シマノ ハードブル8+を徹底インプレッション!

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ハードブル8+ インプレ

こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。

さてさて、今回はシマノから発売されているPEライン、ハードブル8+の特徴や使い勝手などをインプレッションしていきます。

ハードブル8+は、これまでシマノの中心的なシリーズだったピットブルシリーズとは少し違った特性を持っている、いわゆるハードタイプのPEライン。
最近のPEラインの中ではコシの強さが特徴的で、万人受けするラインというよりは、好き嫌いは分かれやすい印象があります。

忖度なしにインプレしていくので、ライン選びの参考にしてもらえたら、嬉しく思います。

✔管理人の経験・実績

私の経験・実績としては

  • 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
  • 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
  • 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、ジャンル問わず様々な釣りができます
  • シーズン中は毎日のように地磯へ行ってヒラマサを釣っています
  • メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
  • メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用

こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。

釣果実績については、釣行記やYouTubeTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います。
現在、活動のメインはYoutubeになっているので、よろしければご覧ください。

ハードブル8+のスペック・ラインナップ

ハードブル8+
  • 素材:PE(スペクトラ原糸)
  • 編み数:8本
  • 色:フレッシュグリーン・スティールグレイ
  • 号数:0.6号~6号
  • 長さ:100m・150m・200m

ハードブル8+は、素材的にはPE(ポリエチレン)になりますが、一般的な国産PEラインに採用されているイザナスではありません。
スペクトラ原糸といって、イザナス原糸よりも太い特性があり、これがハードブル8+の使用感に影響を与えています。

なお、号数は太いところまでラインナップがありますが、長さが200mまで(2024年8月時点)。
300m巻きが欲しい方には少し痛いかもしれません。

なお、私は1.5号をライトショアジギングやハードロックフィッシュゲーム用に使っています。

ハードブル8+を「サクッと」インプレ!

ハードブル 釣果

ハードブル8+の使用感を詳しく解説する前に、ざっくりとまとめておきます。

  • 実際の太さ:平均クラス
  • 真円性・糸つぶれ:平均クラス
  • 視認性・色落ち:平均~やや優秀
  • 強度:特段の強さは感じないが、全く不安は無い
  • ハリ・コシの強さ:比較的硬め
  • 飛距離・滑りの良さ:8本編みとしてはやや劣る
  • 感度・伸び:比較的優秀
  • 耐久性:毛羽立ちはするが、多少は耐えてくれる印象
  • 気になる点:やや編みが緩いか

ざっくりまとめるとこんな感じですね。

価格帯的にはエントリークラスのものよりも少し上になりますが、高級すぎず、使いやすいと思います。
シルキーな8本編み・12本編みのPEラインとは少し使用感に違いがあるので、特性を把握したうえで購入することをおすすめします。

実際の太さ

ハードブル8+の太さですが、太い原糸を採用しているPEラインにありがちな、号数表記に対して妙にかさばるような印象はなく、キッチリとリールに巻き取って使えています。

ハードブル8+

実釣時においても、キャスト時などにラインが太いと感じるようなことはないので、特に不満はありません。

真円性

ラインの潰れについては、これまで使ってきた他社の一般的な8本編みのPEラインと比較しても大差ない感じで、糸潰れが原因による糸ヨレなどは特に気になっていません。

ハードブル イサキ 釣果

私の場合、ライトショアジギングでメタルジグを使う時にスイベルは使いませんが、特に糸がヨレが気になることはなく使えています。
真円性に関しては特に優れているとは思いませんが、不満もありません。

視認性・色落ち

ラインの視認性・色落ちについてですが、私が使っているのはフレッシュグリーンのハードブル8+です。

ハードブル8+ 視認性 色

これは新品の使っていない状態ですが、PEラインで代表的な、よつあみのアップグレードX8などのグリーン系のラインと比較すると、色はやや薄めになっています。

濃くて鮮やかなグリーン系のラインと比較すると、使用していっても色落ちは目立ちにくいと感じます。

ハードブル8+

先の傷になった場所をカットしながら、25時間ほど使った状態がこんな感じです。
全体的に白くはなってきていますが、最初から色が薄めなので、色はやや抜けにくい印象。

主にロックショアゲームで使用していますが、視認性に関しては地味なカラーと比較すれば優秀ですが、際立って見やすいとは感じません。
特に見にくい印象もなく、普通に使えています。

強度

ラインの強度に関してですが、直線強度的には、一般的なイザナス原糸を採用しているものと比較すると、若干劣るようです。

PE1.5号で比較した場合、ハードブル8+はMAX13kg。
イザナスを使用しているピットブル8+はMAX14.4kgとなっています。

しかし、実釣時においてその差が分かるというレベルではないと感じていて、7kg・80cm弱の良型マダイや良型のハタ等を1.5号で釣り上げてきていますが、ドラグを締め込んだやり取りにも十分対応できています。

▼関連動画

こちらの動画でマダイやハタとやり取りしますが、ドラグは10cm・15cm程度軽く滑るだけで、かなり強めの負荷を掛け続けて主導権は与えずにキャッチできています。

張り・コシの強さ

ハードブルという名の通り、このラインの特徴は張り・コシの強さになってくると思います。
8本編みのPEラインというと、国産のものはシルキーで滑らかさを重視しているものが多い中、ハードブル8+は輸入系のPEラインのような、独特な硬さがあります。

