こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はクロダイ・キビレをルアーで狙うチニング講座をやっていきましょう。
今日のテーマはチニングの時期・シーズンの流れについて、基本的なパターンや傾向について紹介していきます。
チニングでは、時期(水温)によって釣れ方のパターンが変わったりします。
釣行するタイミングに合わせた、ポイント選びやルアーチョイスがかなり重要ですね。
これまでの実釣経験を基に、普段私が考えている釣果UPのコツなども絡めた解説をしていきます。
参考にしていただき、結果に繋げてもらえたらうれしく思います。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やチニングにおける実績としては
- 年間釣行数250~300以上
- 3月の初の四国・九州遠征にて60cmオーバーをはじめ、クロダイ・キビレを多数キャッチ
- 4月の静岡県浜名湖にて半日でクロダイ・キビレを18枚
- 地元静岡中部のチニングで1か月間ボウズ無し(釣行回数20回以上)
- 釣具店・メーカーにて私の釣果、タックルインプレの活用あり
こんな感じで、基本的に毎日釣りをして生活している人間です。
実釣実績もそれなりに残しているので、誰の情報を信じていいか分からない時などに役立ててくださいね。
チニングの時期・シーズンの基本
まずはチニングにおける時期・シーズンの流れについて、覚えておきたい基本を紹介しておきましょう。
- 春:クロダイは乗っ込みシーズン(産卵期)で最も良型が釣れやすい。中層~ボトムゲームがおすすめ
- 夏:大型の割合は減りやすく、数釣り向き。パターンによってトップウォータープラグも効果的になる
- 秋:夏場のパターンを引っ張ることも多いが、日によって反応がやや不安定になりやすい。秋が深まると良型が増える
- 冬:釣れれば良型がメイン。深場狙いや濁った後がチャンス!
各シーズンの特徴をざっくり紹介すると、こんな感じになりますね。
まるなか
チニングのベストシーズン
チニングにおけるベストシーズンですが、ざっくり紹介すると
- 春シーズン(3月~5月位まで):50cm・2kg以上の大型クロダイなどが狙いやすい
- 夏シーズン(梅雨明け~9月位まで):チヌが浮くと厄介だが、小型・中型が釣れやすくなる
こんな感じで春と夏が私としてはおすすめですね。
地域にもよりますが、私の実績が一番高いのは早春から始まる春のチニングシーズンになります。
オフシーズンはあるのか?
チニングのオフシーズンについてですが、釣り方やポイント選びさえキッチリ選ぶことができれば、チヌはほぼ1年中釣ることが可能です。
しかし、釣れにくい時期というものはどうしても存在しています。
私が住む静岡中部を例に挙げると、難易度が高くなりやすいのは
- 11月~2月上旬くらい:水温低下・ベイトフィッシュが少なくなりやすい
- 梅雨時期:良型キビレの魚影が薄くなりやすく、キビレが中心の釣り場は小型がかなり多くなる
このような傾向を感じていますね。
晩秋~冬場については、多くの地域でチヌを釣る難易度は上がりやすいです。(釣れないことはない)
一方で梅雨時期前後についてはかなり地域差があり、問題なく夏本番まで釣れる場所・釣果が落ちる場所に分かれる印象がありますね。
まるなか
下手したら1年で一番釣れないかも
ルアーの種類と効果的な季節
チニングに使うルアーは沢山種類がありますが、アイテムによって効果的なタイミングがある程度決まっています。
ワーム(ジグヘッドリグ・フリーリグなど)
最もオールマイティに使えるのはワームですね。
ワームは1年中使用することができ、時間帯も問わずに活躍します。
春先(2月~4月くらい)はチアユやハク・バチなどを追い、チヌの目線が上に向くことがあります。
このような時は、メバリング用・シーバス用のストレートワームを使ったジグヘッドリグの中層引きが良く効いたりしますね。
トップウォータープラグ
トップウォータープラグですが、主に水温が高い時期に活躍しやすいです。
目安としては、だいたい5月~9月・10月位まででしょうか。
地域によって水温変化に差がありますが、最近は夏場の気温上昇により、チヌが浮きやすい時期が長くなってきている印象があります。
ミノー・シンキングペンシル
ミノーやシンキングペンシルですが、基本的には春先を中心としたチアユ・ハク・バチパターンで効果を発揮しやすいですね。
地域によっては夏以降でも普通に使えます。
バイブレーション・シャッドなど
その他、バイブレーションやシャッドですが、主に春~秋の水温がやや高めな時期に使いやすいです。
冬場でも使えますが、下手に使うとチヌにプレッシャーを与えることがあります。
地域によっては、大きくアクションするルアーを嫌がるチヌが多かったりします。
まるなか
春のチニング
ここから先は、時期ごとのチニング攻略の基本パターンやコツについて紹介していきます。
春は乗っ込みクロダイが狙いやすい
春はクロダイの産卵期に該当し、1年を通じて大型のクロダイが狙いやすい傾向が強いのは間違いありませんね。
