こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はチニング講座をやっていきましょう。
今日のテーマは秋のチニングですね。
秋という時期に合わせた狙い方について、知っておくと役に立つ基礎基本を中心に紹介していきます。
内容に関しては全て管理人の実釣実績に基づいたオリジナルですので、参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やチニングにおける実績としては
- 年間釣行数300以上
- チニング自己記録:3.4kg・60cmオーバー(春ののっこみチニングにて)
- 静岡中部のチニングで2か月間以上ボウズ無し(釣行回数40回以上、1回の釣行時間は平均1時間半ほど)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- 釣具店、メーカーにて私のタックルインプレッションや釣り方の掲載・利用あり
こんな感じで、それなりの実績を残しています。
秋のチニングにおける基礎知識
まずは秋のチニングに挑戦する時に知っておくと役に立つ基本的な知識やベースとなる考え方を紹介しておきます。
難易度と傾向
秋チニングの難易度ですが、数・型共にそこそこ揃いやすい傾向があって難易度はそれほど高くないと考えています。
特に水温が下がりすぎない9月・10月くらいまでが釣果を上げやすいと思います。
秋のチニングですが、シーズン序盤を中心に数釣り、終盤になると型狙いに適した時期に変わっていきます。
真夏のチニングでは30cm以下の小型の存在が厄介だったりしますが、秋の場合は夏よりも型は揃いやすいですね。
秋の基本となる行動パターン
秋という時期は水温的には中途半端な感じで、シーズン初期は夏を。
シーズン終盤は冬パターンに合わせた釣り方をするのが基本になります。
チヌの基本的な行動としては
- 夏:水通しが良いエリアや水深が非常に浅いシャローエリアにチヌが積極的に差してくる
- 冬:奥まった場所や深場が隣接したかけあがりなどにチヌが集まりやすい
地域や釣り場の癖によって多少の違いはありますが、基本的にはこのような点を意識してゲームを組み立てると失敗が少ないと思います。
時期による狙い方の変化
秋というとだいたい9月~11月くらいを想像する方が多いと思います。
先ほど紹介したように、秋は釣行するタイミングによって夏を強めに意識するか、冬を意識するのかを変える必要があります。
私の地元静岡中部を狙いに挙げると、
- 9月~10月上・中旬くらいまで:夏パターンを引っ張ることが多い
- 10月下旬・11月以降:徐々に冬のパターンへ変わっていく
年によって違いはありますが、目安としてはこんな感じで狙うようにしています。
陸上と海中では季節の進み方にズレがあるので、チヌの反応を見て狙い方を調整していくのが釣果を安定させる上ではかなり重要ですね。
【9月~10月】秋シーズン序盤のチニング
まずは9月~10月くらいまでの水温がある程度高い時期の狙い方について紹介していきます。
基本はシャローエリア狙い中心でOK
水温が高い時期のチヌは水深が浅い場所に餌を求めて積極的に入ってきます。
ですので、10月くらいまでは水深が浅いシャローエリアを中心に探ること多いです。
私の場合、目安としてはだいたい水深が2mくらいまでの場所を狙うようにしています。
濁りが入った時や夜間・向かい風で波気立っているような状況下では、水深が50cm程度の超シャローも積極的に狙いますね。
ルアーセレクト
秋シーズン序盤に使用するルアーですが、基本的にはワームのボトムゲームがやはり安定した実績があります。
チニング初心者の方はワームを持っておけば何とかなる状況が非常に多いので、ワームは必須と考えてもOKです。
その他、夏を中心にチヌが浮きやすいことがあり、チヌの目線が上を向いている時はトッププラグが効いたりします。
地域によってトップウォータープラグを使ったチニングは難易度が大きく違いがあり、釣果の安定度としてはワームよりも低くなることが多いですが。
トップウォータープラグはワームとの使い分けが簡単にできるので、秋シーズン序盤に釣行する時は最低限でも良いので用意しておくと役立つことがあります。
台風後のチニング
秋は台風シーズンになりますが、台風で海がかき回された後はチヌの活性が上がりやすいです。
秋シーズン序盤はまだ海水温が高く、台風通過後は海水温が程よく下がってチヌの食いが活発になることが非常に多いと感じていますね。
- ほどよい水温低下
- 雨による濁り
- 風による波
これらが組み合わさることでチヌの警戒心が下がり、タイミングが合うと爆釣することもありますね。
