さてさて、今回は秋~初春のライトソルトターゲットとしてお手軽に楽しめるカマス釣りについて。
カマス釣りに必要なタックル選びや釣り方について、「毎日釣りをしている私が徹底的な実践経験から得てきた、基本となる知識」をまとめておく。
私自身カマス釣りの経験は長いし、実際に2019年は「カマス狙いの釣行でボウズは一度も出していない実績」があるので、参考になる部分はあるはず。
文章量はかなり多いが、時間がある時にでも1通り読んでもらえれば、必要な基本的な道具選び・知識については網羅できるようにしてある。
カマスのルアー釣りは難易度としては比較的易しく、群れの回遊さえあれば釣果を上げやすいので初心者にも最適なターゲット。
それでいてちょっと気難しくなると、狙い方で釣果に大きな差が出る事もあるので奥が深い。
知識・理解をより深めたい時や、具体的なおすすめアイテムをチェックする時の役に立てて欲しい。
サクッと必要な項目だけを見たい時は、目次を上手く使ってね(目次の項目をクリック・タップすると該当箇所に飛びます)。
※より詳しい解説・おすすめアイテム紹介については別に記事があるので、リンクを貼っておきます。
釣れるカマスの種類・見分け方
釣れるカマスには種類があり、基本的には「アカカマスとヤマトカマス」に分類される。
アカカマス(脂カマス)
一般的にカマス釣りでターゲットになるのは「アカカマス」の方が多く、若干黄色がかっているのが特徴。
比較的脂の乗りが良くて味も◎。高級干物の原料として有名だ。
アカカカマスは大型になるのが特徴で、大きいものでは50cm位まで成長する。
アカカマスはこの位のサイズまで太く・大きく成長する。30cm後半~40cm級のカマスになるとヒットした時の引きもかなり強く、食べても非常に美味しい。
ヤマトカマス(アオカマス・水カマス)
もう一種類はヤマトカマス(アオカマス・水カマス)と呼ばれる種類で、色は青っぽいというか黒っぽい色をしている。
こちらはアカカマスよりも身に水分が多く、風味も落ちるので価格としては安価。
ウロコが若干細かく、サイズは大きくても35cm位のものまでしか釣れないのが特徴だ。
手前の2匹が赤カマスで、奥の小型のものがヤマトカマス。
捌いてみると身の色が全く違い、赤カマスは脂の乗った白っぽい色なのに対してヤマトカマスは青っぽくて身が柔らかい。
食べた時の旨味はアカカマスの方が上かな!
見分け方・違い
最も簡単に見分けるのであれば、釣った時に「背びれと腹びれの位置」を確認するのが手っ取り早い。
上の画像のように、カマスの背びれと腹びれの位置がズレており、腹びれの方が前方に有ればアカカマス(食べて美味しいやつ)。
背びれと腹びれの位置が一緒だったらヤマトカマスだと見分けることが出来る。
レアな外道:オニカマス(バラクーダ)
オニカマス(バラクーダ)は南方系の魚で、暖かい時期になると外道で釣れることがある。
背中に特徴的な模様があるので、アカカマスやヤマトカマスとは明らかに違うので見分けがつくだろう。
▼カマスのサイズ・ランカーの基準はどれくらい?私の基準を紹介
カマスの大きさ・ランカーサイズの定義ってどれくらい?【独断と偏見】
カマス釣り時期・シーズン
カマスは季節によって釣れる大きさが変わってくる魚で、一年中同じ場所で同じように釣れるという事はあまりない。
地域によって多少差はあると思うが、大まかな1年の流れを紹介していこう。
春~夏:小型のカマスが狙える
春のゴールデンウィーク頃になると徐々に海水温も上昇してきて、小型のカマスが港の中などに回遊してくるようになる。
この時期のカマスの大きさは10~15cm程の小型のものが多く、エンピツカマスなどと呼ばれることもある。
この時期のカマスはまだサイズが小さいのでメインターゲットとして狙われることは少なく、アジやメバル釣りなどの外道として釣れることやサビキ釣りをしていると釣れることが多いかな。
秋~初冬:最も数釣りができるカマス釣りのベストシーズン
毎年9~10月頃になると春に釣れた小型のカマスも大きく成長し、平均して25cm~30cm前後の大きさになる。
秋の時期はイワシなどの回遊も活発になるから、イワシを求めて沢山のカマスが港湾部などに回遊してくる。
ルアーを使って釣るほか、餌を使わない投げサビキ仕掛けなどを使うと、カマスの数釣りが楽しめることが多い。
これからカマス釣りに挑戦するのであれば、この秋~初冬のシーズンがおすすめ!