実際に私の場合、地元の静岡中部での55cm以上の大型クロダイの釣果のほとんどは、2月下旬~5月位の春の乗っ込みシーズンにキャッチしています。
なので大型のクロダイを一発獲りたいのであれば、春が一番おすすめです。
私が2020年の3月に初の四国遠征に行った時は、3.4kg(62~63cmほど)、2.75kg(56~57cmほど)の巨大なチヌを連発しています。(春の巨チヌ連続キャッチの釣行記はこちら)
このように、春の乗っ込みシーズンは普段なかなか出会うことができないサイズに出会える確率が高いですね。
まるなか
春のクロダイ・キビレは意外とルアーに反応が良い
春先~春本番くらいまでの時期ですが、水温としてはやや低めになっています。
しかし、クロダイ・キビレ問わず、ルアーに対する反応は比較的良好なのが特徴でもあります。
春先の主なベイトフィッシュとしては、
- チアユ
- ハク
- シラウオ・シロウオ
- バチ
地域によって差はありますが、静岡の場合はこれらがメインになります。
一方で水温が上がってくると、これらに加えて貝やフジツボなどを食う個体の割合が増える印象です。
そうなってしまうと、ルアーよりも餌の方が軍配が上がることが多くなりやすい気がしますね。
ですので、春のチヌは活性自体はやや低めですが、タイミングや釣り方さえ合えばルアーへの反応は比較的良く、コツさえつかめばハイシーズンといえる釣果が望めます。
ポイント選び
春のポイント選びですが、基本としては
- 河口周り(春のベイトフィッシュが集まりやすい)
- 深場が隣接しているポイント
このような場所が実績としては高くなりやすいですね。
春のチヌは警戒心がまだ高いため、水深が浅すぎる場所よりはやや深さがあって、落ち着ける場所の方が安定して釣果が出しやすいです。
浅い場所を狙う時は、デイゲームよりも夜間がおすすめですね!
まるなか
春のルアーセレクト
春のチニングで使用するルアーですが、私の場合は
- ボトムゲーム:クロー系ワームなどを使ったジグヘッドやフリーリグ
- チアユやハクなどの中層のベイトを捕食するパターン:ストレートワーム+ジグヘッドリグ
基本としてはワームでOKですが、場合によってはボトムよりも中層の方が良く釣れることがあったりしますね。
特に河川周りなど、春のベイトフィッシュが溜まりやすい場所では、チヌが中層の餌を積極的に捕食している場面があります。
その他、中層狙いの場合はシャロー系ミノーやシンキングペンシルでも釣果が望めます。
▼より詳しい解説については【春のチニング解説 行動パターン釣り方のコツ】を参考にどうぞ。
夏のチニング
段々水温上昇が本格化してくるゴールデンウィーク明けくらいから、チニングは徐々に夏のパターンに入っていきます。
小型のクロダイ・キビレが増えやすい
水温上昇とともに、春先にはあまり釣れなかった30cm程度までの小型のクロダイやキビレが釣れやすくなります。
先ほど紹介したように、地域によっては中型以上のキビレが一時的に釣れにくくなる印象がありますね。
クロダイはダラダラと釣れ続くことが多いですが、やる気なくプカプカと浮いている個体が増えたり、フジツボなどを偏食する個体が増えることがあります。
やる気なく浮かんでいるチヌはかなり厄介で、ルアーで釣るのは困難なことが多いです。
夏のルアーセレクト
夏場のチニングに使うルアーセレクトですが、基本となるのは
- ボトムゲーム:クロー系ワームなどを使ったジグヘッド・フリーリグなど
- トップウォーターゲーム:ポッパーやペンシルベイト
状況によってはボトム狙い。
またはトップウォータープラグを使い、上を意識したチヌを狙い分けるのがおすすめですね。
ベイトフィッシュを積極的追っている回遊型のクロダイ・キビレを狙う時は、バイブレーションプラグなども良く効いたりしますね。
なお、トップウォータープラグを使う場合は、朝マズメ~夕マズメまでの光量がある時間帯がメインになります。
ポイント選び
夏に狙うポイントですが、基本的には水深が浅いシャローエリアをメインにすればOKですね。
私の場合、夏は深くても水深が2mくらいまでの場所を狙うことが多いです。
冬~春の場合は、深い場所を狙う時は水深5m~7mくらいの場所まで狙うこともありますが、夏場はそこまで極端に狙う必要は無いかと。
水温が上がってくると、クロダイ・キビレは浅い場所にガンガン差してきますからね。
また、夏場は水質悪化が目立つこともあります。
その場合はワンド状の奥まった場所よりも岬の先端など、フレッシュな潮(水)が供給されやすい場所を選ぶと良いですね。
風が吹ている時は向かい風が当たる場所など、水が動きやすいポイントを中心に釣っていくのもおすすめです。
まるなか
▼より詳しい解説については【夏のチニング攻略のための基礎講座】を参考にどうぞ。
秋のチニング
秋のチニングですが、私としてはあまり好きな時期ではないというのが正直なところですね。
日によってチヌの機嫌が変わりやすく、釣れる時と釣れない時のムラが大きいような印象があります。
低気圧・台風通過後がアツい!
