今回は、メタルジグのみでヒラメ、マゴチを狙うフラットフィッシュゲームについて今まで私が感じてきたこと、わかったことについて書こうと思います。
文字ばかりになるのでご注意!
実際に私はメタルジグだけで、
10カ月ほどの期間にヒラメ300匹超、マゴチ200匹超を釣ることができました。
その間に、1カ月半ほど一度もボウズにならなかったことなどもあり、かなり安定して釣果を出すことに成功しました。
この結果から判断すれば、メタルジグが万能で使い方次第で非常に様々な状況に対応できるルアーだということができると思います。
しかし、釣り人によってはメタルジグはリアクションで食わせるルアーだとか、食い渋った状況で力を発揮しにくいという方もいます。
それは根本的に先入観がそう思わせているだけで、ヒラメやマゴチを狙う際において、実際はワームのようにじっくり食わせることも、ピッチを上げたアクションでリアクション的に食わせることのできるまさにオールマイティーなルアーだと考えています。
シーバスなどを狙う際にはどうしてもメタルジグでは食わせきれない場面も存在すると思うので、あくまでもヒラメやマゴチ狙いに関してということはご了承ください。
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基本はセンターバランスのジグ
私が実際に使うメタルジグは2種類のみです。
ですので、釣りに行くときはその2種類のメタルジグだけを持って出かけるだけなので非常にシンプルです(笑)
まず、一番良く使うのがこちら。
アイマ ガン吉40gです。このジグはほぼセンターバランスですが若干リア寄りになっているので
そこそこの飛距離、そこそこのアクションの大きさ、そこそこのレスポンスを持っています。
どんな条件でも使える。まさにジグの基本形!
言い方を変えてしまえばすべてが中途半端だと思われるかもしれませんが、
実はこの、全てが平均的だというところに最大の良さがあります。
ルアーによっては一定の条件に特化したもの等も確かにありますし、ハマった時の力はすごいものがあります。
しかし、正直ヒラメやマゴチ狙いにおいてはそういった特殊な条件は起こりにくいためオールラウンドに使えて信頼して投げきれるルアーが一番重要だと思います。
ヒラメを狙う際、私はワンキャストの中でもアクションのピッチを変えたり、フォールの姿勢のコントロールを変えたりしながら反応を見ていくので、どのように動かしても魚を引き出せるアクションを起こすことができる汎用性の高さは一番大切にしています。
それとともに重要なのが、
ただ巻きで使えることです。
実際、ガン吉を泳がせてみると、ゆっくりただ巻きしただけで非常によく泳ぐことが分かると思います。
それだけしっかり水をつかんでくれるということは、
ロッドを使ってしゃくりあげたりしなくても、リールのハンドルを使って緩急を少しつけてあげればジグに食わせの間と誘いの間を与えることができます。
そうすることで、ジグをミノー的にナチュラルにスイムさせて使うこともできれば、ワームのようにネチネチと使うこともできるというわけですね。
それでは、次にガン吉をメインにしながら時々目先を変えるために使うのがこちら。
ジャクソン ギャロップフォール40gです。
こちらはガン吉よりも飛距離が若干劣る欠点はあるものの、よりセンターバランスなのでフォール時の滞空時間が稼げます。
やはり、フラットフィッシュ狙いにおいては
フォールアクションというのは非常に大きな魚を引き付ける要素になるので、
ガン吉で食わないときはギャロップフォールに変えてよりスローに誘って食わせたりすることが多いです。
また、ただ巻き時のアクションはガン吉よりもおとなしく、安定しているので2枚潮の時や潮が速く、ジグが暴れてしまう時でもコントロールしやすいです!
なぜメタルジグなのか?
