こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はアイマから発売されている超手番のリップレスミノー、サスケ120裂波の使用感や特徴・使い方のコツなどを徹底インプレ。
サスケ裂波はかなり思い出深いミノーで、使い始めてから15年以上は経つと思います。
シーバスやヒラメ釣りで使い始め、今は磯のヒラスズキゲームでの使用がメインになっていますが、実績は多数過ぎて語りつくせません。
忖度なしにインプレしていくので、ミノー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
サスケ裂波のスペック
- 全長:120mm
- 重量:17g
- フック:#6
サスケシリーズには沢山種類がありますが、裂波120は中~大場所狙いを中心としたオールラウンダー的な位置づけ。
食わせ能力はかなり高いので、小場所狙いでもシルエットによるアピールを出したい時は十分に使えますね!
サスケ120裂波を「サクッと」インプレ!
サスケ120裂波の特徴や使い方を詳しく解説する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:平均
- レンジ:水面直下~1m弱くらいまで
- アクション:小刻みなロール→ウォブンロールの可変アクション
- 使い方:デッドスローのただ巻き・可変リトリーブ・ドリフトなど
- 気になる点:ヘッドが小さく、悪条件下ではやや滑りやすい
- 適したシチュエーションなど:シーバス・ヒラメ・ヒラスズキなど。激しく荒れている時以外におすすめ
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
私としては、サスケシリーズの良さは、巻き速度によってアクションが変化すること。
あえてウォブンロールさせず、ナチュラルなローリングアクションをうまく使うのがコツですよ!
飛距離
球状ウェイトの重心移動システム搭載
サスケ120裂波は重心移動システムを搭載しています。
構造としてはシンプルで、2個の球状ウェイトが前後に動くタイプ。
マグネットなどによる固定は無いので、ウェイトはある程度自由に動きます。
着水後に勝手にウェイトが前方に入ることは無いので、ロッドを軽く煽ったり、リールを少し巻いてウェイトをアクションポジションに入れて使うことになります。
実際の飛距離
実際に私が10フィート後半のシーバスロッド+PE1.5号のタックルでサスケ120裂波をキャストすると、無風時でだいたい50m台前半~中盤ほど。
重心移動システム+抵抗が少ないリップレスミノーということで、飛行姿勢はそこまで悪くありません。
しかし、ウェイトが17gと若干軽めなこともあり、よく飛ぶ12cm~13cmクラスのフローティングミノーと比較すると、飛距離は劣ります。
特に風が強く吹くと、フワフワして失速しやすいですね。
爆風時の釣行や、遠投性能を重視したい時は、20g以上のミノーにローテーションすることが多いです。
レンジ
サスケ120裂波のレンジですが、使い方次第で水面直下~だいたい1m弱くらいまでのレンジを探ることができます。
デッドスローの誘いやドリフトで使えば、水面直下5cm~10cm位の層を漂わせられます。
シーバスやヒラスズキ狙いにおいては、シャロー狙いではちょうど使いやすい潜行レンジになり、遠浅サーフのヒラメ狙いなどにもしっかり対応できます。
サスケ120裂波のアクション・使い方
ただ巻き
サスケ裂波の使い方ですが、基本となるのはロッドアクションを与えないシンプルな巻きですね。
サスケシリーズはアクションのスピードによって動きが変化するので、これをしっかりと把握したうえで使うのが大きなポイント。
- デッドスロー:ボディを小刻みにくねらせながらのローリング
- 中~高速巻き:ウォブンロール
こんな感じで、巻き速度を少しずつ上げていくと、徐々にウォブリングが入っていくんですね。
スレたシーバスやヒラスズキなどを狙う時、私の場合は裂波をウォブリングさせて使うことはありません。
デッドスローでチラチラとローリングアクションさせ、余計な波動を出さずに食わせます。
サスケシリーズの柔らかさのあるローリングアクションは低活性な魚に対して非常に強く、コツを覚えるとかなり強い武器になりますよ!
