こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はスーパーライトショアジギング講座をやっていきましょう。
今日は、以前質問を受けた「スーパーライトショアジギングをやっているが、魚が釣れません」という内容についてですね。
お手軽にできるスーパーライトショアジギングですが、残念ながら、いつでも・誰でも簡単に魚が釣れるわけではないですね。
今回は、普段私が意識していることや知っておくと役に立つ考え方を、経験・実績に基づいて紹介していきます。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やショアジギングに関する実績としては
- 年間釣行数250~300以上
- メタルジグオンリーでサーフのヒラメ・マゴチを月間100枚以上・半年で300枚以上
- カンパチ狙いのショアジギングで2か月弱ボウズ無し
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘経験あり
- 釣具店・メーカーにて私のタックルインプレや釣り方の活用あり
こんな感じで、基本的に毎日様々なジャンルの釣りをして生活していて、実績も残しています。
困った時の役に立ててもらえたら、嬉しく思います。
スーパーライトショアジギングで魚が釣れない時のチェックポイント
まずは、スーパーライトショアジギングで魚が釣れない時、どんな点に注意したら釣果UPに繋げることができるのか?
私が特に意識している要点について、紹介していきましょう。
- 釣行する時期・季節
- 狙う魚種によって釣れやすい時間帯が変わる
- ターゲットによる難易度の違い
- ジグの選び方
- ジグのアクションを引き出すタックル選び
- ラインのコントロール
この辺りが重要になってきますね。
各項目について、順に解説をしていきましょう。
スーパーライトショアジギングが効果的なタイミング
スーパーライトショアジギング自体は1年中楽しめます。
しかし、狙う魚種によって適した時期というものがあり、これによって釣果を上げる難易度は大きく変化します。
初心者の方は、まずはスーパーライトショアジギングが効きやすい時期に釣行するのが超重要ですね!
初夏~初秋がおすすめ!
地域によって多少の違いはありますが、最も無難にスーパーライトショアジギングが楽しみやすいのは、夏場が中心になります。
私の出身地である静岡を例にあげると、だいたい6月~9月くらいまでがシーズンですね。
その中でも7月~8月くらいがベストで、釣果を出す難易度は低いと感じています。
小型回遊魚・底物の両方が狙える
水温が高い時期になると、青物の場合は良型狙いよりも数釣りがメインになることが多いです。
そうなると、小型のジグを使うスーパーライトショアジギングが効果を発揮しやすくなりますね。
回遊魚以外にも、水温が上がってくると、20cm前後の小型のハタやマゴチなどの釣果も出やすくなります。
夏場は表層~中層狙いで青物を狙ったり、釣れない時は海底を叩いて底物を狙うプランがおすすめですね。
まるなか
魚種による釣れる時間・釣れない時間
基本は朝マズメがベスト
魚種問わずに活性が上がりやすい一番のチャンスタイムは、やはり朝マズメですね。
夕マズメもチャンスはありますが、私の経験としては朝の方が圧倒的に釣果実績が高いです。
特に回遊魚狙いの場合は、マズメの時間だけ接岸し、昼になると沖合に出て行ってしまうことも良くあります。
釣行する時間に関しては、朝マズメを中心に選ぶのが一番無難ですね。
昼でも良く釣れる魚
一方、昼間でも良く釣れるターゲットも存在しています。
静岡の場合は、オオモンハタやアオハタなどが、スーパーライトショアジギングで良く釣れます。
ハタは種類によって習性に違いがありますが、これらのハタは日が昇った時間帯の方が良く釣れたりします。
夏場の日照りの中でもメタルジグを積極的に追いやすく、手軽に遊ぶには最高のターゲットですね。
なお、オオモンハタなどは、日が沈むと釣れなくなることが多いです。
夜間や光量が少ないマズメの時間帯になると、全くアタリが出なくなることも普通にありますね。
ターゲットによる難易度の違い
狙う魚種によっても、難易度に違いがあります。
根魚狙いが一番イージー
カサゴやソイ・ハタなどの根魚系の魚は、ジグが目の前に入りさえすれば、食いつく可能性が非常に高いです。
ですので、スーパーライトショアジギング初心者の方や、魚が釣れないと感じた時はボトム(海底)付近を狙うのも非常におすすめですね。
ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュも釣れる時は簡単に釣れますが、根魚と比較すると、時間や潮の効き方にうるさいです。
条件が合わないと全く食ってこなかったりするので、釣行するタイミングによって釣果ムラが出やすいですね。
青物と違って回遊せず、居る場所には常に居る可能性が高いので、安定して釣れやすいメリットもあります。
青物の場合
一方で青物狙いの場合ですが、これは魚種や食っているベイトフィッシュによって、難易度が変わってきます。
例えば、
- ワカシ・ツバス:ジャカ巻きや斜め上方向の直線的な誘い
- サバ:フォール
- カンパチ:緩急をつけた縦方向・横方向の誘いのコンビネーション
- ソウダガツオ:コンパクトなジグを使った高速巻き
こんな感じで、魚種によって反応しやすいアクションの傾向や、効果的なメタルジグ選びに違いがあります(もちろん状況によって変わる)。
これは港の中で偶然遭遇した本ガツオ。
持ち合わせていたスーパーライトショアジギングタックルで挑みましたが、ロッドやラインは悲鳴を上げましたね(笑)
カツオ類は小型のベイトフィッシュを偏食しやすく、サイズが大きいジグやプラグを見切ってくることが良くあります。
出くわすと特に厄介なのは、餌釣りでは釣れているのに、ルアー釣りでは全く食ってこないパターンですね。
スーパーライトショアジギングは、マイクロベイトパターンには強い釣り方です。
しかし、完全にコマセ餌に魚がついてしまうと、小型のジグを使ってもほとんど魚が反応しなくなってしまう場面はありますね。
特に、潮が動いていない時や日中の時間帯になると、その傾向が顕著に出やすい気がします。
こういう時は、餌釣りの方がいない場所へ移動したり、底物狙いにスイッチするのも有効ですね。
まるなか
釣果を伸ばすためのジグ選び
ジグの重さ選びはかなり重要で、釣果を大きく分けることもあります。
根魚・底物狙いの場合
まずはカサゴやソイ・ヒラメなどを狙う場合です。
この時は、必要以上に小さいメタルジグを選ぶことはおすすめしません。
既に紹介したように、底物系の魚はそのポイントに居さえすれば、ジグにバイトさせるのは難しくありません(特に根魚)。
ここで重要なのが、ジグのアピール力になってきます。
時々やたら小さいジグを使いたがる方もいますが、小さくて軽いジグに変えると、アタリの数自体が減ることも非常に多いですね。
底物系の魚を狙う時は、ある程度目立つルアーを使った方が、手っ取り早く・効率よく探ることができます。
私の場合は、カサゴやソイ・小型のハタ等を狙うのであれば、15gより軽いメタルジグの必要性は感じていません。
また、ジグの選び方としては
- 水平フォールで沈下するセンターバランス~やや後方寄りのもの
- 小刻みなジャークで誘いやすい、平たい形状のもの
このようなメタルジグを中心に選びます。
底物系の魚はそれほどセレクティブではないので、細かくこだわりすぎる必要は全くありませんよ!
青物狙いの場合
一方で青物狙いの場合ですが、釣果を確実にするには、底物狙いの時よりもジグをしっかり選ぶ必要があります。
細かく解説すると長くなりすぎるので、簡単に分類すると
- センターバランスのやや平たい系のジグ:スロー~中速の誘い用
- センター、またはリアバランスの細身のジグ:大きめのジャーク・高速の誘い用
- タングステン素材のジグ:マイクロベイトパターン用
シンプルに使い分けるのであれば、こんな感じでジグを3つに分類するのがおすすめですね。
状況によっては、魚が居てもジグを見切ってくる場面が意外と多くあります。
スーパーライトショアジギングといっても、ジグセレクトやアクション方法によって、何倍も釣果に差が出たりします。
私は夏場になると、ショゴ(カンパチの幼魚)狙いのスーパーライト・ライトショアジギングに頻繁に出かけます。
周囲は良くて2~3匹程度の釣果であっても、適切なジグ選び・アクションができるようになれば、10匹・15匹といった釣果を出せるようになったりします。
青物狙いの釣りは回遊待ちと考える方も多いですが、実際にはそればかりでなく、かなり取りこぼしが発生していることも多いですね。
まるなか
ジグの動きを引き出す道具選び
スーパーライトショアジギングに限らず、ショアジギングで釣れない時の原因の1つが、タックル選びだったりします。
ジグにアクションがしっかり伝わっているか?
