
こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はダイワの25月下美人MXアジングモデルの特徴や使用感を詳しくインプレしていきます。
月下美人シリーズはライトゲーム用ロッドの超定番、かれこれソルティストエクストリームの時代から20年くらい使い続けていて、ピーキー過ぎない使用感で釣って楽しいロッドとして愛用しています。
そんな愛着のある月下美人シリーズの中でも、中核をなすのがMXですね!
今回私が入手したのはアジングモデルの64UL-S。
港湾アジングロッドとしては少し長めくらいですが、軽量ジグヘッドを中心に使う汎用性に優れた番手。
今回も忖度なしにインプレしていくので、ロッド選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、ジャンル問わず様々な釣りができます
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
※現在の主な活動はYoutubeになっているので、普段の釣行や道具の紹介・釣り方の解説などはYoutubeチャンネルをご覧ください。
関連動画
25月下美人MXでアジング実釣。
パターンを見つけて連発を堪能できました!
月下美人MXアジングモデル【64UL-S】をサクッとインプレ!

ロッドの使用感について詳しく解説する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離・トラブルレス性:+αの長さでショートモデルよりよく飛ぶ
- 重量感:平均クラスだが、特に気になることは無い
- 感度・反発力:パッツン系の高弾性ロッドではないが、かなり絶妙な使用感!
- パワー:しっかり曲がり込んで魚の引きを吸収、アジングなら問題ない
- ガイド:SiC+アルコナイトリング
- コスパ:価格はUPしたのが痛いが、確かに使用感は良い
- 気になる点:ガイドの小ささゆえにラインを送り出す時にノット部が引っ掛かりやすい
- 適したルアー・シチュエーション:少し足場が高い堤防や明暗の向こう側などを含め、港湾狙いのオールラウンド。ショートロッドと大差ない使用感で使える
ざっくりまとめるとこんな感じですね。
超高感度を求める方には少しマイルドなロッドですが、操作感・感度・曲がりのバランスが非常に良くて個人的にはかなり好みな使用感になっています。
綺麗なロッドの曲がりで、やり取りが楽しいロッド!
飛距離・ライントラブルなど
+アルファの長さで快適!

これまでは5フィート台のロッドをメインにアジングをやってきましたが、64UL-Sを使ってみると、遠投性能は確実にアップしますね。
これにより、常夜灯の明暗の向こう側や潮の流れの変化が岸から少し離れていたり、足場が高い堤防でも快適に使いやすくなりました。
それでいて、5フィート台のロッドと比較してルアーの操作感や感度の面も違和感はほぼないレベルで、実釣時の使いにくさが気になることはありません。
足場が低い漁港の岸壁専用で使うのであれば、ショートロッドの良さが活きますが、色んな場所でオールラウンドに使うことを考えると64UL-Sは非常に使い勝手が良い長さだと思います。
小径ガイド化
これまでの月下美人シリーズと比較し、ガイド径が小さくなっています。

これによって飛距離が低下するという感覚はありませんが、キャストする時にタラシの長さを調整したり、ちょっとした場面でメインラインとリーダーのノット部が若干引っ掛かりやすくなりましたね。
ラインに角度が付いた状態だと、ガイドが小さくなったことでノット部をガイドの外に出しにくく、使いにくいとまでは感じませんが、少し違和感を感じる場面が何度かありました。
その反面、ガイドの重さがブランクスに乗りにくくなり、実釣時の使用感向上には貢献していると思います。
重さ
平均的な重量感

ロッドの重さですが、私が使用している64UL-Sは実測で52.7g。
カタログスペックでは55gとなっていて、重量感については可もなく不可もなくといったところ。
手にした時に衝撃的な軽さはありませんが、特に重たくて使いにくいこともなく、全く問題なく使うことができます。

実際にリールをセットしてみると、重心の位置はこの辺り(自重155g)。
フロントグリップでバランスが取れているので、悪くはないと思います。
上級機種との差
特に不満なく使える25月下美人MXアジングモデルですが、チタンフレームやカーボンフレームを搭載している上級機種と比べると、自重・バランスの面では少し違いを感じますね。
上級機種の方が細かく見ていくとやはり優秀で、MXの方が若干穂先側が重たいような、そんな印象です。

この辺りの細かい快適性の違いについては、やはり価格帯によって微妙な差があり、使い比べてみると少しの違いを感じることができました。
感度・反発力
穂先~ベリーの絶妙な使用感
64UL-Sは中が詰まったソリッドティップ仕様になっています。