可変リトリーブ
2つめは巻き速度を微妙に変化させる可変リトリーブ。
ピンスポット狙いではデッドスローのローリングで使うことが多いですが、若干アピール力を強くしたり、魚を探したい時は可変リトリーブをよく使います。
サーフのヒラメ釣りなど、ある程度効率よく探りたい時にもおすすめですね。
重要なのは、ローリングアクションの中にウォブリングが入りだすスピードをしっかり覚えること。
この巻き速度を基準に、
- 軽くウォブリングが入るスピードをメインに、時々巻き速度を落としてロールさせる
- ギリギリウォブリングが入らないスピードをメインに、時々巻き速度を上げてウォブリングさせる
この2つのパターンを使います。
慣れてくると、自在にアクションを変化させながらスイムさせることができるようになり、狙い通りのタイミングでバイトさせることが可能になります。
サーフのシーバスやヒラメ狙いの場合は、一旦ウォブリングアクションでミノーを泳がせます。
その後、払い出す潮やかけあがりなどに入ったら巻き速度を落とし、ローリングアクションで食わせるパターンもかなり高実績でおすすめ。
ドリフト
3つめはドリフトで、河川のシーバスや磯のヒラスズキ狙いなどで多用します。
基本のパターンとしては、
- 払い出す潮にキャスト(狙うピンスポットには直撃しない)
- 着水後、1度ロッドを煽ってウェイトを前方に入れる
- 裂波がローリングするテンションを保ちつつ流し込む。場合によってはルアーは泳がなくてもOK
- 狙いのスポットにルアーが入ったら、少しテンションを張り気味にして軽くウォブルさせたり、その場で留めて食わせを狙う
こんな感じの誘いをよく使います。
流れが弱い時は若干ルアーが浮き気味になるので、少しリールを「グリグリッ」と巻き、一旦レンジを入れてから流し込むと良いです。
払い出す潮に裂波を乗せ、最小限のローリングを入れたドリフトでヒラスズキをキャッチ。
発売から時間が経つルアーですが、実力は衰えませんね!
気になる点
若干流されやすい
サスケ裂波は上手に使うと非常に強い食わせ能力を発揮しますが、ややヘッドが小さくて潮抜けが良い為、かなり横風が強い時や、荒れているコンディションだとうまく潮を掴めないことがあります。
ヘッドの形はこんな具合で、リップレスミノーとしてはやや幅が狭いんですね。
少し潮掴みが悪くて使いにくいときは、潮受けが良いリップレスミノーを使ったり、リップ付きのミノーにローテーションすると良いです。
また、太軸のフックに変えてウェイトUPしたり、腹にウェイトシールを張って浮力を落として使うことも可能です。
フックが弱い
サスケ裂波についているフックは中軸仕様で、だいたいPEライン1号~1.2号くらいのタックルで使いやすいです。
磯でヒラスズキを狙ったり、ランカーサイズのシーバスやヒラメを狙う時は、ワンランク太軸のものに変えることをおすすめします。
PE1.5号~2号クラスのタックルで負荷を掛けて使用すると、1発でフックが伸びることがあります。
適したシチュエーション
シーバス・ヒラメ・ヒラスズキなどにおすすめ!
サスケ裂波120は、12cmクラスのややナチュラルなリップレスミノーという位置づけで考えていますね。
デッドスローの誘いで使えばかなり繊細に誘うことができるので、漁港内のシーバスなどにも使えますし、サーフのシーバスやヒラメ釣り・磯のヒラスズキゲームなど、汎用性は高いです。
水面から一枚下のレンジ~1m弱くらいまでをカバーできる、フィールド・魚種問わずに使える万能なミノーですね!
ベタ凪~やや荒れ気味のコンディションに
サスケ裂波はこれまでに紹介した通り、繊細な使い方ができるリップレスミノー。
ヘッド部はやや細身で潮を受ける面積が少し小さめなんですね。
ですので、サーフや磯で使う時、かなり荒れている状況下では、潮を掴めなくなって水面を滑りやすくなったり、もう1枚下のレンジに入れたくなることがあります。
ですので、使いやすい状況としてはベタ凪~多少荒れているくらいになりますね。
おすすめなローテーション
サスケ裂波は使いやすいミノーですが、状況によってはローテーションが効果的になります。
ローテーションする時の例としては
- アイマ サスケ裂空120:裂波より飛距離UP。アクションのキレが増している
- タックルハウス TKLM120:潮受けがかなり良く、レンジも安定して入る。荒れている時など
- バスデイ ログズ124F/S:リップ付きで潮掴みが良く、操作感も分かりやすい。かなりキレのあるロール
これらと使い分けることが多いですね。
サスケ120裂空は、レンジや基本的な特徴は裂波に似ています。
しかし、重心移動システムが変更されていて、投げ心地が非常に良くなっています。
また、ローリングアクションのキレがアップし、明滅感がより強く出せますね。
一方、裂波の方がアクションの滑らかさや食わせ能力は優秀なので、状況によって使い分けるのがおすすめです。
タックルハウスのTKLMは、ヘッド部分が大きくて潮受けが良く、ゆったりめのアクションが特徴的なリップレス。
ドリフトで流し込んだり、裂波だとうまく潮が掴めない状況下で効果を発揮しますね!
バスデイのログズはショートリップのミノーで、スローに巻いた時のローリングアクションが秀逸。
リップ付きミノーらしいキレの良さがありつつ、大味感は無いので食わせ能力とのバランスが良いですよ!