この時期はそこそこの大きさのカマスが数釣りしやすく、誰にでも釣果を上げやすいからね。
真冬~初春:40cm級の大型カマスのシーズン
年明け頃になると、水温の低下とともにカマスの数は徐々に減少傾向になることが多い。
しかし、この寒い季節のカマスは大型が狙えることが魅力!
特に海水温が低くなる真冬~春先に狙える40cm以上の大型のカマスは引きも強くなるし、脂の乗りが非常に良くて食べても非常に美味しい。
真冬のカマス釣りは難易度としては高くなるが、大型が狙えるので私の大好きな時期でもある。
捌くと包丁に脂がベットリ付くようなカマスは食べても絶品。真冬のカマス釣りがこれまた面白いんだよね!
カマス釣りに適した時間選び
カマスは時間帯によって行動パターンや活性が変わってくる。
なので釣行する時間に合わせて狙い方を変えたり、釣りやすいタイミングで釣行するのが重要になってくる。
朝・夕マズメがベスト
カマスの行動パターンを簡単に紹介すると、
- 朝・夕マズメ:餌を求めて積極的に回遊。活性高め
- 日中:深場や障害物の影でジッとしている事が多い。活性低め
- 夜:回遊性は低め。常夜灯周りに浮かんでいたり、動きはスロー。活性は中
大雑把に紹介するとこんな感じかな。
初心者の方でもルアーでカマスが釣りやすいのは朝夕のマズメになり、この時間の回遊に当たれば比較的どんな種類のルアーでも釣りやすい。
デイゲーム・夜釣りでもカマスは釣れる
一方で狙い方をしっかり覚えればデイゲーム(日中)でもカマスは釣れるし、夜釣りでもカマスは狙うことが可能。
超ザックリと狙いのコツを紹介しておくと、
- 日中・デイゲーム:重たいジグヘッドリグやバイブレーション、ジグなどで深場をしっかり探る
- ナイトゲーム:カマスがスレやすいので、ワームなどを上手く使い、スローな動きで探る
釣果を上げるための基本となる考え方はこんな感じかな。
時間帯毎の狙い方やルアーセレクトについては別に記事があるので、後で合わせて読んでもらえれば知識が深まるはずだ。
カマス釣りの時間帯毎の特徴とポイント選びのテクニック!基礎を知れば釣果は変わる
カマスのルアー釣り タックルの選び方
小型のルアーでカマスを狙う際、カマス用のロッドというものは基本的に販売されていない。
だから基本的にはアジやメバル用のものを流用することになる。
シーバスロッドやエギングロッドでも流用することはできるけど、ルアーの遠投性や釣れる魚のサイズを考えた際に最も使いやすく・引きも楽しめるのがライトソルトゲーム用のロッド!
