こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は恒例の「ヒラメが釣れない・初心者の為の基礎講座」を。
今日のテーマはヒラメ・マゴチの群れについて。
サーフや港湾部のヒラメは群れているのか、それとも単独行動をしているのか?
このことについて先日質問を受けたので、この機会に私なりの考え方・考察を紹介していこうかと。
答えを言ってしまうと、「ヒラメやマゴチは群れていることもあるし、状況によっては単独行動系の魚も居る」というのが私の見解だ。
ただし割合的には群れていることの方が多いと感じ、完全に1匹しかいないパターンは意外と少ないのではないかと思う。
このテーマは直接的に釣果に影響するものではないが、何か実釣時の役に立ててもらえたら嬉しく思う。
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ヒラメ・マゴチの群れ(グループ)にみられる傾向
まずはヒラメ・マゴチの群れについて感じている、いくつかの代表的な習性などを紹介しておこう。
ゆるい集団を作っている
ヒラメやマゴチの群れは青物などとは違い、密度が少し薄い「何となくの集団」を形成しているような印象がある。
私はこれまで1000枚以上のヒラメやマゴチを釣ってきているが、だいたい1匹でも魚が釣れた場所は「完全にその1匹以降魚が釣れなかった」ということはほとんどないからだ。
当然ある1日では1匹釣れないことはあるが、日を改めたり、状況が変わってから釣行するとまた釣果に恵まれる可能性は非常に高い。
また、私の住む静岡のサーフはヒラメ・マゴチの密度自体は薄めだけど、それでもその時によってポイントによる魚影の濃さの違いなどは間違いなく存在している。
その良く釣れやすいポイントは日によって少しずつ場所がズレたり、海が荒れたりすると大きく移動する傾向もみられている。
だから結論としては完全に1匹ずつが孤立している個体も居ないわけではないが、多くの場面ではある程度の大きさで群れ(集団)を形成しているのではないかと考えている。
時期・シーズンによって群れの規模や数が変わる
ヒラメやマゴチは時期によって魚影の濃さが違うのは間違いない。
比較的1年中フラットフィッシュを釣りやすい急深な静岡のサーフだが、それでも秋~冬・厳寒期~春先のシーズンがヒラメは狙いやすい傾向がある。
マゴチの場合、以前はだいたい5月~8月くらいまでが良く釣れた印象があるが、ここ数年間は1年中釣果がハッキリしない感じで接岸量が少ない感覚があるが。
ヒラメ・マゴチの群れの規模や数についてはシーズン中は規模が比較的大きくなり、良い時は半径数百メートルとかそれ以上の集団になっているのではないかと考えている。
群れも各ポイントに点在している為か、例えば秋からの数釣りシーズンの場合はそれほど美味しそうなポイントでなくても1~2匹くらいは釣れることが多い。
沢山釣ろうと思ったら、細かな地形やベイトの入り具合などを見る必要はあるけどね。
逆にシビアな時期になると、群れの規模は数匹程度になったり、わずか数メートル~10m程度の狭いピンスポットに魚が集まるだけになることも多い気がする。
こういう時期は適当にポイントを選んで釣りをしても釣果に恵まれることは少なくなり、よりタイトに魚の居場所を特定しないとなかなか安定して魚を釣るのは難しい。
マゴチの方が群れが顕著か
私が住む静岡の特性かもしれないが、どちらかというと「ヒラメの方がどこでも釣りやすいけど魚が散っている」印象がある。
逆にマゴチは特定の場所や時期になると密度が高い群れを形成しやすく、いったん連発モードに入ると入れ食いになったり。
過去には静岡のサーフで毎日5~10匹以上マゴチが釣れるような状況も何度かあったが、ヒラメがここまでたくさん釣れる状況になったことはない(県内の遠浅のサーフではこれくらい釣れることはある)。
なのでマゴチの方が魚の居場所を見つければ連発率が高いが、その分外すと全く釣れない魚という感じがする。