フック
サスケ120裂波のフックセッティングについて、少し紹介していきます。
シーバス・ヒラメ狙い
まずは漁港やサーフなど、オープンエリアでシーバスやヒラメを狙う場合。
主にMクラス程度までのシーバス・ヒラメタックルで使用することを考えています。
このような使い方をするのであれば、メインで使っているのがSTX-45ZNの#6ですね。
特にヒラメ狙いなど、バラしやすい時はSTX-45が優れたホールド力を発揮するのでおすすめですね。
コスパを重視したい時は、BKKのFangs62の#6でもOK。
ヒラスズキ・ランカー狙い
一方でPEライン1.5号~2号クラスを使い、ヒラスズキや大型のシーバス・ヒラメ・中型青物などを狙う時、メインにしているのがSTX-58の#6。
これをメインに、フックの損傷が多くてコスパを優先したい時はFangs63を使っています。
フックの性能としてはSTX-58の方が個人的には優れていると感じますが、磯などで使うと針先がすぐにダメになります。
そんな時は高級なフックを長く使いまわすより、コスパに優れたフックをどんどん変えた方が良いです。
なお、若干アクションが大人しくなりますが、強度を重視したい時は#4にUPさせるのもおすすめ。
時々前後のフックが絡むことがありますが、そこまで気になることはありません。
▼裂波のフックチューンについての詳しい解説は【サスケ裂波のフック・スプリットリングチューン徹底解説】を参考にどうぞ。
状況に合わせたセッティングについて詳しく紹介してあります
チューニング
ウェイト調整
サスケ裂波は比重がやや軽いミノーなので、前方に板オモリを張ることで比重の調整ができます。
潮なじみを良くしたい時は少しウェイトを足したり、フックを太軸のものに変えると良いです。
ヘッド削り
サスケ裂波のチューニングですが、ヘッドを削ることで使用感の調整が可能です。
最近はそのまま使うことが多いですが、潮を受けるヘッドの下あご部分の先端を削ることで、スイミングアクション・潮掴みを調整します。
ややゆったりめのアクションで誘いたい時におすすめですね。
特に波が穏やかな場所を狙ったり、より繊細な波動を出したい時は、ヘッドを少し削ってみると良いです。
サンドペーパーで少しずつ様子を見ながらやってみてください。
サスケ裂波のおすすめカラー
サスケシリーズは限定カラーなどが多数ありますが、定番カラーの中でおすすめなものをピックアップしておきます。
この4つの系統のカラーを用意しておけば、私の場合は1年中魚種問わず、様々な状況に対応してしまいますね。
ボラ・マコイワシ
ボラ・マコイワシはシルバーベースのベイトフィッシュカラーになり、サスケのみならずコモモなどのプラグでも非常によく使うお気に入りのカラーですね。
どのカラーを選ぼうか迷った時、最初に使うことも非常に多いオールラウンダーです。
ボラは最もシンプルでナチュラルなフラッシング系。
マコイワシベリーが赤になるので、若干アピール力を出したい時におすすめです。
クリアウォーターの状況下や、魚がスレ気味の時はボラを。
少し水が濁っている状況や薄暗いポイントを狙う時はマコイワシを選ぶと、シンプルに使い分けられます。
レッドヘッド・レッドヘッドパールOB
レッドヘッドも超定番カラーですが、シルバーベースのレッドヘッドはフラッシングを出したい場面に。
レッドヘッドパールOBはマズメや夜間など、パールホワイトの膨張色でシルエットを浮かび上がらせたい時に使うのがおすすめですよ!
玉彩・アカキン
ゴールド系のカラーは、濁ってい状況下やシルバーベースよりも少しミノーの存在感を強く出したい時におすすめです。
よりアピール力を重視したり、魚を探す使い方には玉彩を。
キャンディー系のカラーだと少し派手すぎる時は、ベーシックなアカキンを選ぶことが多いですね。
ライムスタークリア
クリア系のカラーは、デイゲームや常夜灯周りで使用頻度が高いですね。
シルバーやゴールドとは違った光反射を見せるのが特徴的で、少し食い渋っている時やマイクロベイトパターンでよく使います。
クリア系のカラーはドリフトで流し込むような誘い方とも相性が良く、シーバス・ヒラメ・ヒラスズキなど、魚種問わずに必ず持って行くお気に入り。
まとめ!
今回はアイマのサスケ120裂波のインプレをしました。
- 重心移動システム搭載だが、よく飛ぶミノーには飛距離では劣る
- 水面直下~1m弱くらいまでのレンジを丁寧に探るのが得意
- ローリング→ウォブンロールに変化する
- デッドスローの誘いでのローリングアクションが絶妙!高い食わせ能力を持つ
- 可変リトリーブやドリフトでの実績が高く、ピンスポット狙いも得意なリップレスミノー
- 状況に合わせてフックを変えたり、ウェイトチューニングもおすすめ
- 凪~若干荒れ気味の時におすすめなミノー。かなり荒れている時は使いにくい
要点をまとめるとこんな感じ。
スローな巻きやドリフトで使った時の、ヒラヒラと動くナチュラルなローリングアクションを活かすのがコツですね!
使い方を覚えると、かなりスレた魚にも口を使わせることができるようになりますよ!
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