メバリングやアジング用のタックルを揃えておけば基本的にはOKだ。
ロッド選び
カマス釣りに使うロッド選びだが、基本的な選び方はこんな感じになる。
- ロッドの種類:アジングロッドやメバリングロッド(シーバスロッド・エギングロッドなっでも可)
- 長さ:アジングロッドやメバリングロッドなら7フィート前後
- 硬さ・パワー:最低でも5g程度までのルアーが投げられるもの。7g~10g程度まで使えるものがおすすめ
カマスは口が非常に硬く、使用するルアーもアジやメバルよりも若干重ためになることがある。
なので柔らかすぎるロッドは扱い難く、大体L~MLクラスのアジング・メバリングロッドが扱いやすい。
また、バイブレーションやメタルジグなどで遠投したり、深場を探る時にはロッドの長さもある程度欲しい。
なので、5フィート台や6フィート前半のロッドよりも「6フィート後半~7フィート前後のロッド」が汎用性が高くておすすめだ。
リール選び
カマスのルアー釣りに使用するリールの選び方だが、
- アジング・メバリング用のライトゲームロッドを使う:2000番が基準
- シーバスロッド、エギングロッドを使う:2500番~3000番を使う
リールの番手・大きさについてはこんな感じで選べば失敗しないはず。
巻き取りの速さを示すギア比に関しては好みで選べばOK。
常夜灯周りの夜釣りなど、スローな動きでカマスを狙うのが多い方は「巻き取りが遅いローギアリール」を選ぶのが無難。
メタルジグやバイブレーションなどで広範囲のカマスを狙うのであれば、ハイギアリールの方が使い易い。
初心者の方は「とりあえずローギアリール」を選び、まずは丁寧に釣りをする事を意識するのがおすすめかな!
ライン選び・ラインシステム
カマスのルアー釣りに使用するラインの選び方だが、基本の考え方をまとめておく。
ライン素材については釣り初心者の方は「扱いやすいナイロンライン」がおすすめで、ある程度釣りに慣れている方は「PEライン+ショックリーダー」を使うと良い。
ラインの号数に関しては、
- ナイロンラインの場合:3ポンド~4ポンドくらい(75m~100m)
- PEライン+リーダーの場合:PEライン0.2号~0.4号(75m以上)+フロロカーボンリーダー1.5号~1.75号を1ヒロ
こんな感じのラインシステムを基準にすればOK。
※シーバスロッド・エギングロッドを使用する時は「PEライン0.6号前後+ショックリーダー2号~3号前後」を使うのが良い。
カマスのルアー釣り用ライン・リーダーの選び方とおすすめアイテムを解説!
カマス釣りに使うルアーの種類
カマス釣りで使用することが多いルアーの種類だが、ルアーの動きや沈み具合によって釣果に大きな差が出ることがある。
とりあえず初心者の方はワームをメインに使うのがおすすめ!
沖の深い場所に落ちた個体を狙うために「バイブレーション・メタルジグ・スピンテールジグ」のどれか1つでも良いので、ワームと合わせて持っておくと役立つはず。
※ここではライトゲームタックル(アジング・メバリング用など)を使用することを前提に紹介していく。
ワーム+ジグヘッド
カマスのルアー釣りでは最も使い易く、汎用性も高いのがジグヘッドを使ったワームだ。
ジグヘッドの重さを変えれば浅い場所~ある程度深い場所まで対応できるし、柔らかい動きでカマスの反応も安定している。
なので初心者の方はまずワームを購入し、カマス釣りに挑戦してみると良い。
ワームとジグヘッドの選び方に関しては
- ワームの大きさ:2インチ~2.5インチくらい
- ジグヘッドの重さ:2g~7gくらい
これを目安に用意しておけば、港の中などからカマスを狙うなら大体何とかなる。
ワームの種類は「アピール力が高いシャッドテールワームと、ナチュラルなピンテールワーム」を使い分けるのが、基本中の基本。
私が使う実績が高くて使い易いアイテムの紹介は別にあるので、良かったら参考にどうぞ。
カマス釣り用ワームの選び方・おすすめアイテムはコレ!全て実績・使い易さを基準にセレクト
▼カマス釣りに使うジグヘッド選び・おすすめアイテム紹介はこちら
カマス釣りにおすすめなジグヘッド・選び方を紹介。使い易さ・実績から厳選!