秋といっても晩秋までは水温が比較的高い状態のことが多く、チヌにとっては程よく水温が下がったタイミングで活性が一気に上がりやすいです。
ここで良い働きをするのが、秋雨前線や台風ですね。
秋はまとまった雨が降りやすく、雨が降った後はチヌの活性が一気に上がることがあります。
イチオシのタイミングとしては、大雨でかなり酷く増水している時は、ある程度減水が進んだササ濁りのタイミングですね。
酷い濁りでもチヌは釣れますが、水量が増えすぎてしまうと少し釣りにくかったりします。
そこまで極端に増水していなければ、雨が降っている時~止んだ直後もおすすめですね。
ただし、水温が落ちすぎてしまうと逆効果になることもあるので、晩秋以降の大雨は要注意です。
秋のルアーセレクト
秋に使うルアーですが、晩秋までは夏と同じようなワーム・トッププラグを中心にしたセレクトで問題ありません。
基本的にはやはりワームがオールマイティーで、時間帯問わず使いやすいですね。
晩秋以降は活性が落ちてくるので、ワームを中心に丁寧に・チヌに無駄なプレッシャーを与えない誘い方が有効になります。
ポイント選び
秋のチヌに関しては、正直言って釣れる場所はかなり広くなります。
基本的には、水深が浅いシャローエリアを狙う方が効率が良いです。
また、雨の後は河川からハゼやボラの幼魚などのベイトフィッシュが流れてくることも多いです。
増水後のタイミングを狙うのであれば、河川絡みのポイントはかなり有望になりますね!
まるなか
▼より詳しい解説については【秋チニングの基礎・狙い方のコツを解説】を参考にどうぞ。
冬のチニング
ラストは冬場のチニングですね。
難易度は高くなりやすいですが、地域によっては意外とチヌが簡単に釣れたりします。
2月位からは春を意識しよう
冬といっても、クロダイ・キビレの場合は2月位になると、徐々に早春のパターンに変わっていく印象があります。
ですので、12月・1月位までは冬の釣りを。
2月位になったら、春のベイトフィッシュや行動パターンを意識した釣り方も少しずつ混ぜていくのがおすすめです。
まるなか
冬のルアーセレクト
冬は水温が低くなり、チヌの活性も落ちます。
また、水温低下で水質がクリアになりやすく、魚の警戒心も高くなりやすいです。
ルアーセレクトとしては、ワームをメインに組み立てるのがおすすめ。
- リアクションバイト狙い:フリーリグ
- ナチュラルな誘いで食わせ重視:ズル引き系ヘッド・ジグヘッドリグ
ロッド操作でアクションさせやすいフリーリグ、ズル引きとステイでプレッシャーを与えないアイテムを使い分けると良いです。
最近はフリーリグが人気ですが、フリーリグは冬~春先のチヌに対して非常に良く効く印象がありますね!
ロッド操作とズル引き・ステイをうまく組み合わせることで、リアクションバイトを誘うことが可能です。
ポイント選び
冬のチニングにおけるポイント選びですが、チヌが落ち着ける場所を選ぶのがコツですね。
ハイシーズンは水が良く動く場所を選ぶのもおすすめですが、冬の場合はあえて港湾部やワンド状の奥まった場所を狙うのもおすすめです。
冬場の低活性なチヌは水があまり動いていない場所に溜まっていることも良くあります。
水温がそれほど低くならない地域や、水がそれほど低くない河川の流入などがある場所の場合は、流れが当たる場所も狙います。
場合によっては、冬になるとチヌ・キビレ・ヒラメ・マゴチ・シーバスなどが河川の中にガンガン差してくる場所もありますからね。
水深に関しても、冬場は底が透けて見えてしまうような場所のチヌは釣れにくいことがあります。
ですので、警戒心が高い釣り場の場合は深場もしっかり狙うようにすると良いですエ!
まるなか
水が濁った場所や水深が深い場所を狙ったり、警戒心が低くなる夜間に狙うと良いね!
▼より詳しい解説については【冬のチニング攻略講座。ボウズ無しでチヌを釣り続ける狙い方】を参考にどうぞ。
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