今日は釣りに行く予定はなかったのですが、潮見表を何気なく見ると、いかにも釣れそうな条件だったので釣りに行くことにしました。
狙いは夏のチヌ、キビレを中心に狙うライトソルトゲームです。この時期はある条件があてまった時にチヌ、キビレがほぼ確実に回遊してくるコースを把握しているので、その答え合わせをするための釣行です。
今回はチヌ、キビレを回遊ルートを読んで狙って釣っていく、ルートフィッシングを本日の実釣を交えて解説していきますが、他の魚種にも当然当てはめることのできる釣り方です。
皆さんも魚の習性をしっかり覚えて回遊条件を理解してしまえば、かなりの確率で狙って魚が釣れるようになるはずですので、少しでも参考になればと思います(^^♪
目次 非表示
釣れた時の条件を徹底的に洗い出してパターン化する
回遊条件を読んで高い確率で魚を狙って釣りあげていくルートフィッシングですが、この釣り方は当てはめやすい魚とそうでない魚が存在しています。
当てはめやすい魚は、シーバス、チヌ・キビレ、メバルなどが代表的です。淡水ではブラックバスや湖のトラウトなどですね。一番わかりやすいと感じたのは琵琶湖のブラックバスですね!
水温変化などの条件を読んでしまえば、どの時間にどのサイズの魚が回遊してくるのかが、読めるようになるんです。
また、群れの進行方向まで読むことができるので、群れを追いかけながら釣りをすると、3kgほどのブラックバスが連発したり。
一般的にルートフィッシングが成り立ちやすい魚としては、ある程度決まった範囲を回遊する魚だと思っていただければ理解しやすいかと思います。
回遊ルートを決める要素にはどのようなものがあるか?
私が今まで経験してきた中では、季節、水温、潮位、時間、潮の向き+潮の早さ、水質などの要素などが代表的です。ここで注意したいのが、ベイトフィッシュの存在は必ずしも必要ではないということですね。
どういうわけか、決まったルートを回遊する魚はベイトの有無にかかわらず、ある条件に当てはまった時に決まったスポットに回遊してくるというイメージです。
今回のチヌゲームは夏の梅雨明け以降に30cm~40cm級のチヌ、キビレが数釣り出来るという回遊パターンの釣りになります。
考慮するのはまず潮位で、満潮周りの蛎殻の絡んだシャローというのがキーポイントです。そして、時間は日没後しばらくしてからが回遊スタートのタイミング。
例えば、潮位が同じでも季節がずれていたり、時間が30分でも早かったりすると、全く魚の反応が無くなるので非常に奥が深いです。
今回は夕マズメから釣行しましたが、ポイントに到着した時はまだ潮位と時間がズレている為か、小さなセイゴが釣れたのみでした
今回のチヌのルートフィッシングにおいて、セイゴやフッコも同時に釣れはするのですが、この時に釣れるのは、40cm前後~70cm程のものが多いんですね。
そうなると、釣れたセイゴのサイズが本来のものとズレているので、チヌの回遊条件に当てはまっていないと判断する材料にもなります!
今回はこのセイゴが釣れたことで、まだ回遊の条件にハマっていないと判断して時間を潰してから再びポイントに入ることにしました。
私がこのチヌの回遊パターンを見つけたのは、確か中学3年生か高校に入ったばかりだったと思いますが、時代が変わっても相変わらず同じように回遊してきます。
時間を遅らせて再度ポイントに入ると?
先程の小型のセイゴが釣れたことで、カサゴを何匹か釣って時間が来るのを待ちました。
そろそろちょうど良い潮位になり、時間も良さそうなので再びポイントIN。
すると、予想通り先ほどまではなかった水面にライズが。ライトソルトでは良いサイズのシーバスと、チヌかキビレと思われる波紋も出ています。これがまさに狙っていた通りの展開です。
30分ほどしか時間は変わっていないのですが、なぜか決まった条件になると、突然魚から勝手にやってきてくれます。
こういった回遊の釣りは、プレッシャーの掛かっていない魚が多いので素直に反応が出ます。
水深が1mほどしかないので、0.9gの尺ヘッドにガルプベビーサーディンを付けて表層を巻いてきます。すると、これまた狙い通りに1投目からガツガツとアタリ。しかし、掛からなかったので同じコースに投げ返すと今度はヒット!