バイブレーション
バイブレーションはよく飛んで良く沈み、広範囲を探ったり・ちょっと深い場所をテンポよく探るのが得意だ。
デイゲームの深場に落ちたカマス狙いや、朝夕の高活性なカマスを効率よく拾うのに適している。
ライトゲームタックルを使うのであれば、4~5cm前後のバイブレーションが使い易い。
カマス釣りに効くバイブレーションの使い方・おすすめアイテムの使い分けを解説!【メッキ釣りにも最適】
メタルジグ
メタルジグは何と言っても圧倒的に飛距離が出せ、「風が強い時や沖にカマスが散っていてワームでは届かない時」に強い効果を発揮する。
ジグはヒラヒラとした弱めのアクションで動くので、活性が低い個体をただ巻きでナチュラルに誘うこともできる。
ジグの遠投性を活かすため、大体7g前後(5g~10g)を選ぶとカマス釣りでも使い易い。
スピンテールジグ
スピンテールジグはメタルジグよりも若干飛距離は劣るが、ブレードがついているのでアピール力は最強クラス。
主に朝夕マズメのカマス狙いで効果的で、ただ巻きだけで十分釣れる。
重さはジグと同じく7g前後が使い易い。
対カマス釣り用スピンテールジグの選び方・おすすめアイテムはコレ!【全て実釣比較セレクト】
ミノー
比較的浅い場所が得意なのがミノープラグ。
バイブレーションやジグと比較すると飛距離は落ちるので、比較的近距離戦向き。
しかし、ミノープラグはバイブレーションなどよりも食わせ能力が高く、単調な動きを見切ってくるカマスに効果的。
ミノーの大きさは大体4~5cm前後、水に沈む「シンキング・ヘビーシンキングミノー」がカマス釣りでは使い易い。
ただしワームで何とかなる場合も多いので、初心者の方はミノーを揃えるのは後回しでも良い。
【実釣比較】カマスにおすすめなミノー・選び方の基本を徹底解説!
カマス釣りに使うワーム・ルアーのカラー
ルアー・ワームのカラーは関係ない時はどれでも同じように釣れるが、活性が低かったりスレてくると釣果に差が出る。
なので最低でも2種類くらい持っておき、使い分けるのがおすすめ。
ワームのカラー・色
まずは初心者の方にも使い易いワームから。
ワームの場合、個人的におすすめなのは
- クリア系でラメが入っているもの
- ピンクやホワイトなど、派手な物やグロー(夜光)が入っているもの
最低限揃えるなら、こんな感じで2色程度選んでおくと良い。
日中や常夜灯周りの釣りなら「クリア系のワーム」を中心に使ってみる。
一方で朝夕マズメの高活性時や濁り潮の時など、カマスの視界が悪い時は「目立つ色のワーム」を使うとシンプルで迷わない。
カマス用ワームカラーの選び方。シンプルな色の揃え方・使い分けのパターンを解説。
プラグルアーのカラー・色
プラスチック製のバイブレーションやミノーを選ぶ時。
色の揃え方としては、
- クリア系のカラー
- シルバー系のフラッシングカラー
最もシンプルに・最小限で揃えるならこんな感じで選べばOK。
他にもゴールド系やグロー系などもあるが、クリアとシルバーがあれば最低限の釣りは成立すると感じている。
ワームと同じく、クリア系のカラーは「カマスの視界が開けている時」に使い、シルバー系のカラーは「アピール力がちょっと強め」だと考えれば分かりやすい。
メタル系ルアーのカラー・色
メタルジグやスピンテールジグを選ぶ場合はどんな感じか?
基本的な選び方としては、
- シルバーベース
- ゴールドベース
- 夜光カラー
こんな感じで、ベースカラーと夜光の有無で選ぶと分かりやすい。
個人的にはシルバーベースをメインに使い、次に出番が多いのはグロー系かな。
カマス釣りに便利な小物・グッズ類
カマスのルアー釣りで持っておくと非常に役立つアイテムを紹介しておこう。
スナップ
歯が鋭いカマス釣りでは、ラインを保護する意味を含めてスナップを使った方が絶対に良い(スナップを使うことでカマスの口から距離を稼げる)。
ワームやプラグなど、様々なルアーを使う時におすすめなのがバスデイのウルトラスナップ!
