さてさて、今回はヒラメのルアー釣りの基礎講座を少しだけ。
ヒラメをルアーで狙う際、ルアーのリトリーブスピードはどれくらいで使うのか?
という事についてですね。
おそらく初心者の方は誰にでも疑問に思うことだと思うので、この機会に私なりの考え方を紹介しておきます。
ヒラメ釣りって難しいように見えて実は簡単な釣りでして、そんなに細かなことに気を使わなくても慣れてしまえばシンプルに釣れる釣り。
基本としては、必要以上にルアーを動かさず、
- ルアーが持っている本来の動きを引き出す
- ヒラメが餌を追うレンジ(棚・水深)をしっかり通す
という点を意識し、感覚をつかめればOK。
今まで数えきれないくらいの回数ヒラメ釣りには出かけてますが、基本さえしっかり覚えてしまえば安定して釣れるようになる。
基本を覚えてから、後で細かい調整をしていけば十分だし、細かい調整が出来た所で釣果が何倍にも上がるわけではないので。
前置きは程々に、早速本題へと話を進めていこう。
ヒラメを狙うルアーのリトリーブスピードの決め方の基本!
まずは私がどんな点に注目し、ルアーのリトリーブスピードを決めているのか?
基本となるチェックポイントを初めにまとめておく。
- 基本のリトリーブスピード:1秒間にハンドル1回転弱~早くても2回転まで
- プラグ・メタルジグ・ワームなどルアーの種類:どんなルアーでもリトリーブスピードは基本的に変えない
- ルアーを動かす速度より、まずはレンジを意識して決める
- リトリーブスピードが適正から外れる→ルアーのウェイトを変える
基本としてはこんな感じで、難しく考える必要は全くないのでご安心を。
ヒラメをルアーで狙う際の基本となるリトリーブスピード
まずは実際にどの位の速度でリールを巻き、ルアーを引いているのか?
私の場合、4000番のハイギアのスピニングリールを使ってヒラメを狙うのが基本パターン。
当然リールが小さくなったり、ギア比が低くなれば巻き取りが遅くなるので多少巻き速度というのは変わってくる。
大体ハンドル1巻きで1m前後の場合だと認識しておいてほしい。
- 最もベースとなるリトリーブスピード:1秒間にハンドル1回~1.5回くらい
- 潮が通っている時、水深10m前後などの深場:1秒間に1回転以下
- 潮が通っていない時、水深1~2m位までの浅場:1秒間に2回転位まで
感覚的には大体こんな感じで使い分けをしている。
ゆっくりと引きすぎてボトムをズリズリするだけだと効率が悪いし、逆に早すぎるとスレ掛かりが発生しやすくなったり・ルアーを追い切れず食って来ないこともある。
冬であれ夏場であれ、大体1秒間にハンドル1回転弱~2回転くらいまでの速度で巻くことが殆ど。
後で紹介していくが、重要なのは巻き速度よりもむしろレンジキープなんだよね。
巻く速度はあくまでも目安として考えて欲しい。
プラグ・メタルジグ・ワーム。基本のリトリーブスピードは同じで良い
今までさんざんヒラメ釣りをやってきたが、
ルアーの種類が変わったからといって、巻く速度を大幅に変える必要はないというのが私の結論だ。
メタルジグだから早い釣りだとか、ワームだから遅いだとかそういうのは釣果にあまり関係が無いように感じるんだよね。
基本としては、必要以上にルアーを動かさず、ルアーがアクションする最低位のスピードでリトリーブすればヒラメは普通に釣れるもの。
メタルジグだってスローに誘えばOKで、決してリアクションバイトを狙うだけのものではない。
慣れてくればワームのようにスローに誘い、低活性のヒラメを釣っていく事だって出来るからね!
私が見てきた感じだと、安定して良く釣る方ほどルアーを余計に動かすことはしないかな。
必要最低限の動きを与え、あとはルアーに任せる方が魚は釣れると思う。
だって、水中でビュンビュン上下に泳ぎ回るベイトフィッシュなんて、ヒラメから見たら明らかにおかしいと思う。
リトリーブスピードはレンジキープを前提に考える
これが実は一番重要だと考えているんだけど、
リトリーブスピードはあくまでヒラメの捕食レンジに入ることを前提に釣りをする事!
私の場合、意識としては大体こんな感じかな。
- 基本のレンジ:海底~海底から50、60cm位まで
- 低めのレンジ:海底~20、30cm位まで。主に低活性時
- 高めのレンジ:海底~1m位まで。ベイトが表層を回遊している時や春や秋のマズメ時
で、慣れてくればルアーが沈んで行く感覚で今のレンジが分かるようになるんだけど、初めのうちは良くわからないと思う。
そこで、分かりやすく考えるならルアーを引くのを止め、その後の着底までに何カウント掛かるのか?
