだけ遠投したとしても、有効に探れる範囲が遠い駆け上がりの向こう側だけになってしまうので効率が悪いです。
また、ちょっと向かい風になったりしてしまうとそのスポットまでエギが届かないということにもなりますからね(-_-;)
静岡の場合は海の地形が急深である場所が多いので、水深のある場所選びにはそこまで苦労しなかったのでここは恵まれているような気がします。
冬のアオリイカを釣るためのアクション・誘い方
次に、重要となってくるエギの操作方法についてです。
これについては私が思っていた以上にアオリイカの反応が変わり、誘い方のパターンを変えて1投目でいきなり良型が乗ってきたことも何度かあるほどです。
ですので冬の活性の低いアオリイカに合わせたエギの操作方法を頭の片隅に入れておくと、釣れない時に1杯を引き出せる可能性があるかもしれないですよ(*^^*)
①ステイ時間を長くする
まず水温が少し下がってきて15度台くらいの水温がある時は、この方法でイカの反応が良く引き出せました。
私の場合、活性の高いシーズンのステイ時間は大体10~20カウント程の場合が多いです。
しかし、そのカウント数では水温が下がってきた場合にイカの反応が極端に減ってくる時期がありました。
そこで、ステイの時間をカウント20~60位まで伸ばしてあげると、ステイの最中にモゾっと微妙なアタリが出てくることがありました。
ただしステイ中のアタリには注意が必要でして、私が実際にやってみた所
ラインに違和感が全くでないほどの小さなアタリが多数存在する。
ということに気を付けた方が良いです。
このようなアタリの場合、指にラインを掛けてアタリを待っていてもおそらくアタリを逃していることが多い。
アタリも全く感じないのに、エギを回収したら噛み跡が残っていた・・・・。
なんてこともあると思います。
そこで、ステイ中に時々アタリを聞くためにリールをほんの少し巻いてエギを手前に数センチ引っ張ってやる。
この方法が非常に効果的でして、引っ張った際にエギにわずかな重みが乗っていたりすればそれはアオリイカが抱いています。
また、ステイ中にエギを動かすことに抵抗のある方もいるかもしれませんが、
実際にこれをやってみると、アタリを聞いた直後にイカが抱いてくることも非常に多いです。
わずかにエギが動くことで逆に良い誘いになっているのかもしれませんが、この方法でステイ中のアタリを拾って行けば間違いなく釣果は上昇すると思います(*^^*)
ステイ中と言っても、水中にあるエギは潮の流れやラインが受ける風や波によって完全に止まっているわけではありません。
ユラユラ、フワフワと勝手にエギがわずかに動いていることで、シャクリ後のフォールなどにはエギにアタックして来ないアオリイカを反応させることができますよ♪
②必要以上にシャクらない。スローに、弱くエギを動かす
次に、エギの誘いのアクションを弱くする方法。
浅い場所にいる見えているアオリイカなどにエギをキャストして誘う時、強く動かした瞬間にイカが逃げていってしまうことって結構あります。
最近はエギングの人気もずっと高いですから、生き残っているアオリイカたちはおそらく今までにエギを見たことのある個体が多いはずです。
その上に水温が下がってきている冬の時期になれば、派手に動くエギを嫌う個体も出てきたり。
しかし、アピールを弱くすることによって
エギの存在をいかに見つけてもらうという点ではどうしても不利になるので注意が必要だと思ます。
弱くシャクるというと何となくイメージがわきづらいですが、
腕全体でエギを動かすのではなく、手首だけで軽くエギを操作してあげる感じ。
そしてビュンビュン早く動かすのではなく、1シャクリ毎にエギがしっかり滑走して落ち込みかける間をしっかり与えてあげる。
これが結構効果的に感じます。
私の場合、この誘い方を釣り場に到着して一投目から行うことは少ないです。
釣り場に到着してしばらくはしっかりエギをシャクってまずはアオリイカにエギをアピールさせることを重視してみます。
それで反応が無いようであれば、少し誘いのアクションを弱く・スローにして様子を見てみるという感じです。
ここに少し長めのステイを加えてみたりしながらイカの反応の出方を探るといった感じですね!
③ノーアクションのただ引き
そして、水温がより一層下がってきてますます食いが悪くなった時に効果的なのが、このただ引き。
シャクリのアクションに寄ってくるものの距離が詰まらなかったり、フォールを入れてもエギを抱いてこない個体。
こういった活性の低い冬のイカなどにメチャメチャ効くと感じているのがこのただ引きです!
