今回は私がヒラメやマゴチ狙いで使用頻度の非常に高いメタルジグの紹介をしていきます。先日の記事では最も汎用性が高い、アイマガン吉についてその特徴を出来るだけ詳しく解説していきました。
アイマ ガン吉の使い方・徹底インプレ!【青物・ヒラメ・ロックフィッシュ等に】
今回紹介するメタルジグは、ガン吉とは少し違う特徴を持ち、状況によって使い分けているジャクソンギャロップフォールです!
このジグもヒラメやマゴチ、青物等幅広いターゲットに対して非常に使いやすいアイテムだと感じています。どのような特徴があって、ガン吉と使い分けをしているのか?早速詳しく見ていきましょう!
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ジャクソン ギャロップフォールはこんなジグだ!
ギャロップフォールは、以前から販売されている超定番のメタルジグ、ギャロップと異なる性質を持つメタルジグです。
通常のギャロップはリア重心で青物なども中心に使う方の多い、発売からかなり長い年月が経つアイテムですね!
ギャロップフォールは、そんなギャロップに対し、センター~若干フロントよりの重心設定になっているジグですね。アイマガン吉が若干リア寄りに重心を振っているメタルジグですから、アクションやフォールの性質なども異なってきます。
コチラはアイマガン吉です。向かって左側がフロント、右側がリア側になります。若干リア重心に設定されているのが分かります。
一方、こちらがギャロップフォールです。センタ~若干フロント寄りに重心が設定されているのが分かるでしょうか?
気になるキャスト性能は?
メタルジグといえば、何と言ってもその飛距離は大きなアドバンテージとなります。
ショアからメタルジグを使うのであれば、まず飛距離は最低限確保されていなければその利用価値は大きく低下しますよね。
ジャクソンギャロップフォールは重心のバランスの割には安定した飛距離を誇るメタルジグです。
無風~弱風であれば綺麗なブレのない姿勢でキャストをすることが容易です。
40gを使用し、PEライン1号を使います。ロッドは10フィート前後を使用すると、8割程度の力のキャストで90m前後の飛距離は安定して出すことができます。
一方、風が強くなっている時は姿勢が乱れやすく、一度空中姿勢が乱れてしまうと失速が始まり、飛距離は低下します。
リア寄りの重心のガン吉の場合は、多少姿勢が乱れても勝手に修正してくれるのでこういった点ではガン吉の方が優れていると思います。
巻いた時のアクションは?
ギャロップフォールはその名前からフォール(落とし込み)時の姿勢を意識して開発されたメタルジグだと思いますが、ただ巻きへの反応も非常に良いのが特徴です。
比較的メタルジグの中ではヌルヌルと柔らかく動きます。早目にリトリーブしても回転しにくいので、私の場合はただ巻きで使うことも多いです。アクションが柔らかいので、ガン吉との使い分けが可能になります。
ガン吉はその平たく薄い形状からか、巻いてアクションを付けるとスプーンのようにペラペラと大きく、アピールの強い動きをします。
この泳ぎの違いを覚えていれば、状況によって使い分けることが可能になりますね!うえ
巻きで使えるジグは、ベイトフィッシュなどが回遊していて魚が横の動きに反応が良い時におすすめです。また、あえてシャクリを与えず、プラグやワームのように操作することで、シャクリなどの激しい動きにスレていて反応の悪い魚に口を使わせることができますね!
フォール時の姿勢、滞空時間
ギャロップフォールの名の通り、フォール時は非常に魅力的な動きをします。
ガン吉よりもキレは弱くなりますが、ヒラヒラと落ち込むアクションで魚に強くアピールします。
ガン吉よりもフロントによったセンターバランスによって、フォールの滞空時間が長く稼げます。
滞空時間が長くなると、浅い水深の場所や巻きに反応しない活性の低い魚に対し、縦の動きでアピールすることができます。ネチネチとワームのように細かく探ったりするのに役立ちます。
こういったフォールの滞空時間の長いジグはマゴチに好評のようで、ギャロップフォールはマゴチに良く効くと感じています。
私がマゴチ狙いでジグを操作する際は、ヒラメよりも底に近い棚(底から50cm前後まで)を丁寧に叩いていくことが多いです。
ガン吉でも良いのですが、少しでもフォールスピードを落として長い時間フォールによるアピールを入れたいときはギャロップフォールを使うことが多いですね。
フォールで良く動くメタルジグの欠点は?
ギャロップフォールはフォール時にガン吉よりも水をしっかり受けてフォールしていきます。
ですので、逆に潮が速い時や二枚潮の時、潮抜けの良い良いメタルジグと比較すると巻き抵抗が大きく、釣りをするのが大変になります。
特に、潮下に向かって投げたりすると、予想以上に水の抵抗を受けてしまったり。
水の抵抗を大きく受けるルアーを引いていると、ちょっとした潮の変化などに気づくのが遅くなりますからね。また、フォール時のスピードが落ちることで、糸フケが発生してしまう可能性も高まります。
こういった時は、潮抜けの良いガン吉で釣りをすると良いと思います。
ギャロップフォールの改善してほしい点
アイの直径が大きい
ギャロップフォールはフロント、リアのアイが大きく設計されています。
アイにスプリットリングやスナップを通しやすくしているためなのかわかりませんが、すこしアクションを与えるタイミングがずれると、このようにアイの中にフックが入ってしまうことがあります。
アイやリングの直径は、必要強度が確保させる範囲であれば、小さい方が無用なトラブルを防ぐことができます。
ですので、この点は少しマイナスポイントですね。
付属のアシストフック+リアフック
ギャロップフォールには純正でフロントにシングルのアシストフックとリアにトリプルフックが付属しています。
パッケージから出してすぐ使える点は良いと思いますが、特にこのフロントのアシストフックは簡単に錆びてしまうので、私は使用しません。
基本的に餌釣り用で使う金針などは非常に錆びやすいので、もう少し錆に強くて耐久性のあるフックを使用してくれたらいいのですが・・・・。
私の場合は針先強度が非常に強く、更に錆びにも強くて伸びないヴァンフックのJIGENを使用しています。フックサイズは個人的に、40gなら#2で良いと思います。30gなら#2、または#3でも良いですね!個人的には小さすぎると掛かりが悪い気がするので、#2を使用します。
完成品はコチラですね!
海、魚のコンディションによって使い分けよう!
ざっと簡単に、ギャロップフォールとガン吉の特徴の違いを説明してきました。
簡単にまとめれば、ギャロップフォールはフォールがよりスローなので、活性が低く巻きで食ってこない時や、巻きで使いたいがアクションを少し抑えたいときに使います。
風や潮の影響を受けやすいので、比較的風が弱い時に使います。潮はほぼ動かない~動きが遅い時に使うことが多く、2枚潮などでは潮抜けが悪く、引き抵抗が重たくなり使いづらくなります。
どちらが優れていて劣っているということはないので、状況によって使い分けることによって釣果を伸ばすことができると思いますよ!
メタルジグを使い込んでいくと、潮の変化を繊細に感じ取れるようになり、釣れる潮の状態が分かるようになってきますよ!
是非、信頼できるメタルジグを使って釣りのステップアップを目指してください!
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