さて、今回のサーフのヒラメ釣りにおける春の時期の釣りにおいて気を使うことや、釣果の傾向などについて!
春ヒラメという言葉があるくらい、ヒラメ釣りでは人気のシーズンにもなってくる
この春という季節。
一見すると水温が上昇してきて魚の活性も一気に上昇し、大型のヒラメが沢山釣れるのではないかと夢を見てしまいがちなんだけど
この春のヒラメ釣りは結構繊細で、気難しい部分も多いというのがわたくしまるなか的な春のサーフのヒラメ釣り。
今回はそんな気難しい春のヒラメを少しでも多く釣るために気を使っておくと良い事などを紹介していこうと思う(*^^*)
よろしければ釣行の際の参考程度に、小耳にはさんでおいてくださいね。
春のサーフヒラメ 釣り方・攻略法の基礎
まず、春のシーズンというと大体3月位~5月下旬くらいまでが当てはまるのかな。
基本的には真冬の冷たい海から徐々に水温が上がってくる、海の中に生命感が増えていく時期になる。まずは春のヒラメ釣りの基本的な流れを簡単にまとめておこう。
- 春先、気温の上昇にワンテンポ遅れて水温が上昇し始める。赤潮や濁り潮になりやすく、ヒラメの活性が落ちることがある
- 春と言っても海水温は比較的低く、ヒラメの活性は低いことが多い
- 5月以降になってくると、水温の上昇が安定してくる。春のヒラメ釣りの本格シーズン到来!
- 晩秋~初夏はマゴチの接岸が活発化し、地域によってはヒラメよりもマゴチ釣りの方がアツくなってくる
春のヒラメ釣りにおける海水温
これは私まるなかの住む静岡県を例に挙げてみますが、静岡のサーフでヒラメを釣ろうと思ったら
真冬でも真夏でも、ほぼ1年中ヒラメを釣ることはできる。
しかし、真冬の低水温期のヒラメは動きが非常に遅くてせっかくバイトがあってもフッキングに持ち込めなかったりすることも多い。
こういった状態から徐々にルアーを元気に追い始める水温。
それが大体15度~16度前後という印象がある。
この位の水温に突入し、2~3日程安定してくると釣果が徐々に良くなってくることが多いかな。
といっても、ベストな水温と言われる20度~25度には届いていないので早い動きなどにはあまりついて来ないし、ルアーを追いきれないからスレ掛かりが増えたりする。食いは徐々に活発化しては来るけど、本調子にはまだ至らないといったところかな。
またよく言われるのが、暖かい春の陽気が数日続いた日の夕マズメが狙い目等と言われることがある。しかし、今までの経験上それはおまけ程度に考えておいた方が良いといった印象。
春の暖かい陽気が続くと、山間部では雪解けが進んで河川から冷たい水が入り込むし、そもそもほんの数日暖かいだけで海水温が大きく変化することは少ないように感じるからね。これは静岡だからなのかはわからないけど・・・・。
そうなってくると、やはり信じたいのは実測による海水温!
今はインターネットを使って
「○○県 海水温」などと検索すると、毎日のお住いの都道府県の観測地点のある場所の海水温が1目で分かる。
これを毎日チェックしておくのが、サーフの春ヒラメを攻略する上では一番重要になってくるぞ(*^^*)
この海水温だけど、陸上は寒さが厳しくても海流が変化して暖かい海水が沿岸部に差してくることもあり、そういった状況になると海水温がグンと上昇することがあるので見落とさないようにチェックする。
このようなタイミングはヒラメを含め、様々なターゲットの活性が一時的に急上昇したりするのだ!
その逆のパターンもあって、暖かい日が続いているにも関わらず冷たい海水が差してきてしまうと真冬の海水温に逆戻りしているなんて言うことも良くある。
だから、陸上の気温で釣れそう・釣れそうもないと判断するのはおすすめしないかな。
そしてこの海水温の上昇なんだけど、一日だけ高くなっても状況が好転することは少なくて
2~3日くらいは水温が上昇した状態で安定すること。
これがヒラメに限らず、魚の活性を押し上げるのにとても重要なポイントになってくるから覚えておこう!
釣行する日程を決める時にも、この海水温をチェックしておけば釣れる可能性が高い日に釣行できるようになるし、エントリーするポイントを選ぶ際にも少しでも海水温が高い状態で安定している地域を選んだりすればいいってわけだ(*^^*)
サーフの春ヒラメ釣りは濁りに注意!