激しくロッドを叩く引き方をするので、すぐに本命だと確信。ウルトラライトのメバル用のロッドなので、魚の引きが非常に楽しめます。
サイズも予想通りの30cm中盤ですね。まさに狙って釣れた魚なので、サイズはともあれ面白いです。まだ良い条件にハマっているので、すぐに釣りを再開して次を狙って行きます。
連発が予想されましたが、なかなか続いてきません。魚は間違いなくいるはずなのですが、若干狙う水深などがズレているのかもしれません。
細かな修正をして釣果を伸ばしていく
1匹釣れたので、まだ魚はいるはずです。
基本的に、回遊ルートを読む釣りをする場合、条件に合っていれば魚はほぼ決まった場所に回遊しては来ます。
しかし、その日の条件によって駆け上がりの上にいるのか、下にいるのか?タナはどうなのか?等、細かな部分は変わってきます。ですから、その部分はどうしてもその日に合わせていく必要があります。
今日の回遊パターンは、駆け上がりの下の少し水深のある場所だったようで、根掛かりするかしないかのギリギリを攻めてみると、すぐにガツンと強いアタリが来ました!
キャッチした瞬間に針が外れたので危なかったです(-_-;)
完全に狙い通りの釣りができているので、テンションも上がりますね!
試しに、同じ場所の表層を引っ張ってみると、アタリはあるのですが何かが違う・・・。
40cm後半のセイゴでした。チヌの回遊と、このサイズのセイゴ~フッコクラスの回遊がいつも同時に起こるポイントなので、パターンを完全に把握すると、このように魚種もサイズも狙って釣ることができます!
その後もまだ潮位も程よい感じで潮の流れも悪くない状態が続きます。
時々フグのアタリが出てしまってワームをとられてしまいますが、しっかりと魚の前にルアーを届けることができれば・・・・
狙ったように魚が釣れます!このチヌは何を食べているのかわかりませんが、丸々と肥えていて非常に良く引きました♪
まだまだ条件的に釣れそうですが、今日はどういうわけか蚊が非常に多く、耳元で羽音がうるさいので釣りどころではなくなってしまいました。
おまけに、最後にはルアーをピックアップしようとした瞬間に、70cm後半程のシーバスがヒットしてしまい、距離があまりに近すぎてラインブレイク・・・。かわいそうなことをしてしまったので、釣りも終了としました。
出来るだけ人的プレッシャーの影響がない場所でパターンを見つけよう!
このルートフィッシングをするうえで意外と重要なのが、人的プレッシャーによる魚の行動パターンの変化です。
例えば、常夜灯周りなどは魚の回遊も盛んではありますが、釣り人によるプレッシャーも高いのが事実です。
そうなると、魚も釣り人が多い場所は把握していますから、回遊ルートが変化したり、回遊してきても仕掛けを見切ってくる魚ばかりになるので、釣果を伸ばすのが難しくなってきます。プレッシャーが高くなると、場合によっては回遊しなくなる時もありますからね(-_-;)
私の場合、今回のような回遊ルートを読む釣りをする場合は常夜灯周りなどはまず除外して釣りをします。
そうなると、ポイントを選ぶのはとにかく地形の変化になります。岬やワンド、馬の背、駆け上がり、潮のぶつかる場所・・・・。色々な場所が身近なフィールドにもあると思います。こういった場所に様々な条件の下で釣りに出かけて、釣れた時の条件を覚えておく。
あとは、この釣れた条件と似たような時に魚が同じように釣れてくるのか?確認作業を繰り返していくだけです。
やってみると、意外と釣れる条件というものは一致していることが多く、自分だけのパターンフィッシングが開拓できることも十分にありますよ!
こういったパターンは一度覚えてしまえば長い時間有効ですから、時代が変化しても同じように釣れることも多いです。
皆さんの良く通っているフィールドでも、魚種によってはルートフィッシングができるはずです。積極的に色々なポイントへ釣りに出かけて、自分だけのパターンを見つけ出してください!