ハードブル8+ 硬さ

新品の状態だとこんな感じで、端の方をつまんでラインを上に向けても、フニャっと曲がりにくくなっています。

なお、新品の状態でコーティングがしっかりしていれば、このように比較的コシがあるラインは他にもあります。

しかし、ハードブル8+の場合は、原糸から硬くなっているので、使用していっても硬さが失われにくいのが大きな特徴だと感じています。

ハードブル8+ 硬さ

25時間ほど使った状態の端でこんな感じ。

当然、初期状態よりも柔らかくなっていますが、必要な張り・コシはまだキープできています。
これ以上離れたところをつまむと折れ曲がってしまいますが、8本編みの国産PEラインとしては、間違いなく硬めの分類ですね。

しかし、バリバリの硬さ重視のラインかというと、そういう印象は無くて、あくまでも使いやすい範囲内で硬さを出したラインだと感じます。

DUELのアーマードF+Proや、昔使っていたファイヤーラインなどと比べるとマイルドな使用感なので、そこまで硬さに怯える心配はないかと。
個人的には、ハードブル8+の硬さは10段階でいうと7~8弱ってところです。

ライントラブル

ハードブル8+は、使っていっても張りが失われにくくなっているので、ライントラブルは比較的少ないと感じます。

トップガイド周辺にラインが絡んだり、ベイトタックルの場合はラインが柔らかすぎることによる修復不能のバックラッシュになりにくい印象です。

これまでに気になるライントラブルは発生していないので、横風や向かい風が9~10mほど吹き付ける状況での釣行もありましたが、ストレスフリーで使えています。

飛距離・滑りの良さ

飛距離やラインの滑りに関しては、原糸の太さ+硬めの仕上がりによって、シルキーな質感のPEラインに少し劣ると感じます。

キャスト時にガイドに当たる感触が若干強く、ライン表面が8本編みのPEラインとしては少しガサガサしたような感じがします。
ラインが放出される時のノイズも少し大きいと思います。

私が使用している限りでは、実釣に影響が出たり、明確な差となって飛距離が落ちるようには感じていませんが、きめ細かい8本編みのPEラインのフィーリングが好きな方には、少し馴染みにくいと思います。

あとは、ノットを組む時に硬さによって締め込みが若干やりにくくなるんで、摩擦系のノットを組む時は微妙に編み込み回数を減らしたり、普段よりも慎重に締め込んだ方が良いと思います。

感度・伸び

ラインの感度ですが、原糸が太いタイプのPEラインなので、比較的優秀だと思います。

強風の時でも、しっかりとルアーを操作してアタリも逃さずにキャッチできていますね。

耐久性・耐摩耗性

ラインの耐久性に関しては、それほど高級なPEラインではありませんが、比較的優秀だと感じます。

原糸が太い分、多少岩などに擦れても耐えてくれる印象はありますが、あくまでもPEラインなので、思いっきり擦れればブレイクするはず。
私の場合は、ロックショアゲームでの使用がメインですが、これまで一度もラインブレイクはなく、しっかりと掛けた魚はキャッチすることができています。

また、原糸が太い為か、ライン表面に傷が入ったり・劣化した時の毛羽立ちが比較的目で見やすい印象がありますね。
特に細い号数の8本編みや12本編みのPEラインは、目に見えないようなちょっとした劣化で強度が落ちたりする傾向を感じるので、劣化が目で分かりやすいのは結構ありがたいです。

欠点・気になる点

編みがやや緩い

ハードブル8+の気になる点ですが、1つめは特にノットを組む時など、特にラインが折れ曲がったりした時に編みが緩んだような感じになりやすいと感じます。

ハードブル8+

分かりにくいかもしれませんが、二つ折りにしてある場所付近をよく見てみると編みが緩んでラインが膨らんでいて、若干隙間ができています。

この手の現象は特に安価なコスパ系PEラインによく見られるんですが、ハードブル8+もちょっと気になりやすいです。

この状態になると、強度が不安定になったり・劣化しやすくなる気がしますね。

ラインスラック(糸フケ)のコントロールがやりにくい

ハードブルは少し硬めのPEラインになるので、しなやかなPEラインと比較すると、ラインスラックを微調整しながらの釣りが若干やりにくいように感じます。

これは好みの部分もあると思いますが、しなやかなPEラインの方が、ラインが描く弧を調整しやすいように思えます。
硬いPEラインは、どうしてもラインスラックの弧が若干大きくなりやすいような気がしますね。

比重が軽いルアーを繊細に扱ったり、ドリフトで釣りたい時は、もう少ししなやかなPEラインの方が好みです。

まとめ!

ハードブル 釣果

今回はシマノのハードブル8+のインプレをしました。

ハードタイプのPEラインで、コーティングで硬さを出しているものよりもコシ・張りが長く続くのが大きな特徴だと感じています。

どちらかというと、高比重なジグヘッドリグやメタルジグなどを使ったり、ロックショアゲームなど、ラインが擦れやすい状況下での使用がおすすめです。
一方、原糸が太いことによって、しなやかで滑らかな8本編みのPEラインよりも若干ガサガサしたような質感なので、そこは理解した上で購入すると良いと思います。

個人的には、ロックショアゲームで使う分には大きなデメリットなどは感じないので、コスパもそこまで悪くないし、また使ってみようと感じているPEラインですね。

現在の活動はYouTubeになっていますが、不定期で更新することがあると思いますのでまたの機会に!

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