こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はジャッカルから発売されているビッグバッカーフォールトリックの使用感や特徴・使い方などを詳しくインプレ。
フォールトリックはヘビーシンキングペンシルに分類される高比重なルアーで、青物やヒラメ狙い等に使いやすいですね。
ヘビーシンキングペンシルの中でも比較的ナチュラルにアクションするのが特徴的で、活性が低い状況下にも対応しやすいメリットがあります。
忖度なしにインプレしていくので、ルアー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
ビッグバッカーフォールトリックのスペック・ラインナップ
フォールトリック84
- 全長:84mm
- 重量:27.7g
- フック:#2
フォールトリックの84はコンパクトなボディながら30g近い重量があり、#2という大型フックを搭載しているのが特徴的。
ML~Mクラスのシーバスロッドなどを使い、小型青物やマイクロベイトパターンにおすすめ。
フォールトリック103
- 全長:103mm
- 重量:41.1g
- フック:#2
フォールトリック103は100mmクラスのボディで40g超のウェイトを確保。
サーフや磯・防波堤などの大場所での使用感が非常に良く、遠投性能と繊細なアクションが両立していますね。
MHクラス以上のシーバスタックルや青物用タックルで使いやすいです。
※カラーラインナップについては【ジャッカル ビッグバッカーフォールトリック商品紹介ページ】を参考にどうぞ
フォールトリックを「サクッと」インプレ!
フォールトリックの使用感や使い方を詳しく解説する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:飛行姿勢が決まれば非常によく飛ぶ!
- フォール:水平フォールで食わせの間がキッチリ取れる
- アクション:左右にナチュラルに蛇行するような軌道でスイム。波動はやや弱め
- 使い方:ただ巻き・トゥイッチ・軽めのリフトフォール・ドリフト・スキッピングなど
- 適したシチュエーション:飛距離が欲しいが、メタルジグやトッププラグに出ない時に最適
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
ヘビーシンキングペンシルは各社から様々なアイテムがラインナップされていますが、「遠投性とナチュラルさ」を両立させているのがフォールトリックの大きな特徴・武器になります。
飛距離
高比重で姿勢が決まればキッチリ飛ぶ!
フォールトリックの特徴の1つがその比重になります。
ヘビーシンキングペンシルの中でも比重は大きめに設定されており、遠投性能は非常に優秀。
少しゆったりめのフォームでロッドのバットをキッチリ曲げ込み、ルアーの姿勢を安定させつつ、スイングスピードがブレないように意識するのがコツ。
綺麗に放出できれば、多少風が吹いていてもリリース~着水までまっすぐ飛びます。
しかし、重心はセンター~やや前方寄りの設計になっており、雑にキャストしたりロッドをうまく曲げられないと若干フラフラして失速することがありますね。
姿勢の安定度という点においては、後方寄りの重心設計のヘビーシンキングペンシルの方がやや上手な印象があります。
実際の飛距離
実際に私がフォールトリック103をPE2号を使ったヒラスズキ・青物兼用タックルでキャストすると、無風時でだいたい90m台中盤といったところ。
ラインの号数を1.2号・1.5号クラスまで落とせば、100m・100m以上の遠投も十分可能な飛びですね!
飛行姿勢の安定度という点では超優秀とまでは言えませんが、ブレずにキャストすれば優れた遠投性能を発揮。
フォール
水平姿勢のシミーフォール(ローリングフォール)
ビッグバッカーフォールトリックの名の通り、フォール中の食わせ能力の高さはかなり優秀。
フォール中は水平姿勢の状態をキープし、ボディをユラユラとローリングさせながら沈下していきます(シミーフォール)。
フォール中のローリングアクションのピッチは速すぎず遅すぎずでオールラウンドに使いやすいと感じます。
フォールトリックは巻きでも十分な食わせ能力を持ちますが、誘い上げからのフォールバイトも結構多いですよ!