スーパーライトショアジギングでは、専用ロッドやエギングロッド・シーバスロッドなどを使う機会が多いと思います。
重要なのはロッドの反発力で、特にバット~ベリーが柔らかくてフニャフニャしているロッドは使いにくいです。
反発力が低すぎるロッドを使ってしまうと、人間がアクションを与えても、ロッドが吸収してしまいます。
そうなってしまうと、海中のジグはほとんど動いていないことになり、当然バイトチャンスは減ります。
ジグにアクションを与えた時、穂先からジグの重さが一瞬消えるくらいの反発力を持ったロッドを使うのが基本になります。
また、リールもハイギアモデルを使うなど、ロッドアクション+リーリングでジグをキビキビと、自在に動かしやすくするタックルチョイスが重要ですね。
フックが絡む場合
特にリアフックにトリプルフックを装着して使用する場合ですが、フック絡みが気になる方がいるはずです。
適切なタックルバランスを組み、適切なアクションの強さでジグを操作できるようになれば、リアフックを装備していても、フック絡みはほとんど起こらなくなります。
フック絡みの原因としては、
- ロッドの反発力が高すぎる
- アクションさせる時にロッドを立てすぎている
- ジグが得意とするピッチよりも早く動かしすぎている
- アクション後にラインテンションを緩めすぎている
このようなものが代表的です。
ある程度は釣り方で対応してみて、それでもダメな時はリアフックを外したり、トリプルフックからシングルフックに変えるのがおすすめですね。
ラインのコントロールの重要性
スーパーライトショアジギングでは、軽いメタルジグを使用します。
どうしても風や潮の影響を受けやすくなるので、穂先~ジグまでのラインコントロールが難しくなりやすいです。
やたらと糸を出さない
風が吹く条件下のみならず、ラインコントロールは超重要です。
重要なポイントとしては、穂先~海面までの目に見えている場所のラインだけでなく、海中のラインまでをしっかり自分のコントロール下に置くことです。
これを甘く見ている方が、非常に多い印象がありますね。
ジグをキャストして着水した後、基本的には、スプールからラインをどんどん出すのはおすすめしません。
上級者の方で、ラインコントロールが自在にできるなら別にOKですが、初心者~中級者の方はラインスラッグを出すのはNGですね。
私のおすすめとしては、
- カウント15くらいまでで巻きはじめる・着底する時:ラインはリールから一切出さない(ロッドをゆっくり倒し、ラインをジワジワ送り込んで対応)
- それより深い場所を攻める:スプールを指で押さえつつ、パラパラっと最小限だけ出す
こんな感じで、できる限りラインを出さないことをおすすめします。
穂先~海面の糸フケであれば、ロッド操作やリールの巻きである程度簡単に回収することは可能です。
一方、海中の糸フケは非常に厄介で、一度たるみが発生してしまうと、まっすぐな状態に戻すのは想像以上に難しいです。
このラインコントロールは、スーパーライトショアジギングに限らず、魚釣り全般で非常に重要ですね。
しかし実際には、釣りの経験がそれなりにある方でも、ルアー・仕掛けのコントロールが雑になってしまっている方が多いですね。
- 狙った場所にルアー・仕掛けを投げる(落とす)能力
- ラインコントロール
この2つを徹底的に磨きさえすれば、ルアー・餌問わず、色んなジャンルの釣りが一気に上達できるはずです。
まるなか
海中のライン~ルアーの様子がイメージできるようになると、狙い通りに魚が釣れるようになるよ!
まとめ!
今回は、スーパーライトショアジギングにおける、釣果を上げるための狙い方やコツについて紹介してきました。
知識や考え方は重要ですが、それよりも大切なのは、やはり実釣経験です。
最初から上手に魚が釣れる人はいませんから、基礎となる考え方を覚えたら、後は釣り場に出かけて検証を繰り返すのが上達への道ですね!
基礎となる知識については様々なコンテンツを用意してあるので、困った時の参考にしてもらえたら嬉しく思います。
今回は「スーパーライトショアジギングで魚が釣れない時の狙い方のコツ」に絞った解説をしました。
スーパーライトショアジギングに必要な基礎知識や、タックル選びなど、全体的な基礎基本について知りたい時は【スーパーライトショアジギング基礎講座】を参考にどうぞ。
毎日釣りをしている筆者の経験・実績に基づいた講座になっています。