群れの行動に影響を与える要素
ヒラメやマゴチの群れの行動に影響を与える要素について、私が考えていることをいくつか紹介しておこう。
ベイトの濃さは「群れの密度」に影響する
ヒラメやマゴチが捕食するベイトフィッシュの種類はたくさんあるが、そのポイントのベイトフィッシュの濃さはヒラメの群れの密度に影響している気がする。
ベイトが薄い場所でも適切にポイントを狙えばヒラメは釣れることも非常に多いが、単発的な釣果が多い。
数時間で何枚もの釣果を上げるには群れがギュッと「高密度」になった状況が望ましいが、これは潮の流れ具合や時間的な要素よりもベイトフィッシュの量に左右されると考えている。
今までヒラメやマゴチがたくさん釣れる状況になったときは、だいたいベイトフィッシュが毎日決まった場所に接岸していたパターンが多い傾向がある。
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低気圧やうねりによる移動
ヒラメやマゴチの群れはいったん接岸すると、その周辺である程度の日数を過ごしていることが多い傾向があると感じる。
短い時は2~3日くらいのこともあるが、長い時は1か月とかそれ以上同じ場所でずっと釣れ続けたりする。
ここで群れが移動する理由の大きなものの1つが、低気圧や台風による時化だろう。
海が大きく時化るとヒラメやマゴチが釣れる場所は少し移動したり、状況によっては全く違う場所に変わることもある。
この群れの移動を的確に察知するのは非常に重要になり、ある程度好釣果が続いていた場所で魚の反応が悪くなったときは同じポイントに以前と同じように通い続けるのは得策ではない。
ある程度ヒラメが釣れる条件が揃っているにも関わらず反応が少ないのであれば、思い切って早めにポイントを見切るのが超重要だ。
ある有望だったポイントでヒラメが釣れなくなってきた時は、釣行するたびに数百メートルくらいずつ入るポイントを移動し、群れの移動方向を予測しながら釣りをすることが多いかな。
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ヒラメの活性=食う魚の割合が変化
ヒラメの活性を左右する条件としては
- 時間的な要素
- 潮の流れ具合
- ベイトフィッシュの有無
これらの要素が複雑に絡み合って影響を与えることになる。
ヒラメの活性の上下というのは餌(ルアー)を食う個体の割合を変化させるものだと考えておくと、少しわかりやすいかもしれない。
全てのヒラメが餌・ルアーを追うわけではない
私は長いことヒラメ釣りをやってきたが、ヒラメは釣れなくてもかなりの数が水中に居るものだと考えている。
特に朝など釣れる時間は釣れるのに、タイミングを外すと釣れないという時はその可能性が非常に高い。
実際に素潜りの漁師の方の話で「昼に海に潜ってみると、ヒラメはたくさん見える。しかし、餌を目の前に落としても全く動かないやつがほとんど」という話を聞いたことがある。
生きているイワシを落としても全く見向きもしないらしく、全く逃げないので突きん棒でつくのは簡単らしいが(笑)
つまり、人間が投げた餌やルアーを追うヒラメは海中の中のごく1部であり、その割合を左右するのが活性の高さと考えるとわかりやすいかな。
例えば、デイゲームの低活性な状況下では「20匹いるヒラメのうち釣れるのは1匹」かもしれない。
逆に朝マズメの高活性な状況であれば、「2匹ヒラメがいたら1匹は餌・ルアーを食う」こんな感じで考えている。
だから群れがかなりの濃さで接岸している時は、条件が多少悪くてもヒラメが釣れる可能性は高く、朝夕マズメ以外でも案外普通に釣れている。
逆にそれほど魚影が濃くない状況下では、釣れやすいタイミングに集中して釣行する必要があり、条件を外すと難易度が一気に高くなるから気を付けたい。
特に初心者の方は「ヒラメの活性が上がりやすい条件下」で釣行するのが非常に重要ってことだね。
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