ライトゲームのカマス釣りなら「#0」が大きすぎず小さすぎずで使い易い。
非常に開閉もスムーズで耐久性も高く、使用感が非常に良い!
カマス釣りに限らず、色んな釣りでウルトラスナップを好んで使用している。
「ジグヘッド+ワーム」を専門に使うのであれば、ワンタッチ式のスナップも手返しが良くておすすめ。
私のワンタッチ式おすすめスナップはオーナーの一手スナップのS。
この点のスナップの中では耐久性が高く、カチッとした使用感で使い易い。
フィッシュグリップ
カマスは表面がヌルヌルしているし、鱗が非常にはがれやすい。また、カマス特有の刺激臭がするので、素手で触ると危険性が高い(笑)
フィッシュグリップは必須で、魚バサミタイプのものがあると超便利。
私が使っているのはドレスのディノグリップ。カマス以外に、アジやタチウオなどにも使えるぞ。
1個持っておけばずっと使えるので、買って損はないはず。
針外し
カマス釣りではフィッシュグリップと同じく、針外しも必須アイテム!
カマスは歯が鋭いので、手でフックを外そうとすると怪我をする危険が非常に高い。
私がカマス釣りをはじめ、ライトゲーム全般で使っているのがフォーセップタイプの針外し!
非常に先端が細く、小型のフックでも楽々外すことが出来て使い易い。
おすすめはオーナーのマルチフォーセップMサイズ。
これ1つでスプリットリングオープナーとラインカッター機能も付いており、名前の通りマルチに活躍するので超便利!
▼ライトゲームに超便利!マルチフォーセップの紹介はこちら
【超便利!】ライトゲーム・小物釣りにおすすめな針外しフォーセップを発見!
カマス狙いのルアーアクション・釣り方
実際にルアーを投げたらどんな感じで狙うのが良いのか?
基本は超シンプルで、
- カウントダウンでルアーを任意のレンジ(棚)まで沈める
- ただ巻きやストップアンドゴーでアクションする
これだけでカマスは十分釣ることが出来る。
カウントダウンのやり方
カマス釣りはレンジが超重要で、目の前に回遊してきていても狙う水深がズレるとアタリすらない事もある。
ルアーをキャストしたら、基本的に第一投目は釣り場の水深を計る。
カウントダウンで何秒待つと、海底までルアーが沈むのか?
これを把握し、キャスト毎にカウントの秒数を変えてレンジを調整するのが基本の釣り方。
例えば、
- 1投目はカウント10
- 2投目はカウント15
- 3投目はカウント20
こんな感じでルアーの沈め具合を調整し、状況によっては海底までしっかりルアーを沈めて探りを入れる。
カマス釣りでは狙う水深によってジグヘッドの重さを調整したり、ルアーの種類を変えて「浅い場所~深い場所までしっかり探れる」ようにするのが非常に重要!
ただ巻き・ストップ&ゴーでOK
カマスは歯が鋭く、ルアーを動かしすぎると歯がラインに当たってしまって、ラインブレイクする可能性が高くなる。
だから基本的にはできるだけ無駄に動かさず、ルアーのアクションに変化をつけすぎるとルアーロストしやすいから気を付けよう。
メタルジグなどはついついシャクリたくなるかもしれないけど、カマス狙いの時は「ロッドは殆ど動かさず、リールの巻きでアクションを付ける」くらいの意識で。
慣れないうちはカウントダウンでルアーを沈め、
- 一定層をキープするようにゆっくりただ巻き
- 若干早めの速度でリールを巻き、リールを止めてフォールでレンジを入れなおす(ストップ&ゴー)
この2種類を使うのが基本になる。
ストップ&ゴーはリールのハンドルを2回転~8回転位巻き続けてルアーを上昇させ、その後リールを止めてルアーを沈める。
ここで元のレンジまでルアーを沈めなおし、再びリールを巻いて探るのがシンプルで楽にできる。
カマス狙いに適したポイント選び
カマスを狙う時はどんな場所・ポイントを狙ったらいいのか?