ただし河川周りを中心に激しすぎる増水は逆効果になることも多いので、ある程度水が落ち着いたタイミングでの釣行がおすすめです。
濁りの強さに関しては泥濁りに近い状況でもチヌは全く問題なく釣れるので、透明度がほとんどないような状態でもマイナスに考える必要はないです。
特にクロダイはキビレよりも濁りを好む印象があり、スレた大型の居着きの個体は雨が降った後に釣りやすくなります。
9月~10月の秋シーズン序盤・中盤は台風や低気圧を味方につけると楽しい釣りができますぞ。
まるなか
【11月~】晩秋のチニング
季節が進んで11月位になると、チヌは冬を意識した行動をとるようになります。
チヌのポジション変化を把握する
季節が進んでも状況が分からない状態での釣行であれば、まずはシャローエリアを中心に釣っていけば問題ありません。
ただし夏場に狙うような水深がひざ下しかないようなポイントはは釣れにくいことも多いので、水深はだいたい1.5m~2m前後を目安にすることが多いです。
チヌはシャローに居る個体ほどルアーで釣りやすい傾向があり、浅い場所・深い場所の両方にチヌが居るなら水深が浅い場所を狙った方が効率がいいからですね。
そして、水深が浅い場所で釣りをやってみてチヌの気配がない時は深場狙いにシフトするのが無難です。
深場といっても深すぎると釣りがやりにくいので、私の場合は水深2m~5m・6mくらいまでが目安ですね。
釣り場選びに関しては水の動き・潮通しの良さを意識するだけではなく、水温が下がってきたら穏やかな湾内や港奥に流れ込む河川なども有望になります。
なお、晩秋のチヌは短期間でパターンが一気に変わることも多く、1週間ほどで夏を意識したシャローパターンから冬パターンに変化したりするのも普通です。
反応がない時は一か所で粘らず、季節が進行していると判断して狙い方をスパッと変えるのもおすすめです。
水温変化とともに水質もチェックする
水温低下が進行することでチヌの活性も下がりやすくなりますが、それとともに澄んだ水質に変化しやすいことも意識したいですね。
チヌの警戒心は水質がかなり大きく影響し、冬が近づいてきてクリアな水になるとルアーで釣る難易度が高くなることも多いです。
水温低下で冬の水色になってきたら、チヌが落ちつける障害物周りやかけあがりの斜面・深場狙いを意識すると良いですね。
水深が浅い場所が多い河川内を狙う場合は水深が浅くて水が綺麗な所より、流れが緩くて多少水が濁っているような場所を狙うのもおすすめです。
ルアーセレクト
晩秋以降のチニングですが、やはり万能に使えるのはワームです。
水温低下とともにチヌの警戒心が高くなることも多く、狙い方は「極端」を意識すると良いですね。
水温が高い時期のチヌは多少誘いのテンポを速くしたり、ある程度適当に探ってもアタリが出る場合が多いです。
しかし、晩秋~春先にかけてはしっかり狙い方を考えないとアタリが出ないことも多くなります。
ワームの場合はフリーリグを使うのが無難ですが、
- アクションが大人しい微波動系ワームを使ったズル引き
- ボトムバンプによるリアクションバイト狙い
この2つを使い分けると良いですね。
微波動系ワームを使ったズル引きは入れ食いになることは少ないですが、警戒心が高いチヌを相手にする場合でも安定して釣果を出しやすく、私の場合はメインに使っています。
一方でロッドアクションを与える釣り方は動くものに反応が良いチヌに対して効果的で、ズル引きだと追い食いしなかったり、食わせきれない時に口を使わせる手段としてパターンにハマると強いです。
しかし、警戒心が高くて神経質なチヌを狙うとなると、ロッドアクションを多用しすぎるとチヌが嫌がって逃げるので注意が必要です。
私の地元静岡中部のチヌは神経質な個体が多いので、ボトムバンプを入れる時もズル引きと組み合わせるようにしています。
基本はズル引きで誘いを掛け、ボトムに怪しい障害物や駆け上がりなどがあったらステイと細かいボトムバンプを入れてアクションに変化を出し、食わせるパターンをよく使っていますね!
まるなか
警戒心が上がったチヌは深場を狙ったり、丁寧な誘いが重要になることが多いね!
まとめ!
今回は秋のチニングを紹介しました。
- 秋は釣行するタイミングよって夏と冬のパターンを狙い分ける必要がある
- 9月~10月くらいまでは夏パターンを引っ張りやすく、難易度はやや低め
- 11月以降は数よりも型狙い、水温低下で神経質になりやすい
これらを頭に入れてポイントを選んだり、探り方を工夫すると良いと思います。
水温がガクッと下がると、急に釣れる場所やパターンが変わったりするので注意しましょう。
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