ティップは結構細目で繊細ですが、フニャフニャしたような感じはなくて反発力もしっかりしています。
このしなやかさと反発感のバランスは非常に良い感じで、0.6gなどのアンダー1gのジグヘッドの操作感も穂先でしっかりとらえることが出来つつ、キレのある操作感で狙い通りにルアーにアクションを与えることが可能。
そして、穂先からベリーにかけての負荷の移動も絶妙、つなぎ目を感じさせない綺麗な・スムーズな曲がり込みで魚を掛けてからのやり取りが非常に楽しいですね!
この絶妙な調子は、これまで私がメインで使ってきた旧モデルの上級機種、月下美人AIRよりもむしろ使いやすいくらいで、25月下美人MXを使った中での最大のお気に入りポイントです。

このスムーズな曲がりはモデルチェンジによってパワーアップ。
快適性・気持ち良さともに磨きが掛かりました!
握りやすいグリップ周りで反響感度もバッチリ
穂先の微妙な曲がり・モタレ具合で情報をキャッチするのも得意なロッドですが、丸みを帯びたグリップ周りは握り込みやすくて良い感じ。

自然な形で手にフィットするので、アジの微妙なアタリも振動として手元に伝わりやすく、反響感度も必要十分。
正直、カーボンモノコックグリップに関しては個人的には大きなメリットは感じませんが、グリップ周りの使いやすさにも満足しています。
パワー
軽量ジグヘッドを繊細に扱えるロッドですが、パワー感もかなり絶妙ですね。
超高弾性のパキパキしたロッドではありませんが、曲がり込むほどにジワジワとパワーが出てきて、ロッドを曲げて維持すれば魚は勝手に水面まで浮き上がってくるような感覚です。
しっかりとロッドが曲がって仕事をしてくれるので、手元に伝わる衝撃もマイルド・数釣りも快適にこなせます。
ガイド
25月下美人MXのガイドですが、64UL-Sはトップガイドとティップの3つのガイド、計4つはSiCリングになっています。
それ以外のバット側はアルコナイトリングを採用、ガイドのグレードは少し落ちましたね。

以前は月下美人MXシリーズにチタンフレームガイドが採用されていて2万円台で購入できたこともありますが、こればかりは時代の変化ですね。
しかし、ガイドのグレードが落ちたからといって実釣時に悪影響が出るようなことは無く、ブランクスの性能自体は間違いなく向上しているので、個人的には気にしていません。
あえて言うなら、ガイドフレームが錆びやすくなるので、そこだけは少し注意かな。
コスパ
25月下美人MXですが、番手によるものの、実売価格はだいたい2万円台後半~3万円前後になっています。
以前は2万円台前半~中盤ほどで購入できたので、こればかりはどうしようもないですが、それなりに値上がりしています。
ただし、実釣時の快適性や使用感については上級機種とそれほど大きな違いは無く非常に使いやすくなっているので、コスパ優秀とまではいきませんが、割高な感じはしません。
主に中~上級者の方におすすめなシリーズって感じですね。
気になる点
これといった大きな欠点や気になるところはありませんが、あえて言うならすでに紹介したように、ガイドが小型化したことによるノット部の糸抜けでしょうか。
その他は特に問題なく、非常に使い勝手がいいロッドです。
適したシチュエーションなど

私が使用している64UL-Sに関して言うと、基本的には0.8g~1g前後を基準に、アンダー1g~1.5g位のジグヘッドをメインに使う方にちょうど使いやすいロッドという印象ですね。
一般的なエステルラインやフロロカーボンラインを中心に、極細PEラインを使ったり、だいたい20cm台中盤・後半くらいまでのアジを狙う時にちょうど使いやすいパワー感。
1g未満のジグヘッドの出番がほとんどないならワンランク強いLクラスにしたり、細かい所は使い方に合わせていけばOK。
64UL-Sは港湾部の数釣りアジングをオールラウンドに・広くカバーできるロッドになっていますね!
まとめ!

今回はダイワの25月下美人MXアジングモデル、64UL-Sのインプレをしました。
これまでメインで使ってきた5フィート後半のロッドよりも少しだけ長めですが、繊細さや感度の大きな差は感じられず、非常に使い勝手が良くて遠投性能や悪条件下への対応力も高い、想像以上に使いやすいロッドというのが率直な印象です。
シャキッと感がありつつもしなやかに曲がり込み、軽量ジグヘッドの操作感の分かりやすさ・アジのアタリの伝達性・魚を掛けた後のやり取りの楽しさが非常に高次元で融合、個人的には非常に好きなロッドですね!
偏った癖がない・競技思考のロッドではないので、趣味としてアジングを楽しむことができ、使っていて面白いです。
興味がある方はぜひお試しあれ。