という事を意識すること。
基本としてはルアーを引くのを止めてから2~3位数える間に着底すればレンジとしては大体OKだろう。
もちろん、水深が浅い遠浅のサーフなどの場合はもっと早くなるが。
海底からギリギリ、10cmとか20cm、高く持ち上げても30cm位までのレンジを釣りたいのであれば、巻くのを止めてから1数えるくらいで着底するリトリーブスピードで巻いてみたり。
逆にレンジを上げる時は、3~4位数える間に着底するように調整する。
こんな風に、着底までのカウントを前提に考え、さっき紹介した位のリトリーブ速度でルアーを操作すると良い。
リトリーブ速度を変えてもレンジがキープできない→ウエイトを変える
同じ釣り場であっても、潮の流れが緩い時はルアーがストンと素早く落ちやすくなる。
こういう時は若干リトリーブ速度を上げ、さっき紹介したようにレンジキープするように心掛けて釣りをしてみる。
しかし、状況によってはかなりリールを巻くのを速くしてもルアーが持ち上がらなかったり、逆に超スローで巻いてもルアーが浮き上がりすぎる事は当然ある。
こういう時に初めてルアーのウエイトを変えて調整するのが私なりのヒラメ釣り。
基本的にメタルジグやジグヘッドリグで釣りをする時は、ルアーのウエイトは変えない方が感覚がズレ難いのでおすすめだ。
ヒラメが良く釣れる時は潮の通り方が決まっていたりするので、同じ重さのルアーを使った方が釣れる時・釣れない時の感覚が分かるようになりやすい。
また、リトリーブスピードによる浮き上がりやすさや、操作時の癖なども把握しやすくなるメリットは大きいね。
逆にルアーの重さをコロコロ変えてしまうと、それに合わせて操作する速度やピッチなども変えないといけない。
おすすめは釣り場によって基準となるウェイトを決め、出来る限り同じものを使って感覚を磨くことかな!
どうしてもリトリーブスピードなどの調整で対応できない時に、初めてルアーウエイトなどを変えて沈下速度を変えてみよう。
巻く速度は同じでレンジを上げたい時は
ヒラメはボトム系の魚なので、どちらかと言えばスローに動く餌の方が食いつきはいいと思う。
だから私の場合は早くても1秒間にハンドル2回転くらいまでにしている。
この時、スローに誘いたいけどレンジをほんの少し上げたい時ってあると思うんだよね。
こういう時は、リーリングに「グリンッ、グリンッ」と緩急をつけてリールを巻きつつ、それに合わせてロッドをほんの少しで良いので煽ってアクションを与えて調整すると良い。
こうすることで、ただ巻きで探るよりもルアーが上方向に持ち上がりやすくなり、弱いリフトフォールになるのでバイトのタイミングも自然に増やせる。
派手にロッドを煽る必要は全くなく、基本的にはチョンチョンと20cm位動かすような感覚でOKだ。
こういう小技を上手く使うと、誘いの幅も広がるので色々試してみて欲しい。
ちなみに、リーリングでアクションを付けるのであれば、リールのハンドルノブはラウンド型が絶対に使い易い。
ちょっとしたことだけど釣りやすさに大きな差が出るね!
最近は純正品以外にも安くてかなり使えるハンドルノブも発売されているので、試したことが無い方は使ってみてもいいかも。
まとめ!
ヒラメをルアーで狙う際のリトリーブスピードについてはこんな感じで、
- リトリーブスピードの基本は1秒にハンドル1回転弱~2回転くらい(私の場合)
- リトリーブスピードはレンジキープを前提に考える!
- リトリーブスピードでレンジキープできない時は、ルアーウェイトを変える
といったことに少し注目してみて欲しいかな。
大きく間違ったことをしなければヒラメは意外と単純に釣れる魚なので、難しい事は後回しで大丈夫。
あとは早く動かすよりもスローに、不自然な動きを与えない方がどちらかといえば安定してヒラメの反応が拾えるかなと。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
おすすめ関連記事!
▼ヒラメが釣れない・初心者のための基礎講座【月間100枚以上の実績あり】
ヒラメが釣れない・初心者のための基礎講座【月間100枚以上釣った実績あり】
あいかわらず勉強になります。
ボクも最近リトリーブスピードを遅くしてみているんですけど、遅ければ遅いほど反応がいい気がするんですよね。
無駄に泳がせすぎないっていうか、ちょっとでもルアーの一部分でもいいから動きさえすれば喰ってくる気がします。
デスアダーもボクのはタックル制限により5インチですが活躍してくれてます。
いつもお世話になってます、まるなかです。
結局ヒラメ釣りもどの釣りも、下手にルアーを動かすよりも最小限の動きで・ルアーに仕事をさせるくらいの方が魚は釣れるんですよね!
人間の目からは動いていないように見えても、水中では微妙な海流やラインが受ける水・風の影響で多少なりともルアーの動きに変化は出ているはず・・・・。
最小限の動きの方がナチュラルですし、スレた個体も食ってくる感じは有りますね!