さてさて、今回は釣り餌に使用する
イカの短冊・切り身餌の基本となる作り方を紹介しようかなと。
イカの短冊餌はカサゴなどを狙う根魚釣りをはじめ、船からのオニカサゴやキンメダイ、アカムツ釣りなど底物釣りに広く使う事が出来る。
既にカットされた市販のものを使っても良いけど、より安く・お気に入りのサイズにしたいなら自分でイカ短を作った方が良いね!
この機会に基本となるイカの切り方を覚え、実釣時の役に立ててもらえたら嬉しい。
イカの短冊・切り身餌に使用するイカの種類
スーパーや魚屋さんへ行くと、イカの種類はいくつか売られているかもしれない。
おすすめは生のスルメイカで、コウイカやアカイカ(ケンサキイカ)、アオリイカなどでも使えなくはないけど高価なのでもったいない。
また、冷凍のイカも有るけど生よりも値が張るものが多いのでおすすめはしない。
イカの切り身・短冊餌を作るのであれば、コスパに優れたスルメイカでOKだね!(最近はイカが特に高騰してきている)
なお、今回も生のスルメイカを使って短冊餌を作っていくからね。
イカの短冊・切り身餌の作り方の手順
それじゃあ早速、イカ短を一緒に作ってみよう。
作り方は別に難しいものではないので、順番にやっていけば誰にでも作れるからご安心を。
1.胴体とゲソを切り離す
まずは以下の胴とゲソを切り離すところから、イカ捌きは始まる。
大体このピンク色の部分、この辺りでイカの胴体とワタがくっ付いている。
目の上側から人差し指と中指を胴の隙間に入れ、くっ付いている筋を2本の指で外していく。
この隙間に指を入れて中を探ってみると、くっ付いている場所が分かると思う。
なお、くっ付いているのはイカの表側だけだ。
そして筋を外すことが出来たら、ゆっくりとゲソと胴を引っ張って分離する。
上手くいくと、こんな風に内臓を潰すことなく綺麗に引き抜くことが出来る。
なお、イカの短冊餌を作る場合、基本的にゲソは使わないので人間が食べちゃってOKです。
イカゲソも餌として使えないことは無いが、厚みがあるのである程度大きい針を使わないと使い難い。
2.骨を抜く
切り離したイカの胴体の表側には、細長い骨が入っている。
骨は透明なプラスチックのような感じ。
骨は触れば位置が分かると思うので、指先を使って胴体と隙間を作って引き抜こう。
鮮度が良いイカほど、胴体とゲソを切り離したり骨を引き抜くのが難しい事が多いかな。
まぁ釣り餌に使うのであれば、餌の鮮度はそこまで関係ないので大丈夫。
3.イカの耳を外す
次に、イカの耳(エンペラ)を外そう。
手で付け根付近を引っ張ればズルズルっと外れてくれるはずだ。
外れにくい時は、丁寧にやらないと千切れることがある。
イカの耳はゲソと一緒に唐揚げにすると美味しいけど、釣り餌としても普通に使える。
4.イカを開く
ここまで来たら、イカの胴体を開いてみよう。
開き方は人によって多少違いがあるかもしれないが、
私の場合は包丁の刃を自分側(上側)に向け、胴のゲソ側から先端側(尖っている方)に向かって切り開いていくやり方をする。
このように1枚の状態になればOK。
イカの皮は取るのか?
釣り餌としてイカタンを使うのであれば、別に皮は剥ぐ必要はない。
ただし、現場でイカタンを手で千切って大きさを調整して使いたい時などは、皮が無い方が簡単に手でカットしやすい。
私の場合、現場でハサミを使ってカットするのが面倒なので、カサゴなどを狙う穴釣り用のイカ短の場合は皮を剥ぐ事が多いけど。
皮を取り除いた場合、外道が多い時に若干餌持ちが悪くなるかな(そこまで気になるレベルではない)。
5.半分にカットする
船釣り用の大きいイカタンを作るのであればそのままでも良いが、通常は半分にカットして短くした方がサイズ的に良いだろう。
切り方はいたって普通で、半分にすればOK。
ここまででイカの短冊餌の下準備は終了。
ここからは実際に短冊状にカットしていくぞ。
イカの短冊・切り身の切り方
意外と重要なのが切り方で、これを失敗すると使い難いイカタンが誕生することになる。
注意点としては、
- 太くしすぎない
- 長さが出来るだけ揃うようにカットする
という事かな。
餌を太くしすぎてしまうと、水の中での抵抗が大きくなりすぎてしまい、仕掛けが絡んだりしやすくなる。
また、針掛かりも悪くなるので「ちょっと細いかな?」位の方が良かったりする。
基本的な切り方としては、ピンク色のようにイカに対して垂直にカットしてく方法。
少し長い餌を作りたいのであれば、青い線のようにイカに対して斜めに包丁を入れると長いイカタンを作ることが出来る。
使いたい餌の長さに合わせ、包丁を入れる角度を調整するのがポイントだ。
また、イカの先端付近に行くにしたがって段々幅が狭くなってくる。
なので、先端付近に行くほど包丁を少しずつ斜めに入れるようにして行かないと、段々短いイカタンになってしまう。
イメージで言うとこんな感じだね!
こんな風に、段々包丁を入れる角度を変えていく事で出来るだけ同じ長さのイカタンが切れるようになる。
手を怪我しないように注意しつつ、イカを細長くカットしていけばイカ短餌は完成する。
使わないイカタンは冷凍保存でOK
イカタンは冷凍保存できるタイプのエサなので、使わない分は冷凍庫で凍らせておけば大丈夫。
意外と餌持ちが良い餌なので、1杯使えば意外と長い時間遊べる餌の量になるはず。
使う時は基本自然解凍、すぐに使いたい時は水で軽く洗えば解凍が早く進むぞ。
イカの短冊は安くて結構釣れるし針持ちが良い餌なので、良かったら自分で作って試してみてね★
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!