
さてさて、今回はスーパーライトショアジギングに使うメタルジグの重さの決め方について。
私が普段スーパーライトショアジギング(SLS)をする際の基準・目安をちょっと掘り下げて解説。
釣り場や使い方によってジグの重さは多少変わってくるが、基本を覚えておけば応用はいくらでも効く。
これからSLSに挑戦したいと考えている方の役に立ったら嬉しく思う。
目次
スーパーライトショアジギング用メタルジグの重さの目安

まずはスーパーライトショアジギングに使うメタルジグの重さについて、大雑把な目安から紹介していこう。
10g~20gがSLSの主力ウェイト
スーパーライトショアジギングで使用するメタルジグだが、15gを中心として大体10g~20gまでの重さを使うと考えておけば基本はOKだ。
30g以上のメタルジグを扱うとなると、スーパーライトではなく一般的なライトショアジギングに分類されるというのが一般的だ。
一方で10g以下のマイクロサイズのジグになると、SLSというよりはアジやメバルなどを狙うライトゲームになる印象が強い。
15gを1つの基準に考える

一般的なスーパーライトショアジギングでは、大体0.6号前後のPEラインが使われることが多い。
PEライン0.6号のラインの浮力や風・潮などへの対応力を考慮すると扱いやすいのが15g以上。実際に私の場合、SLSをする時は15gのメタルジグが使用する全体の9割以上を占めている。
15gのメタルジグが有れば、港湾部や内海~潮がカッ飛んでいない限りのサーフまで広く対応できるはず。
だからこれからスーパーライトショアジギングに挑戦する方で、一般的な0.6号~0.8号程のPEラインを使用したタックルを使うなら15gを基準にしてみるのがおすすめ!
そこから潮の流され方や、底取りの容易性などを考慮して重さを微調整していけば大丈夫。
15gのメタルジグの守備範囲
私が使用する重さの9割方が15gのメタルジグになるが、具体的に守備範囲となる状況はどんな感じか?
ちょっとだけ掘り下げて紹介しておこう。
- 水深:水深2~3m程のシャローエリアから15m前後。最大で20m位まで
- 釣り場:港湾部全般~潮が速すぎない外洋のサーフまで
私が15gのメタルジグを使用するシチュエーションとしてはこんな感じで、オカッパリから狙う大体の釣り場はこれに該当する感じだ。
ターゲットとしてはヒラメやハタなどの底物~青物まで同じ重さで釣ることが殆どで、細かく重さを使い分けることはしていない。
重さを決める時の基準や目安

基本は15gのメタルジグになると紹介したが、釣り場によってはウェイトを変えないと釣りにくい場合がある。その際の基準・考え方を紹介しておく。
着底の把握がしっかり出来るか?
ヒラメ等の底物狙いの時はもちろんだが、青物をスーパーライトショアジギングで狙う時も底取りが出来ることは重さ選びで重要になる。
ナブラがボコボコ出ているような状況なら良いが、そうでない時は青物と言えども泳層はボトム~ボトム周辺になることが多い。
また、ジグが海底まで到達する秒数が分からないと、棚を細かく探り分けることも難しくなるし目安が分からないよね。
だからメタルジグの重さを選ぶ時の重要な規準が「着底の判断がしっかりできるか?」っていうことになる。
何となく着底が分かるレベルでは軽すぎると判断し、ちょっと風が吹いていたり・潮が流れていても着底が分かる重さをベースにゲームを組み立てる。
これがSLSでは釣果を安定させるために重要になってくる。
ジグの動きが手元で分かるか?
基本的にこれは着底の把握とリンクするが、「メタルジグを動かした時の挙動がロッドの曲がりや、リーリングの感触で分かるのか?」という事。
メタルジグは軽い方が小さくてよく釣れそうだと考えている方をよく見かけるが、ジグを動かしている時にフワフワとした感触になるようではジグが軽すぎる。
そうなると微妙なアタリをキャッチすることができないし、糸フケが出てしまっているので緩急をつけた細かいアクションを与え難い。
逆にジグが重くなりすぎてしまうと、ジグを操作するのが大変になるし、穂先の反発力が負けてしまうとジグがダラダラと動くだけになる。
正直言ってこの状態でも魚は釣れるが、快適に・狙って魚を掛けていく釣りがしたければジグの重さは適切に選びたい。
レンジ(棚)は適正に引けるか?
ジグを操作する時、レンジ(棚)のコントロールは間違いなく超重要になってくる。

特にヒラメやハタなどの底物を狙う時や、カンパチなどの根につく青物を釣るのであればレンジがズレるとアタリは極端に減る。
基本的にメタルジグを操作した時、ズルズルと海底を擦るだけになってしまっているようではジグが重すぎる。
逆にジグを操作した時、海底から離れすぎてしまう時はジグを重いものにチェンジする。ただし海底から少し離れやすい時は、ジグの操作をスローにすればある程度対応できる。
参考までに、私の場合かなり水深が深い場所や・潮が走っている状況下でジグを操作する時は、最も遅い時で1.5秒~2秒に一回くらいの超スローなジャークを使う。
それでもヒラメやハタはもちろん、カンパチなどの青物も普通に釣れるのでご安心を。
ジグを操作する時はレンジをしっかり意識して釣るように!
10g・20gのメタルジグの必要性
15gのメタルジグを基準にスーパーライトショアジギングゲームを組み立てるのは、これまで紹介した通りだ。
じゃあ「10gや20gのメタルジグは必要なのか?」ということを最後に少し解説。
20gは最低限用意しておくと役立つ
15gのメタルジグの次に出番が来るのは20gだ。

具体的には、風が強い時や潮がかなり走っている時、水深20m以上などのディープエリアを探る時など。
こういう時は15gのジグだけでは釣りがかったるくなったり、何をやっているのか分からなくなる場合がある。だから私の場合、20gのジグは最低限の2~3個くらい用意してある。
万が一釣りにくい時に備えて用意しておくと役に立つはず。
また、使用するPEラインが0.8号などのちょっと太目の場合は、ラインの浮力が影響して20gのメタルジグの方が扱いやすいと感じる方もいるだろう。そういう方は20gをメインに揃えるのも全然アリだね!
10gはぶっちゃけ使わない
これは個人個人の釣りのスタイルにもよるが、私の場合はスーパーライトショアジギングで10g以下のメタルジグは使わない。
例えばハタなどを狙う時、ハタのサイズが15cmやそこらであっても15gのメタルジグで全く問題なく喰ってくるんだよね。
口が大きい根魚や底物狙いの場合、15gのメタルジグのシルエットの大きさでも十分対応できると考えている。

一方で10cm台後半までのメッキなどを狙う時は口のサイズが小さくなるので、スーパーライトショアジギングで狙う事にこだわるなら10gのジグは戦力になるはず。
メッキの場合はジグよりも小型のミノーの方が食わせやすい事が多いので、私の場合はライトゲームタックルで狙うことが多いけど。
ざっとまぁこんな感じでスーパーライトショアジギング用メタルジグの重さの選び方の基本はOKかと。
- 重さは大体10g~20g前後
- 15gを1つの基準に選ぶ
というのが基本中の基本になり、後は釣り場の特徴や好みによって微調整していく感じで。「こうじゃなきゃだめだ」明確な決まりというものはないので、最終的には使い易いものを使えばOKってこと。
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