ここ最近の水温が14度台前半~中盤にまで落ち込んでいるちょっと難しい状況において、ただ引きにかなり救われています。
しかしいきなりただ引きをしてもその効果は薄いようで、まずはエギをシャクっておいて目の前にイカを集めて置いたり、活性をあげておくのがキモ。
釣り場に到着したらまずはエギをシャクってアピール。そしてその動きに乗ってこないイカに対してエギをただ引きしてあげます。
巻くスピードですが、私の場合は3秒ほどにハンドル2回転くらいを目安にしています。少し遅くしたり、早くしたりしながら反応を探してみると、今までシャクリとフォールの動きに全く反応の無かったイカが突然ヒットするということがありますよ(*^^*)
このシャクらないエギングですが、初めのうちはどうも釣れる気がしなくて信じて行うことができないかもしれません。
しかし、実際に試してみると冬のアオリイカにかなり効果的ですので是非試してもらいたいですね!
ハンドルを巻き始めてしばらくすると、突然エギに重みが掛かってイカがヒットします。
フォール中のアタリもワクワクしますが、この感触も結構面白いですよ!
①~④のテクニックを組み合わせて探ってみよう
そして重要なのが、いつの探り方を試し続けない事。
必ずエギの動かし方に変化を出してあげるのが釣果アップのポイントになります。
先程も解説しましたが、私が普段冬のエギングをする際は
まずはしっかりエギを動かして、アオリイカにエギの存在を見つけてもらいます。
それを扇状にキャストしながら広範囲に誘いを掛けてみます。
この時にロングステイを入れたりしても良いですね!
そしてこれで食ってこないようであれば、ちょっとシャクリを弱くしてみてアクションの強さに変化を出してみたり。
更にこれで食わなければ、目の前に集まっているであろうアオリイカに対してただ巻きで食わせたり。
こんな風に戦略を考えて冬のエギングを攻略してみると結構面白いと思います。
また、1キャストの中に動かし方を変えて組み合わせることもお忘れなく!
冬のエギングに効果的なエギ
私の場合ですが、水温が下がって来てアオリイカの活性が低くなってきてからはこのエギが今まで以上に活躍しています。
パタパタフィンが付いた、デュエル EZ-Qダートマスターですね。
この3.5号を使い、冬のほぼすべての状況で釣りを行っています。
微妙なアタリを取るためのテンションフォールやただ引きにめっぽう強い!
私がこのエギを使用する理由ですが
私自身エギングはそんなに得意ではなくて、ラインスラッグを使って釣りをすると何をやっているのかわからなくなったり、着底があいまいになったりするんですね。
静岡のフィールドは水深が深かったり潮の流れが早い場所も多いので、底取りやアタリが取り難いのは致命的。
そこで、このダートマスターを使うんですね。
このエギは程よい沈下速度で沈んでいくうえ、テンションを掛けてカーブフォールさせたり、ただ引きした際に足のパタパタフィンが微波動を起こしてくれる。
ですので常にテンションを掛け続けて釣りをしてもアオリイカが違和感を感じにくいのか、活性が低い状態でもかなり反応良くアタックしてきてくれる。
テンションを抜いて扱ってみたりもしましたが、正直テンションを掛けて使った時と釣果に差は殆ど生まれませんでしたからね!
エギングが苦手な方や冬の微妙なアタリしか出ない時、ただ引きにしか食ってこない状況でこのエギは使いやすいので私は愛用していますよ(*^^*)
水中での存在感が出るカラーをメインに使う
冬のエギングの場合、ステイを長くしたりシャクリを弱くしたり、ただ引きしたり・・・・。
基本的にはエギがボトムについている時間が長くなりやすいと思います。
エギのカラーについては個人の好みも大きいので一概には言えませんが
私が普段釣りをすることが多い時間である、マズメの光量がある時~夜間まで最も重視するのが
エギの存在感が出るカラー。
これですね!
具体的には、水中に入った時に黒っぽく見える下地のカラーを良く使います。
ダートマスターの場合は
このシルエットマスターとモンスターマスターが圧倒的に使用頻度が高く、安定して釣果を上げることができています。
どちらのカラーも比較的ボトム周辺で存在感の出やすい赤・紫ベースなんですが、若干シルエットマスターの方がコントラストが強く、モンスターマスターの方が弱い。
例えば、、潮が澄んでいてイカの警戒心が強そうであればモンスターマスターから入ってみたり・・・。
こんな風にカラーを選んで毎回釣りをしていますよ!