サーフはもちろん、ショアから春のヒラメゲームを楽しむ際に注意しなければならないのが
春の濁り潮。
春は水温が徐々に上昇していく時期だけど、そうなると魚はもちろん水中のプランクトンの活動も活発になってくる。
これが一気に増えたりしすぎると赤潮になったり、緑色っぽく海水が濁ったり、場合によっては海水が茶色く変色したりするというわけだ。また、波打ち際の泡がずっと消えずにショアラインを埋め尽くしたりすることがあるね(-_-;)
今までの経験上、水温が良い感じに上昇してきてもこのような水の色が良くない状態になってしまった場合、
ヒラメの釣果は一気に低下することが多いと感じている。
濁りの発生度合いは水温上昇の加減によって変わるけど、酷い時はかなりのもので真冬よりもヒラメが釣れなくなることも今までは経験済みだ(-_-;)
このような現象が発生しやすい時期は地域によっても変わってくると思うが、静岡の場合は大体4月~5月のゴールデンウィーク前位に発生しやすい感じ。暖かさが本格化して水温も高い状態で安定してくる5月に入って来ると水質も段々良くなってきて、ヒラメの釣果も安定してくるというのが今までは多かった。
で、この春の濁り潮なんだけど、基本的には水深の浅い沿岸部に発生しやすい。この濁りが岸沿いを覆ってしまうとかなり食いが渋くなることが多いんだけど、潮の流れによっては一時的に沖の綺麗な潮と入れ替わったりすることがある。
こういう状態になると今まで食い渋っていたヒラメの活性が急に上昇し、大型のヒラメがポンポンと連続で釣れることがあるぞ。
春のポイントの選び方
河口周辺
春のサーフでヒラメを狙う際、経験上最も魚影が濃くなりやすいのが流入河川の周辺!
規模は決して大きい必要は無く、小規模な河川からの流れ込みであっても効果はあると感じるぞ。ドブのような小規模な河川の流れ込みであっても、大型のヒラメが接岸してきていることも多く経験しているからね。
春の時期~梅雨位にかけては鮎の遡上が起こるし、イワシやサッパ等のベイトフィッシュも河口周辺には集まりやすい。
これが直接的に影響しているのかは正直魚に聞いてみないとわからないけど、冬~春にかけてのヒラメの釣果は河口部などに集中する傾向が見られるから要チェック。一方で秋のシーズンは満遍なく、色んなポイントでヒラメが釣れる傾向があるかな。
ワンド周辺
こちらもベイトフィッシュが春に溜まりやすい好ポイント。
夏~秋の高水温状態の場合、ベイトの回遊は広い範囲で見られることが多いんだけど
まだ水温が低めな春の時期は、地形がワンド状になっているところや先程紹介した河口周りなどにベイトフィッシュの回遊が集中することが良くある。
ワンドの中には春になると遊泳力の弱い大量のチアユやボラッ子等が集結することが良くあり、これらを求めてヒラメはもちろんシーバスなどの他のフィッシュイーターも多く集まってくるぞ!
春のルアーアクション時の注意点
4月に入り5月ともなってくると、陸上の気温はどんどん上昇してきて半袖で過ごす日なんて言うのも出てくる。そこで陸上の気温を基準に考えてしまうと、水の中も季節がどんどん進んでいてヒラメの活性もかなり高いと思ってしまいがちだ。
しかし、陸の気温と比べて海水温というのは温まるのが遅い。
5月と言っても海水温は20度に届いていないことも多く、ヒラメゲームにおけるベストな水温には足りていない。だからこの春のサーフヒラメゲームを楽しむ際は、まだヒラメの活性は低い状態であることを留意して釣りをするように!
ルアーの種類に関しては、わたくしまるなかの場合は1年中40gのメタルジグしか使わないので選択肢は無い(笑)
問題はそのアクション方法になってくるが、
基本的にはあまり高いレンジを速い動きで攻めすぎない事!
これは結構重要になってくると思う。
夏~秋のシーズンであれば、ボトムから1mくらいまでの所をただ引きしたりしてもヒラメは釣れる。
しかし海水温が低い冬~春の時期はよりボトムギリギリを攻めてみたり、ルアーを細かくリフトフォールさせたりして縦の動きをより意識して入れたり。
それでも食ってこない時は海底に潜むヒラメの目の前にルアーをストンと落とし込むようにイメージして、着底~着底からのワンアクションで食わせるように意識して釣ってみたり・・・・。
活性がある程度高い場合、横にルアーを引っ張ってあげた方が良いサイズのヒラメが釣れたりすることがある。しかし、活性が低くなってくると横方向の動きにヒラメがついて来れなくなるんだよね。
釣れないなぁと感じた時は横方向の動きはスローにしたり、より細かくルアーを操作したり。色々調整してあげてヒラメが必要以上に移動しなくても捕食できるように考えて釣りをするのが良いかな!
この春の時期になるとマゴチも徐々に増えてくる。よりボトム周辺を意識して狙って行くと、ヒラメのみならずマゴチも多く釣れて楽しめる。
まとめ
今回は春のサーフヒラメの釣り方について基本的な考え方などを紹介してきたけど、チェックポイントはこんなところかな。
春は大型のヒラメが狙いやすいシーズンではありますが、まだまだ魚の活性は低い状態であることを忘れないように釣りをするのがポイント!
そして水温が上昇してある程度の期間安定すること!
海水温のチェックを日課にしておくと、春シーズンのみならずもっとヒラメ釣りが楽しめるようになってくるはずですよ(*^^*)
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