どうしてメタルジグで釣りをするのか理由はいくつかありますが、最大の理由は
潮の状況がわかりやすい。
これに尽きると思います。
釣りにおいて最も重要なこと。それは糸のコントロール
私は以前漁師の方に釣りを教わりました。
当時は水深100m程の地点でアマダイやオニカサゴなどの底物漁を中心に学びました。
オモリは400g弱のものを使い、当然キャストの必要はなく真下に落とすだけです。
しかし、そこで私は潮の影響の強さや糸のコントロールの難しさを知りました。
100mの水深にもかかわらず、糸は110m以上出たりすることもザラにあるんですね。
強風時で船が非常に早く流されるときなどなら、わからなくもないのですが、ほぼ無風でパッと見では仕掛けが真下に落ちているにもかかわらずです。
こうなってしまうと棚がズレてきます。
また、仕掛けが自分の思っているようには動かなくなり、釣果に大きな差が出ます。
また、私が釣りを教わった船長は私以外にも5人以上が釣りを同時にしているにもかかわらず、
私の釣り糸のコントロールができないように船を動かし、私だけが全く魚が釣れないように操作することができる実力の持ち主でした。
周囲の方が10匹魚が釣れているとしても私にはアタリすらないのですから、当時は非常に悔しい思いをしました。
その時はどうしてして自分にだけ魚が釣れないのか全く分かりませんでしたが、何度も釣りを教わっていくうちに糸のコントロールができていないことに気づいたんですね。
船長は船を操作することで強制的に私の仕掛けを2枚潮の状況などに似た環境を作り出していたんです。
その後、糸のコントロールを必死に覚えてからは、それ以前とは釣果が桁違いに伸び始めました。
正直、餌釣りの仕掛けのコントロールというのはダイレクトに操れるルアーよりもはるかに難しいです。
船の真鯛釣りなんで、ハリスが15m以上のものまで使うんですから、その仕掛けがコントロールできるようになればルアー釣りは簡単になります(笑)
それほどまでに糸のコントロール、糸ふけの処理というのは重要なんですね。
真下に落とす釣りでもそれだけ糸のコントロールは難しいです。
まして横にキャストをする釣りになればどうなるかは、想像できると思います。
そうなると、圧倒的に比重があって早く沈む。それでもアクションを入れてあげればしっかり浮き上がってくるメタルジグというものは、非常に有効なルアーだと考えることができると思います。
また、釣れないとあれこれルアーを変えて釣りをする方も多く見ますが、アレをやってしまう糸のコントロールを身に着けることが非常に困難になりますので注意してください。
糸のコントロールができれば潮の状態が分かる
糸のコントロールができるようになれば、自分の理想に近い状態のルアーの動きを出すことができるようになります。
そうなってくると非常に大切なことが分かるようになります。
それは、潮の状態を知ることです。
ちょっとしたルアーの動きの変化や、糸に掛かってくるテンションの変化、フォール時の感触など、これらを敏感に感じ取れるようになると
1キャストすれば潮の状態が分かるようになります。
潮の流れている向きはもちろんですが、2枚潮、3枚潮の有無やそれらの方向等々を適切に把握することができます。
こうなれば、必然的に今が釣れる状況なのか、釣れない状況なのかが分かるようになるわけです。
正直、ヒラメやマゴチは底潮の状態で食い気が変わることがほとんどです。
もちろんベイトフィッシュの有無なども要素にはなりますが、圧倒的に大きな要素となるのは底潮がしっかり通っているのかどうかです。
たとえば、潮が通っているにもかかわらず食わないときは魚自体の密度が低いことが考えられますし、潮が通っていなくて食わないときは、潮が動き出せばまだ食ってくる可能性もあると判断することができるようになります。
これは非常に重要で、釣り場を選択したり見切りを付けるうえで役立ちます。
とにかく、魚釣る上で最も重要なことは、
糸のコントロールを覚えることと、潮を読むことができるようになること
だと痛感しています。
いままであまり意識していなかった方は、メタルジグ縛りで釣りをしてみるといいかもしれません(笑)
知らなかったことがどんどん分かるようになってくると思います!
まだまだ書き足らないことはたっぷりありますが、長くなりすぎてしまうので今日はこの辺で!!
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