こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はDUOから発売されている渓流トラウト用ミノー、スピアヘッドリュウキ匠をインプレッション。
ノーマルのリュウキは渓流用ヘビーシンキングミノーとしてかなり定番のアイテムですが、今日紹介する「匠」はやや癖があり、使い手を選ぶミノーという印象。
オールラウンドに使えるミノーではなく、パターン・使い方にハマると強い効果を発揮するタイプのルアーですな。
公平な視点で使用感や使い勝手を解説していくので、ルアー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 年間釣行数300以上
- 渓流~船釣りまで、ルアー・フライ・餌と各種の釣りができます
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- 釣具店、メーカーにて私のタックルインプレッションや釣り方の掲載・利用あり
こんな感じで、毎日のように釣行を重ねて生活している釣り好きです。
スピアヘッドリュウキ匠のスペック・ラインナップ
- 全長:50mm
- 重量:4g
- フックサイズ:#12
リュウキ匠は50mmというオーソドックスな大きさの渓流用ミノーですが、重量は4g。
ノーマルのリュウキは50Sで4.5gなので、0.5g軽くなっています。
実際の使用感は素早く沈むヘビーシンキングミノーではなく、通常のシンキングミノーに近いですね。
スピアヘッドリュウキ匠を「サクッと」インプレ!
リュウキ匠の使用感を詳しく解説する前に、私なりの印象をざっくりとまとめておきます。
- 飛距離:平均クラス。ヘビーシンキングミノーよりも少し風の影響を受けやすい
- フォール:尻下がりでユラユラとややスローに沈下
- アクション:ウォブルはほとんどせず、ローリングアクション。シンペンに近い
- 使い方:ドリフトがメイン。その他スロートゥイッチなど
- 気になる点:強く水を受けるとバランスを崩す
- 適したシチュエーション:ドリフトで流れになじませて漂わせたり、スローな操作向き。
簡単にインプレするとこんな感じで、正直言って渓流用ミノーとしてはかなり癖があります。
テンポのいいトゥイッチングで釣り上がるためのミノーを探している方には不向きで、使い手を選ぶ印象です。
飛距離
リュウキ匠の飛距離ですが、4gの重量はあるものの、ややファットなボディなので空気抵抗は少し大きめですね。
細身のミノーと比較すると、空中でややフワフワしやすい印象。
投げやすさに関してはノーマルのリュウキの方が一枚上手です。
それでも渓流域で使う分には特に不満はなく、普通に使えるミノーですな。
フォール・レンジ
尻下がりのナチュラルなフォール
リュウキ匠のフォール姿勢ですが、尻下がりの姿勢でナチュラルに沈下します。
尻を真下にストンと落ちる感じではなく、ややバックスライド気味で、フォールスピードはやや遅め。
軽くローリングするような感じでフォールし、流れを当てることでジックリ沈めたり、ドリフトで流し込むことが可能になっています。
水面直下~浅いレンジ狙いが得意
一方でリュウキ匠で探りやすいレンジですが、水面直下~沈めても40cm・50cm位まででしょうか。
沈下速度がスローでリップも水を受け流す設計になっているので、深く沈めて使うのは苦手。
一方で流れに同調させてナチュラルに動かすのは得意で、流れが緩い瀬を横切らせて誘ったり、ドリフトでフワフワと流して使う時に使いやすくなっていますね!
リュウキ匠のアクションの質・使い方
ドリフト
リュウキの使い方ですが、メインはドリフトです。
アップクロスでキャストして流れに乗せることも可能ですが、ダウンクロスでキャストして軽くテンションを掛けて流し込むのがおすすめ。
リュウキ匠は水流を受けるとブリブリ・キビキビ動くのではなく、シンキングペンシルのようなローリングアクションを発生。
流れを当ててもバタバタ暴れにくく、ゆったりと動くので、食わせに特化した味付けですね。
頭を中心にテールをナチュラルに振って水を逃しながらアクションするので、アピール力は小さめ。
リアクションバイトを狙うというより、定位する魚の前にナチュラルにミノーを流し込み、違和感を与えずに食わせるのに向いていますね。
ローリングアクションをさせながら流れの変化や沈み岩などの周りに流し込み、1~2回ほど軽めのロッドアクションを与えて最小限の変化で食わせると良い感じ。
スロートゥイッチ
ロッドアクションを与える場合ですが、強い・速いトゥイッチで使うのはおすすめしません。
鋭いヒラ打ちダートでアクションするミノーではないので、流れに乗せながらラインスラッグを少し出して優しく「チョン・チョンと」動かすと、柔らかなスライドを発生します。
激しく動かしすぎると、軌道が直線的になり、うまく動かなくなることがあります。
まるなか
気になる点
リュウキ匠の気になる点ですが、速度を上げた巻きやロッドアクションを与えると、バランスが崩れることですね。
程よく水を受けるとローリングアクションや柔らかなスライドを発生させますが、許容範囲を超えるとミノーが滑って手前に寄ってしまったり、ボディが倒れます。
速いテンポで誘う時に使いにくさが目立つので、ノーマルのリュウキよりも癖が強くなっているというわけですね。
あくまでも、「流れを利用したドリフトなどで効果を発揮するミノー」と考えた方が良いでしょう。
適したシチュエーション
リュウキ匠が適したシチュエーションですが、
- アップストリームのテンポを上げた誘いに反応が悪い
- スレたトラウトをピンスポットで食わせたい
- ドリフトさせた時にバタバタ暴れないルアーが欲しい
このようなシチュエーションでおすすめです。
里川~中・小規模本流域など、ダウンの釣りが効果を発揮しやすい「ある程度水量が多い」ポイントで使いやすいと感じますね。
リュウキ(ノーマル)と匠の違い
ノーマルのリュウキと匠の違いですが、使用感は大きく異なるので、購入時は注意が必要です。
上がノーマルのリュウキ50S。
下が匠の50Sですね。
違いを簡単にまとめると、
- リュウキ(ノーマル)
- 沈下速度が速い
- トゥイッチングでヒラ打ちダート
- ただ巻きでキビキビとしたウォブンロール
- リュウキ匠
- ややスローなバックスライドフォール
- ドリフトやスローな誘い向け
ざっくり紹介するとこんな感じで、見た目にも違いがありますが、使用感も大きく異なっています。
ノーマルのリュウキは薄型のフラットサイドボディで明滅・ヒラ打ち重視の形状。
匠はふっくらしたボディで、ヌルヌル・柔らかく動くように作られています。
ノーマルのリュウキはオーソドックスなヘビーシンキングミノーで、汎用性は明らかに高いです。
匠は特定の使い方に特化したタイプのミノーなので、特性を把握した上で使うのが重要ですね!
まるなか
まとめ!
今回はDUOのスピアヘッドリュウキ匠の使用感を詳しくインプレしました。
正直言ってかなり独特な使用感で好みが大きく分かれるルアーなので、初心者の方にはあまりおすすめしません。
流れを利用してナチュラルに誘いたい方におすすめで、独特な「ナチュラルローリングアクション」を活かした使い方で効果を発揮するミノーですな!
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