腹に潮をしっかり受けるので、フォールスピードは比重の割にスローです。
ラインテンションの調整
水平姿勢で自発的なローリングアクションにより、常に誘いを掛け続けることができるのがフォールトリック。
完全にテンションを抜いた状態でフォールさせると、フォール中に若干スパイラルしたり、やや挙動が不安定になる印象があります。
ですので、私としては完全なフリーフォールで落とし込むより、ラインが張るか張らない状態をキープしたり、軽くテンションを掛けて落とし込む方がおすすめかな。
程よくテンションを掛けることで頭の向きが不安定になりにくいですし、フォール中の食い上げやショートバイトも察知しやすいです。
また、リアヘビーのシンペンではないので、多少ラインテンションを掛けてもヘッドアップしにくく、水平姿勢をキープしやすいです。
フォールトリックのアクション・使い方
フォールトリックのアクションの質や代表的な使い方について紹介しておきます。
ただ巻き
最もシンプルですが、なんだかんだで釣れるのがただ巻きですね。
リトリーブを開始すると、左右に軽く蛇行するような軌道を描くような感じで、ナチュラルにフラフラと揺れながら泳ぎます。
重心設計+やや上気味のアイによってパタパタ感が少なく、柔らかなアクション。
また、フォールトリックのアクション・動きの特徴だと感じているのが、巻き速度を変化させてもアクションのピッチや大きさが変わりにくい点。
私はフォールトリックと似た比重のルアー、DUELハードコアモンスターショットをよく使います。
モンスターショットはスローに巻くとハイピッチでチラチラ泳ぎ、少し速度を上げるとゆったりした強めのテールスイングに変化。
これが良さでもあるんですが、あえて速度を変えてもアクションが変化しにくいフォールトリックの方が魚に違和感を与えにくいこともあるんですね。
スローで巻いても、ある程度速い速度で巻いてもゆったりとしたナチュラルなアクションをキープするのがフォールトリック。
なお、速度を上げ過ぎるとバランスを崩すのでほどほどに。
使い方はひたすらただ巻きでもOKですが、
- 巻き速度を時々変化させ(ほんの一瞬でもOK)、アクションはそのままにスピードの緩急で食わせる
- ハンドル3~10回転ほど巻き、その後水平フォールを入れる
こんな風に単純なただ巻きだけでなく、可変リトリーブやストップアンドゴーも使ってみてください。
トゥイッチ・リフトフォール
2つめはロッドアクションを入れる使い方。
フォールトリックを操作する時は、ロッドを大きく・激しく動かすことはせず、少し弱め・ゆったりめを意識することが多いです。
あくまでもナチュラルなアクションを活かし、必要以上に激しく動かすことはしません。
テンポよく探ったり、巻き上げに反応が良い時はトゥイッチングをメインに。
巻きで食わずにフォールで当たる時や、マダイ・ヒラメ・イサキなどを狙う時は、リフトフォールで縦方向の誘いを強めに意識することが多くなります。
ドリフト
ヘビーシンキングペンシルを青物狙いに使うメリットはいくつもありますが、私にとって結構大きなものが「横風や横方向の流れに強い」という点。
メタルジグやトップウォータープラグなど、ロッドアクションを積極的に使うルアーは横方向の流れに対して弱いんですね。
一方でフォールトリックのようなヘビーシンキングペンシルは、うまく使うことで釣りにくい横方向の風や流れを味方につけることが可能。
わざと横方向にルアーを流しながら使うことで、低活性な魚に対してルアーをスライドさせて食わせることができます。
ルアーが横の流れを受けて弧を描くように意識しつつ、ただ巻きやストップアンドゴー・軽めのロッド操作で誘えばOKです。
ドリフトはシーバス狙い等ではよく使われますが、青物狙いにも非常に効果がありますね!
スキッピング
スキッピングは多用することは無く、あくまでもサブ的な使い方ですね。
フォールトリックはスキッピングで使うには、かなり巻き速度を上げる必要があるので。
青物のボイル・ナブラが出ているのに水面直下を探ったり、フォールで食わない時の一手としてスキッピングを試す感じです。
フォールトリックのスキッピングで5kgオーバーのワラサ。
小型のベイトを偏食するパターンでしたが、見切らせずに食わせられました。
適したシチュエーションなど
青物以外にも五目釣りに対応
フォールトリックは使い方次第で様々なターゲットが狙えます。
青物狙いで使うのはもちろんですが、中層~ボトムを丁寧にリフトフォールで探ったりすれば、ベイトに着くマダイやイサキ・ヒラメ・ハタ等も十分狙えます。
狙うレンジとアクションスピードの調整で五目釣りに対応できますね!
フォールトリックを少し下のレンジまで沈め込んで3kgのマダイをキャッチ。
マイクロベイトパターンや食い渋りに効果的!
ビッグバッカーフォールトリックはナチュラルな波動をキープし、無駄にバタバタしないシンキングペンシル。
この特性を活かしやすい状況としては、
- マイクロベイトパターンで食わないボイル・ナブラが出ている
- ベタ凪でルアーを見切られる
- 潮が緩くて活性が低い
このような状況下において特に使いやすいと感じます。
もう少しアピール力が欲しい時はDUELのモンスターショットを使ったり、ルアーをローテーションするのもおすすめですね。
ヘビーシンキングペンシルといっても、ルアーによって細かく味付けに違いがあり、使用感や得意なシチュエーションには差がありますから。
フックセッティング
フォールトリックはある程度の型の青物狙いを意識した#2のフックが搭載されています。
私の場合は磯の食い渋った5kg~7kg前後の中型青物やサワラなどを考慮して購入したのでちょうど良いんですが、使い方によってはフックが大きいと感じるかも。
1kg前後の小型青物やヒラメなどを狙うとなると、フックが少し大きめです。
その場合はフックサイズを下げて使うのもおすすめですね。
フックを小さくする時はSTX45ZNの#4など、ワンランク細軸で小さいものに交換した方が使いやすい場面もあると思います。
まとめ!
今回はジャッカルのビッグバッカーフォールトリックのインプレをしました。
- ヘビーシンキングペンシルの中でも高比重な設定
- リリース時にキッチリ姿勢が決まれば非常によく飛ぶ!
- フォールは水平姿勢のローリングアクション。滞空時間は長い
- アクションはナチュラル。左右に蛇行しつつ、ゆったりめにフラフラ揺れるように動く
- ただ巻きや軽めのロッド操作におすすめ。ナチュラルにスイムさせることを意識
- 狙うターゲットの大きさや使い方によってはフック交換がおすすめ
要点をまとめるとこんな感じですね。
アクションが非常に柔らかく、低活性・スレた状況にも強いヘビーシンキングペンシルですよ!
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