チェックポイントの基本を紹介しておこう。
潮通りの良い場所・変化のある場所を狙う
カマスは回遊性がある魚で、特に朝夕マズメなどは餌を求めて積極的に回遊しやすい。
こういう時におすすめなのが、堤防の先端や角などの潮通しが良い場所。
しかし、活性が低くなると海底の地形に変化のある場所などに潜む習性がある。
- 堤防の先端など:朝夕の高活性なカマス狙い
- 船溜まり:日中の活性が落ちたカマスが潜みやすい
- 船道・駆け上がり:デイゲームのカマス狙いなど、深場に落ちた個体が集まる
- 常夜灯周り:ナイトゲームの鉄板!
- 沈み根:カマスは海底の根につく習性がある。特に大物は海底付近で餌を待っていることが多い
ザックリと代表的なポイントをまとめるとこんな感じかな。
コツ・テクニックなど
カマスを釣る時、釣れにくい状況で1匹を引き出したり・周りより沢山釣るにはどうしたらいいのか?
ここでは超基本となる部分を紹介しておこう。
ラインブレイクさせない工夫
カマスは歯が鋭いので、適当に釣りをしてしまうとラインブレイクが多発することがある。
ラインブレイクしにくくするため、
- フォール中はテンションを掛けてラインが弛まないようにする
- 下手にアクションをつけすぎないようにする
- 合わせは少し早めに、ルアーを飲み込まれないように注意する
このあたりを意識しつつ実釣するようにしよう!
カマス釣りでラインブレイク(糸切れ)を防ぐ為のタックル選び・私が実践するテクニック集
カマスの群れは縦に形成されやすい
カマスの群れは横方向に広がる事もあるが、比較的縦方向に広がりやすい性質があるように感じている。
どういうことかというと、表層にカマスが居る時は底付近でも釣れることが結構多いということ。
つまり、浅い場所ばかり狙ってもダメで、「下のレンジをいかに釣っていくのか」という事が重要ってわけ。
だからやたら軽いルアーで探りを入れるのではなく、重たいルアーを上手く使えば明らかに釣果は伸びる。
逆に軽いルアーはそこまで必要はなく、私の場合ジグヘッドリグだったら軽くても1.8gとか2g程度までで十分。
逆に5gや7gなど、重たいジグヘッドを使って周りのアングラーが狙いきれない深い場所を探ったりすることで、楽に数が釣れるようになることも非常に多い。
釣れない時は軽くて小さいルアーに逃げるばかりではなく、逆に重たいルアーも使ってみよう!
ナチュラルとアピール(ルアーの波動の強さ)
ルアーはアクションの強さにより、ナチュラルなものとアピールが強いものに分類される。
これは両者違った特徴を持っているので、適切に使い分けると釣果が伸びるはず。
カマスは釣れる時はどんなルアーでも釣れるが、ちょっと活性が低い時はバイト数に大きな差が出る事もある。
- ナチュラル系(ピンテールワームなど):常夜灯周りの釣りや派手な動きを嫌うスレたカマス狙いに
- アピール系(バイブレーション・スピンテールなど):朝・夕の高活性時、デイゲームでのリアクションバイト狙いに
簡単に紹介するとこんな感じで、初心者の方はナチュラルなピンテール系のワームとアピール力が強めなシャッドテールワームを揃えてみたり。
ルアーの動きの強さによってカマスの反応が変わることは良くあるから、状況によって両方使ってみて反応の違いをチェックしたり。
釣れない時は、レンジ以外に「ルアーのアピール力も調整する」のがカマス釣りのコツだね!
ちょっと長かったけど、ライトゲームのカマス釣り入門に必要な基礎知識はこんな感じかな!
紹介している内容は全て「毎日釣りをして生活している私の実釣経験」に基づくものなので、良かったら参考にしてみてね。
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